「大乱闘スマッシュブラザーズ」や「星のカービィ」シリーズで知られる桜井政博さん。
2015年6月に単行本の「桜井政博のゲームを作って思うこと2」と「桜井政博のゲームを遊んで思うこと2」が発売されたので、今回も購入しました!
本書は週刊ファミ通で連載されているコラム記事をまとめたものとなっています。
僕は毎回単行本を買うようにしているから、できるだけファミ通の記事は読まないようにしているんですよね。
と言いつつも3DS/Wii U「大乱闘スマッシュブラザーズforNintendo3DS/Wii U」が発売された前後は情報が気になってちょくちょく読んでいましたが。
単行本の良いところは文字が大きくて読みやすく、”あとがき”が掲載されている事。
文字が大きいのは1ページで収まっていた内容を3ページや4ページまで引き延ばしているのもあるんですが、ファミ通の記事は文字が小さくて読みにくいので流し読みしがちなんですよね。
あとがきでは内容についての補完がされていて、ファミ通の記事を読んでいる人も新鮮に楽しめます。
2冊に分けているのは作り手目線と遊び手目線のコラム記事を分けているからなんですが、必ずしもそれらのテーマに沿った内容のコラム記事ばかりではなく、例えば「作って思うこと 2」では震災についての話がいくつか載っていましたね。
それは2011年3月辺りに書かれたコラム記事だからなんですが、古いものでは5年前のものが掲載されていたりします。
前作は2012年に発売されたというのに、それよりも古いコラム記事を掲載していなかったとはw
でも、桜井さんのコラム記事は本当にためになります。
「作って思うこと 2」ではスマブラの開発秘話が色々語られていて、相当大変な思いをして作られている事が凄く伝わってきます。
GC「大乱闘スマッシュブラザーズDX」開発エピソードはいつ聞いても胸が痛みますなぁ。
13ヵ月間休みなしで働くって、僕はとても出来ません。いくらゲームキューブのロンチに関わるタイトルだからと言ってもね。
ゲームキューブが最初の3ヵ月によく売れたのは、間違いなく桜井さんの頑張りによるものだと思います。
最新作となる3DS/Wii U「大乱闘スマッシュブラザーズforNintendo3DS/Wii U」の開発秘話も色々面白かった。
桜井さん、バンダイナムコの未来研究所に通っていたのか。僕も何度か足を運んだので、もしかしたらすれ違っていたのかも。
あの建物の最上階でスマブラを作っていたなんて、2012年当時の僕は思いもしなかったなぁ。
彼の逆鱗に触れる話としては、「自分が好きなキャラを強く設定している」のと、「使いまわしのキャラクターがいる」件ですね。
前者は完全に否定しており、後者はサービスのつもりで入れているつもりが叩かれる材料になっていて納得が行かないようです。これらの話はずーっと前から話されていましたね。
「作って思うこと 2」では遊び手目線の話が色々載っていて面白いです。
相変わらず色んなゲームをプレイされているようで、PS3/Xbox 360「フォールアウトニューベガス」、Wii「ラストストーリー」、PS3/Xbox 360「L.A ノワール」、PS3/Xbox 360「インファマス2」、PS3/Xbox 360「ペルソナ4 ジ アルティメット イン マヨナカアリーナ」などの意外(?)なゲームについて触れています。
いずれもゲーム性についての考察で、コラム記事を書く良いインスピレーションになりました。
恒例の巻頭特集もありました。
「作って思うこと 2」ではスマブラ最新作の秘蔵資料が掲載。新作のコンセプトがよく分かる内容となっていました。
「遊んで思うこと 2」では桜井さんの40年にも渡るゲーム年表をダイジェストで掲載。
これでもホンの一部にすぎないとはすげぇ。というかよく覚えているな。
実は僕も自分がプレイしたゲーム年表を1991年からまとめているんですが、記憶があいまいな部分があってなかなか完成しませんから。
▼そのほか思ったことを箇条書き
・エアロバイクを2時間超こぎながらゲームをしているとは。僕もやってみたい!40代なのにあれだけ若々しいのは、トレーニングを欠かさずやっているからなんだろうなぁ。
・コントローラ2つを使って2キャラ同時操作ができるなんて人間じゃねぇw
・ジョイサウンドには「電車でGO!GO!GO!」、「ロコロコのうた」が用意されているのか。
・PS4/PS3「アンフィニッシュ ド スワン」、そう言えばゲームデザイナーズ賞を受賞していたな。ますますやりたくなってきた!
・3DS「新・光神話 パルテナの鏡」のおドールバトル、定着しなかったなぁ。そう言えば一緒に付いた3DSスタンドもほとんど活用していない。
・11月21日は任天堂の日って言っちゃっているよ(笑)
最近情報はネットで見れてしまうので
コラムやら企画の方が
希少価値がある感じがします。