どうも!KENT(@kentworld2 )です!
この夏、話題のゲームがいろいろ出ていますよね?
「リズム天国 ミラクルスターズ」に、「スプラトゥーン レイダース」「がんばれゴエモン大集合」などなど。
毎週のように話題作が発売されていますが、そんな中でちょっと埋もれているタイトルがあります。
それが「亰都ザナドゥ -桜花幻舞-」。
日本ファルコムが手掛けるアクションRPGで、「ペルソナ」的な現実パートと、「メトロイド」や「イース」的な異世界パートの2つで構成されています。
という訳でジュブナイルRPGなどが好きな層に注目されそうなんですが、SNSなどを見ると、あまり盛り上がっているとは言えません。
Amazonの順位は、発売直後であるにも関わらず62位。前作の「東亰ザナドゥ」が10万本以上売れていたことを考えると、かなり物足りない状況です。
そのため大したゲームではない。…と思いきや、予想以上に良くできています!
最初の数時間は「普通に面白い」止まりだったんですが、ゲームを進めるほど評価がどんどん上がっていき、終盤には「もっと多くの人に遊んでほしい」と思えるようになったんです。
もちろん、惜しい点もありますけどね。それを踏まえても「今年の隠れた良作」と呼びたくなるほど満足度は高いです。
そこで今回は「亰都ザナドゥ」をクリアしたぼくが、本作の魅力と惜しい点をネタバレを控えながら詳しくレビューしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 首都・亰都が舞台のアクションRPG。
- 学園生活を送りながら地下迷宮を探索していく。
- 地下迷宮の探索パートは2D。ボスパートは3D形式になっている。
| 初リリース日 | 2026年7月16日 |
| 対応ハード | Switch2/Switch/PS5 |
| ジャンル | アクションRPG |
| 推定クリア時間 | 35~45時間 |
| 発売元 | 日本ファルコム |
目次
どんなゲーム?様子見されている理由は?
まずは「亰都ザナドゥ」とはどんなゲームなのか?
ひとことで表すと、「ペルソナ」のように学園生活を送りながら、異世界で戦うアクションRPGです。
舞台となるのは、首都となった亰都。
主人公は比良坂学園に通う「神矢 伶(カミヤ レイ)」で、学園生活を送りながら、地下に広がる「比良坂大迷宮」の探索に挑んでいきます。
今作でポイントなのが、多くのパートが2Dの横スクロール型に変化したことです。
ダンジョン探索のほか、亰都での移動パートも大半は横スクロール型で、3D形式は一部のパートに留まっています。
これによって視認性が増した一方で、スクリーンショットだけでは低予算に見えてしまい、様子見する人が増えてしまった印象です。
また、学園ジュブナイルにしても昨今は増加傾向で、「ペルソナ」だけに留まらず、「ファイアーエムブレム 風花雪月」「Caligula」など、ここ数年で一気に増えました。
そんな中で本作を率先して遊ぶほど面白いのか?と感じている人もいるのではないでしょうか。
ぼく自身もプレイする前は半信半疑でしたが、実際に遊んでみると、そんな印象は良い意味で裏切られます。
学園ジュブナイルというジャンル自体に目新しさは少ないものの、本作ならではの工夫が随所に盛り込まれていて、想像以上に夢中になってしまいました。
特に良かったのが、大胆に2D化された探索パートです。
最初は「本当にこの変更で面白くなるの?」と思っていましたが、遊び始めてすぐに考えが変わりました。
まずは探索パートについて語っていきます。
2D路線は大正解!探索パートが面白い
今作最大の変更点が、探索パートの2D化です。
パッと見は近年の「イース」からインディー系の2Dアクション。もっと言うと初代「ザナドゥ」のようになったので、先祖返りしているようにも感じます。
そのため「本当に面白くなるのかな?」と半信半疑なところもありましたが、そんなことはありませんでした。
むしろ快適性や探索の楽しさを高めているので、これは正解だったと思います。
まず良いと思ったのが、視認性の良さ。カメラを回転しなくても敵や行き先などを発見できるので、手間がなくなっています。
これで景観が良かったらカメラ操作も味になっていたと思いますけど、迷宮ってことで代わり映えがしませんでしたから、2Dにしたのは英断です。
あとはギミックの多さ。序盤こそ戦闘メインのシンプルな構成ですが、ゲームが進むにつれて新たなアクションやギミックが次々と解放されていき、探索がどんどん面白くなっていきました。
特定のポイントを見つけることで射撃攻撃が使えるようになったり、二層以降では「属性だまり」を利用して足場を出現させたり、大ジャンプができるようになったり。新たな仕掛けが次々と登場します。
これによって単に敵を倒して進むだけではなく、「この先には何があるんだろう?」と探求心を刺激される場面が多く、探索型アクションとしての楽しさが強化されました。
さらに本作は探索する目的もしっかり用意されています。
宝箱を探すのはもちろん、各階層に点在する穢れた邪神像を浄化していくことでその階層のヌシへ挑めるようになるなど、「探索のご褒美」がきちんと用意されているんです。
という訳で「隅々まで探索したくなる!」んですが、それにはリスクも付きまといます。
というのもダンジョン(ザナドゥ)内では素材となる「幻素」を集めすぎると許容量を超えてしまい、中毒状態になってしまうからです。
すると、体力がジワジワと減少。時間が経つと「回復できなくなる」など、症状が悪化してしまうので、ゲームオーバーになる可能性がグッと高まります。
こうなってしまうと危険ですから、闇雲に探索するのではなく、どこで引き上げるのか?プレイヤー自身で判断しないといけません。
「幻素」は集めることでご褒美が貰えるので、できればたくさん集めたいんですけどねぇ。それには代償があるので、集め過ぎたら現実世界に戻らないといけないんですね。
人によっては邪魔な要素だと感じるかもしれませんが、本作は学園パートと探索パートの二部構成です。それぞれを交互に進めていくうえでは必要な要素に感じます。
形式としてはそんな感じです。迷宮のようなマップを徐々に進んでいき、パワーアップアイテムを集めて行動範囲を広げていく。
「メトロイド」や「悪魔城ドラキュラ」に近いゲームデザインなので、探索の楽しさはしっかり持ち合わせています。
壁に隠されたアイテムの発見に、ショートカットポイントの開通、ワープポイントの多さ。
メトロイドヴァニアのお作法みたいなところも守られていて、かなり研究して作られていると思いました。
進化した3Dアクションバトル
そしてボス戦になるとゲーム性は一変します。
探索パートは2Dですが、ボス戦は3Dアクションへ切り替わり、近年の「イース」シリーズみたいな感じで戦えます。
注目したいのが、アクション面の進化です。
モッサリ感があった前作からは一変。キャラクターのモーションが軽快になり、Switch2版だと、60fpsの滑らかな映像で操作できます。
これだけでも好印象なのに、「イースX」で見られたパリィの楽しさを輸入しているのが良いです。
パリィとは、敵の攻撃を受け流す技で、近年のゲーム業界ではちょっとしたトレンドになっています。
本作の場合、ソウルアクセルという強化状態中はパリィが決まりやすくなるので、ぼくのように反射神経が鈍い人でもバンバン決まるのが嬉しいです!
そして共闘要素。今作では仲間も一緒に戦ってくれるので、前作よりも賑やかで戦略性のある戦闘になりました。
アニメチックなキャラクターたちがパーティを組んでアクションバトルをする。この点はなんだか「テイルズオブ」シリーズを彷彿とさせますね。
全体的には「イース」シリーズで培われたスピード感あるアクションやボス戦のノウハウが随所に活かされていて、10年間の積み重ねを感じました。
前作の「東亰ザナドゥ」が発売されたのは10年以上も前ですからね。
その間に日本ファルコムは「イースVIII」「IX」「X」を展開して、3Dアクションのノウハウを蓄積しましたから、今作のアクションパートは二段階どころか、三段階くらい進化しています。
ちなみに3Dパートということは、カメラをグリグリ回せるんですよね。
ということはスカートを履いた子を高台に行かせて、その下で上を眺めると…
なんと、しっかり作り込まれていました!
いやぁ近年は規制問題とかでこういうところって自粛するものなんですけど、本作は違いました。
Googleさんの制約で見せられませんが、安心してください、はいてますよ。
キャラクターも魅力的!学園生活がしっかり楽しい!
続いては、キャラクターやストーリーについて。
まず主人公の「神矢 伶(カミヤ レイ)」ですが、かなりクセが強いですw
計算高くて抜け目がなく、初対面の相手にもズカズカ踏み込んでいくので、「そんな距離感で大丈夫?」とツッコミたくなる場面が何度もありました。
仲間を勧誘するときなんかは少しストーカーっぽく感じるシーンもあって、正直「やりすぎでは?」と感じることもありますw
そういう訳で最初はあまり感情移入できなかったんですが、ストーリーを進めていくと一変。
彼は単なる変わり者ではなく、そう振る舞わざるを得なかった理由がきちんと用意されているんです。
詳しくはネタバレになるので伏せますが、終盤で彼の過去が明らかになると、「だからあんな性格だったのか」と見え方がガラッと変わります。
さらに、主人公が異常なほど推しているバーチャルシンガーも、単なるギャグ要素では終わりません。
「なんでここまで熱狂しているんだろう?」という疑問が終盤でしっかり回収されるので、このあたりの伏線の張り方も上手いと感じました。
クセは強いですが、場の空気を明るくしてくれたり、変な選択肢が用意されていたりとムードメーカーでもあるので、最後にはすっかり好きになっていました。
そして本作は、仲間たちも魅力的です。
黒髪のストレートが似合う和風美人の、六道 楓華(リクドウ フウカ)。
一匹狼タイプな不良先輩の、百鬼 千騎(ナキリ カズキ)。
人当たりがよく女子力高めな先輩の、百鬼 千奈(ナキリ セナ)。
皆と施設で一緒に過ごしたり、放課後に交流したりすることで個別イベントが解放されるんですが、これが「ペルソナ」のコミュのような面白さがあります。
つまり、キャラクター性とゲーム性を融合させるシステムが備わっているので、自然と「もっとこのキャラのことを知りたい!」という気持ちになれるんです。
個人的に好きなキャラクターは、双子の兄妹「セナ」と「カズキ」かな。
セナはとにかくチョロ可愛いw
少し優しくするだけで心を開いてくれるので、「え?そんな簡単に信用して大丈夫なのかよ!?」と逆に心配になってしまうくらいです。
とは言え戦闘では、ごめんセナ。ぼくは兄のカズキばかり使っていましたw
彼はY・Xのコンボで出せる「強撃Ⅱ」の多段ヒットがとにかく気持ち良くて、気付けばほとんどカズキで戦っていたんですよね。
そんな「セナ」と「カズキ」ですが、この2人にも重大な秘密が隠されていて、ストーリーを進めると「えっ、そういうことだったの!?」と思わせる展開が待ち受けています。
ネタバレになるので詳しくは言えませんが、序盤の何気ない違和感が後半で繋がる構成は見事でした。
ほかにもフウカやルルイ、雀など魅力的なキャラクターが多く、「このキャラ好きだな」と思える人物が1人は見つかると思います。
という訳でキャラクターやストーリー面では満足ですね。
最後は一部、謎が残るので完全にはスッキリしませんけど、満足度はかなり高いです。
それは0とは言えないです。
もしかしたら追加コンテンツが出る可能性がありますし、続編への伏線にしているのかもしれません。
全てをスッキリしたいという方は様子見もアリですが、全体的にはよく出来ているので、ぼくは遊べてよかったと思っています。
前作を遊んでいなくても大丈夫だけど、ファンには嬉しい要素も!?
今作は「東亰ザナドゥ」の続編という立ち位置になっています。
そのため前作をやっていないと楽しめないんじゃないかと思われそうですが、そこは大丈夫です。
確かに前作と同じ世界観を共有していたりするので、知っていたほうが飲み込みが早いことはありますけどね。
用語辞典が用意されているので、今作から始めた人でも置いてきぼりにならないよう配慮されています。
その一方で、シリーズ経験者なら反応してしまう用語や小ネタも多く、前作を知っているほど楽しみが増える作りです。
前作で深く関わった組織の名前が出てきたり、前作を知っている人ほど意味が分かる会話が散りばめられていたり。
さらに、ほかのファルコム作品を意識したゲストや小ネタも登場するので、同社のゲームに詳しい方はニヤリとします。
特に驚いたのが、ドギ先生です。
このお方、どこかで見たことありますが、みなさんはお気づきでしょうか?
そう!「イース」シリーズでアドルの相棒を務めるドギです!
なんかめっちゃ似合っているので、違和感が全くありませんよねw
こんな感じでファルコムファン向けのサービスも充実しているので、それもあって寄り道をしたくなりました。
惜しいところ
横スクロール型になった弊害も…
本作は大半のパートが横スクロール型で構成されています。
これによって視認性は増していますが、現実世界に関しては3D形式にしてほしかったです。
何故かと言いますと、本作の舞台は京都という実在する街なんですよね。
首都になってしまったとはいえ、「伏見稲荷大社」など、京都の印象的なスポットが存在しますから、街並みを自由に歩き回りたかったです。
個人的に本作は「龍が如く」みたいに実在する日本の街を観光するのも楽しみだったので、この点に関しては残念かな。
ただ、横スクロール型になったことでテンポは大幅に向上しています。
基本的には左右へ移動するだけで目的地へ行けるので、同じところを頻繁に移動する時は恩恵を感じました。
という訳で現実世界パートも横スクロール型になったのは、京都の街並みを鑑賞するという意味では物足りないけど、テンポ良く学園生活を楽しむという意味では良いと思いましたね。
やや不便な聞き込みのスタイル
今作では、NPCから情報を集める形式が変更されています。
前作の場合、NPCに話しかけることで情報を聞けたりしたんですが、今作では立ち聞きスタイル。つまり近付くことでNPCが話している内容がわかるようになりました。
これによってわざわざNPCに話しかけなくても良くなったので快適性が上がっている…と言いたいところですが、走りながらだと吹き出しがブレて読めないので、立ち止まらないといけないことが何度かありました。
それでも普通に話しかけるよりはテンポが良いとは思いましたが、吹き出しがついてくるとかあったらもっと快適だっただけに惜しいです。
最初の数時間はスロースターター
今作も序盤はスロースターターです。
つまらなくはないですし、むしろ面白い方なんですが、中盤以降が100なのに対し、序盤は50程度しかありません。
最初の仲間が加入するまで5時間以上かかったり、ダンジョンのギミックが少なめだったり。
本作の醍醐味である要素の解禁が遅いので、最初の数時間は単調に思えるかもしれません。
ただ、ストーリーは前作の序盤よりも全然良いと思いました。
個人的に前作は現実世界と異世界の繋げ方が非現実的で、納得感のあるものではなかったんですが、今作の生徒たちは、能力を持っていることが当たり前の学園に所属しています。
これによって現実世界と異世界を行き来することにも違和感はないですし、動機付けも自然です。
今作では学園の地下にある「比良坂大迷宮」を攻略し、学園内の順位を上げていくことも大きな目標の一つになっています。
そのためプレイヤーも「異世界」のダンジョン攻略を自然にやりたくなるようになっているので、主人公たちにすぐ感情移入できました。
ゲームパートの比重も上がっていますし、会話イベントばかりが続いて中だるみすると感じることはなかったですね。
とはいえ今作も育成などが尻上がりに面白くなっていくので、やはり最初の数時間では判断できないところがあります。
体験版が配信予定のようですけど、もし序盤のプレイ限定だった場合、ほんの導入部分だと思ったほうが良いです。
【注意点】Switch/Switch2版について
本作はSwitchとSwitch2でも発売されています。
ただし、販売方式がちょっと特殊です。
まず、Switch2ではダウンロード版しか展開されていません。
パッケージ版の発売は今のところ予定されていないので、Switch2仕様のパッケージを求めている方は注意が必要です。
その一方で、Switch版からSwitch2版にするアップグレードパスが150円で配信されています。
Switch版のパッケージを購入した場合でも、こちらを追加購入すればSwitch2版相当のクオリティで遊べますので、Switch2本体を持っている方はこちらがおすすめです。
Switch2版の方が快適に動作します。
正直、Switch版ですとロード時間が気になるんですが、Switch2版では解消されます。
例えば現実世界から異界へ移動するとき、Switch版だと20秒前後もかかりました。
それがSwitch2版だと8秒前後になるので、倍以上も短くなっています。
ほかにもアクションが滑らかになったり、解像度が上がるので、本体を持っている方はSwitch2版にした方が良いでしょうね。
亰都ザナドゥ -桜花幻舞-のレビューまとめ
ここまで「亰都ザナドゥ -桜花幻舞-」について語っていきました。
簡単にまとめると、
- 「ペルソナ」や「メトロイド」「イース」のエッセンスが融合した意欲作!
- 遊ぶほど評価が上がる隠れた良作!
といった感じですね。
発売前後の盛り上がりはお世辞にも良いとは言えませんが、最後まで遊んでみると、ファルコムらしい丁寧な作りのゲームです。
2D化した探索パートは予想以上に面白く、アクションは爽快。
さらに学園生活や個性豊かなキャラクターたちも魅力的で、「もう少し遊びたい」と思えるほど夢中になりました!
惜しい部分はありますが、それを補って余りある魅力を持っているので、「今年の隠れた良作」と呼びたくなる完成度です。
この夏は話題作が多いですが、その陰にこんな良作が埋もれているのは本当にもったいない!気になった方は、ぜひチェックしてみてください。
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