どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は、ニンテンドースイッチの性能はもう限界なのか?議論していきます。
Switchも発売からだいぶ経ったので、性能が高いゲーム機とは言えなくなってきました。
そのためか最近はSwitchの性能に対して不満を口にする声が増えています。
YouTubeチャンネル「KENT for 任天堂ゲームレビュー 」のコメント欄でも
splatoon3やってると色々処理を抑えるための工夫こそされてても、やっぱり重くなるタイミングが随所であるからそろそろハードの限界なんだろうな…と思ってる
新作ポケモンを見ていると、かなりキツいにような感じに見える
などなど、不満を挙げる方が目立っています。
ぼく自身も「ここがこうだったらもっと良いんだけどなぁ」と思うことが多く、100%大満足のゲーム機とは言えなくなってきました。
ここまでの話を聞いて
と思われた方もいると思いますが、ちょっと待ってください!
確かにSwitchの性能に対して不満に感じている人が増えていますが、本当にそれが世間の総意なのでしょうか?
YouTubeチャンネルのコミュニティでアンケートを取ってみたところ、衝撃的な結果となりました(結果は記事の中盤で紹介します)。
ここからはSwitchの性能が高いとは言えない理由を挙げていき、本当にもう限界なのかを語っていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
Switchの性能が高いとは言えない理由
その1:フレームレートが低いゲームが目立ってきている
まずはSwitchの性能が高いとは言えない理由を語らせていただきます。
理由としては5つあって、1つめはフレームレートが低いゲームが目立ってきていることです。
フレームレートは動きの滑らかさを表す指標で、数値が高ければ高いほどヌルヌル動いているように見えます。
例えば15fpsだとカクカク、60fpsだとヌルヌルといった感じですね。
で、Switchだとたくさんの敵が出てくる無双系のタイトルは30fps以下の作品が基本になっていて、ヌルヌルと敵をなぎたおしていくような体験ができなくなっているんですよね。
他にも他機種とのマルチタイトルでは30fps以下が目立っていて、なめらかな表現を感じられる作品があまり多くない状況となっています。
特にアクションゲームのフレームレートが低いと、操作していて不快感が生まれるんですよね。
これはSwitchで表現できる数に限界が生まれているから起こる問題に感じます。
コメント欄でも
グラフィックは悪くても良いからどんなゲームでも最低でも60fpsで動作させてほしい
30を下回ると目に見えてカクカクするから、常時60fpsとまではいかなくとも最低30fpsは行けると個人的には嬉しい
などの意見が集まりました。
その2:処理落ちするゲームが目立って来ている
Switchの性能が高いとは言えない2つめの理由は、処理落ちするゲームが目立って来ていることです。
処理落ちとは、コンピューター上において一定間隔で行われるべき処理がさまざまな要因によって止まったり、遅延したりする現象のことです。
で、Switchの場合だと、この処理落ちが発生する作品が最近多く感じます。
例えば「ゼルダ無双 厄災の黙示録」で天候が悪いステージで戦っている時に、一瞬だけ画面が止まったような感じになったり。
最近配信された「Fall Guys」では他機種タイトルに比べて処理落ちの頻度が目立っていたり。
Switchで表現できる数に限界が生まれているように感じるケースが増えています。
コメント欄でも
性能面で処理落ちとか少しするのは不満
グラフィックはそんなに求めないし大事なのはデザインや世界観だと思うけどフレームレートの低下や処理落ちはゲームしていて萎えるポイントだしアクションゲームで気持ちよく操作ができないのは致命的だと思う
などの意見が集まりました。
え?「ポケモンスカーレットバイオレット」の処理落ちはどうなんだって?
えーっとこの件はちょっと特殊なので、後でお話しますね。
その3:解像度が低いゲームが増えている
Switchの性能が高いとは言えない3つめの理由は、解像度が低いゲームが増えていることです。
解像度とはTV画面の視力のようなもので、この数値が高ければ高いほど画面に映るギザギザが目立たなくなります。
例えば今、流している3DSの映像は400×240ピクセルなので、Switchに比べるとギザギザしていますよね。
映像がギザギザしていると、くっきりした表現にはなりませんので、見ていてあまり気持ちいいものではありません。
で、最近のSwitchソフトはですね、解像度が低いゲームが目立っているんですよ。
「スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールド」では、オープンワールド式を採用している影響なのかTVモードでも720pになっていましたし、「ソニックフロンティア」も他機種版と比べて画面がボヤけていました。
画質が鮮明だと細かい部分まで映像がクッキリ見えるので、「もっとクリアな映像で遊びたい!」と感じている方が増えているんですね。
その4:ロード時間が長いゲームが増えている
Switchの性能が高いとは言えない4つめの理由は、ロード時間が長いゲームが増えていることです。
ロード時間とは画面が切り替わる時に発生する読み込み時間のことで、その間、プレイヤーは何もできません。
気休めにはなりますが、せっかちにはキツイんですよね。
そんなロード時間ですが、任天堂製タイトルはともかく、ソフトメーカーのタイトルでは長さや頻度を指摘されることが増えています。
少し前の話ですが、「牧場物語 オリーブタウンと希望の大地」は発売時、牧場からオリーブタウンへ行く時に約27秒のロード時間が発生しました。
その後、アップデートによって半分以下に短縮されたので、最適化が行われていないのも要因としてはあると思います。
ですが、他にも
- ブレイブリーデフォルトII
- ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ
- マインクラフト
など事例を挙げたらかなりあるので、Switchのマシンパワーが不足しているのもあると思うんですよね。
その5:Switchよりも高性能なゲーム機が増えている
そして5つめの理由となるのが、Switchよりも高性能なゲーム機が増えていることです。
PS5とか、Xbox Series Xとか。
Switchが発売されて以来、高性能をウリにしたゲーム機が立て続けに発売されました。
また、ゲーム専用機ではありませんが、ゲームも遊べるスマートフォンやパソコンも高性能なモデルが次から次へと発売されています。
そのためSwitchの性能が相対的に低く見えてしまっているんですね。
特にソフトメーカーのタイトルはマルチプラットフォームという同じ内容のゲームを色んな機種で展開する戦略を取っているので、Switch版はどうしても劣って見えてしまいます。
Switchは持ち運びができるという大きな武器があるとは言え、今はスマホやタブレット端末がありますから、最先端のハイテクマシンと言うのは無理があるんですね。
Switchの性能が高いとは言えない理由をまとめさせていただきますと、
- フレームレートが低いゲームが目立ってきている
- 処理落ちするゲームが目立って来ている
- 解像度が低いゲームが増えている
- ロード時間が長いゲームが増えている
- Switchよりも高性能なゲーム機が立て続けに発売された
といった感じです。
近年はこの辺りの問題が表面化していまして、Switchソフトのレビューをすると高確率で話題になったりします。
Switchの性能に不満を持っている人は少数派?
ここまでSwitchの性能が高いとは言えない理由を挙げていきました。
では、Switchはもう限界だから終わりなのでしょうか?
ぼくは、そんなことはないと思っています。
いや、ぼく自身はSwitchの性能に満足してはいないんですけどね。
一方でSwitchの性能に不満を持っている人はまだ少数派だったりするので、商業の面で考えると現状の性能でも限界ではないように感じます。
と感じた方も多いと思いますが・・・
こちらのデータをご覧ください。
これはYouTubeチャンネル「KENT for 任天堂ゲームレビュー」で行ったアンケート「ニンテンドースイッチの性能に満足していますか?」の結果です。
2.4万票というかなりのサンプルが集まっていますが、「満足」に投票された方が32%。
「普通」が43%。「不満」が15%となっていて、どちらかというと満足されている方が多いという結果になっています。
と思われた方もいると思いますが、ネット上の意見はあくまで全体としては一部であって、色々な層の意見を含めてみると不満に感じている人はそこまで多くないことがわかりました。
なぜ、このような結果になったのでしょうか?
ぼくは、ニンテンドースイッチを遊ばれている方の多くがライトユーザーであることが大きく感じます。
ライトユーザーとは、パソコンや携帯電話・ゲーム機などを最低限の利用で済ませる人のことです。
この手のユーザーさんはそこまでゲームを遊ぶことはなく、ヘビーユーザーと比べてゲームに対して求めている物が少ない傾向にあります。
想像してみてください。
家事や子育てに明け暮れている近所のお姉さんとか、小学校に入りたての男の子とか。
そんな方々がちょっとやそっと画質が悪かったり画面がカクつくだけで不満に感じるのでしょうか?
ぼくはあまり想像ができないですね。
で、ぼくのYoutubeチャンネルを見てくださっている方はライトユーザーも多いんですよ。
だからこそ2万以上の票がアンケートに集まったんだと思いますし、登録者も14万人を超えたのだと思っています。
参考に「満足」に投票された方のコメントを読み上げてみますと
社会人、子育て専業主婦でガッツリゲームしてないけど、まだまだ現役で使える性能だと思う。
任天堂が新しい遊び方を発明した時にそれを実現するための性能強化は必要だと思うけど現時点では十分。
ゲーム自体はたくさん出てるから現状満足。
などの意見が集まりました。
みなさんの意見を総合すると、性能が低いという不満以上に面白いゲームがたくさん出ているから満足といった感じでしょうか。
ぼくが思うに、画質が悪いとか、画面がカクつくとか。
そんな印象を持ってしまうのは、ぼくのように1日数時間ペースでゲームを遊んだり、1ヶ月に数本のゲームを買うようなヘビーユーザーが中心だと思うんですよ。
で、そういう方は積極的に書き込みをする反面、全体の総数はあまり多くなかったりします。
その証拠にヘビーユーザーをメインターゲットにしている「ゼノブレイド2」「メトロイドドレッド」の世界売上は200万本程度。
ライトユーザーをメインターゲットにしている「あつまれ どうぶつの森」「スーパー マリオパーティ」の世界売上は数千万本に達しています。
ゲームとしての遊び応えは間違いなく前者のタイトル群なんですが、売れているのは誰でも遊べるように作られている後者のタイトル群なんですね。
話をアンケートの結果に戻させていただきますと、現状ではヘビーユーザーの不満が強まっている反面、ライトユーザーはそこまででもないのかなと思いました。
総数で言うとライトユーザーが圧倒的に多いですから、商業の面で考えると、現状の性能でも限界ではないように感じます。
確かに画質が悪いとか、画面がカクつくとか、そういう問題はありますが、「全く遊べない!」という訳ではないですからね。
余談ですが、最近話題になっている「ポケモンスカーレットバイオレット」。
本作の画面がカクつく件に関しては、開発を担当しているゲームフリークさんがSwitchの性能を使いこなせていないことで起こっている問題に感じます。
というのも「ポケモンスカーレットバイオレット」自体は他のゲームと比べてグラフィックのクオリティが特別高かったり、高度な処理をしているような作品ではからです。
ぼくの主観ではありますが、アップデートで描画範囲などを調整したらある程度は直せると思うんですよね。
例えば同じゲームフリーク製タイトルの「ポケモンレジェンズ アルセウス」は広大な世界を舞台にした作品でしたが、本作ほどの処理落ちやカクツキが起こることはありませんでした。
また、「ポケモンスカーレットバイオレット」よりもキャラクターの頭身が高く、服装を細かく描いていた「ゼノブレイド3」もマップが広大でしたが、そこまでカクつくことはなかったんですよね。
ですので、「ポケモンの新作が処理落ちする」→「Switchの性能が低いからいけないんだ!」と片付けてしまうのは早計に感じます。
次世代Switchは発売するべきなのか?
ここまでSwitchの性能に不満を持っている人はまだ少数派であることを語っていきました。
では、次世代Switchは必要ないのでしょうか?
ぼくは、いずれは必要だと思っています。
先程のアンケート結果を見ても分かるように、現状だと不満に感じている方が少数派であることは確かなんですが、そうは言ってもコンピュータゲームは日々進化を遂げています。
HD画質が当たり前になったり、オンライン対戦が当たり前になったり。
全体の水準は着実に上がっていきますから、ライトユーザーでもいずれはSwitchの性能に満足できなくなってくる時があると思います。
また、任天堂は必ずしもライトユーザーだけをターゲットにしている訳ではありません。
「ゼルダの伝説」や「ファイアーエムブレム」シリーズなど、ヘビーユーザーに向けたゲームも多数展開しています。
ですので、そういったユーザーの期待に応えるべく、性能を上げたSwitchは必要だとは思います。
ただ、Switch発売6年目というこのタイミングでどんな本体を出すべきなのかは考えた方が良いでしょうね。
New3DSのような強化版を出すべきなのか?
コントローラやシステムを一新した次世代Switchを出すべきなのか?
任天堂が次にどんなゲーム機を出すのか?大きく分けて2択になってくると思いますが、ぼくはコントローラやシステムを一新した次世代Switchの発売を希望します。
というのも、Switchは既にバージョン違いの本体を2回も発売しているんですよね。
携帯機に特化したSwitch Lite。
有機ELディスプレイを採用した有機ELモデル。
このようなバージョン違いの本体が発売されている中で画質や処理速度が向上したNew3DSのような強化版を近日中に出すのはユーザーに優しくないと思うんですよ。
また、このタイミングで中途半端に性能を上げたバージョン違いを出してしまうと次世代機のインパクトが薄れてしまいます。
それよりは溜めに溜めて次世代機でドーンとアピールした方が良いのではないでしょうか?
その昔、任天堂はWii Uという売れないゲーム機を生み出してしまいました。
Wii Uが売れなかった要因は色々ありますが、その1つにWiiとの違いをライトユーザーに上手く伝えることができなかったというものがあります。
いや、SD画質だったものがHD画質になったり、液晶画面付きのコントローラを同梱するなどしていたんですけどね。
WiiからWii Uになってゲームがどう面白くなったのかを伝えることに失敗してしまったので、Wiiで手にしたライトユーザーを失ってしまいました。
もし、これから5年のうちに強化版のSwitch Proや次世代Switchを乱発した場合、進化の幅が狭くなってしまい、ライトユーザーに魅力を上手く伝えることができなくなってしまう恐れがあるので、そこは慎重になってほしいです。
ゲーム機は売れなければ新作ソフトが発売されず、ただの箱になってしまいます。
そうなるとどんなに高性能でも意味がありませんから、ぼくとしては、任天堂には売れるゲーム機をまずは作ってもらいたいです。
ですので、コアユーザーの意見ばかりを取り入れてライトユーザーが買いにくい価格帯の次世代機を発売するとか、安易に新型を乱発するのは危険だと思うんですよね。
何にしても、Switchも折り返し地点に入り、有機ELモデルも発売から1年以上は経過したので、そう遠くないうちに本体に関する動きもあると思います。
それがNew3DSのような強化版になるのか?コントローラやシステムを一新した次世代Switchになるのかはまだわかりませんが、いずれにしてもぼくは任天堂の動向を見守っていきたいですね。
ニンテンドースイッチの性能はもう限界なのか?のまとめ
ここまでニンテンドースイッチの性能について語らせて頂きました。
結論としては、
- ぼく自身はSwitchの性能には満足していない。
- しかし、それは世間での総意ではないので、Switchの性能が限界と考えてしまうのは早計。
といった感じですね。
任天堂はライトユーザーもヘビーユーザーも大切にする会社です。
Switchはその最大公約数的な仕様であることから大ヒットしたんだと思いますし、色んなソフトが発売されるようになりました。
現状だとヘビーユーザーを中心に性能に対する不満が徐々に高まっているのは事実ですが、ライトユーザーはそれほどでもないですし、それ以上に面白いゲームが多いから満足という意見が目立っているように感じます。
先程話題に挙げた「ポケモンスカーレットバイオレット」にしても確かに処理落ちなどが問題視されています。
ですが、ストーリーやポケモン収集が神レベルの面白さなので、発売から時間が経つ毎に評価が上がっているんですよね。
本記事で話すのは違うのかも知れませんが、今回のポケモン、マジでストーリーの出来が歴代最高ですから、表面的な問題点を気にされている方もぜひプレイしてみてください。
結局、ゲーム自体が面白ければ多少の処理落ちやバグは許されるということだと思うので、任天堂には次のゲーム機も性能アップ以上に面白いゲームが沢山生まれてくるような環境を優先的に作ってほしいです。
本記事の動画版