El Shaddai ASCENSION OF THE METATRON/PS3 / Xbox 360
2011年4月に発売されたPS3/Xbox 360「El Shaddai – エルシャダイ –」を今回はレビューします。
PS3/Xbox 360「El Shaddai – エルシャダイ –」は旧約聖書偽典エノク書の世界観・設定がモチーフとなった3Dアクションゲームです。開発はイグニッション・エンターテイメント・リミテッドが担当。
目次
良いところ
独特なグラフィック
グラフィックは非常に独特なものでした。アニメ調で描かれた芸術的なグラフィックは一見するとHD機のゲームにしてはシンプルですが、線画的な表現や派手なエフェクト処理は解像度が高いHD機ならではで、停止画だけを見ているとゲーム画面なのかイラストなのか分からないくらい綺麗です。
また、背景の種類も凄く多彩で、明るい世界から暗い世界、メルヘンチックな世界から近未来的な世界とチャプターごとにガラリと変わって、画面写真を並べてみると「本当に同じゲームなの?」って言いたくなるくらい用意されています。
なので、背景見たさにプレイするとより楽しくなりますね。
3すくみの武器システム
3すくみの武器システムは面白いと思いました。
戦闘で使用できる武器は「ベイル」「アーチ」「ガーレ」の3種類でそれぞれに有利不利が存在し、自分だけはなく敵もこれらの武器を装備しており、戦闘中に奪うことができます。
武器は1種類しか装備できないので、戦闘を有利に進めるには相性を良く考えて敵の武器を奪い戦う必要があるのも面白い。
戦闘自体は「デビルメイクライ」や「ベヨネッタ」と同じようなコンボを繋げて行くシステムをちょっと粗くしたような物ですが、個人的には忙しく武器を切り替えて戦うこの戦闘システムによって面白さがアップしているように感じてそれなりに楽しむ事が出来ました。
何が起こるのか分からないワクワク感
このゲームをプレイしている時、何が起こるのか分からないワクワク感がありました。
数多くのゲームをやっているとある程度は先の展開を予測出来てしまう物ですが、本作の場合は謎に包まれたストーリー、良い意味で統一されていない世界観によって先の展開が全く読めなかったんです。
このワクワク感はゲームをプレイする大きな動機になるので、初回プレイ時はついつい先の展開見たさで一気に進めてしまいましたね。
妙に笑える台詞
そんな装備で大丈夫か?大丈夫だ、問題ない。神は言っている。ここで死ぬ運命ではないと。一番良いのを頼む。
ストーリーの随所でネットスラングと化した名(迷)セリフを聞けるので、その度に笑ってしまいましたw
ゲームをクリアするといつでも名(迷)セリフが流れるムービーを見られるのは嬉しいですね!想像力次第でBLのようにも楽しむ事が出来て、実は凄く奥深い作品だと思いました。
2周目以降のおまけ
一度ゲームをクリアすると、スコアアタック要素など様々なおまけ要素が追加されます。
それらの追加要素によって1周目よりも濃いゲームプレイを楽しめるので、ゲーム的な要素を期待している方は2周目もプレイする事をおススメします。
惜しいところ
ボスに攻撃を当てても爽快感が無い
何度かボスクラスの敵と戦う事になりますが、ボスのリアクションが薄いため攻撃を当てても爽快感がありませんでした。
攻撃が効いているのかどうかをエフェクトで判断するように作られているため、意図的にリアクションは薄めにしたんでしょうけどね。
ジャンプアクションの難易度が高い
移動ステージは主にジャンプをして先へ進むのですが、ジャンプアクションのシビアさが「スーパーマリオ」顔負けのレベルで、距離感を掴めない人は確実に手こずってしまいそうです。
人によっては戦闘ステージよりも移動ステージの方が難しく感じてしまうのではないでしょうか。
全体的に淡白
全体的に淡白な感じがしました。戦闘ステージはアクションや敵、武器のバリエーションが少なく、移動ステージはアイテムやアクションを活かしたギミックが少ないため単調なんですよね。
2周目以降は歯応えある冒険を楽しめるとは言え、もう少し敵やギミックの種類を増やすべきでしたね。
ストーリーの薄さも淡白さに拍車をかけていると思いました。
全体的に端折りすぎていて、完全に理解するには自分で想像したり、公式設定集やアートワークス、コミックで補完する必要があるんですよ。
アクションの淡白さと相まって悪い意味で雰囲気ゲーっぽさを感じてしまいました。
全体のまとめ
電波なストーリー、セリフ、世界観で不思議な印象が強いゲーム。
ゲームとしてはそこまで面白いものではありませんが、プレイしていると何かが心に残るゲームではありました。不思議な不思議な電波ゲーム。
こんな人には特におススメ。
・雰囲気ゲー好き。
・新しい物好き。
こんな人にはおススメできない。
・ジャンプアクションスキルが無い人。
・すぐに面白さが分かるゲームを求めている人。
El Shaddai – エルシャダイ -/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約15時間
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エルシャダイは独特の雰囲気があってよさそうですね~!
キャラも濃い感じがして面白そうですよね。
雰囲気ゲーとかは嫌いではないのでパンドラが終わったら買ってみたいと思います。
>シンさん
雰囲気を重視して買った方が良いですね。
他のゲームには無い物は感じましたので、
新しい体験をしたい場合はおススメですよ~!
やっぱりこれだったか…
あまりにPVが濃すぎて既にお腹いっぱいって人もいるんだろうなぁ…(俺みたいに
予想が当たりましたか!
PVはイジられすぎてネタにしか感じなくなりましたねw
あの有名なセリフしか知らないゲームです、こんなゲームとは思わなかったですね。セリフはあまりにもの汎用さに日常生活においても使用可能レベルなので、よく使わせてもらっています。
肝心の内容はイマイチみたいですね。
ゲーム内容は存じませんでしたか!?
台詞ばかりが独り歩きしてしまった不思議なゲームですw
エルシャダイはあの当時、斬新でしたよね(^^)私は高校生でしたが、クラスの間であの”言い回し”が流行ってましたよ。私も自伝小説でついパロディとして使ってしまったほどです。
肝心のゲームはプレイ動画で見ただけの知識で申し訳ないですが、敵が固くて、爽快感のある面白さはないなぁと思いました。あとケントさんも書いているようにジャンプアクションがシビアそうですよね。僕が見てたプレイ動画でもよく失敗したときの指パッチンがなり響いてました(笑)
でもキャラはイーノックとルシフェルがいいキャラ立ってますよね。僕はあの有名なPVを見たあとなんかムラムラしてイーノック×ルシフェルの薄い小説を書いちゃいましたよ( ͡° ͜ʖ ͡°)
プレイしたことないけど、良くも悪くも僕が衝撃を受けた作品ですね。あまり期待はせずに機会があったらプレイしてみたいですね。
高校生の間でも台詞が流行っていましたか!?
僕もよく使っていた記憶があったなぁ。
って薄い小説ってなんだ!?さすが腐男子だけの事はありますねw
でも、このゲームのイベントシーンを意識してみると、確かにムラムラするのもわかりますね。
ゲームの方はもっと面白いアクションゲームは色々出ている感じです。
GEOの100円セールで買おうと思ったけど色々買い過ぎたから断念しました。
このゲームってネタになったあのPVだけが話題になりましたね。
100円セールだったら買っても良いかなぁ。
これより面白いゲームはいくらでもあるけど、ネタとしては良いので。
発売前が一番盛り上がっていたとよく言われる作品ですね
正直、自分もプレイしたことが無いです
すみませんw
知名度の割に売上は10万本程度でしたからね~。
タイトルだけ知っている人が多そうですw
そんなレビューで大丈夫か?
大丈夫だ、問題ない。
って何このお約束w
ゲームは未完成版なんですよね
スタジオ撤退が決まって終盤が色々省かれた
本来はセムヤザは塔と融合しててラスボスは塔そのものだったようです
小説版がお蔵入りの部分を描いてますが
そうなんですよね。ラスボスがいないとか。
大人の事情を感じてしまいました。
まあ、開発費が掛かりそうなゲームでしたからねぇ。