【レビュー】ホホクム [評価・感想] 遊び方を理解したらそれなりに楽しめるアート色が強いデジタルおもちゃ

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ホホクム

2014年8月に発売されたPS4/PS3/PSVITA用ダウンロードゲームです。ジャンルはアクションゲーム。本記事では本作をレビューをしていきます。

ヘビを操作して様々な世界を冒険!

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本作の主人公は、ヘビのようにニョロニョロしています。

自由に空を飛ぶ事が可能で、移動の制限は全くありません。本当にどこでも自由に行く事が可能で、好きなところを冒険出来ます。

冒険できる世界は非常に多彩。遊園地。お祭り。海。古代。洞窟。さらには方眼用紙、水玉など舞台はなんでもありで、世界観は色んな意味でカラフルです。

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グラフィックはベタ塗りのカラフルタッチ。同じSCEから発売された「ロコロコ」に似ています。

アート的なデザインという意味では「パタポン」にも通ずるものがあるかな。開発会社は全く違いますが、映像を見ただけでSCEのゲームだって分かりました。

ステージの中にはちょっと気持ち悪さを感じるところもありましたね。見たこともない奇妙な姿の目玉モンスターとか、臭そうな液体とか、不思議な植物とか。

見た目はアートっぽいですが、動きはとても説得力があり、下手なフォトリアル系グラフィックよりもリアリティを感じます。

ベタ塗りのカラフルタッチでよくこれだけの表現ができるものかと感心してしまいましたよ。アート色が強い作品なので、そう言う部分も楽しめると楽しさ倍増です。

ゲーム中にヒントは一切なし!

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このゲーム、何をしたら良いのか全く教えてくれません。

最初のステージでは操作方法らしきものを教えているようなオブジェクトがありましたが、それもなんとなくですし、説明書にも目的が書かれていませんでした。

さらにはトロフィーもすべて隠し扱い。多くの人は何をやったら良いのか分からず、混乱してしまう事でしょう。

僕も意味が分からず、しかもゲームらしさも感じられなかったので、酷評しようかと思っていました。

しかし、ある程度プレイしてからもう一度最初からゲームをやることにして再度各ステージを探索した結果、どんなゲームなのか分かりましたよ。

このゲームは行方不明になった仲間のヘビを各ステージで探すのが目的なのだと。

各ステージには秘密が隠されており、その謎を解くことで仲間のヘビが解放されました。

各ステージの謎を解くにはオブジェクトを積極的に触れたり、困っている人の願いを叶えたり、ちょっとしたパズル的な仕掛けを解く必要があって、アクションアドベンチャー的な楽しさがあります。

各ステージのオブジェクトはリアクションが凝っているため手触り感は良いので、明確な目的を知ってからは夢中でプレイしてしまいました!

ヘッドホン推奨!癒される世界観

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PSVITA版の起動画面にはヘッドホン推奨と書かれていたので、付けてプレイしてみましたよ。

うん、確かにこのゲームはヘッドホン推奨だ!状況に応じてBGMのアレンジが変わり、音響が立体的なので、ヘッドホンを付けてプレイすると臨場感が素晴らしいんですよ。

世界観がカラフルで癒される演出もあるので、疲れた時にプレイすると夢の世界へ遊びに行ったかのようです。

難しいことは考えず、ひたすら世界を飛び回って仲間を救うようにしてプレイすると良いですね。

ゲームってその世界に介入できるのも特徴的なメディアですから、そこだけを重点的に作ったゲームがあっても良いんだと感じさせてくれます。

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もうちょっとナビゲートはあった方が良かったなぁ

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このゲーム、遊び方が分かるとある程度楽しさを味わえるんですが、そこまでのハードルがかなり高いと思いました。だって、どんなゲームなのか全く教えてくれませんからね。

いきなり広大な世界に放り投げて、何のナビゲートもないのは今のユーザーには厳し過ぎます。

おそらく、明確な目的を持たずおもちゃ的な感覚で各ステージのギミックに触れて楽しんでほしい!

という意図があるのでしょうが、リアクションが凝ったゲームはそんなに珍しくないので特別興奮はしませんでしたし、正直、投げそうになってしまいましたから。

あまりにもナビゲートがあると逆につまらなくなると思いますが、2014年のゲームであるからにはもう少しあっても良かったなぁと思いました。

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全体のまとめ


ゲームよりも先に世界観を作った作品だけあって、どちらかというとアート的な作品。

しかし、ゲーム的な要素も実は存在して、手触り感も良いので、遊び方のコツが分かればそれなりに楽しめます。1,200~1,300円はやや割高に感じましたが。

遊び方を理解したらそれなりに楽しめるアート色が強いデジタルおもちゃ。

こんな人には特におススメ。
・デジタルおもちゃ好き。
・癒されたい人。

こんな人にはおススメできない。
・すぐに投げる人。

ホホクム/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約4時間

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6件のコメント

デジタルおもちゃというかデジタルアートな作品ですね。
いわゆる一般的なゲーム性はないですけど、ゲームの可能性を広げてくれる作品だと思います。
こういうゲーム遊ぶと、PS1のLSDというゲームを思い出します。
あれもゲーム性はなかったですけど、異様な世界観が記憶に残ってますから。
ホホクム、個人的にはトロフィーなしでも良かったですね。なんというか、トロフィーのせいでこのゲームには目的があるんだなと強く感じてしまったので。

>アサヒさん
PS1時代のユニークなゲームを思い出す作品でした。
トロフィーはすべて隠しになっているので、
攻略サイトを見ない限りは目的にはならないと思いました。
このゲームでさえも明確な目的はありますので、
やはり、ゲームであるからには必要なんでしょうね。

『ロコロコ』、『パタポン』と『PixelJunk Shooter』を思い出した。w
SCEのハードは時々ゲームをプレイしない女の子(スマホ氾濫時代はどうかしらねえが…)にも興味が出てくるゲームが出て嬉しいです。
『FEZ』もなかなかおもしろそうですよ。
『サウンドシェイプ』も癒された!神ゲーだ!と言いたいけど、チャレンジモードは鬼畜仕様でした。w

このゲームは最初のステージで挫折してしまいました。
進んでも進んでも何かに弾き飛ばされて同じところをグルグル回ってしまい、嫌になりました。
どうやら僕は面白さを理解する前に投げてしまったようですね。
レビューで仰っているようにナビゲートが欲しかったです。

>黒詩★紅月さん
紅月さんも思い出しましたか!
確かにグラフィックのタッチ的には
その辺りの作品を彷彿します。
女の子がプレイしても楽しめると思いますよ。
サウンドシェイプもこのタイミングで購入しようかなー。

>チキさん
最初のステージはグルグル回っているヘビを全員連れだしたらクリアとなります。
ヘビはぶつかる事でついていきます。
本当にもっとナビゲートがあれば・・・。