HEAVY RAIN(ヘビーレイン) -心の軋むとき-/PS3
2010年2月に発売されたPS3「ヘビーレイン-心の軋むとき-」を今回はレビューします。
PS3「ヘビーレイン-心の軋むとき-」は大人をターゲットにしたアドベンチャーゲームです。
2016年6月にはPS4版がダウンロード専売で配信。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- ストーリーに沿ってチャプターをクリアしていくアドベンチャーゲーム。
- 主人公は4人居るが、選択肢によってはあの世へ逝ってしまう。
- 全員があの世へ逝ってもストーリーは続く(ゲームオーバーが存在しない)。
初リリース日 | 2010年2月18日 |
対応ハード | PS3/PS4 |
ジャンル | アドベンチャー |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
売上 | 初週2.7万本 |
発売元 | SCE |
目次
良いところ
超リアルな世界を探索できる!
え?こんなところまで作り込むの!?
本作を初めてプレイした時、あまりにも細かく作り込まれていたので驚きました。
まず、驚いたのが現実世界にそっくりなフィールドマップ。
探索できるフィールドマップはストーリーの進行によって変わってくるんですが、めちゃくちゃリアルなんですよ。
部屋の家具まで細かく作り込まれた一軒家。沢山の人がウロツイているデパート内などをPS3の底力で丁寧に描いています。
素晴らしいのが、アドベンチャーゲームらしく調べられる箇所が多いこと。
タンスの中から小物まで調べる事が可能で、しかも手にとって様々な角度から眺めることができます。
一体、1つのフィールドマップにどれだけ時間を注いでいるんだ!?
思わずそう感じてしまうほど作り込みが半端なく、まるでDC「シェンムー」のようです。
そして人間キャラクターの顔!
2010年当時の作品としては異常なくらい人間キャラクターの顔にも拘って作られていて、本物に似せようと一生懸命作られています。
まだ不気味の谷は少し超えられていない印象ですが、初めて見た時は素直に「リアルだなぁ」と感心してしまいましたね。
様々な視点から楽しめるストーリー
アドベンチャーゲームと言えばストーリー!
ここが面白くないとアドベンチャーゲームの価値は大きく下がってしまいますが、個人的には楽しめました!
ストーリーはミステリー系で、主な流れとしては誘拐された息子を探し出し、黒幕を暴き出すのが目的となっています。
主人公は4人存在しますが、中心となるのがイーサン・マーズ。
誘拐された息子の父親で、ゲーム中、随所で息子を想うシーンが挿入されて通してプレイすると泣けます。
彼を見ていると息子想いの父親である事が心から伝わって来るので、お父さんだったらさらに感情移入できるかも!?
面白いのが、彼の視点からだけではなく、スコット・シェルビー、マディソン・ペイジ、ノーマン・ジェイデンといった誘拐事件に絡む人物の視点からも物語が描かれる事。
目まぐるしく切り替わる視点の中には必ず真実が隠されているので、誰が黒幕なのか予想しながら進めていけばより楽しめると思います。
クイックタイムイベントで分岐するストーリー
アドベンチャーゲームと言えば選択肢。
選択肢によってその後のストーリーが変化する作品は多いですが、本作の場合、クイックタイムイベントがその役割を果たしていました!
意味のないクイックタイムイベントも存在しますが、中にはその後の展開を大きく変えるような物も存在し、プレイヤーが自然とゲームに介入できるような作りになっています。
ちなみに本作にはゲームオーバーは存在しません。
クイックタイムイベントに失敗すると主人公の1人が命を失ってしまうこともありますが、仮に亡くなったとしても物語は進み、エンディングを迎えます。
当時はゲームオーバーが存在せず、主人公が居なくなってもストーリーが続くことに物珍しさを感じておりました。
テンポの良いゲーム進行
マップにある物を片っぱしから調べて進めるクリック系アドベンチャーゲームは総当たり感が出てしまい、テンポが崩れてしまう事が多いです。
その点、本作は基本的に一度調べた場所は2度調べることは出来ず、L2ボタンで主人公の思考を表示してヒントを得ることができるのでテンポ良くゲームを進める事が出来ました。
探索ゲームとしての難易度は落ちていますが、テンポが崩れる事はないので、ストーリー主導のゲームとしてはこれはこれで良いと思います。
思わずドキッとするアダルトなシーン
ある意味最大の魅力がここ!
本作は大人をターゲットにしたアドベンチャーゲームという事でアダルティなシーンが満載です!
例えば美女が服を脱いでくれるんですよ!
しかも操作できる!!!
前述の通り本作は超リアルなゲームなので、当時の僕としては刺激が強すぎましたw
さらに、冒頭ではパンツ一丁の主人公も操作出来ます!
様々な方が刺激を味わえるよう、普通のゲームでは描かないようなところもリアルに描かれているので、「リアルって素晴らしい!」と当時は思ったものです(爆)
丁寧なローカライズ
本作は英語音声のほかに日本語音声も収録されています。
洋画風のゲームで吹き替えに懐疑的な人もいると思いますが、こちらもなかなかの出来で日本語音声にしても問題なく楽しめました。
個人的にはイーサンの優しい声とマディソンのいかにも洋画のヒロインっぽい声が好き。
豊富なおまけ
ゲームを進めるとエクストラモードでメイキング映像や設定資料集を視聴・閲覧出来ますが、意外な開発秘話が色々と分かってクリア後に見ると色々な発見がありました。
感覚的には映画Blue-ray/DVDの本編を楽しんだ後に特典映像を楽しんでいるような感じ。
ゲームをクリアしたら是非、ご覧になってください!本作のことがより好きになれると思います。
惜しいところ
スキップ機能なし!
前出の通り本作はマルチエンディングになっています。
と言う事はすべてのエンディングを迎えるには何度もゲームをクリアしないといけないんですが、何とスキップ機能が付いていません!
一度クリアしたチャプターからゲームを始める事はできるのでエンディングの数だけ最初から最後までやる必要はさすがにありませんが、それでもすべてのエンディングを迎えるのは作業的です。
最初は楽しいと思っていたクイックタイムイベントも何度もやると面倒になって来ますので、改善の余地はあると思います。
リアルだけど、癖のある操作
本作の操作形式はリアルだけど、癖が強いです。
キャラクターの操作はラジコン形式だし、R2ボタン長押しで移動をするというのも最初は慣れが必要です。
また、何度か6軸操作が必要になるシーンも挿入されるので、コントローラを振る必要が出てきます。
シーンに合った操作形式にする事で没入感を高めているところもありますが、それよりは面倒な印象を強く感じてしまった。
全体のまとめ
リアリティに拘った大人のアドベンチャーゲーム。
かなり細かいところまで作り込んでいますが、その一方で行動範囲を限定するなどしてリソースを集中させ、テンポ良くストーリーを楽しんでもらうよう工夫して作られていました。
ただ、周回プレイの工夫はなされておらず、プレイすればするほど面倒な印象が強まってしまうところが惜しかった。
とは言えストーリーやキャラクターの魅力は抜群で、個人的には好きな作品です。
心に残るミステリードラマを体感できる次世代アドベンチャー!
こんな人には特におススメ。
・サスペンス好き。
・ゲーム業界人。
こんな人にはおススメできない。
・PS3コントローラの操作に慣れていない人。
・めんどくさがりやな人。
ヘビーレイン-心の軋むとき-/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約25時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
あれ?ゲームレビューは7時に出すようにしてるんですか?
おお!85点ですか!以外と面白そうですね!でもマルチエンディングなのにつスキップ機能がないのはちょっといたいですねぇ
当ブログは原則として12時20時更新ですが、たまに7時もボーナスで更新します♪
ですので、7時にも足を運ぶと新しい記事が更新されているかも知れません♪
これもビヨンドも洋画風アドベンチャーとしては右に出るもののない傑作だと思います。
イーサンの息子を想う気持ちに何度も胸を打たれ、ジェイデンのスタイリッシュ捜査にシュールさを感じ、マディソンのセクシーさに鼻の下を伸ばしてましたw
スコットは過去が明らかになるにつれて衝撃を受けたりと主人公4人がそれぞれ個性的なキャラ付けがされていてストーリーがダレることなく進んでいくのはこの作品の良いところだと思います。
ただkentさんのおっしゃる通りスキップ機能がないのでエンディングやトロフィーをコンプしたい方にはかなりストレスフルなのが残念ではありますね。
それを補って初見プレイの興奮は自分がプレイしてきたアドベンチャーゲームの中でも随一だと思います。
デトロイトではスキップ機能を搭載するか、より詳細に細かくチャプター分けして重複する作業を減らして欲しいですね。
クアンティックドリームのゲームはグラフィックの作り込みや情報量、インタラクティブなオブジェクトの数は半端ないですね。
アンチャシリーズとこのシリーズは新作が来たらハード購入の目安に出来るくらい秀作だと個人的に思います。
しかし日本語版だとマディソンとイーサンのちょめちょめが・・・(落涙)
僕もヘビーレインやビヨンドは洋画風アドベンチャーゲームの中でも好きな部類ですね♪
いずれの作品もキャラクターに魅力があることに加え、趣向を凝らしたストーリー展開なので毎回、驚かされます。
4人の主人公はそれぞれ異なるテイストを持っていましたよね。僕も同じように感じていましたよ。
当時、プラチナトロフィーも目指そうとしましたが、面倒に感じてしまってやっておりません(^_^;)
ビヨンドもそこが問題だったので、デトロイトはいい加減に改善して欲しいな~。
本当に本シリーズとアンチャーテッドシリーズは本体を持っていたら是非触って欲しいです!
日本語版ヘビーレインはお楽しみシーンが規制されているようで僕も当時残念に感じていましたw
当時、このゲームのリアルなグラフィックにゲームもここまで来たかあと感心したのを覚えてます。
そして何よりも衝撃的で未だに記憶に残ってるのが、犯人です。
kentさんはあの人が犯人だと予想されてたでしょうか?
自分は全く予想してなかったので、ええっー!!!て大声出しちゃっいましたよー。
個人的にかなり好きなゲームです。
本当にこのゲームをプレイしていると感心しきりです。なので、色んな人に見せたくなりました♪
犯人は僕も予想外でしたね。凄く良い人に映っていただけに。意外性も本作の魅力だと思います。
また、プレイしたくなるような魅力を持った作品でした。
この作品は面白かったですねぇ?映画ファン、特にミステリー系サスペンス系好きな方にはドストライクです!
特に僕は映画「ソウ」シリーズを彷彿させる興奮を味わえましたねぇ?
まぁ正直言うと、攻略サイト頼りましたがね。それだけクリアしたかったって事ですね?(笑)
hanatakaさんもお気に入りの作品でしたか!?
僕もミステリーやサスペンス系の映画は好きなので、ドストライクでしたね~!
グッドエンディングへの到達は少しコツが要るので、攻略サイトに頼ってしまいましたか。
僕はノーヒントでクリアしましたが、全エンディングはみていないのでいつかみたいなぁ。
このゲームはかなり好きなゲームですね。
ストーリーは4人の視点から描かれて段々と真実に向かって行っている過程がかなり面白かったです!癖のある操作も没入感が向上したので、個人的には面倒さよりも楽しさが上回りました。
ただやはりスキップ出来ないのは問題だと思います。クリア後は他のエンディングも見たいと思っていたのですが、スキップが無いのと1回目でいきなりハッピーエンドに到達してしまったのもあって、モチベーションが下がってしまいました。笑
複数人の主人公が居ることに無駄がないんですよね。今、思うと非常に上手くまとまっていた作品なんだなぁと思います。
スキップ機能がないのは惜しい!
最近のゲームはイベントシーンを小刻みにスキップ出来る作品も増えているだけに、今、プレイすると尚更気になると思います。デトロイトではその辺にも期待ですね!
最近プレイを再開してプラチナトロフィー獲得しました!
やはりスキップが出来ないせいで何回も同じムービーを見なくてはならなくなったので、最後の方は少しストレスを感じてしまいました。
ストーリーは何周もする事で若干粗を感じる部分が出てきたのは気になりましたが、それでも様々なストーリー展開があって退屈せずに楽しむ事は出来ました。
おお!このタイミングで獲得されましたか!w
時間を置いてプレイすると周回プレイはやりやすくなると思いますが、それでも苦痛なところはあったんですねw
やはり、このゲームは1周目に楽しさが固まっている感じかな。
ここ数日ずっとプレイしました!ひとまずクリアはしましたが非常に面白かったですね〜。プレイヤーが大きく介入できることによる没入感の高さが何より素晴らしかったですね。操作性も最初は不満だったのですが、慣れてくるにつれてこの操作性だからこそのゲームとの一体感を感じられました。
全体的なグラフィックは流石に現行機基準ではやや見劣りしますが、人物のクオリティは非常に高かったですね。これが2010年の作品となると当時は相当驚かれたでしょうね〜。
世間的に高評価なストーリーに関しては残念ながら僕はそこまで楽しめませんでした。特にストーリーの整合性があまりとれていない点と命の扱われ方がややぞんざいな点が気になります。真犯人に関しても中盤で大体予想はつきましたけれど、作中の描写のされ方が納得のいくものには感じられないんですよねー。多分細かい作りこみよりもサプライズ感や、意外性を重視したんでしょうけれど、僕にはあまり合わなかったです。ただ主人公が4人もいる割には進行のテンポが非常によく、だれることは全くなかったのでそこは良かったですね。
現在はトロコン目指してプレイしていますが、スキップがない点とストーリー分岐点から再度通しでプレイし直さなければならないのは辛いです(^_^)
アドベンチャーゲームである以上はほぼ同じ探索や動きを何度も繰り返さなければなりませんからねー。ここはデトロイトではしっかり改善してほしいところです。
おお!クリアされましたか!
没入感に関してはしっかりと味わえたようですね。この点に関しては本作の大きな特徴だと思います。
ストーリーは合いませんでしたか。ナスタさんの立場的に感情移入出来ると思ったんですけどねぇ。
複数の主人公が居る割には短時間で終わってしまいますので、ストーリーに関しては密度やテンポを重視していたのかも。
テンポを重視すると粗が出来てしまい、かと言って丁寧過ぎると中だるみするので難しいところですね。
トロフィーコンプリートを目指しますか!?
スキップ機能がないせいで作業的なので、ゆっくりとやり込んでくださいw
僕は当時、急いでやろうとして後味が悪くなってしまい、あやうく評価を落とすところでした汗