どうも!KENT(@kentworld2 )です!
世の中にはヒット作を模倣したフォロワータイトルが数多く存在しますよね?
この手のフォロワータイトルは本家にはなかった良さを生み出すこともありますが、一方では模倣しきれておらず、本家の良さに気付くこともあります。
今回レビューする「たいみんぐぅ~」はまさにその典型例だったりします。
このゲーム、「リズム天国」のように簡単操作のリズムアクションを楽しめるのは良いんですが、根本的な作りが甘いんですよね。
見せ方が悪いせいでリズムに乗るのが難しかったり、キャラクターデザインが微妙だったり。
「リズム天国」では当たり前だったところが模倣しきれていないので、同作の良さを再確認しました。
ここからはそんな「たいみんぐぅ~」について詳しく語っていきます。
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- 音楽に乗ってボタンを押していくリズムアクションゲーム。
- 5つの地獄セカイを舞台に15種類+αのリズムゲームを攻略していく。
- 使うボタンは2つだけ。
初リリース日 | 2021年11月11日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | リズムアクション |
価格 | 1,496円(税込) |
推定クリア時間 | 2~3時間 |
発売元 | MAGES. |
目次
良いところ
リズム天国の雰囲気を味わえる
本作で最も良いと思ったのが、「リズム天国」の雰囲気を味わえることです。
リズムに合わせてボタンを押していくシステム、2つのボタンだけで楽しめる簡単操作、シュールな世界観やキャラクター。
あらゆる点が「リズム天国」を意識して作られています。
「いやいや、それってパクっているだけじゃん!」
と突っ込まれそうですが、本作が発売された2021年の段階では「リズム天国」が休眠期間を迎えています。
最後に発売されたのは2015年の「リズム天国 ザ・ベスト+」。
それから6年以上も音沙汰がなく、Switchでは一作も発売されていないだけに、同ハードで「リズム天国」風のゲームを遊べるのは非常に価値のあるものだと思うんですよ。
まあ、代替品と言えばそれまでではありますがw
↑個人的に好きなリズムゲームその1。
掛け声と共に次々と投げ込まれるそばを残さずに食べていきます。
日常生活の一部分をリズムゲーム化するところはいかにも「リズム天国」っぽいですよねw
和風テイストのBGMも良い味を出しています。
↑個人的に好きなリズムゲームその2。
ろくろ首がパン食い競走をするというシチュエーションが謎すぎますが、リズムに乗ってパンを食べていくのが癖になります。
あとろくろ首が着物をたくし上げながら全力疾走する光景が馬鹿すぎるのが好きw
ゲーム自体は一定の速度で左から右へ流れていくパンを食べるだけなので、一般的なリズムアクションと大差ないんですけどね。
リズム天国にはないオリジナリティ
このように本作は「リズム天国」を模倣しまくっていますが、作っている会社が違うので多少のオリジナリティはあります。
会話イベントを楽しめるノベルパート、クリア時に獲得できるスタンプのコレクション要素など。
「リズム天国」には見られなかった要素も散見されます。
特に大きいのがノベルパートが挿入されることでしょうか。
各ステージの前後にはビジュアルノベル風のイベントシーンが挿入されます。
会話の中身は全くと言って良いほどありませんが、「シュタインズ・ゲート」を始めとするMAGES.の味が少しだけするので、オリジナリティを感じました。
「シュタインズ・ゲート」と言えば同作のマスコットキャラクターであるうーぱが登場するステージも用意されています。
さらに「カオス」シリーズのゲロカエルんが登場するステージも用意されているので、MAGES.ファンはニヤリとするかも!?
用意されているステージは15種類+α。
全てのステージをクリアしたら高難易度版が登場して、そちらも全てをクリアしたら最終ステージに挑戦できます。
クリアまでのプレイタイムは2~3時間程度ですが、約1,500円のリズムアクションゲームであることを考慮に入れたら妥当なボリュームです。
惜しいところ
タイミングを合わせるのが難しい
このゲーム、リズムに合わせてボタンを押していくのが難しいです!
リズムに乗れたと思ってもボタンを押すタイミングが変わったらミスが多発するので、よくわからないまま終わってしまうことが度々あります。
最初は自分のリズム感がないのがいけないのかと思っていましたが、違いました。
このゲーム、プレイヤーがリズムに乗るための導線を上手く作れていません。
まず、チュートリアルを解説動画だけを済ませているのがよくないと思いました。
この手のゲームってプレイヤーがボタンを押して感覚を掴まないといけませんから、そういうことをチュートリアルで体験できるようにしてほしかった。
実践にしてもボタンを押すタイミングがBGMとあまり連動していないので、映像で判断しないとわかりにくいところがあります。
「リズム天国」の場合、タイミングさえ掴めたら映像を見なくてもクリアできるんですけどねぇ。
他にも効果音の爽快感がなかったり、BGMのインパクトが弱かったり。
色んな要因が積み重なったことでタイミングを合わせるのが難しくなっています。
幸いにもクリアまでのノルマは控えめなのでサクサク進めることはできましたが、コツを掴む前に先のステージに進めることが多々あったので、消化不良な印象を持ちました。
この手のゲームが本格的に面白くなるのってリズム感を掴んでパーフェクトクリアを目指す段階になってからなので、そこまでの導線を上手く作れていないのは致命的です。
滑りまくっているキャラクターやストーリー
キャラクターやストーリーは滑りまくっています。
まず、キャラクターは何なんでしょうかこれ?
「リズム天国」のように線が太いシンメトリーなデザインなのに、パチもん臭が凄いですw
主人公の男子高校生(?)にしても微妙にむさ苦しいデザインで、相棒の女の子は顔がデカすぎてSDキャラみたい。
色んな世界を舞台にしているとは言え、あまりにも統一されておらず、適当な食材を盛り込んだ闇鍋のようです。
本作について公式は「シュールかつコミカルでツッコミ所満載のゲームです」と仰っていますが、いやちょっと待って!w
確かにツッコミどころ満載ですけど、適当すぎて面白くないですってw
たいみんぐぅ~のレビューまとめ
B級感溢れる似非リズム天国!
表面的な部分は「リズム天国」ですが、本質的な部分は再現しきれていません。
開発側も失敗作だと思っているのか、配信から1年程度で100円セールを行うようになりました。
さすがにこの値段だったら遊べる内容ではあるので、「リズム天国」のようなゲームをSwitchで遊びたい方はセールで買うのはどうでしょうか?
今までは当たり前だと思っていた「リズム天国」の優れている部分が見えてくるかもしれません。
こんな人には特におススメ。
・リズム天国の優れている部分を知りたい人。
こんな人にはおススメできない。
・B級ゲームに興味ない人。
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