2018/06/19/7:00 | ゲームレビュー

LITTLE NIGHTMARES-リトルナイトメア-【レビュー・評価】可愛い見た目に反してストイックで人を選ぶホラーゲーム


LITTLE NIGHTMARES-リトルナイトメア- Deluxe Edition/PS4 / Switch

2017年4月に配信されたPS4「LITTLE NIGHTMARES-リトルナイトメア-」を今回はレビューします。

PS4「LITTLE NIGHTMARES-リトルナイトメア-」は小さな少女シックスが船からの脱出を試みるアクションアドベンチャーゲームです。

2018年6月にはすべてのDLCを収録したPS4/Switch向けのパッケージタイトル「LITTLE NIGHTMARES-リトルナイトメア- Deluxe Edition」が発売。

良いところ

暗くて不気味な世界

少女シックスが探索する事になる船はとにかく暗い!暗すぎる!

火を灯す事でなんとか見える程のレベルで、視界はかなり悪いです。

それだけならまだしも、ゲームを進める度に舞台が不気味になって行くので「なんじゃこれは!?」と思いました。

生々しい肉を切り刻むシェフが彷徨っているキッチン。

醜い豚のような者たちが必死で食いついている食堂。

何をどうしてそうなったのか想像したくなるほど不気味な舞台を進んでいくことになり、ただならぬ恐怖をプレイヤーに植え付けてきます。

ちなみに本作では言語でストーリーが語られる事はありません。

ストーリーはゲーム映像を見て今、何が起きているのかを把握しなければ理解する事は出来ず、考察する余地を残しています。

暗さとゲーム性が直結している探索要素

船の奥に進むのは簡単な事ではありません。

時には閉ざされた道を切り開かなければならず、頭を使う必要があります。

そこで重要になってくるのが、辺りをよ~く見ること!

辺りをよ~く見ることで攻略の糸口が見つかり、仕掛けの謎を解くことが出来ます。

主人公が行えるアクションはかなり限られており、マップも狭くて簡単に見通せるので一見すると簡単そうですが、部屋が暗いせいで意外なくらい難しい!

1つの謎を解くのに数十分。下手をしたら1時間近く掛かってしまう事もありました。

ですので、部屋が暗いのは雰囲気作りだけではなく、ゲーム性と直結させるためでもあるんですね。

強敵から逃げる時の心細さ

主人公は攻撃手段を持っていません。

敵に見つかったら最後。逃げるしかありません。

そんな敵は中盤になってくると何度も遭遇するので、まるでステルスアクションゲームのような見つかる事への恐怖感を味わえました。

船の奥に進むため敵の目を盗んで机の下に隠れながら進んでいく事もありますが、敵の目の前を通り過ぎる時なんかもうね!

酷い時には敵が居る部屋に吊るされた鍵を一瞬の隙を見て盗むシチュエーションもあったので、その時はかなりの心細かった!

微かに感じられる可愛さ

主人公は小人なので、可愛らしさを感じる事もありました。

特に「可愛い!」と思ったのが、オブジェクトを一生懸命引っ張りあげている時!

力が弱いからか左右にふらつきながら引っ張り上げるので愛くるしいんですよ!

敵キャラクターは顔に無駄な肉が付きすぎていてしわくちゃで気持ち悪いですが、見方を変えたら可愛いですね。

いや、この場合はキモ可愛いというのか?w

このように本作は可愛らしい描写もありますが、だからといって女性や子供が楽しむタイトルではありません。

本質はホラーで、その手のジャンルが苦手な人はトラウマになる描写が満載です。

主人公の可愛さによって騙されないようにしましょう。

より考察が捗る追加ストーリー

パッケージタイトルの「Deluxe Edition」には3つの追加ストーリーが収録されています。

こちらは少女シックスではなく、少年キッドの視点から描かれるんですが、本編のストーリーを異なる視点から楽しめるので考察がますます捗りました!

ここからはそれぞれの追加ストーリーに関して簡単に触れていきます。

The Depths-深淵-

水を使った様々な仕掛けが特徴的なストーリー。

何度も水位の上げ下げを行う事になりますが、何故、上げ下げをする必要があるのか理解しないと謎は解けません。

The Hideaway-ひみつのへや-

ノームと協力して仕掛けを解いていくストーリー。

最終的には何十体ものノームを仲間に出来るので、まるでピクミンみたい!

本作をプレイしていて最も「可愛い!」と感じたストーリーです。

ノームが複数居るとそれまで解けなかった仕掛けが解けるようになるので、力を合わせて先に進む楽しさを味わえました。

The Residence-静寂のアトリエ-

レディのアトリエを探索して謎を解いていくストーリー。

これまでとは違って一本道ではなく、大広間の中を探索していくアドベンチャー形式になっていました。

謎解きの難易度は非常に高く、本編をクリアした人でも唸るほどの難しさ。開発者からの挑戦状かも知れません。


これら追加ストーリーの最後には本編の伏線が回収されるようになっているので、ゲームをクリアした方は是非、触れてみましょう!

追加ストーリーは3本合計で約1,000円。全体的に難易度が高く、本編と合わせたらクリアまでのプレイタイムが倍増します。

パッケージ版の「Deluxe Edition」は追加ストーリーがすべて収録されて約3,500円ですが、価格相応の満足感はありました。

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個人的に合わない&気になったところ

良くも悪くも暗くて不親切

本作の大きな特徴となっている視界の悪さ。

これは悪い方にも作用していると思いました。

部屋が暗いせいで謎解きの鍵となる仕掛けを見つけられず、思わぬタイムロスを招いてしまう事が何度もありましたからね。

そこに探索の楽しさを見出せたら良かったんですが、一本道で行動面の自由度が低い本作の場合は気分転換が出来ず、ずーっとその場を彷徨く事になるのでテンポを悪くしていると感じることが多くありました。

また、強敵から逃げるシーンでは暗いせいで脱出口をなかなか見つけられず、ストレスを感じることもしばしば。

ある程度の時間が経過したら鍵となるオブジェクトを点滅させるなどの配慮があっても良かったような?

チェックポイントはそれなりにあり、現代の文法で作られていますが、探索に関しては時代錯誤と言えるほどテロップやエフェクトでのヒントが用意されておらず、かなり手強い作品です。

全体のまとめ

ホラーゲームらしく臨場感・没入感に拘って作られていて、本当に小人の視点に立って船からの脱出を試みる事が出来ました。

一方で視界の悪さが裏目に出ていると感じる事も多く、フラストレーションを溜めやすい作りに感じます。

可愛い見た目に反して予想以上にストイックな作りで、人を選ぶ作品です。

可愛い見た目に反してストイックで人を選ぶホラーゲーム。

こんな人には特におススメ。
・探索好き。
・ホラー好き。

こんな人にはおススメできない。
・探索が苦手な人。
・ホラーが苦手な人。

LITTLE NIGHTMARES-リトルナイトメア-/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約7時間


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コメント広場の住人(4)

  1. つぐみ より:

    リトルナイトメアは面白いですな
    あっという間にクリアできるので、時間無い人にもオススメ
    しかし、ボリューム重視の人には高価に思わせるかもしれませんな。

    ストーリー考察は悪魔と絡めてwikiとか盛り上がってるようですね

    そういえば追加シナリオは買うだけ買って遊んでませんでした。

    • kentworld より:

      本編だけだとクリアは早いですよね。

      個人的にも本編だけだと高価に感じましたが、DLCが遊び応えあったので最終的には価格相応に感じました。

      INSIDEやLIMBOもそうですが、この手の言語で物語を語らないタイプのゲームは独自の解釈が出来るから想像力が掻き立てられます。

  2. ジョエリー より:

    レビュー待ってました!

    このゲームは探索、謎解きが豊富でやりごたえがあって楽しかったです。
    プレイ時間も個人的には丁度良かったですね。ホラーは嫌いでは無いのですが、暗いシーンが続くのであまり長いと嫌気がさして辞めてしまうんですよね。今までも楽しかったのに投げてしまったホラーゲームがいくつかあります・・。ですのでリトルナイトメアは理想的なホラーゲームでした。
    後は主人公のシックスが魅力的でした。去年の個人的なベストキャラクターにも挙げましたが、可愛さの中に狂気が見え隠れするのがとても良かったです。

    全体的に不親切なのは確かに気になりましたね。暗いシーンが多い中でパズルが風景に溶け込んでいてかなり分かりにくくなっている所がいくつかあったのが残念でした。

    • kentworld より:

      お待たせしました!

      このゲームはかなり暗い世界観でジョエリーさんが苦手そうに感じましたが、クリアまでのプレイタイムが短いことで最後までプレイ出来たようですね。

      シックスって空腹状態で変なものも食べていたので確かに狂気を感じます。

      ストーリーはよく分からない部分も多かったけど、考察する事で意外な真実が見えてきそうですね。

      没頭して楽しんでもらいたいがために意図的にゲーム的な表現は抑えていたんだと思いますが、もう少しテンポ良く楽しめたら良いなーと思いました。

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