どうも!KENT(@kentworld2 )です!
先日、ニンテンドーダイレクトが放送されましたが、個人的に一番驚いたのが「マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!」が発表されたことです。
もうね、映像を見た瞬間発狂しちゃいましたw
「いやいや、KENTさん。マリオのRPGってこの前も出たじゃん」
「なのになんでそんなに驚くんだよ?」
と思われるかもしれませんが、「マリオ&ルイージRPG」シリーズの歴史を辿ってみると、天地がひっくり返るほど凄いことだったりします。
YouTubeチャンネル「KENT for 任天堂ゲームレビュー」のコメント欄でも
まさかのマリオ&ルイージRPG新作発表は驚いた
復活はもう何年か経ってからだと思ったので嬉しい
マリルイ出た時嬉しすぎて泣きそうになったというか嗚咽してた
など、多くの方が驚かれていました。
一体、何がそんなに凄いのか?
本記事で詳しく語っていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
マリオ&ルイージRPGとは?
まずは「マリオ&ルイージRPG」の歴史を簡単に振り返っていきます。
本シリーズはマリオとルイージが活躍するアクションRPGで、任天堂とアルファドリームが共同で開発していました。
特徴的としては2つあって、1つめはマリオに加えてルイージが活躍することです。
当時の時点でマリオのRPGは2作も発売されていましたが、どちらもマリオが主役を務めていて、ルイージは日陰者的な位置付けでした。
そんな中で今作はルイージも主役を務めていて、マリオと力を合わせることで大胆なアクションを繰り出すことができます。
ヘリコプターのように浮き上がって空中を移動する「スピンジャンプ」、マリオにルイージが飛び乗って高く飛び上がる「ハイジャンプ」などなど。
マリオ1人ではできなかったブラザーアクションを繰り出せるようになったほか、戦闘では大胆な合体技をお見舞いできるようになりました!
2つめの特徴は、コミカルな世界観です。
グラフィックは2Dのイラスト調になっていて、どのキャラクターもコミカルに描かれています。
ルイージがマリオのロープに引きずられたり、キノピオがマリオの裸を見て顔を赤らめたり。
これまでに以上に各キャラクターの個性が強調されました!
また、ストーリーもぶっ飛んでいて、1作目ではピーチ姫の声が爆弾になってしまったり、3作目に至ってはマリオたちがクッパの体内を冒険することになったり。
カオスでギャグ味のある展開も多いんですが、大事な所はしっかり熱いというギャップも持っていて、既に出来あがっていたマリオのイメージを変えてしまうほどの魅力が詰まっています。
最初に発売されたのは2003年で、対応機種はゲームボーイアドバンス。
全世界累計売上は215万本とマリオのゲームとしては突出したヒットを記録した訳ではありませんが、プレイされたユーザーの間では好評で、絶賛の声が相次ぎました!
それから2年後には続編の「マリオ&ルイージRPG2」がニンテンドーDSで発売。
新たにベビィマリオ・ベビィルイージが仲間に加わり、2画面を活かしたシステムが追加されました。
しかし、
- 子供が遊ぶマリオゲームにしてはストーリーが不気味である
- 前作以上に操作がややこしくなってしまった
- 「おいでよどうぶつの森」「もっと脳トレ」などのビッグタイトルに挟まれた
ことからやや埋もれてしまい、課題が残る結果となりました。
それを反省してか3作目の「マリオ&ルイージRPG3!!!」は原点回帰。
再びマリオとルイージのブラザーアクションに重きを置いて、そのうえでクッパを操作するパートが追加されました。
すると、クッパに焦点を当てたストーリーやアクションの切り替えが好評を博し、発売から半年経っても売れ続けるというロングヒットを記録。
国内での累計売上は72万本、全世界累計売上は456万本とシリーズ最大のヒット作となりました!
そのためか3DSに舞台を移した4作目の「マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー」は大幅にボリュームアップ。
現実世界のほかに夢世界も冒険できるようになり、前作比で見ると2倍近くも長く遊べるようになりました。
その後は「ペーパーマリオ」とコラボした「マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX」。
過去作をリメイクした「マリオ&ルイージRPG1 DX」「3 DX」が立て続けに発売。
3DSだけで4作も発売するという活発な動きを見せていました。
そんな「マリルイ」シリーズ最新作がSwitchで発売されることになりましたが、冒頭でもお話したように、これは凄いことなんですよね。
一体、どういうことなのか?
ここからはその理由を語っていきます。
マリオ&ルイージRPG完全新作が衝撃の理由
その1:開発会社破産を乗り越えての発売
「マリオ&ルイージRPG」完全新作が衝撃である最大の理由が、開発会社破産を乗り越えて発売されることです。
本シリーズは一貫してアルファドリームという会社が手掛けています。
同社は「スーパーマリオRPG」を手掛けたスタッフの一部が独立して立ち上げた開発会社で、数多くの良作を生み出してきました。
「マリオ&ルイージRPG」はもちろん、「トマトアドベンチャー」や「とっとこハム太郎」などなど。
個性的な作品を手掛けていたんですが、末期には経営状況が悪化。
収入の伸び悩みや開発費の高騰といった問題に直面し、2019年に破産手続き開始しました。
マリオという人気コンテンツの下請けを担っていたのに、なぜ収入が伸び悩んでしまったのでしょうか?
大きな要因と思われるのが、シリーズの売上が右肩下がりになっていたことです。
「3」こそは大きな売上を記録しましたが、続編の「4」では半減。
コラボタイトルの「ペーパーマリオMIX」はそこからさらに半減となりました。
これだけでも厳しい状況でしたが、破産の決定的な要因になったと思われるのが、3DSで発売したリメイク2作が壊滅的な売上に終わったことです。
2017年に発売された「マリオ&ルイージRPG1 DX」と、2018年に発売された「3 DX」。
どちらも過去作を丁寧にリメイクした良作で、新要素として別パートを収録するという気合の入れようを見せてくれました。
ですが、売上はマリオ史上最低と言っても良いほど低調だったりします。
「1 DX」の国内売上は5万本で、前作である「ペーパーマリオMIX」の24万本から大幅にダウン。
「3 DX」に至っては初週0.9万本。
累計売上も3.5万本という、原作の72万本から大幅に数字を落としてしまいました。
それでも海外で売れてくれたら良かったんですが、数字を拾えるほどの売上には達しておらず、厳しい結果になったと推測されます。
当時は3DS末期で、Switch向けの注目作が立て続けに発売される状況でした。
「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」や「ポケモン Let’s Go!」「スーパー マリオパーティ」などなど。
全世界数千万本売れるモンスタータイトルの発売が立て続いていたので、3DSの「マリルイ」シリーズリメイクは地味に映っていました。
加えて「3 DX」は原作を3DS本体でも遊べること。
ゲームエンジンが過去作と共通していることからインパクトを生み出すのが難しく、買い控えが相次いだのだと推測されます。
実際、3DSで発売された4作品は見た目に大きな変化がなく、作品としての訴求力に欠ける部分がありました。
こうした結果を受けてアルファドリームは経営が悪化。
2018年3月末時点での負債額は約4億6500万円に達してしまい、2019年10月2日に破産手続き開始します。
これによって「マリオ&ルイージ」シリーズは凍結。
関連作としては6年。完全新作としては9年も途絶えてしまうという氷河期に突入します。
その間、新作を熱望する声が相次ぎ、YouTubeチャンネルでも
4からはじめたけどあのドットがめちゃくちゃ好きだった。
アルファドリームさん無くなったけど誰か継いでマリルイ5出してくれと願ってる
リマスターでも、何でもいいから、復活してほしいけど、開発元のアルファードリーム社がなぁ…
などの意見が挙がりましたが、多くの方が開発元の関係で新作は難しいと思われていました。
そんな中で今回、新作が発表されたのですからただ事ではありません。
アルファドリームは消えてしまったのに、なぜ新作が展開されたのか?
海外のメディアが任天堂に訪ねたところ、担当者が
このシリーズに携わったオリジナルの開発者の一部は、マリオ&ルイージ ブラザーシップの開発にも関わっています。開発者に関する詳細については、リリース時のゲームクレジットをご覧ください。
とのことで、旧アルファドリームの一部スタッフが合流して作られたようですね。
開発会社はなくなってしまいましたが、そこで働いていた人は生き続けています。
ゲーム開発ができる環境さえあればまた作れるので、いろんなきっかけが重なって新作が実現したものだと推測します。
その2:据え置き型ゲーム機の完全新作である
「マリオ&ルイージRPG」完全新作が衝撃である2つめの理由が、据え置き型ゲーム機の完全新作であることです。
同シリーズは一貫して携帯型ゲーム機で展開されていました。
ゲームボーイアドバンスやニンテンドーDS、ニンテンドー3DS。
いずれも画面サイズが小さめとなっていて、据え置き型ゲーム機ほどは映像を描き込む必要はなかったりします。
開発元のアルファドリームはそんな携帯機でしかゲーム開発を行ってなかったので、高画質な据え置き型ゲーム機に移植やリメイクをするのは困難だったハズです。
にも関わらずSwitchで完全新作が展開されることになったので驚きました。
クオリティも大幅に上がっていて、キャラクターのグラフィックはフル3Dに。
ムービーシーンではカメラが目まぐるしく回るようになり、これまで以上にコミカルな動きを見せるようになりました。
携帯機で展開されていたマリルイがこんなにも進化して復活するとは!?
誰が想像できたのでしょうか?
それでいてマリルイらしさも失われておらず、随所で過去作へのリスペクトが見受けられます。
手足の長さを動的に変形させることでドット絵の躍動感を再現していたり、ルイージが独特なポーズを取っていたり。
過去作で見られた癖がしっかりと継承されています。
個人的にツボだったのが、ルイージが足をバタバタさせて崖から落っこちるところです。
この時、「あわわわわ~」と叫ぶんですが、いかにもマリルイのルイージって感じがして懐かしくなってきました。
ゲームシステムもらしさが漂っていて、
- 兄弟の特性を活かして進む「ステージ構成」
- アクション要素強めの「コマンドバトル」
- 道中で発生する「ミニゲーム」
- クスッと笑える「テキスト」
など、シリーズの真骨頂とも言える要素が余すことなく残されています。
その3:オリジナルキャラクター路線の新作である
完全新作が衝撃である3つめの理由が、オリジナルキャラクターが多数登場することです。
可愛らしい見た目のコネッタ、子豚に羽が生えたような姿のタップー、いかにも悪そうな3人組のボルドルド隊。
さらに戦闘で戦うことになる敵も見たこともない奴らばかりで、新鮮味が漂っています。
これの何が凄いのかと言いますと、近年のマリオシリーズは制限が掛けられていたからです。
例えば「ペーパーマリオ スーパーシール」の場合、「ストーリーは必要最小限」に。
「可能な限り『マリオ』の世界のキャラだけで完結してほしい」という課題が生みの親である宮本茂さんから課せられて、新キャラクターはほとんど登場しませんでした。
敵として登場するのはお馴染みのクリボーやノコノコが中心で、住民はキノピオばかり。
見た目はほとんど一緒で、新種族はもちろん、クリオやカメキのような既存キャラのアレンジもありませんでした。
同じような制限は「マリオ&ルイージ」シリーズにもあったのか、後に発売された「マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX」は既存キャラ中心に。
それまでの作品に登場したオリジナルキャラクターはほぼ影を潜めてしまいました。
そのため新鮮味が薄れてしまい、戦うことになる敵キャラクターはお馴染みのクッパ軍団。
ストーリーもよくある勧善懲悪で、両シリーズに登場するキャラ同士の会話シーンなどの独自の魅力こそあったものの、過去作と比べて盛り上がりに欠けるところがありました。
そんな中で今回の新作は一変。
オリジナルキャラクターの比率が上がっていて、初期の作品で見られた未知の敵と戦うワクワク感が漂っています。
少し前に海外の任天堂がマリオRPGシリーズについてアンケート調査を実施して、そこでは「マリオのRPGにオリジナルキャラクターはいた方が良いのか?」などの項目もありました。
このアンケート結果が今作にどこまで反映されているのかは不明ですが、いずれにしても方針転換していそうで、また前みたいにオリジナルキャラクター路線の新作が期待できそうですね。
その4:マリオRPG関連作が1年に3作も発売
「マリオ&ルイージRPG」完全新作が衝撃である4つめの理由が、少し前にマリオRPG関連作が2作もリメイクされたことです。
「スーパーマリオRPG」が2023年11月に。
「ペーパーマリオRPG」が2024年5月にSwitchでリメイクされました。
前者は任天堂とスクウェアの確執によって。
後者はRPGからアドベンチャー路線への変更によってリメイクは困難と思われていたので、発表された時は大きな衝撃が走りました。
そんな中で「マリオ&ルイージRPG」も復活しないかと願う方が多く見られましたが、開発元のアルファドリームは倒産しています。
そう簡単には出せないだろうというのが大方の予想だったので、まさか「ペーパーマリオRPG」の半年後に完全新作が出ることになるとは驚きました。
「スーパーマリオRPG」「ペーパーマリオRPG」「マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!」
これらのタイトルが僅か1年で発売されるとは誰が予想できたのでしょうか?
近年はゲーム開発の長期化・複雑化が進んでいて、昔のように乱発できない状況です。
開発元が違っていたとしても数年空けるのが普通になってきているので、1年間でマリオ関連のRPGが3本も発売されるとは思いませんでした。
その昔、「ファイナルファンタジー」や「テイルズオブ」シリーズ本編が毎年のように発売されましたが、今回のマリオRPGラッシュは当時の勢いを彷彿としますね。
「マリオ&ルイージRPG」完全新作が衝撃である理由をまとめいきますと、
- 開発会社破産を乗り越えての発売である
- 据え置き型ゲーム機の完全新作である
- オリジナルキャラクター路線の新作である
- マリオRPG関連作が1年に3作も発売される
といった感じですね。
おそらく発売するまでに相当な紆余曲折があったと思うので、企画を通してくださった方には感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます!もうめっちゃ嬉しいです!
これが売れたらさらなる新作が期待できると思うので、もう発売日に絶対買いますし、ブログ記事や動画などを通じて応援していこうと思います。
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