どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回はSwitch版「ホグワーツ・レガシー」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください。
いやぁよくSwitchに出せませたねぇ。
このゲーム、元々は高性能なゲーム機に合わせて作られた作品で、マシンパワーをフルに要求します。
例えばパソコン版の場合、要求スペックがとんでもないことになっていまして、20万円近くのモデルじゃないと満足に遊ぶことができなかったんですよね。
そんなゲームがSwitchに移植されたということでかなり凄いことをしています。
で実際に遊んでみた率直な感想としては、いやこれ頑張っているじゃないですか!
Switchって性能的には決して高いゲーム機とは言えなくて、1世代とか、2世代前のスペックなんですよね。
そんな中で1世代や2世代先のゲームを頑張って再現していますので、開発者の苦労が伝わってきました。
ただ、やっぱまんま移植するのは難しかったようで、いくつかの仕様変更があります。
グラフィックがダウングレードしているのは言うまでもないですし、他にもロード時間の長さとか、購入前に知っておきたいことがあります。
そこで、本記事では実際にプレイしてわかった注意点を挙げていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ホグワーツ・レガシーとは?
まずは「ホグワーツ・レガシー」の概要を簡単に紹介します。
本作は1800年代の魔法界を舞台としたオープンワールド型のアクションRPG。
プレイヤーはホグワーツ魔法魔術学校の生徒となって魔法を習得したり、危険な旅に出かけていきます。
特徴的なのが、「ハリー・ポッター」の世界を再現していることです。
「ハリー・ポッター」と言えば日本でも人気のシリーズですが、本作ではそんなハリポタの世界をオープンワールドに落とし込んでいまして、映画や小説の世界を忠実に再現しています。
ホグワーツ城内とか、ホグズミード村とか。
映画版で見られた場所を探索することができますので、「ハリー・ポッター」ファンとしてはたまらないんですよね。
また、自由度は高めに設定されていまして、ある程度進めますと、広大な世界の中で色んなクエストを好きな順番から攻略することができます。
魔法を習得するための授業をこなしたり、人々を襲う強敵と戦ったり、薄暗いダンジョンを探索したり。
様々な形でストーリーを体験することができるほか、会話中の返事は選択肢の中からプレイヤー自らが決めることができますので、「ハリー・ポッター」の世界でロールプレイしている気分を味わえます。
そのため世界中で大ヒットしていまして、全世界での売上は1,500万本を超えました。
これは2023年に発売されたゲームとしてはトップクラスの売上で、あの「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」に匹敵するほど売れています。
そんな「ホグワーツ・レガシー」ですが、Switch版はちょっと仕様が異なっていまして、いくつか注意しておきたいことがあるんですよね。
ここからは実際にプレイしてわかった注意点を5つ挙げていきます。
Switch版「ホグワーツ・レガシー」の注意点
その1:グラフィックなどがSwitch向けに最適化されている
1つめの注意点は、グラフィックなどがSwitch向けに最適化されていることです。
Switchのメモリー容量は4GBですので、今のパソコンを基準にするとかなりロースペックになってしまいます。
ですのでハイスペックなマシンと同じような映像にしますと画面がカクついてしまいますので、そうならないようSwitchに合わせたグラフィックに差し替えています。
オブジェクトの数が減っていたり、ライティングの表現が控えめになっていたり、遠くをボカしていたり。
処理が重くならないよう工夫されていまして、フレームレートが20~30程度に収まるよう留めています。
このグラフィック、比較対象によって印象が変わると思いますが、Switchソフトとしてみたら綺麗な方なんじゃないかと思います。
確かに他機種版に慣れてしまいますと、「あれ?」って思うかもしれませんけどね。
Switchという成約が多いゲーム機の中で最善の策を取っています。
フィールドのスケール感は凄いですし、お店の小物とかも細かく描いていますからね。
このクオリティのゲームが3万円くらいの携帯ゲーム機で遊べるって凄いですよ。
こちらの映像をご覧ください。
これは携帯モードで遊んでいるところなんですが、Switchのゲームとしてみたらかなり綺麗ですよね。
いやぁこの映像のゲームを布団の中で遊べるって凄い時代になりましたよ。
ただ、湖のグラフィックはちょっと微妙かな。
川とかは水の細かい流れを再現しているのに、湖は水面の反射がボケボケしているんですよ。
これはちょっと見栄えが悪いのでアップデートで改善してくれないかなぁと思います。
あと、ロード時間に関してはちょっと厳しいところがありますね。
本作ではファストトラベルというワープのような機能が搭載されていまして、特定の場所へ瞬時に移動することができます。
しかし、移動する時には30秒ほどのロード時間が発生しますので、ちょっと長いかなと思いました。
参考に「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」ではワープをする時に17秒かかっていました。
それでも長いという声が一部ではありましたので、それの倍近いようですと、長いという声がもうちょっと増えるんじゃないかと思います。
あと、Switch版はエリアのつなぎ目が増えていまして、特定のエリアに入るとロード時間が30秒ほど発生します。
ダンジョンはもちろん、ホグワーツ城から出た時やホグズミード村に入った時、お店の中へ入った時にも発生するようになりました。
この点に関しては個人的にはちょっと残念かな。
というのも「ホグワーツ・レガシー」って頻繁にホグワーツ城やお店に出たり入ったりしますので、その度に30秒も待たされるのはキツイんですよね。
特にホグズミード村の家に出入りするだけでロード時間が発生するうえに外側からは内部のアイテムをレベリオで確認できないのは不便に感じます。
中盤以降は「デミガイズの月」というアイテムを家の中で集めることになるので、その時はロード地獄に悩まされました。
とは言え他のSwitchソフトと比べて極端にグラフィックが劣っていたり、ロード時間が長いという訳ではありませんので、これでもかなり頑張っているんじゃないかと思います。
何らかの要素が削られているとか、操作性が悪化しているとか。
ゲーム体験を犠牲にするような点はほとんどないので、これをSwitchに落とし込むのは相当大変だったんじゃないでしょうか?
その2:プレイする前に準備が必要
2つめの注意点は、プレイする前に準備が必要であることです。
パッケージの裏面には
- インターネット接続環境
- 30GB以上の空き容量
- Micro SDカード
が必要と書かれています。
これはアップデートに必要なデータ量が多いことを意味していまして、パッケージを買ってもすぐに遊ぶことはできなかったりします。
インターネットに接続するとか、更新データをダウンロードするとか。
やらないといけないことがありますので、そこは注意が必要です。
また、日本語音声でプレイしたい場合、オープニングを終えた後に「日本語音声パック(1.3GB)」をダウンロードする必要があります。
これをダウンロードしないと途中から音声が英語になったりしますので、そこも覚えておいた方が良いでしょうね。
このようにプレイ前にやることが多い「ホグワーツ・レガシー」ですが、なんでこんなに煩雑なのかと言いますと、めちゃくちゃ大規模なゲームだからです。
見えているところのほとんどは実際にいけますし、ホグワーツ城内は迷子になるくらい入り組んでいますからね。
規模としてはあの「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」と同じくらいはありますので、Switch版でもだいぶ容量を食うゲームになりました。
ですので、購入される場合、Micro SDカードも一緒に買うと良いでしょうね。
別途に買うものがあるということで億劫かもしれませんが、今はMicro SDカードもだいぶ安くなっていまして、128GBくらいでしたら2,000円以内で買えてしまいます。
このくらいの容量があったら「ホグワーツ・レガシー」も余裕でダウンロードできますので、まだ購入されていない方はご検討ください。
その3:メニュー画面がパソコン向けに作られている
3つめの注意点は、メニュー画面がパソコン向けに作られていることです。
パソコンではマウスカーソルを操作して項目を選んでいきますよね?
「ホグワーツ・レガシー」はそういったパソコン向けの操作に最適化されていまして、メニュー画面では渦のようなものを操作して項目を選んでいきます。
これ、初見ですと気が付かない人が多いようで、Xでは「言語変更のところから操作できなくなった」とおっしゃる方が多数見受けられました。
もしこれから「ホグワーツ・レガシー」を始められる場合、メニュー画面ではカーソルを直接操作する形式であることを覚えておいたほうが良いでしょうね。
その4:ハリー・ポッターの主要人物は登場しない
4つめの注意点は、「ハリー・ポッター」の主要人物は登場しないことです。
これはそもそもの話なんですが、本作は「ハリー・ポッター」本編の100年以上前を描いていますので、同作の主要人物は登場しなかったりします。
主人公のハリーくんはもちろん、親友のロンやハーマイオニーも登場しません。
ですので原作のストーリーを追体験するゲームではありませんので、「ハリー・ポッター」のオープンワールドゲームという先入観で手を出してしまいますと、肩透かしを食う可能性があります。
ただ、主人公の見た目は変更できますので、ハリーくんにそっくりなキャラクターで遊ぶのも良いでしょうね。
キャラクリでは顔や髪型、肌の質感をプリセットの中から選んでいきます。
そこまで細かい調整はできないのでハリーくんを完璧に再現することはできませんが、あの丸メガネはありますので、それらしくすることはできます。
どうでしょう?少しは似ているかな?
とまあこんな感じでハリー・ポッターの主要キャラは登場しないんですが、世界観はしっかりと再現されていまして、ホグワーツ城内の構造とか、授業の内容とか。
映画版で見たことがある光景が次から次へと飛び込んできますので、ハリポタファンは必見です!
その5:簡単なゲームではない
5つめの注意点は、簡単なゲームではないことです。
このゲーム、内容が詰め込まれていまして、何かと覚えることが多いんですよね。
魔法を使って戦ったり、箒に乗って空を飛んだり。
色んなジャンルの要素を詰め込んでいますので、1時間とか、2時間くらい遊ぶだけでは全貌が全く見えなかったりします。
ぼくの場合、全てのシステムを把握するのに30時間くらいかかりました。
作中では授業という形で新システムを少しずつ覚えていくことになりますので、生徒になって勉強してる感覚を味わえることは確かですが、色んなことを覚えるのが苦手な人は注意が必要です。
また、難易度ノーマルですと、敵がめちゃくちゃ強くなりますので、油断しているとすぐゲームオーバーになります。
個人的には手応えがあってハマりましたが、敵とまともに戦う場合、強い装備を探したり、回避やガードを的確に使わないと苦戦します。
ですので、アクションゲームが苦手でしたら難易度イージーやストーリーにすると良いでしょうね。
こちらは敵が弱くなるほか、どのタイミングで回避やガードをしたら良いのか画面に表示されるようになります。
難易度によってストーリーが変わるとか、そんな仕様はありませんので、難しいと感じたら選んでみてください(難易度はいつでも変更できます)。
Switch版「ホグワーツ・レガシー」の注意点まとめ
ここまでSwitch版「ホグワーツ・レガシー」の注意点を挙げていきました。
- グラフィックなどがSwitch向けに最適化されている
- プレイする前に準備が必要
- メニュー画面がパソコン向けに作られている
- ハリー・ポッターの主要人物は登場しない
- 簡単なゲームではない
といった感じです。
高性能なゲーム機向けに作られている作品ですので、そちらと比べたら厳しいところはありますが、「ホグワーツ・レガシー」の面白いところはしっかりと再現しています。
ホグワーツ城内で授業をするとか、箒に乗って広大な世界を探索するとか。
その辺は抑えていますので、
「ホグワーツ・レガシー、遊びたいけど、高性能なマシンは高くて買えないなぁ」
「でもSwitchは持っているんだよなぁ」
という人にはおすすめです。
逆に高性能なマシンを持っている方ですと、携帯モードで遊びたいとか、そういった拘りがなければハイスペック版をおすすめします。
プレイするまでの設備を整えるのが大変ではありますが、めちゃくちゃ綺麗な世界で快適な冒険を楽しむことができますからね。
ぼくも密かに遊んでいましたけど、色んな魔法を使って敵と戦ったり、ダンジョンで謎解きをするのが楽しくって、「ハリー・ポッター」のことをそんなに知らなくても楽しめました。
Switch版もその点は変わっていませんので、ファンタジー系のオープンワールドゲームが好きな人にもおすすめします。
本記事の動画版