どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は「ルイージマンション2 HD」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください!
このゲーム、原作から大化けしました!
内容としては3DSで発売された「ルイージマンション2」のリマスター版で、新要素はほとんどありません。
なのになんで大化けと評したのかと言いますと、個人的に3DS版は不満点が目立っていたからです。
面白いことは確かなんですけど、ある要素がどうしても受け付けなくて、やり込む気にはなれませんでした。
それがSwitch版では改善されているので、ようやく心の底から楽しめるようになりました!
一体、どういうことなのか?
本記事で詳しく語っていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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- ルイージがオバケ退治をしていくアドベンチャーゲーム。
- 2013年に発売された3DSソフトのリマスター版。
- 解像度や操作性が向上している。
初リリース日 | 2024年6月27日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
推定クリア時間 | 15~20時間 |
発売元 | 任天堂 |
目次
ルイージマンション2 HDとは?
まずは「ルイージマンション2 HD」について簡単に紹介します。
本作はルイージが主人公のアクションアドベンチャーゲーム。
散り散りになったダークムーンを取り戻すべく、ちょっぴり臆病なルイージがオバケ退治に向かいます。
オバキュームでオバケを吸い込んだり、屋敷に隠された仕掛けを解除したり。
各地を隅々まで探索してミッションをクリアしていきます。
今作ならではなのが、ミッションクリア形式を採用していることです。
オヤ・マー博士のラボで挑戦するミッションを選択すると、その屋敷へワープ。
ミッションを終えるとオヤ・マー博士のラボに戻るといった感じでゲームが進んでいきます。
過去に挑戦したミッションにも再挑戦することができるので、イメージ的には「スーパーマリオ」のコース選択みたいな感じでしょうか。
挑戦することになるステージは多種多様で
- 王道の洋館
- かつて植物研究所だった館
- 時計工場のあった砂地
- 氷と雪に覆われた坑道
など、ストーリーを進めることでミッションの舞台が大きく変わっていきます。
元々は2013年に発売された3DSソフトですが、11年の時を経てSwitchで発売。
グラフィックがリマスター化され、より高画質な映像で楽しめるようになりました。
ここからはそんな「ルイージマンション2 HD」の良い点や惜しい点を語っていきます。
良いところ
操作性が大幅に改善
本作をプレイして特に良いと思ったのが、操作性が改善されていることです!
もうこの点だけで個人的には+10点をあげたくなるくらい感動しました!
「ルイージマンション」は2本のスティックをフルに活用するゲームです。
左のスティックでルイージを動かし、右のスティックでライトやオバキュームの高さや角度を調整。
オバケに向きがあったらストロボの光を当てて怯ませ、隙を見て吸い込みをする。
そんな感じでオバケ退治をするんですが、3DS版の場合、左のスライドパッドだけで行う必要があります。
これが非常に難しく、ストロボの光をチャージしている間は高さの調整しかできないので、オバケが横に移動した時はめちゃくちゃもどかしく感じました。
なぜそう感じたのかと言いますと、初代「ルイージマンション」では2本のスティックを使えたからです。
あの快適性に慣れてしまうと3DS版の操作は不便に感じてしまい、せめて拡張スライドパッドやCスティックに対応してくれと思いました。
一方、Switch版ではその辺りの問題を改善。
ストロボの光をチャージしている間でも右スティックで向きを調整することができるようになりました。
加えてLRボタンを押してもストロボやダークライトの光を放てるようになったので、オバケに光を当てる時のもどかしさが大きく改善されています。
「ルイージマンション2」は見かけによらず高難易度なゲームです。
敵の攻撃力は高いですし、体力が0になったらミッションの最初からやり直さないといけません。
3DS版の場合、そのうえで操作が難しかったので、気軽に遊ぶことはできませんでした。
それだけに操作しやすくなったSwitch版を遊べるのが嬉しいです!
その辺は違和感なく再現されています。
まず3DSの下画面に表示されていたマップは右上に表示されるようになりました。
ちょっと小さく感じたり、ルイージを操作しながら部屋の名前を確認することはできなくなりましたが、そこまで不便ではないかな。
あとジャイロセンサーを使って細い道を通る仕掛け。
こちらもしっかりと再現されていますが、右スティックを倒して左右に移動する点は慣れないと戸惑うかもしれませんね。
全体的にはSwitch向けに遊びやすく調整されています。
オプションの機能も充実していて、
- 振動機能 ON/OFF
- ジャイロセンサー 有効/無効
- Rスティックでの向き操作 上下左右/水平操作
- スティック左右入力 標準/反転
- スティック上下入力 標準/反転
- カメラ操作時のジャイロセンサー感度 標準/高い
- カメラ操作時のスティック感度 標準/高い
- ミニマップの表示 ON/OFF
- TVモードの明るさ設定 1~5段階
といった感じで充実しているので、操作性に関しては概ね満足です。
グラフィック向上による恩恵が凄い
タイトルに「HD」と付いているように、本作は3DS版からグラフィックが向上しています。
この点に関しては大きく分けて2つの恩恵があると思いました!
1つめは、臨場感が増していることです。
解像度が上がったことでクッキリ見えるようになったり、ルイージのオーバーオールに縫い目が追加されたり。
3DS版と比べても映像の描きこみが細かくなっているので、よりルイマンの世界へ浸れるようになりました。
個人的に印象的だったのが、ファーリーのフサフサ感です。
コイツは「ヒャッキーヤ坑道」の1階ロッジに転がっている謎のキャラクターで、ルイージを見かけたら戯れて来ます。
そんなファーリーがSwitch版ではフサフサ感が強調されているので、より愛着を持てるようになりました。
グラフィックが綺麗になった2つめの恩恵が、視認性の向上です。
遠くに見える収集アイテムがクッキリ見えるようになったり、敵の動きを確認しやすくなったり。
視認性の向上がゲームプレイの快適性に直結しているので、そういう意味でも遊びやすくなっています。
「ルイマン2」って「3」とは違って地面に叩きつけるスラムアクションが使えないので、他のオバケを巻き込む手段がありません。
吸い込んでいる間は他のオバケから攻撃を受けないよう、スティックを上手く傾けたり、Bボタンのジャンプで避けないといけないので、画面が見にくいと困るんですよね。
そういう意味でSwitch版は視認性が向上しているので助かりました。
あとは探索型のミッション。
A-5では屋敷に張られた蜘蛛の巣を全て取り払っていきます。
これが非常に厄介で、蜘蛛の巣は天井の隅っこなどわかりにくいところにあったりするので、よく見逃していましたw
それがSwitch版ではクッキリ見えるので、こんなところでも解像度向上の恩恵を受けています。
極めつけが、「ノロワーレ大樹」のボス戦です。
ここではヒントを頼りに正しい階段を登っていきます。
しかし、ヒントはある程度階段を登るとなくなってしまい、一回でも間違えたら一番下の段まで戻されてしまいます。
そのため最短クリアを目指す場合、できる限り正しい階段を暗記して登っていかないといけないんですが、Switch版は奥の段までクッキリ見えるので助かりました。
本作にはスコアアタック要素が存在して、クリアタイムも指標の1つだったりします。
早くクリアすれば高ランクの判定が出やすくなるので、こんなところでも視認性の向上による恩恵を感じました!
ギミック満載のステージ構成
これは3DS版にも言えることですが、ギミック満載のステージ構成はSwitch版でも健在です。
もう次から次へといろんな仕掛けが挿入されるので、最後まで飽きずに楽しめました!
ボヨヨンの実を吸い込んで上昇したり、スライダーで地下の奥深くまで進んだり。
マリオらしい自由な発想で作られています。
何よりも凄いのが、各屋敷の最後で戦うボス戦です。
どのボスも趣向を凝らしていて、ステージと連動した戦いが待ち受けています。
時計の針の上で戦ったり、砲台の付いたソリに乗りながらシューティングをしたり。
通常とは全く異なるシチュエーションで戦うことになるので、自分はなんのゲームを遊んでいるのかわからなくなってきましたw
「ルイージマンション」ってコミカルなホラーアドベンチャーゲームという認識ですが、本作はそのうえでマリオらしい遊びが詰め込まれています。
様々な遊び方ができるテラータワー
3DS版に収録されていたテラータワーはSwitch版でも健在です。
テラータワーはゲームを進めると遊べるマルチプレイ専用モード。
近くの友達と遊べるローカル通信はもちろん、Switch ONLINE加入者は遠く離れた人とも遊ぶことができます。
内容としてはランダムで構成されたタワーを登っていくスコアアタックゲームで、3種類のルールが存在します。
みんなと一緒にフロア内のオバケを全て捕まえる「ハンタータワー」、時間内に脱出を目指す「クライマータワー」、オバ犬を探していく「チェイサータワー」。
いずれも本編とは違った面白さがあって、時には協力したり、競ったり。
協力と対戦のバランスが取れているので、みんなと遊んだら面白いんですよね。
同様のモードは「3」にも搭載されていますが、本作では3種類のルールを選ぶことができるほか、難易度も設定できます。
選択できる項目は「2」の方が充実しているので、これはこれで違った魅力を感じました。
惜しいところ
ゲームバランスの再調整がほぼされていない
本作はリマスタータイトルであって、元の作品をベースに綺麗にしているだけです。
リメイクとは違ってイチから作り直している訳ではないので、3DS版の惜しい点も継承されています。
特に惜しいと思ったのが、人を選ぶゲームバランスです。
先ほども触れたように、体力が0になるとミッションの最初からやり直しになってしまいます。
1つのミッションをクリアするまでの平均タイムは20〜30分。
終盤で倒れてしまうと30分近くも前のところからやり直しになります。
一応、「金の骨」を持っていたら1回だけその場から再開できますが、何も無いと本当に最初からやり直さないといけません。
正直なところ、終盤でやり直さないといけなくなった時はダルさを感じたので、Switch版では改善されていると思ったんですけどねぇ。
残念ながら3DS版の仕様を継承しているので、チェックポイントはありませんし、ミッションを中断することもできません。
続編の「3」では改善されているだけに、「2」の仕様をそのまま持ってきたのは残念に感じました。
まあゲームバランスが変わってしまうことを恐れたのかもしれませんが、それだったら「クラシックモード」「カジュアルモード」みたいな感じで分けてほしかったですね。
以下は実装したら嬉しかった機能です。
- クラシックモード・・・3DS版のゲームバランスを踏襲したモード
- カジュアルモード・・・「金の骨」増加や敵の攻撃力減少、チェックポイント追加など
「テラータワー」にしても「3」で追加されたコスチュームや途中からの合流する機能はないので、いま改めてプレイすると物足りないところはあります。
画面が大きくなったり、操作性が改善されているということで3DS版よりは緩和されています。
ただゲームバランスの調整はほとんどされていないので、敵から受けるダメージ数は大きいままですし、狂ったように難しい4面のボス戦も健在です。
初心者も安心のマリオ系タイトルということで手を出される方も多いと思いますが、3DS版で見られたキツめのバランス調整は健在なので、そこは覚悟したほうか良いでしょうね。
テラータワーのバグが健在
みんなと遊べるテラータワー。
繰り返し遊べる要素が充実しているので人によっては本編以上にハマるポテンシャルを秘めていますが、残念ながらバグも健在です。
相手の姿が消えるとか、不自然な挙動を見せるのはご愛嬌。
本来ならあるハズのカギが見つからないなどの進行不能バグも健在なので、そこはお粗末に感じました。
テラータワーはルールによっては長丁場になります。
最上階まで行くのに1~2時間かかったりするので、特に終盤の方で進行不能バグに遭遇した時のショックは大きいです。
せっかくオバケ集めなどの長く遊べる要素が存在するのに勿体ない。
Switchのオンラインプレイは月額料金を取っているので、3DS時代よりも整備しているところはしています。
「スプラトゥーン」シリーズのようにアップデートを頻繁にして改善するケースがあるだけに、今作もされることを祈っています。
微妙な価格設定
本作の価格は6,578円ですが、この価格設定は微妙に感じました。
作品単品で見ると、いろんな屋敷を探索できたり、マルチプレイモードが遊べて価格相場に感じるんですけどね。
追加要素が全くないこと。10年前に発売された3DS版から1,500円以上も値段が上がっていること。
続編の「3」が6,578円で販売されていることを考慮に入れますと、お得感はそんなにないと思いました。
同じく3DSで発売された「モンスターハンターストーリーズ」のリマスター版(3,289円)ほど安くしろとまでは言いませんが、あと1,000円くらい安いとユーザー的には嬉しいですね。
注意点
これは3DS版にも言えることですが、本作は「1」や「3」とは方向性が違います。
屋敷を探索してオバケ退治する点は共通しているんですけどね。
ミッションクリア式を採用しているので、自由度はそんなにありません。
何かする事にオヤ・マー博士から通話が入りますし、ミッションをクリアする度にラボへ戻されてしまいます。
そのため自由に探索できた「1」や「3」に慣れている場合、窮屈に感じるかもしれません。
ただミッションクリア式にしたことで良くなった点もたくさんあります。
ミッションに合わせて屋敷の地形が変化したり、過去のミッションを再挑戦しやすくなったり。
これはこれで良かったりもするので、「1」や「3」とは別ゲーと思ってプレイすると良いでしょうね。
ルイージマンション2 HDのレビューまとめ
ここまで「ルイージマンション2 HD」について語っていきました。
良いところとしては、
- 操作性が改善されている
- グラフィックの向上による恩恵がデカい
惜しいところとしては、
- 追加要素が全くない
- 価格設定が微妙
といった感じですね。
正直なところ、決定版ともお買い得とも言えない作品なので、評価に困るところがあります。
ただ3DS版と比べて操作性やグラフィックが向上しているのは大きな魅力なので、同作に馴染めなかった人にはおすすめしたいです!
かくいうぼくもその1人で、面白かったけど、操作性などで楽しみきれないところがありました。
それがSwitch版では改善されているので、ようやく心の底から楽しむことができました!
いやぁ「ルイージマンション2」ってこんなに面白いんですね!
10年経ってようやく実感することができました!
3DS版では宝石やテレサ集めを積極的にする気にはなれませんでしたけど、Switch版では頑張りたいですね!
こんな人には特におススメ。
・快適な操作で遊びたい人。
・高画質な映像で楽しみたい人。
こんな人にはおススメできない。
・3DS版経験者で新鮮味を重視する人。
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