どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は、Wii UからNintendo Switchで廃止された機能を紹介していきます。
Switchと言えば「携帯型ゲーム機としての利用もできる据置型ゲーム機」として大人気ですが、実は、前世代機のWii Uから廃止された機能もあったりするんですよね。
その中には知られざる神機能があったりします。
一体、何が廃止されたのでしょうか?
本記事を閲覧することで任天堂ハードの遍歴が垣間見れると思いますので、ぜひ、最後までご覧になってください。
目次
ミーバース
まず最初に紹介するのが、ミーバースです。
ミーバースとはかつて、任天堂が展開していたネットワークサービスで、コミュニティ上にメッセージやイラストを投稿することができました。
イメージ的には任天堂版Twitterのような感じでしょうか。
ゲームを遊んで思ったことを書き込み、ユーザーや開発者がゲームの感想や情報など交換し合う。
ミーバースにはそんな魅力がありました。
Twitterとの違いとしては大きく分けて3つあります。
1つめは、対応するゲームソフトと連動していることです。
例えば「New スーパーマリオブラザーズ U」の場合、各コースをクリアした後にミーバースで感想を書き込むことができます。
すると、コースセレクト画面やロード時間中にミーバースで書き込んだメッセージやイラストが挿入されるので、ユーザー同士の緩い繋がりを楽しむことができました。
2つめは、メッセージだけではなく、ゲーム機のタッチパネルで描いたイラストを投稿できることです。
描ける範囲が狭い関係上、表現できるものに限りがありましたが、制約の中で凝ったイラストを表現する楽しさがありました。
3つめは、アイコンがMiiに固定化されていることです。
Miiとは任天堂が展開するアバターキャラで、用意された顔パーツなどを選んで好きな見た目にすることができます。
ミーバースはそんなMiiたちが全世界、ユニバースに繋がるという意味で命名されました。
対応するゲームソフトの連動、ゲーム機のタッチパネルで描いたイラストの投稿、Miiに固定化されたアイコン。
ミーバースにはこのような特徴があるので、任天堂らしい、アットホームな雰囲気が当初は漂っていました。
しかし、サービス開始から時間が経過する毎に不適切な書き込みが増加。
任天堂は荒らしの対策に追いやられてしまいます。
そういった問題が影響してかミーバースは2017年11月8日をもってサービスが終了。
当初はWii Uの次世代機であるSwitchへの対応も示唆されていましたが、残念ながら実現しませんでした。
ミーバースのサービスが開始されたのは2012年12月8日で、終了したのは2017年11月8日。
期間で言うと5年弱になるので、長期的な展開を公約していた割には短命に終わってしまいました。
が、低年齢層にも人気であった関係上、本サービスを通じてネットワークサービスに初めて手を出した方も多く見られます。
その中にはミーバースがきっかけで有名になり、今もなおYouTubeやTwitterなどで活躍される方も見られるので、ミーバースは大切なものを残してくれました。
また、Switchで発売された「スプラトゥーン2」にはミーバース風のイラスト投稿機能が搭載されています。
投稿すると広場や各ステージの壁に表示されることがあるので、ミーバースの遺伝子は「スプラトゥーン2」に継承されていると言えるのではないでしょうか?
2022年には「スプラトゥーン3」が発売されますが、イラスト投稿機能も残してくれると嬉しいですね。
バーチャルコンソール
続いて紹介するのが、バーチャルコンソールです。
バーチャルコンソールとはかつて発売されていたゲームソフトの復刻版をダウンロードできるサービスで、Wii Uでは
- ファミリーコンピュータ
- スーパーファミコン
- N64
- ゲームボーイアドバンス
- ニンテンドーDS
などの7機種で発売されたタイトルの一部をダウンロードできました。
その中には「MOTHER」シリーズなど、今では高値販売されているタイトルも見られるので、レトロゲームを気軽に遊べるサービスとして重宝されています。
便利機能も多く、Wii Uバーチャルコンソールの場合、
- 好きなタイミングでデータを残せる「まるごとバックアップ」
- 表示されている映像をSNSに投稿できる「スクリーンショット機能」
- 操作形式を変更できる「ボタン割り当て」
などの機能を搭載。
ゲームボーイアドバンスソフトに関しては当時の説明書を電子化した復刻版をプレイ中に閲覧することもできました。
が、2017年に入る頃には配信ペースが鈍化。
2021年時点ではSwitchに移行することはなく、実質的な停滞状態となっています。
ただ、レトロゲームを気軽に遊べるサービス自体はSwitchにも継承されていて、2018年からは一部のファミコンソフトを。
2019年からは一部のスーパーファミコンソフトが有料サービス、Nintendo Switch ONLINE加入者向けに提供されました。
こちらは対象のタイトルを好きなだけ遊ぶことができるほか、オンラインのフレンドと一緒に対戦や協力プレイを楽しめる機能が搭載されています。
巻き戻し機能も搭載されているので、難しいゲームでも簡単にクリアすることができるようになりました。
が、Nintendo Switch ONLINEを解約をした場合、遊ぶことができません。
いわゆる、サブスクリプションモデルとなっていて、大量のタイトルを低価格で遊べる反面、期限が切れたら遊べなくなるというデメリットがあります。
一方、バーチャルコンソールの場合、昔ながらの買い切り型モデルを採用。
対象のタイトルを購入すれば追加料金を支払うことなく半永久的に遊ぶことができます。
そういった点を考慮に入れるとSwitchでもバーチャルコンソールを展開してほしい気持ちもありますが、今の時代、サブスクリプションモデルが主流です。
定額料金を支払って対象のタイトルを好きなだけ遊ぶ。
そういったビジネスモデルが映画や音楽などで主流となっていて、ゲームでもその波が押し寄せています。
Xbox Game Pass、PS Now、AppleArcade。
そしてNintendo Switch ONLINE。
そんな中で買い切り型のバーチャルコンソールを復活させるのは難しくなっているのかもしれませんね。
とりあえず、任天堂さん!
一刻も早くN64やゲームキューブソフトをSwitchでも遊べるサービスを展開してください!
インターネットブラウザ
続いて紹介するのが、インターネットブラウザ機能です。
Wii Uにはインターネットブラウザが搭載されていて、スマホやパソコンのような感覚でウェブサイトを閲覧することができました。
特徴としては2つあります。
1つめは、テレビを使わずにゲームパッドの画面だけで楽しめることです。
イメージ的にはタブレット端末のようなものでしょうか。
Wii Uが発売された2012年当時はタブレット端末がまだ珍しかったので、手軽にインターネットを利用できるのは大きな魅力でした。
2つめは、TVとゲームパッド。2つの画面でインターネットを楽しめることです。
迫力のある動画を視聴したい場合はTV画面を。
文字などをしっかり読みたい場合はゲームパッドの画面を見るといった感じで使い分けることができるほか、カーテンとドラムロールを使って演出する機能も搭載。
上手く使えば家族や友達とのコミュニケーションにも役立ちました。
そんなインターネットブラウザ機能ですが、Switchになってからは廃止。
正規の方法では好きなウェブサイトを自由に閲覧することができなくなってしまいました。
廃止された要因としては、
- スマホの普及によってゲーム機にインターネットブラウザを搭載する必要性が薄れてしまった
- セキュリティの面で問題が生まれてしまう
などが挙げられます。
ただ、完全に廃止された訳ではなく、ゲームソフトのメニュー画面からウェブサイト上の電子説明書などを閲覧する機能は搭載。
YouTube、ニコニコ動画といった動画サイトに関してもニンテンドーeショップからソフトを無料ダウンロードすることで視聴できます。
ゲームソフトの最新情報にしても新搭載のゲームニュースを活用すれば動画やテキストを通じて確認できるので、Switchでもインターネットブラウザで楽しめる一部の機能は残されている印象です。
互換機能
続いて紹介するのが、互換機能です。
従来の任天堂ゲーム機には前世代機の互換機能が搭載されていました。
2006年に発売されたWiiにはゲームキューブの互換機能が。
2011年に発売されたニンテンドー3DSにはDSの互換機能が。
2012年に発売されたWii UにはWiiとの互換機能が搭載されていて、1世代前のゲームソフトを遊ぶことができました。
据え置き型ゲーム機の場合、コントローラの互換機能も搭載されていたので、Wiiではゲームキューブコントローラを。
Wii UではWiiリモコンを専用ソフトでも使えたので、タイトルによっては最新ゲーム機のコントローラを買い足さなくても多人数プレイを行えました。
そんな互換機能ですが、Switchになってからは廃止。
Wiiソフトはもちろん、Wii Uソフトを遊ぶ機能も搭載されていません。
何故、廃止されたのでしょうか?
要因としては2つあります。
1つめは、コストを抑えるためです。
互換機能を搭載した場合、コストがかさんでしまいます。
Wii Uの場合、ベーシックモデルを税別25,000円で。
プレミアムモデルを税別30,000円で販売していましたが、この価格帯でも逆ざやが発生してしまい、本体を売る毎に赤字となっていました。
2つめは、Wii Uが特殊な仕様であることです。
Wii UはTVとゲームパッド。2つの画面に異なる映像を映して遊ぶ特殊なゲーム機になるので、次世代機に互換性を持たせるのが困難なのは容易に想像が付きます。
このような要因が積み重なったことでSwitchは前世代機との互換性を切っていますが、専用ソフトではWii Uソフトのアッパーバージョンが目立っていて、これまでに
- マリオカート8 デラックス
- New スーパーマリオブラザーズ U DELUXE
- ピクミン3 デラックス
などが発売されてきました。
中にはWii U版以上の大ヒットしたケースも見られるので、互換機能を搭載せず、新しいパッケージを販売するのは商業的には正解だったのではないでしょうか?
2画面
続いて紹介するのが、2画面です。
従来の任天堂ゲーム機は2つの画面に映像を出力することができました。
ニンテンドーDS、3DSでは上画面と下画面に。
Wii UではTVとゲームパッドの画面に異なる映像を出力することができます。
例えば「スプラトゥーン」の場合、TV画面にプレイ映像を。
ゲームパッドの画面にフィールドマップの映像を映して遊ぶことになるので、状況に応じてどこに目線を置くのかといった駆け引きが生まれました。
また、ゲームパッドの画面に情報を集約させることでTV画面のプレイ映像がスッキリするという利点もあったりします。
そんな2画面ですが、Switchになってからは廃止。
本体をドックに差し込んでTVモードにしたとしてもTV画面にしか映像が表示されず、1つの画面に情報が集約されるようになりました。
そのため2画面を前提に作られたタイトルの続編は仕様が変更されていて、「スプラトゥーン2」ではボタンを押すことでマップが表示される仕様となっています。
現状では1画面になっても大半のタイトルを問題なく遊べていますが、「世界樹の迷宮」や「ニンテンドーランド」など、2画面を前提に作られたタイトルをSwitchに落とし込むのは難しそうな印象です。
それにしても、何故、Switchでは2画面を廃止したのでしょうか?
要因としては、ソフトメーカーがマルチプラットフォーム展開をしやすくするためというものがあります。
今の時代、マルチプラットフォームが主流です。
同じゲームを複数のゲーム機、プラットフォームで展開する。
そんな流れが生まれているので、その中に特殊な仕様のゲーム機があった場合、嫌がられることがありました。
Wii Uが普及しなかった要因としてはゲーム機として奇抜すぎてしまい、マルチタイトルの移植が難しかったというものがあるので、Switchでは1画面に戻したのだと思われます。
カメラ
続いて紹介するのが、カメラ機能です。
Wii Uのゲームパッドにはカメラ機能が搭載されています。
実際のカメラのように写真を撮影することはできませんが、ゲームによってはカメラに映った現実世界の映像を映すことができます。
また、Miiスタジオで撮影した写真を使ってMiiを作ったり、Wii U Chatを使って遠く離れた友達とビデオチャットを楽しむこともできました。
そんなカメラ機能ですが、Switchになってからは廃止。
Wii Uのように写真を撮影してMiiを作ったり、遠く離れた友達とビデオチャットを楽しむこともできません。
その代わりSwitchのJoy-ConにIRモーションカメラ機能が搭載されていて、物体の動きを認識してゲーム側に反映させることができるようになりました。
上手く活かしているタイトルはそんなにありませんが、「ニンテンドーラボ バラエティキット」のリモコンカーではIRモーションカメラに映った映像を確認することもできます。
あくまでも赤外線カメラなので、肉眼では何が映っているのかよくわからないんですけどねw
それにしても、何故、Switchにはカメラ機能が搭載されていないのでしょうか?
要因としては、カメラ機能を活かしたゲームがWii Uや3DSであまり発売されなかったというものがあります。
3DSの場合、発売初期は「顔シューティング」や「電波人間のRPG」などで活かしていましたが、後期になるとほとんど使われていませんでした。
任天堂としては新しい驚きを常に提供していきたいという野望があるので、それよりは別の機能を搭載した方が良いと思ったのかもしれません。
Suica
続いて紹介するのが、Suicaです。
Wii U、New3DS、New2DSLLではSuicaなどの交通系電子マネーでの決済ができます。
都内に住んでいる場合、電車通勤が基本です。
その場合、電車に乗る度に切符を買うのは面倒なので、交通系電子マネーに残高をチャージしておくと手間が省けます。
Wii U、New3DS、New2DSLLでは交通系電子マネーの残高を使ってダウンロードソフトを購入することができるので、ニンテンドーポイントが不足している時に重宝しました。
そんな交通系電子マネーでの決済ですが、Switchになってからは廃止。
amiiboが使えるNFCエリアに交通系電子マネーをかざしても何の反応も起きません。
何故、Switchでは対応しないのか?
要因は不明ですが、もしかしたら利用者が少なかったのかもしれませんね。
TVリモコン
続いて紹介するのが、TVリモコン機能です。
Wii UではゲームパッドをTVリモコンの代わりに使用する機能が搭載されています。
チャンネルや入力切替を行ったり、テレビの音量を調整したり。
ゲームパッド1つで
- テレビの電源ON
- 入力切替
- Wii Uの起動
といったゲームを楽しむための準備が行えるので、手軽に始めることができました。
また、電子番組表サービス「Nintendo TVii」も搭載。
テレビとWii U ゲームパッド。
2つの画面を使うことで新しいテレビとゲーム機の関係を作り出し、より一層、豊かなテレビライフを提供してくれました。
そんなTVリモコン機能ですが、Switchになってからは廃止。
チャンネルや入力切替を行ったり、テレビの音量を調整することはできなくなりました。
その代わり「テレビとの電源連動」機能は搭載。
設定をONにすると、本体をドックに差し込んでTVモードにした時や、TVモードでスリープ解除した時にテレビが付くようになり、テレビを消すと本体もスリープするようになります。
TVリモコン機能はなくなってしまいましたが、手軽にゲームを始めるための配慮を感じられますね。
Wii UからSwitchで廃止された機能のまとめ
ここまでWii UからSwitchで廃止された機能を紹介してきました。
中には廃止されて残念な機能があるのは確かですが、Switchが成功した要因の1つに要点を絞ったというのもあると思います。
かつてのゲーム機は色んな機能が搭載されていることがステータスの1つでした。
音楽CDやDVD、Blu-rayを再生できたり、カメラ機能を搭載したり。
しかし、スマホというマルチメディア端末が普及し、定額制サービスが主流になったことでゲーム専用機のあり方が変わってきています。
例えばSwitchにはボイスチャット機能が搭載されていません。
その代わり専用のスマホアプリを使って行えるので、
ゲーム機はゲーム機、スマホはスマホ
といった感じで役割分担をしっかりされている印象です。
だからこそ、Wii Uと比べてサクサクと動作するようになったんだと思いますし、魅力が伝わりやすくなってヒットしたのではないでしょうか?
YouTuberになってからわかってきたんですが、人に魅力を伝える場合、要点を絞らないといけません。
例えばサムネイルに表記する文字は多すぎたらいけませんし、使用する色も絞らないと何を伝えたいのかわかりにくくなってしまいます。
Switchの場合、その辺が完璧だったからこそヒットしたんだなと改めて思うようになりました。
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