2014年6月に発売されたPSV「フリーダムウォーズ」を今回はレビューします。
PSV「フリーダムウォーズ」は懲役100万年から自由になるためのストーリーが展開される、
マルチプレイアクションゲームです。
マルチプレイアクションゲームと言われると、1人では十分に楽しめないと思いがちです。
しかし、本作は世界観が非常に凝っており、ストーリー性が高く、
ミッションで舞台となるフィールド、シチュエーションが多くて拠点エリアも広いので、
1人用の大作アクションRPG的な感覚で手を出しても十分に楽しめます。
ストーリーは懲役100万年から自由になる事が目的となっていて、
様々な仲間と出会い、事件を解決していく内容でした。
専門用語はかなり多いものの、その分だけ作り込まれている印象です。
ミッションの方は「モンスターハンター」系タイトルらしく大型モンスターを倒して行くのがメインですが、
それ以外にも市民を救出して指定の場所へ運んだり、
沢山の仲間と協力して大量の人間キャラクターと戦ったり、
アスレチック的なダンジョンの奥へ進む事が目的だったりとバリエーションが多く、
舞台となるフィールドが沢山用意されているから単調さはほとんどありませんでした。
ミッションではありませんが、見張りに見つからないよう奥へ進んで行く
ステルスアクション要素が強いイベントが何度か発生しますし、
マルチプレイアクションというジャンルの中では1人でも十分に楽しめる作りになっています。
どの大型モンスターも沢山の装備を身につけているので、部位破壊が楽しいです!
本作では荊(いばら)アクションを使って壁や敵にしがみつくことができるので、
敵の破壊したい部位にしがみついてしつこく攻撃を加える事で簡単に部位をはがすことができます。
部位の中にはバリアの役割があったり、飛び道具の役割があったりするので、
戦闘を有利に進めるためには優先して破壊をしなければいけないんですよね。
市民を救出するためにも部位破壊が必要になって来ますし。
仲間に足止めをしてもらいつつ、ボタン連打で部位を破壊して行くスリル、爽快感がたまりません!
マルチプレイアクションゲームという事で、もちろん協力プレイをする事でさらに楽しくなります。
協力プレイを盛り上げる要素として大きいのが、キャラクターを蘇生できる事はもちろん、
荊を使って敵の足止めができる事です。
例えば大型モンスターの部位にしがみついてしつこく攻撃を加えている人がいるとします。
そうなるとそのうち反撃されて吹き飛ばされてしまうんですが、
他の仲間が荊を使って動きを封じ込める事でそれを防止することができるので、
上手く連携が取れたら協力プレイならではの面白さを感じることができます。
ちなみにソロプレイでも沢山の仲間を連れて命令することができるので、
協力プレイの楽しさは味わえるようになっています。
ちょっとAIがよくないので、プレイヤーほど思うように動いてくれませんが。
キャラクターの外見を変更できるのはもちろん、
ミッション中に流れるBGM、同行するロボットの音声調節が出来たりと、
細かい部分をカスタマイズできるのは気が効いているなと思いました。
特に凄いと思ったのが、プレイヤーキャラクターの名前や
自分で作成した台詞をパートナーのロボットが音声で読んでくれる事!
ロボット声ですが、意外と発音がしっかりしているから技術の進化に驚かされました。
本作では47都道府県から好きなところへ所属することができます。
例えば東京、大阪、名古屋など(基本的には自分が住んでいる県へ所属するのが普通)。
それで面白いのが、所属する事で貢献したポイント数、死亡数、違反数などが集計されていき、
こちらのサイトで統計を確認できる事です。
所属した都道府県の結果次第ではアイテムなどが貰えるので、単なる飾りでは無いところもポイント。
この手のゲームではお馴染みのマルチプレイも、
ローカルだけではなく、インターネットを使って見知らぬ人と楽しむ事も出来ます。
それも最大4人で協力して大型モンスターを倒して行く協力プレイだけではなく、
最大4対4で戦ったり、市民を自分の陣地に運んで奪い合ったりと、
対戦プレイも楽しめるのが斬新です。
個人的にこのゲームは序盤が退屈に感じました。良くも悪くも同行する仲間の数が多く、
積極的に攻撃をしてくれるから序盤の弱い敵との戦闘時は自分があまり貢献できなくて
達成感をあまり味わえる事が出来ず、淡白に感じますからね。
また、ゲームシステムが複雑で、序盤は拠点でのお使いが多い事も退屈さに拍車をかけています。
ある程度ゲームを進めると難易度が上がって来るんですが、
その上げ方があまり上手くないと感じました。とにかく沢山の増援が現れたり、
避けるのが困難な攻撃を連発してきますからね。
大型モンスターは花火のように派手な攻撃を連発して避けるのが困難になって来ます。
終盤は仲間が10秒に1回は瀕死状態になってしまいますので、
彼らを蘇生するために走り回る事が多くありました。
プレイヤー自身が攻撃を加えている暇はほとんどなしw
味方AIの頭があまりよく無い事も、理不尽さに拍車をかけていると思いました。
このゲームでは一定時間瀕死状態になると出撃人数が減っていき、
0になるとミッション失敗になってしまいます。
そのため自分が瀕死になってしまった時は仲間に蘇生してもらう事になるんですが、
相棒となるロボットしか積極的に蘇生してくれず、他の仲間はほとんど蘇生してくれません。
相棒となるロボットが瀕死状態になっても他の仲間はほとんど蘇生してくれませんしね。
このような良く分からない仕様で難易度を上げるのは止めて欲しいです。
このゲームは専門用語が多いんですが、素材アイテム名がややこしいのはなんとかしてほしかった。
ご覧のようにこのゲームは小難しい言葉が並んだ素材アイテムが多くて、
武器を強化したり、強いアイテムを作成する時は困ってしまいました。
その辺りは不満ですが、ミッションをクリアして罪を軽くしていく流れ自体は良いと思った。
大型モンスターの種類はかなり少なく感じました。
色違い、装備しているパーツ違いを一緒にしてしまったら、
10種類いるかいないかくらいだと思います。
いくら大型モンスター討伐のミッション以外にも色々あるとはいえ、
もっと色んなタイプの大型モンスターを見たかったです。
本作では大型モンスターだけではなく、人間キャラと戦うミッションも存在します。
しかし、ゲームエンジンが大型モンスターと戦う事を前提にして作られているためか、
対人戦だとアクション周りの作りが大雑把に感じられました。
具体的に言うと近距離攻撃のアシストが広すぎてボタン連打での戦いになりがちだったり、
TPSにしてはカメラが遠く、狙撃系じゃない限り人間キャラに狙いを付けにくく、
設定されている体力値が少ないせいでアッサリ死んでしまうところです。
対人戦の作りが大雑把なせいで、対戦プレイは面白く感じられませんでした。
近接攻撃で大型モンスターを長時間に渡って行くマルチプレイアクションゲームの常識を覆した内容で、
とても意欲的な作品に感じました。しかし、新しい事に挑戦している分、
調整不足なところも多くて良くも悪くもシリーズ1作目という印象です。
1人でも十分に楽しめるところは良いと思いましたが。
こんな人には特におススメ。
・「モンスターハンター」で部位破壊が好きな人。
・狩りゲーに飽きた人。
こんな人にはおススメできない。
・短気な人。
・狙って撃つが苦手な人。
フリーダムウォーズ/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約30時間
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フリーダムウォーズやってて思ったのは、PSVITAのスティックだとTPSやFPSは限界があるなってことでしたね。
世界観とか光るところは結構あるなと思いますし、昨今のゲーム業界だと貴重な新規IPですので、続編出してシリーズ展開はぜひ続けて欲しいタイトルです。
まあ、正直なところストーリーが中途半端なところで終わっているので、続編は間違いなく来る(というか来ないと怒る)と思いますけどね。
>アサヒさん
確かにPSVITAのスティックでは照準移動が難しい。
僕はだいぶ慣れて来ましたが、なんなんでしょうかねー、
グリップが無いからかPS3と比べてやりにくいです。
続編は12月のイベントで発表しそうですねー。
単なるバージョンアップ版だったらあまり興味は持てませんが。
中古が特価で売ってたので買ってきました
ゲーム自体はまあ想像通りで
感想はケントさんのレビューとほぼ同じです
詰め込みすぎでごちゃごちゃしてるかなと思いました
やる事、覚えることが多すぎてちょっとしんどいかな?
設定の懲役100万年は面白いと思いました
しょうもないことで刑期が延びていくのには
笑いましたよ
>ひらこうじさん
世界観も難解ですし、覚える事が多いゲームですよね。
最初は展開が遅く、面白くなるペースはややゆったりかも。
狩りゲーってシンプルに見えて、
細かいシステムが結構多いですよね。
初期のモンハンの説明書はかなり分厚いのでビックリしました。
懲役システムはユニークですね。
こういうオリジナリティのある要素は好きです。
フリープレイで配信されていたからプレイましたけど
最初に記憶喪失で100万年の刑期を受けたり、最下層の
人間はちょっとした事でも刑期が加算されたり
(例えば休憩を拒否すると刑期が加算、したらしたで横に
なる権利がないから刑期加算)
上層部からは社会のゴミ扱いされたりと理不尽の極みで
プレイヤーに序盤でゲームの世界観を理解させたり掴みは
バッチリでした。
この時点では世間の評判ほど酷くないなと思いましたが
プレイしてし続けたら不満点が出てきましたね。
武器やアイテムの生産や、強化にソシャゲみたいな待ち時間
があったり、ランダム性で強くなるか弱くなるかも分からない
武器改良(いいのが出るまで、オンラインストレージで
セーブデータのバックアップで元状態に戻す事ができる。)
難易度の上昇を物量による雑魚の横槍で上げるのはやめて欲しかった。
後半になると味方の
荊を使ったアクションはテンポも良くてビュンビュン飛び回れて
とても面白かった。
使うのにエネルギー消費するけど移動だけなら問題ないし。
フリーダムウォーズは、俺がプレイしたモンスターハンター
やゴッドイーターとも上手く差別化しているのにゲームバランス
で損をしていますね。
二ヶ月前の話ですけどオンラインにも人がいたおかげでトロフィーは
プラチナまで獲得できました。
まだ、遊んでいるファンのためにも続編は作って欲しいですね。
×後半になると味方の
○後半になると味方の弱さイライラする事多くなります。
すいません、脱字がありました。
>シロマさん
このゲームもプレイされていましたか!?
世界観はかなりオリジナリティありますよね。
独特過ぎてこの世界に入り込むのが大変でしたが(^_^;)
世間での評価はビックリするくらい低いですね・・・。
まさかクソゲー扱いされているとは。
でも、ゲームバランスに不満を感じていたところはあります。
難易度の上げ方は理不尽なところがありましたよね。
ってプラチナトロフィー獲得したんですか!?
文句はあるけど、なんだかんだ楽しんだようですね♪
僕と同じような感じだと思います。
続編が出ないのはどういうことなのかなぁ?
まあ、この評価だと売上大きく落としそうですが。
>シロマさん
わざわざ追記コメントありがとうございます!