【議論】「星のカービィ」は本当に子供向けなのか?

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は、「星のカービィ」は本当に子供向けなのか議論していきます。

星のカービィって親しみやすい外見、間口の広さから子供向けと思われている方も多いのではないでしょうか?

ウィキペディアにも

本シリーズはシンプルな操作や世界観などから「子供向け」とみなされることが多い

という書き込みがあります。

ですが、ぼくから言わせていただきますと、「星のカービィ」は子供向けではありません。

大人でも十分に楽しめるコンテンツなんです。

実際、「星のカービィ」は大人にも人気があります。

ここからは「星のカービィ」が大人にも人気がある理由を語っていきますので、ぜひ、ご覧ください。

星のカービィとは?

「星のカービィ」とは、プププランドを舞台に冒険を繰り広げていく2Dアクションゲームです。

ゲームボーイで発売されたシリーズ1作目はホバリングアクションでフワフワ飛べたり、敵キャラクターを吸い込んで吐き出すアクションが特徴的でした。

その後、シリーズ2作目から敵キャラクターを飲み込んで能力をコピーするシステムが追加され、攻略法がグーンと増します。

難易度は低めに設定されていて、特に序盤は落とし穴が少ないためミスをしにくく、チュートリアルや看板を見ることで操作方法を少しずつ理解できるようになっています。

このように「星のカービィ」シリーズは初心者への配慮がなされており、見た目が可愛らしいので、子供向けに思われるのも無理はありません。

ですが、冒頭でも触れたように、「星のカービィ」は大人。それも男性人気も高いんですよ。

その証拠にこちらのデータをご覧ください。

これは当ブログ「KENTWORLD for ゲームレビュー」の読者層です。

性別は男性の割合が圧倒的に高く、年齢層も「23~29歳」「30~39歳」「40~49歳」が目立っており、読者の大半が成人男性であることがわかりますよね?

※集計期間2019年5月5日~5月9日。

そんな読者の方々に「好きな任天堂のゲームシリーズはなんなのか?」アンケートを取ってみたところ、このような結果になりました。

「星のカービィ」が「スーパーマリオ」「ポケットモンスター」を抑えて3位に入っており、大人にも人気であることがわかると思います。

また、ぼくのYouTubeチャンネルにて「世間で酷評された俺的神ゲー3選 」という動画を投稿し、

  • 毛糸のカービィ
  • 黄金の太陽 ~漆黒なる夜明け~
  • The Last of Us Part II

の3タイトルを紹介しました。

すると、500件以上のコメントが付いたんですが・・・

大半が「毛糸のカービィ」への話題だったんです。

YouTubeチャンネルの視聴者層はブログよりも年齢層がやや低くなっています。

それでも成人男性が大半なので、これらの結果を見てもわかるように、「星のカービィ」は大人からの支持率が高いんですね。

何故、「星のカービィ」は大人からの支持率が高いのでしょうか?

ここからは理由を語っていきたいと思います。

目次へ戻る

星のカービィが大人にも人気の理由

その1:「スーパーデラックス」などがゲームの入門となった

「星のカービィ」シリーズは30年近くの歴史を誇り、その間に数多くの名作が発売されました。

その中でも特に人気なのが、「星のカービィ スーパーデラックス」と「星のカービィ Wii」です。

これらの作品はゲーム入門用として最適なうえ、めちゃくちゃ面白いので、ここからゲームの面白さを知ってゲーマーに目覚めた方も多いのではないでしょうか?

「星のカービィ スーパーデラックス」は24年前の1996年に。

リメイク作となる「星のカービィ ウルトラスーパーデラックス」は12年前の2008年に。

「星のカービィ Wii」は9年前の2011年に発売されました。

もし、これらの作品が発売された当時、6歳だった場合、今は20~30代の大人になっているでしょうから、先程挙げた読者層と合致しています。

では、「スーパーデラックス」、「Wii」は何故、シリーズの中でも特に人気が高く、入門用として親しまれているのでしょうか?

ぼくが思うに協力プレイの影響が大きく感じています。

これらの作品では形式こそは違えど、協力プレイに対応し、複数人でゲームを進めることができるんですが、この仕様ってゲーム初心者には最適なんですね。

強い敵が居た場合、上手い人が倒してくれるので攻略が楽になりますし、何よりも一緒に遊べることが楽しいですもん。

さらに「星のカービィ」シリーズの場合、

  • 敵に当たっても大してダメージを受けない
  • ミスをしてもそこまで前には戻されない
  • ホバリングアクションでフワフワ飛べる
  • 落とし穴が少ない

といった点によってゲームが苦手な方でもストレスなく楽しめるようになっています。

そのため多くの方が面白さを理解できるようになっているんですね。

ゲーム慣れしてしまうと感覚が麻痺してしまいがちですが、アクションゲームって苦手な方が多いんですよ。

例えば「スーパーマリオ」シリーズでBボタンやYボタン長押しでのダッシュ移動ができず、穴に落ちてしまうとか。

「星のカービィ」シリーズの場合、そういう人への配慮も行き届いています。

例えばホバリングアクションでフワフワ飛べたり、敵に当たっても大してダメージを受けないように調整されていたり。

かと言ってゲーム初心者しか楽しめないゲームなのかと言われるとそうではなく、やり込み要素も充実しています。

ゲームクリア後には高難易度なボスラッシュモードが追加されたり、クリアすることでさらなる高難易度モードが解禁されたり・・・。

特に「スーパーデラックス」「Wii」はその辺りが顕著でした。

なので、これらの作品でゲームの面白さを理解した方はやり込みをするようになり、そこから「星のカービィ」の奥深さに気付き、ファンになった人も多いのではないでしょうか?

ぼくは「スーパーマリオ」からゲームの面白さを知った側の人間ですが、そんな者でも「星のカービィ」シリーズのやり込み要素にはいつも驚かされています。

特に「スーパーデラックス」「Wii」辺りはやり込み要素のボリュームが凄かったですもん。

一度ゲームをクリアした後も隠しモードが解禁され、そちらをクリアしたらさらなる隠しモードが解禁され、そこからさらに・・・

といった感じでやり込みだしたらキリがなく、難易度もどんどん上がっていくので、難しいゲームが好きなぼくでも楽しめるようになっているんですね。

目次へ戻る

その2:コピー能力によって好みの難易度に調整できる

「星のカービィ」シリーズの大きな特徴として敵キャラクターの能力をコピーできるというものがあります。

コピーできる能力の種類は作品によって異なりますが、1作ごとに数十種類も存在し、それぞれ、操作形式が大きく変化します。

ということはですね、それだけステージを攻略する自由度が高まっているということなので、プレイヤーの好みで難易度を調整できるんですね。

バーニングで高速移動するのも良いですし、スナイパーで遠くに居る敵を仕留めるのも良いんです。

そんなコピー能力の楽しさを最大限に高めてくれるのがボスラッシュモード。

ボスラッシュモードの名前はシリーズによって異なるんですが、いずれも本編で戦ったボスを連続で倒していくモードで、戦闘の合間には好きなコピー能力を入手することができます。

有効なコピー能力はボスによって異なり、どのボスでどのコピー能力を使うのかが問われ、戦略性が生まれるんですね。

これはゲーマーであればあるほど惹かれる要素ではないでしょうか?

ぼくも「星のカービィ」シリーズは本編よりもボスラッシュモードが楽しみになってきていますw

何が良いのかと言うと、難易度や戦略性が高いことです。

ボスラッシュモードは本編と違ってシビアで、一度やられると最初からやり直しになってしまいます。

10戦目とかでやられるとショックが大きいんですが、その分、緊張感があって燃えますし、クリアした時の達成感が大きいんですよね。

また、ボス戦前にどのコピー能力を持っていくのか?

なんて考える戦略性もぼくのゲーマー心をくるぐってくれて、再挑戦する時は前回とは異なる戦法で挑むなど試行錯誤することになり、そこに楽しさを見出しています。

このように「星のカービィ」シリーズのボスラッシュモードは燃えるんですが、そうはいっても本編で戦ったことのあるボス戦の寄せ集めです。

にも関わらずやり込みたくなってしまうんですよね。

何故かと言うと、クリアすることでさらなる隠し要素が解禁されたり、最後まで進めるとここでしか戦えない隠しボスが登場する場合もあるからです。

やっぱりね、ご褒美って大事なんですよ。

「星のカービィ」シリーズの場合、困難を乗り越えた後にはしっかりとご褒美を用意してくれるので、やり込みたくなってしまうんですね。

毎回、ボスラッシュモードに挑戦する時はどんな隠しボスが登場するのかな?クリアすることでどんなご褒美を用意してくれるのかな?

と、ワクワクしながら進めています。

目次へ戻る

その3:ダークな演出やメカニックなデザインが男心をくすぐる

「星のカービィ」シリーズの序盤はメルヘンな世界を舞台にしていることが多いので、その点だけを見たら子供っぽく感じるかも知れません。

でも、終盤になるとダークな世界観になっていくんですよ。

真のラスボスに至ってはグロテスクな外見をしている場合もあり、多くの子供たちにとってのトラウマになりました。

また、カービィのライバルとして知られるメタナイトが作った戦艦ハルバードはメカニックなデザインをしており、外形も凝っています。

これらの世界観・デザインは男心をくすぐるんですよね。

プレイされていない方はカービィの丸っこい感じが先行してしまい、取って付けたようなものに感じるかも知れません。

ですが、実は、深夜アニメ顔負けの細かい設定が隠されていたりします。

ネタバレになるので詳しくは言えませんが、例えば

Switchで発売された「スターアライズ」に登場する真のラスボスが何故、あんな姿をしているのか?

ダークマター族とはなんなのか?

デデデ大王は何故、帽子を被っているのか?

メタナイトは何故、仮面で素顔を隠しているのか?

とか、考察をしていくと非常に深い設定が隠されているんですね。

「星のカービィ」シリーズは万国共通で売り出したいという理由で、ゲーム内のテキスト・ボイスは控えめになっています。

ですが、デモムービーで見られるシーンには様々な意味を持たせており、シリーズを通してプレイしてみると意外な事実が明らかになるんですね。

特に最新作の「スターアライズ」は25周年記念作だけあって過去作で見られた多くの伏線を回収しているので驚かされました。

このような楽しみ方はある程度の大人にならなければ難しく感じます。

子供の頃、「星のカービィ」シリーズをプレイして以来、ご無沙汰の方も今、改めてプレイしてみると意外な発見があるかも知れませんよ。

目次へ戻る

その4:過去作のファンを喜ばせるような演出が凄い

ぼくはスーパーファミコンやN64をリアルタイムで触れられるくらい良い年をしたお兄さんなんですが、そんな者でも「星のカービィ」シリーズは買い続けてしまいます。

何故かと言うとシリーズファンへのサービスが抜群だからです。

例えば過去作のボスキャラクターが再登場したり、懐かしのステージが再登場したり。

思わず「懐かしい!」と叫びたくなるような演出が満載で、シリーズ作品をプレイしていればするほど号泣してしまうんですよ。

ネタバレになるので詳しくは伏せますが、最新作の「スターアライズ」に至ってはですね。

とあるステージではJoy-Conが振動し、あのBGMを擬似的に再現するなんて演出が盛り込まれていたので驚きました。

こんなにも粋な仕掛けを盛り込むシリーズ、滅多に無いのではないでしょうか?

また、キャラクターデザインから童心をくすぐる安心感があるのもシリーズを買い続けてしまう要因としてあります。

男という生き物はですね、童心というものを持っているのですよ。

子供の頃、慣れ親しんでいたものを久しぶりに見た時、懐かしさでついつい買ってしまうのです。

この前、本屋に小学生の頃、よく買っていたコロコロコミックが売られているのを見かけたんですが、懐かしさで買いたくなりましたもん。

この雑誌ではかつて、「星のカービィ デデデでプププなものがたり」という漫画が連載されていました。

この漫画、一見すると子供向けのギャグ漫画に見えます。

が、時折、子供にはわからないような古いパロディネタが盛り込まれるなど、ゲーム版とはまた違った大人っぽさが見受けられ、妙な中毒性があるので定期的に読み返したくなります。

まあ、今は連載されておらず、「コロコロアニキ」という青年誌で連載されているんですけどね。

話が少しそれてしまいましたが、ゲーム版「星のカービィ」シリーズにも童心をくるぐる安心感があるので、これからも新作が発売された場合、購入すると思います。

目次へ戻る

その5:BGMの完成度が高く、ゲーム音楽好きの大人を刺激させる

「星のカービィ」シリーズはBGMの完成度が非常に高く感じます。

シリーズの代表曲として知られる「グリーングリーンズ」はもちろん、

  • 「~トリプルデラックス」の「狂花水月/キョウカスイゲツ」
  • 「~Wii」の「CROWNED/クラウンド」

など、終盤に流れる曲はシリアスかつメロディアスで、聴き手の感情を揺さぶってくれますもん。

ゲーム好きの間でも「星のカービィ」シリーズのBGMは非常に評価が高く、

みんなで決めるゲーム音楽ベスト100まとめwiki

では「トリプルデラックス」の「狂花水月」などが上位にランクインしています。

「星のカービィ」シリーズ限定ではなく、ゲーム音楽全般で上位にランクインするのですから、どれだけ完成度が高いのかよ~くわかるのではないでしょうか?

嬉しいことに「星のカービィ」シリーズの多くはいつでもBGMを視聴できるモードが条件を満たすと開放されます。

わざわざ該当のBGMを聴けるステージまで行かなくても好きな時に聴けるのは嬉しいですね!

目次へ戻る

その6:大人でもイラストの練習用にしやすく親しみやすい

カービィはシンプルな見た目で可愛らしいことからイラストの練習用にしやすく感じます。

アナタはこれからイラストの練習をしよう!と思った時、どのキャラクターをお手本にしますか?

多くの方でしたらパーツが複雑なキャラクターよりもシンプルなパーツで構成されたキャラクターをお手本にすると思います。

その場合、特にゲーム好きでしたらカービィが真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか?

ファミコンで発売された「星のカービィ 夢の泉の物語」にはカービィ絵かき歌が収録されているので、この歌を聴きながらペンを握ったら一瞬でカービィを描けると思います。

イラストを始めるのに年齢は関係ありません。

子供から始めるのはもちろん、大人から始めるのも問題はないので、そんな方々がカービィイラストのを練習用にし、そこから慣れ親しんでゲームに触れるケースもあるのではないでしょうか?

スポンサーリンク

目次へ戻る

星のカービィは本当に子供向けなのか?のまとめ

ここまで「星のカービィ」シリーズが子供だけではなく大人にも人気の理由を語ってみました。

もし、「星のカービィ」は子供向け。

という先入観を持っている場合、本記事がきっかけで興味を持ってくれると嬉しいです!

目次へ戻る

本記事の動画版

 

星のカービィシリーズのレビュー記事リストへ




7件のコメント

スタアラのアナザーディメンションズは楽しかったですね
ウィスピーウッズですら油断すると死ぬし
ラストの三叉はプレイヤーを殺す気でかかってくるし
カワサキ無しではキツすぎてカービィとは思えないほど高難度でした

星のカービィシリーズは大人でも十分に楽しめるシリーズですが、子供向けゲームとして思われ作り続けること自体はとても素晴らしいことだと思います。今の時代でも一番ゲームを買うユーザーは子供たちなので、子供ユーザーをターゲットとしたカービィシリーズは戦略的に理にかなっていると思います。任天堂のゲームには様々なアクションゲームが発売されているので、とことんコアゲーマ向けなゼルダの伝説、初心者から上級者へステップアップするためのスーパーマリオ、アクションゲーム入門として最適な星のカービィといったような棲み分けをしていくのはユーザーとしても助かるのではないかと思います。今の時代高難易度ゲームやダークな設定が多いゲームが増えているので、星のカービィのような絵本のような世界観でかわいらしいキャラクターのゲームは地味に貴重な存在になりつつあります。シリーズ作品は時代の変化とともに作風が変わってしまうことも多いですが、星のカービィシリーズにはいつまでも子供たちを中心としたファンに愛されるシリーズであってほしいですね。

The Last of Us Part IIと毛糸のカービィなら国内では比べ物にならないくらい毛糸のカービィにファンが多いと思います。この二つをコメント数を比較するのは少し不公平だと思いました。例えばThe Last of Us Part IIではなく二の国Ⅱと比較するのならばすこしは違う結果になったと思います。

カービィは女子供「にも」人気というだけで全年齢対象ですね
子供向けという印象を持たれるのは昔やってたアニメやレッテル貼りをする人達の影響じゃないでしょうか?

全然構わないんですけども少しだけ。
以前kentさん自身が「なんでカービィはこんなに人気があるのか」という題で読者に理由を募集していましたよね?その時の読者から出た意見で作られてる記事のように感じました。
あたかも自分が考えた意見です、というように書くのは大丈夫なのかなーとちょっと感じてしまいました

この記事は2010年に公開した「20歳前後の男性に星のカービィの隠れファンが多い4つの事実」のリメイク版です。

確かに以前、読者から意見を募集しましたが、リメイク前の記事を読んでいただけたらわかるように、書かれてあることはぼくの意見です。

https://ameblo.jp/kentworld/entry-10448925262.html

カービィを開発しているHAL研の「はたらくUFO」もかなりお勧めですよ!ゆるゆるでキュートな外見とは裏腹に辛口で骨太なバランス系パズルアクションです!(ダイマ)