いよいよ3月3日に発売される新型ゲーム機、ニンテンドースイッチ。本記事では本ハードの発売に合わせてこれまで発売された任天堂ハードと同日に発売されたラインナップを振り返り、タイトル数、豪華さ、バラエティ、総評の4項目でレビューしていきたいと思います。
※あくまでも個人の主観によるものです。
※ダウンロード専売タイトルは含めていません。
※ここでいうロンチは、発売1週間とします。
関連記事:歴代PSプラットフォームのロンチタイトルラインナップをレビューしてみた
目次
FC(1983年7月15日)
・ドンキーコングJR.
・ポパイ
日本のコンシューマーゲーム市場を作り上げたファミリーコンピュータ。
当時はサードパーティ制度が出来上がっておらず、各社の対抗意識も弱かったためソフトラインナップは寂しいものとなっています。
アーケードで展開されていた「ドンキーコング」2作はヒットしましたが、アクションゲームに偏り過ぎており、豪華とは言えません。
タイトル数/★☆☆☆☆
豪華さ/★★★☆☆
バラエティ/★☆☆☆☆
総評/★★☆☆☆
GB(1989年4月21日)
・スーパーマリオランド
・ベースボール
・役満
日本の携帯ゲーム機市場を作り上げたゲームボーイ。こちらもシンプルなタイトルが目立っていて、ロンチらしいラインナップではありますが、バラエティに富んでいるとは言えません。
しかし、「スーパーマリオランド」は400万本を超える大ヒットを記録しており、「役満」も意外にも200万本を超えているのでラインナップは豪華と言えます。
タイトル数/★★☆☆☆
豪華さ/★★★★☆
バラエティ/★★☆☆☆
総評/★★★☆☆
SFC(1990年11月21日)
・F-ZERO
みんな大好き!スーパーファミコン。ソフトラインナップは多彩な印象でしたが、ロンチタイトルは意外にも任天堂の2本だけでした。
しかし、その2本があまりにも豪華。王道の「スーパーマリオ」シリーズ最新作にハイスピードなレース体験が楽しめる「F-ZERO」シリーズ1作目とライト・コアユーザーを満足させるには十分なラインナップです。
タイトル数/★☆☆☆☆
豪華さ/★★★★☆
バラエティ/★★☆☆☆
総評/★★★☆☆
VB(1995年7月21日)
・とびだせ!ぱにボン
・ギャラクティックピンボール
・テレロボクサー
・マリオズテニス
歴史的な失敗ハードとして名高いバーチャルボーイ。ロンチタイトルは思ったよりも多かった!
任天堂からは「マリオテニス」シリーズ最新作など3本が発売。サードパーティはT&E SOFTとハドソンがそれぞれ1本ずつ発売していました。
しかし、強烈な魅力を放つタイトルは存在せず、パンチに欠けるラインナップです。
タイトル数/★★☆☆☆
豪華さ/★★☆☆☆
バラエティ/★★☆☆☆
総評/★★☆☆☆
N64(1996年6月23日)
・パイロットウイングス64
・最強羽生将棋
少数精鋭のイメージが強いN64。ロンチタイトルはたったの3本でした。ファミコン、スーパーファミコンからの流れを考えたら妥当ですが、ここから3ヵ月の空白期間があると思うとね・・・
ただ、「スーパーマリオ64」は歴史的な名作ですし、「パイロットウイングス64」も好きな人は好きな作品でカルト的な人気を博しています。
タイトル数/★☆☆☆☆
豪華さ/★★★★☆
バラエティ/★★☆☆☆
総評/★★★☆☆
GBA(2001年3月21日)
・くるくるくるりん
・スーパーマリオアドバンス
・ナポレオン
・爆熱ドッジボールファイターズ
・アドバンスGTA
・バトルネットワーク ロックマンエグゼ
・EZ-TALK 初級編 1
・EZ-TALK 初級編 2
・EZ-TALK 初級編 3
・EZ-TALK 初級編 4
・EZ-TALK 初級編 5
・EZ-TALK 初級編 6
・全日本GT選手権
・トゥイティーのハーティーパーティー
・ウイニングポスト for ゲームボーイアドバンス
・悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon
・コナミ ワイワイレーシング アドバンス
・JGTO公認 GOLFMASTER JAPAN GOLF TOUR GAME
・Jリーグポケット
・パワプロクンポケット3
・プレイノベル サイレントヒル
・モンスターガーディアンズ
・遊☆戯☆王ダンジョンダイスモンスターズ
・ファイヤープロレスリングA
・チューチューロケット!
・ぼくは航空管制官
・ミスタードリラー2
・ピノビィーの大冒険
・桃太郎まつり
ゲームボーイの後継機として華々しく登場したゲームボーイアドバンス。ロンチタイトルはなんと30本にもなります!
「EZ-TALK 初級編」シリーズを1本としてカウントしても25タイトル!これは歴代ハードで最も多いロンチタイトル数になります。
任天堂からは「スーパーマリオUSA」のリメイク作や「F-ZERO」シリーズ最新作。新規タイトルの「くるくるくるりん」、「ナポレオン」を発売。飛びぬけて豪華ではありませんが、粒ぞろいです。
サードパーティからはロックマン人気を再燃させた「ロックマンエグゼ」シリーズの1作目や「パワプロクンポケット」シリーズ最新作。
当時、人気だったパズルゲーム「ミスタードリラー」シリーズ最新作。桃太郎シリーズのスピンオフとなる「桃太郎まつり」など中堅タイトルが満載で、キラータイトルこそないもののこちらも粒ぞろい!どれを買おうか迷ってしまいます。
タイトル数/★★★★★
豪華さ/★★★★☆
バラエティ/★★★★★
総評/★★★★★
GC(2001年9月14日)
・ルイージマンション
・スーパーモンキーボール
ゲームボーイアドバンスと同年に発売されたゲームキューブ。こちらは対照的に寂しいラインナップとなっていて、当時の任天堂が据え置き機で苦戦していた事がよく分かります。
目玉は「ルイージマンション」になりますが、弟にロンチを任せるのはあまりにも荷が重すぎるぞ。N64で人気を博した「ウェーブレース」の続編は海外開発になっていますし、豪華とは言えません。
「スーパーモンキーボール」は面白そうではありますが、小粒感があります。
タイトル数/★☆☆☆☆
豪華さ/★★☆☆☆
バラエティ/★★☆☆☆
総評/★★☆☆☆
DS(2004年12月2日)
・スーパーマリオ64DS
・大合奏!バンドブラザーズ
・直感ヒトフデ
・ポケモンダッシュ
・頭脳に汗かくゲームシリーズ! Vol.1 COOL 104 JOKER & SETLINE
・ザ・アーブズ シムズ・イン・ザ・シティ
・麻雀大会
・ZOO KEEPER
・研修医 天堂独太
・きみのためなら死ねる
・ミスタードリラー ドリルスピリッツ
新機軸を打ち立てたニンテンドーDS。ゲームボーイアドバンスほどではありませんが、ロンチタイトルはなかなか充実していました。
任天堂からは「スーパーマリオ64」を大幅にアレンジした作品や「メイドインワリオ」シリーズ最新作。
新規タイトルの「大合奏!バンドブラザーズ」、「直感ヒトフデ」。そして「ポケットモンスター」のスピンオフ作品を発売。
サードパーティからは奇抜なタイトルで話題となったセガの「きみのためなら死ねる」。人気パズルゲーム「ミスタードリラー」シリーズ最新作。DSの機能を活かしたアドベンチャーゲーム「研修医 天堂独太」などが発売。
バラエティに富んだラインナップとなっていて、ミリオンセラーもこの中から2本も生まれたので頑張っている方だと思います。
タイトル数/★★★★☆
豪華さ/★★★★☆
バラエティ/★★★★★
総評/★★★★★
Wii(2006年12月2日)
・おどるメイド イン ワリオ
・ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス
・はじめてのWii
・カドゥケウスZ 2つの超執刀
・エレビッツ
・ネクロネシア
・スーパーモンキーボール ウキウキパーティ大集合
・スイングゴルフ パンヤ
・ウィングアイランド
・コロリンパ
・SDガンダム スカッドハンマーズ
・縁日の達人
・たまごっちのピカピカだいとーりょー!
・クレヨンしんちゃん 最強家族カスカベキング うぃ〜
・レッドスティール
ニンテンドーDSと並んで一時代を築いたWii。ロンチタイトルは任天堂の据え置き機としては異例といっても良いほど充実しています。
任天堂からは待望のシリーズ最新作「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」。社会現象を巻き起こした「Wii Sports」。
Wiiの入門用として最適な「はじめてのWii」。ネタゲーとして話題になった「おどるメイド イン ワリオ」が発売。
いずれも50万本以上を売り上げており、「はじめてのWii」は200万本。「Wii Sports」は350万本を超える売上を記録してロケットスタートを決めました。
サードパーティは存在が薄れがちですが、当時人気だったオンラインゲーム「パンヤ」のアレンジタイトルやDSで人気を博した「超執刀 カドゥケウス」のリメイク作。
コナミ渾身の力作「エレビッツ」。間違った日本を描いた意欲作の「レッドスティール」。「SDガンダム」の関連作など、粒ぞろいなラインナップとなっています。
Wiiの特性上、これまで以上にアクションゲームが目立っていますが、豪華なラインナップだと思います。
タイトル数/★★★★★
豪華さ/★★★★★
バラエティ/★★★★☆
総評/★★★★★
3DS(2011年2月26日)
・ウイニングイレブン 3DSoccer
・コンバット オブ ジャイアント ダイナソー3D
・スーパーストリートファイターIV 3D EDITION
・戦国無双 Chronicle
・とびだす!パズルボブル 3D
・リッジレーサー3D
・レイトン教授と奇跡の仮面
記録的なヒットとなったニンテンドーDSの後継機として登場したニンテンドー3DS。ロンチタイトルはDSと比べたらワンランクダウンしている感があります。
任天堂から発売されたのは「nintendogs + cats」のみ。しかも本作はゲーム色が薄く、ゲームファン向けのタイトルではないのでこれ1本しか出さないのは寂しすぎる。
当時の戦略としてサードパーティを目立たせるためわざと控えめなラインナップにしたようですが、その影響もあって出足が鈍くなってしまったので、上手く行ったとは言えません。
目玉となったのはレベルファイブの「レイトン教授と奇跡の仮面」。次点で「戦国無双 Chronicle」がまさかの良作で、「リッジレーサー3D」、「スーパーストリートファイターIV 3D EDITION」、「ウイニングイレブン 3DSoccer」もそれなりに話題となりました。
小粒感はありますが、サードパーティのタイトル郡でカバー出来ているところはありますね。
タイトル数/★★★☆☆
豪華さ/★★★☆☆
バラエティ/★★★☆☆
総評/★★★☆☆
Wii U(2012年12月8日)
・Nintendo Land
・FIFA13 ワールドクラスサッカー
・Mass Effect 3 特別版
・モンスターハンター3(トライ)G HD Ver.
・NINJA GAIDEN 3: Razor’s Edge
・無双OROCHI2 Hyper
・鉄拳タッグトーナメント2 Wii U EDITION
・アサシン クリード III
・ZombiU
・バットマン:アーカム・シティ アーマードエディション
Wiiの後継機として発売されたWii U。ロンチタイトルはこれまた任天堂ハードでは珍しい顔ぶれとなっています。
全体的に対象年齢が高めな海外の大作タイトルが目立っていて、Wiiの真っ白なイメージとは対照的です。
それはともかく、大半のタイトルがPS3やXbox 360で発売済みの後発移植で、Wii Uの独自性を出せなかったのが残念。
任天堂からは2Dマリオシリーズ最新作の「New スーパーマリオブラザーズ U」と任天堂キャラを題材にしたバラエティゲーム「Nintendo Land」を発売。
前者は据え置き機なのに何故か2Dゲーム。後者は安っぽいビジュアルが目に付いてしまい、あまり豪華さは感じられません。
カプコンの「モンスターハンター3(トライ)G HD Ver.」も3DSのリマスタータイトルで新鮮味に欠け、全体的な訴求力はそこそこでも何かを求めてしまいたくなるラインナップに感じます。
タイトル数/★★★★☆
豪華さ/★★★☆☆
バラエティ/★★★☆☆
総評/★★★☆☆
ニンテンドースイッチ(2017年3月3日)
・ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
・信長の野望・創造 with パワーアップキット
・スーパーボンバーマン R
・いけにえと雪のセツナ
・ドラゴンクエストヒーローズI・II for Nintendo Switch
・ぷよぷよテトリスS
・魔界戦記ディスガイア5
そして最後にニンテンドースイッチ。対象年齢が高めな海外の大作タイトルが目立っていたWii Uとは対照的に、どこか1990年代を彷彿とさせるラインナップとなっています。
1990年代に人気を博した「ゼルダの伝説」、「スーパーボンバーマン」シリーズ最新作。クラシックなRPGを意識して作られた「いけにえと雪のセツナ」。
1990年代に発売された「ドラゴンクエスト」シリーズのキャラが多数登場する「ドラゴンクエストヒーローズI・II for Nintendo Switch」。
1990年代に一世を風靡した2大パズルゲームのコラボレーションタイトルの「ぷよぷよテトリスS」。
ここでは挙げていませんが、ダウンロード専売では1990年代にジャレコが展開した「そるだむ」シリーズ最新作が予定されていて、全体的にオールドゲーマーが好みそうなラインナップに感じます。
惜しいのがニンテンドースイッチでしか楽しめない独占コンテンツが「1-2-Switch」と「スーパーボンバーマン R」しかない事。それ以外はマルチタイトルだったり、後発移植でしかありません。
※ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドはWii U版も同時発売。
なので、さほど豪華なラインナップとは言えず、もう少し頑張ってほしい感じです。
タイトル数/★★★☆☆
豪華さ/★★★☆☆
バラエティ/★★★★☆
総評/★★★☆☆
全体のまとめ
以上、歴代任天堂プラットフォームのロンチタイトルラインナップレビューでした。
初期は任天堂のゲームばかりが目立っていますが、近年はサードパーティのラインナップも増えていますね。
マルチプラットフォーム化の恩恵も大きいとは思いますが、選択肢が増えて来ているのは確かです。
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ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド/NS(通常版) / (限定版)
マリオカート8 デラックス/NS
1-2-Switch/NS
ドラゴンクエストヒーローズI・II for Nintendo Switch/NS
スーパーボンバーマンR/NS
魔界戦記ディスガイア5/NS Amazon特典付
ぷよぷよ(TM)テトリス(R)S/NS
いけにえと雪のセツナ/NS
信長の野望・創造 with パワーアップキット/NS
Nintendo Switch Joy-Con (L) / (R) グレー
Nintendo Switch Joy-Con (L) ネオンブルー/ (R) ネオンレッド
Nintendo Switch キャリングケース (画面保護シート付き)
Joy-Con (L) ネオンレッド/ (R) ネオンブルー
Joy-Con充電グリップ
amiibo リンク (弓) / リンク (騎乗) / ゼルダ / ボコブリン / ガーディアン
比べてみると任天堂は携帯機のロンチが多く、そっち方面が強いんだなと思いました。
ロンチが微妙というのは納得ですね。移植が多いですからね。このあとから動き出すつもりなんでしょう。とりあえず、スイッチの善戦を期待しましょう。普遍性のSONYvs革新性の任天堂、両者のパワーバランスに変化があってほしいです。この先の未来のためにも。