どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は、ニンテンドー3DSの人気が再燃の兆しを見せている話をしていきます。
3DSと言えば生産が終了したり、eショップのサービスが終了したりして、完全に終わったものだと思っていました。
今はSwitchが人気ですので、3DSは過去の物になったんじゃないか?
そう感じている人もいるかもしれませんが、実は密かな盛り上がりを見せているんですよね。
「いやいや、今はSwitch一色だろ?」
「周りでやっている奴いないし、どこで盛り上がっているんだよ?」
と思われるかもしれませんが、色んなデータを見たところ、3DSの人気は着実に再燃しています。
そこで、本記事ではどのような形で人気が再燃しているのか?詳しく語っていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ニンテンドー3DSとは?
まずはニンテンドー3DSについて簡単に説明していきます。
本ハードは2011年に発売された携帯型ゲーム機で、2画面やタッチスクリーンを搭載したニンテンドーDSの後継機として発売されました。
わかりやすい特徴として3D機能という物がありますが、他にも
- すれちがい通信
- 3Dカメラ
- 3DSサウンド
- いつの間に通信
など、携帯型ゲーム機だからこそ実現した様々な機能が搭載されています。
当初の売れ行きはそれほどでもありませんでしたが、本体価格を15,000円に下げてからは人気が爆発。
「とびだせ どうぶつの森」「ポケットモンスターX・Y」「妖怪ウォッチ2」「モンスターハンター4」などのヒット作が生まれたのと相まって、日本国内では圧倒的な売上を記録します。
そんな3DSですが、スマートフォンやニンテンドースイッチの台頭によって徐々に存在感が薄れてしまい、売上も減少。
2020年には全てのモデルが生産終了となり、2023年3月にはニンテンドーeショップのサービスも終了してしまいました。
そのため3DSは完全に終わったものだと思われがちですが、実は密かな盛り上がりを見せているんですよね。
ここからはその理由を語っていきます。
人気再燃の兆しを見せている理由
その1:Switchにはない魅力がある
1つめの理由は、Switchにはない魅力があることです。
Switchは携帯型ゲーム機にもなりますので、一見すると3DSの上位モデルに感じます。
ですが、実際にはSwitchに搭載されておらず、3DSにしか搭載されていない機能がたくさんあるんですよね。
HOME画面を着せ替えたり、すれちがい通信でデータ交換をしたり、カメラで色んなものを撮影したり、うごくメモ帳で簡単なアニメーションを作ったり。
スマホの代替品としても使えたので、特に3DSを子供の頃に遊ばれた方の間では最高のゲーム機という認識が強くあります。
反面、Switchにはそのような機能は搭載されていませんので、それもあって3DSの人気が再燃しているように感じます。
実際、3DSで撮影した写真をタッチペンでデコレーションできるということで若い人の間で人気が再燃しているという話がありました。
ぼくが運営しているYouTubeチャンネル のコメント欄でも
うごメモは本当に本当に有能だった。今でも楽しく遊べるし、小学生でも遊べるくらいシンプルな操作性でお金とって良いレベル。
頼むからスマホゲーでいいからすれ違いMii広場復活して、絶対流行る。正直言ってすれ違い伝説はマジで神ゲーだった
ソフト選んだ時の少しの間流れるBGMが好きだった。新しくゲームやるときに流れるとワクワク感がすげぇ高まる
など、3DSの機能を再評価する声が強まっています。
ぼく自身も3DSの機能は任天堂らしい遊び心を感じられて、スマホにはない良さがありました。
すれちがい通信によって色んな人と緩いつながりを楽しめたり、顔シューティングで友達をボスキャラにしたり。
Switchにはそのような遊びはほとんどなくなっていますので、今思うと有り難みを感じますね。
で、そんな3DSの機能なんですが、とある天才を生み出すきっかけにもなっていたりします。
それは、人気歌手・歌い手のAdoです。
彼女は2002年生まれの20歳で、ヒット曲「うっせぇわ」を生み出し、2022年には劇場版アニメ「ONE PIECE FILM RED」にてウタの歌唱キャストを担当して話題になりました。
間違いなく今をときめく人気歌手ですが、実はAdoが歌い手になったきっかけとして3DSの存在が大きかったりします。
なんでも彼女が小学校高学年の頃、3DSの「ニコニコ動画」や「うごくメモ帳」にハマっていたようで、そこから顔を出さずに活動する歌い手の文化に興味を持つようになったようなんですね。
そして、「もしかしたらこれなら私にもできるかも」「目立ちたい、ちやほやされたい」「もっといろんな人に見てもらえるような人間になりたい」と思うようになったようで、2017年1月10日。
Adoとしてニコニコ動画にクワガタPの「君の体温」の歌ってみた動画を投稿し、活動を開始。
2020年にはメジャーデビューを果たし、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を集めます。
もし3DSに「ニコニコ動画」や「うごくメモ帳」がなかった場合、別の人生を歩んでいた可能性がありますから、そう考えると凄いですよね。
話によりますと、子供の頃に「うごくメモ帳」を触っていた方が成長してプロみたいな才能をつけた人が他にもたくさんいるようですから、今後もこういった話があちこちで聞こえてきそうです。
YouTubeなどのSNSを回ってみると「うごくメモ帳」ですごい作品を作っている人がバズっていたりしますから、こういうのを見ているのと3DSが再び脚光を浴びる日も近いんじゃないかと思います。
3DSは色んな機能を搭載しているので、価格が高くなってしまったり、動作が重くなってしまうという難点があったりします。
ですが、標準搭載されることで多くの方が触れるようになり、子供の才能が開花することもあるのですから、そう考えると3DSの機能は無駄じゃなかったと思いますね。
その2:本体やソフトの相場が高騰化
2つめの理由は、本体やソフトが高騰化していることです。
数年前は3DS本体・ソフトの相場共に下落の一途を辿っていたんですが、最近はめちゃくちゃ高くなっています。
例えばAmazonですと、New3DSや2DSが3万円以上で販売されています。
SNSでも
3DS限界っぽいから買い替えようかと思ったけど、普通に高騰してんのな…
3DS、状態の良い中古めっちゃ高騰してね?特にNewはプレミアってる
など、3DSが高騰化していることに触れている方がチラホラいます。
これは一体、どういうことなのでしょうか?
大きな要因としては、任天堂がサポートを終了したことにあります。
任天堂は2020年代に入ってから3DSのサポートを次々と終了していまして、2020年には生産を終了しました。
そのため時が経つにつれて状態が良い3DSを入手するのが難しくなっています。
新品は言うまでもありませんし、中古も小さい子供の手に渡ることが多いので、状態の良いものが少なかったりします。
そのうえで懐かしさで買い戻す方が増えていることが高騰化の要因なんじゃないかと。
ぼくも気になってハードオフで値段を調べてみたところ、New3DSLLの中古が定価に近い値段で販売されていました。
しかもですね、2023年3月にはニンテンドーeショップのサービスが終了しましたので、今後はソフトの価値も上がってくると見ています。
実際、少し前に「ポケムーバー」や「ポケモンバンク」がインストールされた本体が5万円以上で取引されていることがニュースになっていました。
これらのソフトを持っていると20年以上前に発売された作品で育てたポケモンを最新作に連れていけるんですが、3DSのeショップがサービス終了したことから今はダウンロードできなくなったので、それが影響して高値で取引されているようですね。
今後はパッケージソフトも値上がりするでしょうから、持っている方は大切に保管することをおすすめします。
例えば「毛糸のカービィプラス」とか、「世界樹の迷宮X」ですね。
これらのソフトは3DS末期に発売されたことから生産数が少なく、評価も高いので、中古にはほとんど出回っていなかったりします。
少し前まではニンテンドーeショップでダウンロード版を購入できましたが、現在はそれすらも不可能なので、新品が数万円で販売されています。
これ、定価は5,000円くらいでしたから、倍以上の価格になるんですよね。「毛糸のカービィプラス」とか、一時期は割引価格で売っていた記憶がありますので、最近の高騰化にはビビってます。
他にも「ファイアーエムブレムif」「新・光神話 パルテナの鏡」「セガ3D復刻アーカイブス」など、当分は移植されなさそうなソフト。
されたとしても完全移植は難しそうなソフトはプレミア化の兆しを見せています。
ブックオフやハードオフなど、3DSソフトを販売しているお店はまだあるので、欲しいソフトがある場合は早めに抑えておいた方が良いでしょうね。
その3:3DS関連の動画が人気
3つめの理由は、3DS関連の動画が人気であることです。
ぼくが運営しているYouTubeチャンネルでは任天堂ゲーム機の色んな話題を取り扱っているんですが、3DS関連の動画を出すとめちゃくちゃ盛り上がるんですよ。
この傾向は以前からありましたが、最近は勢いがさらに増しています。
例えば3DSでありがちなことをまとめた動画は80万再生。小ネタ動画は60万再生。トラウマ動画は70万再生を超えました。
まあこの数字は当チャンネルの動画としては飛び抜けて高い訳ではないんですが、再生回数の割に視聴者からの反応がめちゃくちゃ良いんですよね。
80万再生を記録した「3DSあるある」を例にしますと、いいねの数が11000。コメント数は1600件に達しました。
これは80万再生の動画としては極めて高く、
同じくらい再生されたSwitchの隠れた良作を紹介した動画の2倍くらい良い反応を頂けています。
動画の内容が評価されているのもあるかもしれませんが、以前と比べても3DSの動画は再生されやすくなっている印象で、YouTube全体を見ても数十万、数百万回を超えた3DSの動画が昨年辺りから増えています。
これは一体、どういうことなのか?
分析してみたところ、1つの答えが見つかりました。
それは、3DS世代の方が大人になり、ネットを利用する頻度が増えたことです。
こちらのデータをご覧ください。
これは2018年にゲームエイジが公開した3DSの年齢層をまとめたグラフ なんですが、10歳から14歳の少年少女が飛び抜けていますよね?
で、こちらは2023年に総務省が公開したYouTubeの利用率 です。
10代と20代が特に多いですよね?
これらのデータを見て分かったことがあります。
それは、YouTubeチャンネルで公開した3DSの動画を見てくださった方は同ハードのメインターゲット層だった人が多いということです。
3DSが現役だった2018年頃のボリュームゾーンは10〜14歳。
あれから5年が経ちましたので、現在は15〜19歳になります。
これはYouTubeをよく見ている層とドンピシャになりますので、子供の頃に3DSを楽しんでいた方が成長して動画を視聴したり、書き込みをするようになったから人気が再燃しているように見えるんじゃないかと思うんですよ。
子供は大人のように発信力を持っておらず、思っていることを上手く言語化するのが難しかったりしますからね。
実はつい5年ほど前、ブログで3DSの歴史をまとめた記事を公開したんですが、その時はあまり反響がなく、GBAの歴史をまとめた記事の方が盛り上がっていました。
だから「3DSってあんまり人気ないのかな?」と思っていたんですが、実際には3DSをよく遊ばれる方がネットに書き込む習慣がなかったり、発信力がなかった故に盛り上がっていないように見えただけなんですね。
この仮説が本当であれば3DSは今後、人気がさらに再燃すると思われます。
3DSには潜在的な需要がある
ここまで3DSの人気が再燃している理由を語っていきました。
簡単にまとめると、
- 3DS世代が大人になったことでネットで発信する人が増えた
- 任天堂がサポートを終了したことで本体やソフトの値段が高騰化している
といった感じです。
間違いなく潜在的な需要がありますので、いま3DSで人気だったソフトをリメイクとかしたらめちゃくちゃ売れるんじゃないかと思います。
例えば「妖怪ウォッチ2」ですね。
このゲームは今から10年くらい前に子どもたちの間でめちゃくちゃ流行りまして、最近はSNSで「妖怪ウォッチ2」に関して話題にされている方が増えています。
また、YouTubeチャンネルで行っている「みんなが選ぶ好きな3DSソフトランキング」では堂々の1位となりました。
明らかに「1」とか「3」とは違った人気がありますので、「ロックマンエグゼ」のようなリバイバル需要があるんじゃないかと思います。
Switchでは「妖怪ウォッチ1」がリマスター化されて発売されましたが、同じようなことを「2」でするだけでも売れそうな気がしますね。
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