どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は、Switch「ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD」を購入する前の注意点を挙げていきます。
7月16日にいよいよ発売される「スカイウォードソード HD」
本作は2011年にWiiで発売された作品のリマスター版で、完全新作ではありません。
Switch「ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD」を購入予定の方に質問です。
オリジナルのWii版はプレイ済でしょうか?
— KENT for ゲームレビュー/紹介 (@kentworld2) July 5, 2021
ですが、「ブレスオブザワイルド」が大ヒットした影響なのでしょうか?
今作から初めて手を出される方も多いようで、Twitterでアンケートを行ってみたところ、7割以上の方がWii版未プレイであることが判明しました。
いちファンとしては「スカイウォードソード」のプレイヤーが増えるのは嬉しいです。
「スカイウォードソード」はゼルダシリーズの中では不遇な立ち位置で、Wii版の国内売上は36万本で終わってしまいましたからね。
ただ、「スカイウォードソード」って「ブレワイ」とはある意味で真逆の特性を持っていたりするんですよ。
で、そうなると「ブレワイ」からゼルダを始められた方からするとギャップを感じてしまう可能性があります。
そのギャップが良いものであったら良いんですが、悪いものになってしまうかもしれません。
ぼくとしては、新規の方にも「スカイウォードソード」が正当に評価されてほしい。
そう願っているので、今回、新規の方に向けた記事と動画を制作することにしました。
本記事を閲覧することで「スカイウォードソード HD」の魅力がわかると思いますので、ぜひ、最後までご覧になってください。
目次
ゼルダの伝説 スカイウォードソードとは?
まずは「ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD」の概要を簡単に紹介していきます。
本作は空に浮かぶ浮島スカイロフトを舞台にしたアクションアドベンチャーゲームで、騎士学校で騎士を目指す青年、リンクの冒険を描いています。
特徴的なのが、2本のJoy-Conを使ったモーション操作です。
右のJoy-Conを縦に振ると縦斬りが。横に横斬りが。
2本のJoy-Conを横に振ると回転斬りが発動するなど、リンクとの一体感を味わえるようになっています。
もちろん、ボタン操作にも対応。
Joy-Conを振らなくても右スティックを使うことで同様のアクションを行えるようになっています。
そんな「スカイウォードソード HD」ですが、「ブレワイ」を基準にするとギャップを感じるゲームだったりするんですよね。
一体、何が違うのでしょうか?
ここからは購入する前の注意点を語っていきます。
ゼルダの伝説 スカイウォードソード HDを購入する前の注意点
その1:リニア型のゲームである
まず最初に触れておきたいのが、「スカイウォードソード」はリニア型のゲームであることです。
つまり、次にやるべきこと、行くべきところが固定化されていて、自由度という意味では低めとなっています。
戦闘、謎解き、進行ルート。
それぞれに1つの正解が存在して、試行錯誤の末に正解のルートを見つけていくことに面白さを感じられるゲームとなっています。
対して「ブレワイ」は次にやるべきこと、行くべきところが固定化されておらず、自由に行動ができました。
戦闘、謎解き、進行ルート。
それぞれに複数の正解が存在して、ゲーム側に縛られることなく、色々試せることに面白さを感じられるゲームとなっています。
リニア型の「スカイウォードソード」
オープンワールド型の「ブレスオブザワイルド」
どちらも「ゼルダの伝説」の冠を付けていますが、「ブレワイ」の方が横に広い作りとなっています。
こうして聞くとネガティブな印象を持ってしまうかもしれませんが、必ずしもそうとは言えません。
リニア型にはリニア型の良さがあって、「スカイウォードソード」はその点を追求したような作りとなっています。
リニア型の良さは何か?
ぼくは、そのゲームが持つ力を一箇所に集中して注げることだと思っています。
ブレスオブザワイルド、スカイウォードソード。
どちらも数百人のスタッフが5年以上もの歳月を費やした超大作です。
で、「ブレワイ」は物凄く広いフィールドに仕掛けを満遍なく設置している一方、
「スカイウォードソード」は狭いフィールドに仕掛けを集中して設置しているんですね。
普通にプレイしていたら大半の仕掛けに直面するので、物凄い密度を味わうことができます。
1時間遊んだ場合、体感的には3時間分の密度を感じることもあるでしょう。
そのくらい、密度が凄いです。
ブレワイもオープンワールド型のゲームにしては密度があったんですけどね。
それでも「スカイウォードソード」と比べたら分が悪い部分があったりするので、オープンワールド型、リニア型。
それぞれの良さがあると思うんですよ。
3Dマリオで例えると、「スーパーマリオギャラクシー」と「スーパーマリオ オデッセイ」の関係性に近く感じます。
ルートに沿って進んでいく「ギャラクシー」
開けた世界を探索していく「オデッセイ」
3Dマリオが好きな方でしたらわかると思うんですが、どちらにも異なる良さがありますよね?
「ギャラクシー」は色んな仕掛けが次から次へと飛び出てきて面白いですし、「オデッセイ」も開けた世界の中を探索するのが面白いゲームでした。
同じような感じで「ブレワイ」にも「スカイウォードソード」にも良さがあると思うんです。
「ブレワイ」の流れで「スカイウォードソード」に手を出される場合、どうしても自由度を求められると思れますが、その辺りに期待することをおすすめしません。
そうではなく、狭いフィールドに物凄い仕掛けが凝縮されたゲームであると思うことをおすすめします。
あ・・・誤解のないように言っておきますが、「スカイウォードソード」に寄り道要素が全くない訳ではありません。
拠点となる「スカイロフト」には大量のサブイベントが散りばめられていますし、大空ではメインストーリーとは直接関係のない小さな孤島を探索する要素もあったりします。
あくまでもマップが狭く、メインストーリーのフローチャートが固定化されているだけです。
冒険の息抜きになる要素は大量にあるので、その辺りは安心してください。
その2:同じエリアを繰り返し遊ぶゲームである
ここまで「スカイウォードソード」がリニア型のゲームであることをお話してきましたが、「ブレワイ」以前のゼルダを遊ばれた方はこう思うことでしょう。
「ゼルダって昔から次にやるべきこと、行くべきところが固定化されていたよね?」と。
確かにそうなんですが、「スカイウォードソード」の場合、より顕著だったりします。
というのも同じエリアを繰り返し遊ぶゲームだからです。
従来のゼルダは次々と新しいフィールドを冒険していくゲームでしたよね?
特に「ブレワイ」の場合、京都府と同じくらい広いフィールドを好きなように冒険していくゲームでした。
あまりにも広いので、二度も訪れない場所があるくらいです。
一方、「スカイウォードソード」とは言いますと、同じフィールドに何度も訪れる必要があります。
例えそのエリアのダンジョンをクリアしてもいつかはストーリー上の都合で訪れなくてはなりません。
こうして聞くと「え~」って思いますよね?
個人的にも窮屈なところはあると思っていますが、一方では他の作品にはない驚きを感じられたんですよね。
というのも同じフィールドでもストーリーの進行に応じて段階的に変化していくからです。
出現する敵を変えたり、新たなオブジェクトを置いたり、背景やライトの演出を変えたり。
時にはストーリー上の都合で使用できるアイテムに制限が生まれてしまうこともあるので、同じフィールドでも飽きないように工夫されています。
なんでも本作、同じフィールドを行き来して
“勝手知ったる場所で遊ぶ面白さ”
を追求しているようで、訪れる度に新鮮な驚きを感じられるようになっているんですね。
ゼルダにしてはマップが狭くなっていますが、その分、1つ1つの密度が凄いので、開発者は濃密ゼルダとアピールされています。
ゲームクリアまでのプレイタイムは約50時間。
その間、同じフィールドに何度も訪れますが、噛めば噛むほど味が出てきます。
きっと、ストーリーが終盤に差し掛かる頃には初めて訪れた時とはまた異なる印象を持つことでしょう。
その3:ブレワイの前作である
続いて覚えておきたいのが、「ブレワイ」の前作であるということです。
「ブレワイ」は2017年3月3日に発売されました。
一方、「スカイウォードソード」のWii版は2011年11月23日に発売されたので、「ブレワイ」の6年前になるんですね。
そうなると「ブレワイ」ほどは練られていないところはどうしても出てしまいます。
例えば「ブレワイ」では頑張りゲージを消費することで自由に崖を登ったり、パラセールを使って高い場所から滑空できますよね?
「スカイウォードソード」の場合、ツタが生えているところしか登れません。
また、滑空の機能も限定的で、一直線にしか上昇や下降ができませんし、使える場所も限られています。
このように「ブレワイ」で当たり前にできたことが「スカイウォードソード」ではできなくなっているので、注意が必要です。
個人的には「スカイウォードソード」で挑戦していたことが「ブレワイ」で花びらいたと思ってくれると嬉しいですね。
どんな順番でシリーズを遊ぶのかは個人の自由ではありますが、やっぱりね、シリーズ物は後に発売された作品ほど洗練されていることを頭に入れた方が良いと思うんですよ。
「1」よりも「2」。「2」よりも「3」の方が基本的には優れているものです。
なので、「ブレワイ」の流れで「スカイウォードソード HD」に手を出される場合、あくまでも「ブレワイ」の前作であることを念頭に置くことをおすすめします。
その4:あくまでもリマスター版
続いて覚えておきたいのが、あくまでもリマスター版であるということです。
先程、後に発売されたタイトルほど洗練されていくのが基本であると言いました。
「だったらSwitchで発売されるに当たって『スカイウォードソード』も洗練されるんじゃないか?」って思いますよね?
本記事を投稿した時点ではSwitch版をプレイしていないので断言できないところはありますが、基本的な仕様は変えていない可能性が高いです。
というのも情報を調べてみるとWii版とほとんど一緒なんですよね。
キャラクターのモデリングとか、地形の構造とか。
イチから作り直しているのではなく、解像度を上げて細かい処理を加えているだけに感じます。
ですので、文字通りのリマスター版なんじゃないでしょうか。
問題なのが、公式サイト に
本ソフトは、2011年にWiiで発売された『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』をNintendo Switch向けにリメイクしたソフトです。
と表記されていることです。
いや、リメイクじゃなくてリマスターじゃないですかね?
最近はリメイクとリマスターの意味が混合していますが、この2つは全然違う言葉です。
簡単に言うと、従来の作品を高画質化して発売したタイトルがリマスター。
従来の作品を新たに作り直して発売したタイトルがリメイクなんですね。
具体的に言うと、Switchでも発売された「ファイナルファンタジーVII」はリマスター。
PS4やPS5で発売された「ファイナルファンタジーVII リメイク」は文字通りのリメイクといった感じです。
この2作を見比べてみると、オリジナル版を高画質化したタイトルなのか?
それとも作り直しているのかがハッキリわかりますよね?
で、今回の「スカイウォードソード HD」は前者のオリジナル版を高画質化したタイトルだと思うんです。
ということは大部分がWii版と同じになるので、基本的には2011年のゲームになるんですね。
Wii版を遊ばれている場合、新鮮味はさほどありませんので、購入する前の注意点として頭に入れておくことをおすすめします。
個人的にはWii版をプレイ済ですが、中盤辺りのストーリーを忘れてしまっているので、ある程度は新鮮に楽しめるんじゃないかと思っています。
その5:ネタバレに注意
続いて覚えておきたいのが、ネタバレに注意することです。
いや、「そんなの当たり前じゃん?」って思うかもしれませんが、本作に関しては訳が違います。
というのも比較的安心できるサイトでもネタバレが多いからです。
それこそ、Wikipediaだったり、公式サイトの社長が訊くだったり。
もっと言うとCMにもネタバレが見られたりするので、まっさらな状態で楽しみたい場合、調べすぎに注意が必要です。
「だったらこの記事もどうなのよ?」と思われるかもしれませんが、その辺はしっかりと線引をして制作するようにしています。
本記事ではストーリーの核心に迫る話は一切していませんし、掲載している画像も普通のプレイシーンが中心です。
Wikipediaの場合、ストーリーの核心に迫る話が思いっきり書かれていますし、社長が訊くではゲーム内の仕掛けを話しすぎています。
本作は体感操作に重きを置いている関係上、実際にプレイするからこその面白さがあるゲームではあります。
ですが、ストーリーも良かったりするので、Wikipediaの書き方はどうなのかなと思いました。
「スカイウォードソード」のストーリー、めちゃくちゃ良いんですよ。
どのくらい良いのかと言うと、ゼルダ史上で一番にしても良いくらい。
ぼくの場合、エンディングでは目が潤んでしまいましたもん。
それは演出が秀逸なのもありますが、ストーリーのネタバレを踏まなかったことも大きいので、これから楽しまれる方にも同じような体験を味わってほしいと思っています。
全体のまとめ
ここまで「ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD」を購入する前の注意点を語っていきました。
「ブレワイ」とはまた違った良さを持ったタイトルなので、今回のSwitch版で少しでも多くの方に楽しんでもらえると嬉しいですね。
ここからはいちファンの愚痴になってしまいますが、Wii版が発売された当時は辛かったんですよ。
こんなにも面白いゲームなのに周りでは大して話題にならず、売上も36万本止まり。
友達に勧めようにも「ゼルダの伝説?なにそれ?」と言われてしまったり、Wiiリモコンを使った体感操作を否定されてしまったり。
少しでも多くの人に魅力を伝えようとブログでも応援していましたが、効果は限定的でした。
そんなゼルダも「ブレワイ」で市民権を得るようになり、今回発売される「スカイウォードソード HD」にも注目が集まっています。
体感的にはWii版の頃よりも注目されている印象なので、10年越しのリベンジを果たせるかもしれません。
ただ、ブレワイの流れで遊ぶとギャップを感じてしまうゲームではあるので、今回、新規の方に向けた記事を投稿させていただきました。
ぼく自身も今回のSwitch版は楽しみで、10年前を思い出しながら遊ぶつもりです。
本記事の動画版