
1-2-Switch/Switch
2017年3月に発売されたSwitch「1-2-Switch」を今回はレビューします。
Switch「1-2-Switch」はJoy-Conを使ったミニゲームが28種類収録されたバラエティゲームです。
目次
良いところ
目と目を合わせて楽しむ斬新なゲーム性
本作に収録されているゲームの多くはTV画面を見ながらプレイしません。相手の目と目を合わせてプレイするんです!
普段、相手と目を合わせる事なんてほとんどないから最初は照れましたが、我慢してプレイすると新たな体験があったから驚きました!
分かりやすいのが「ガンマン」。このゲームは見つめ合って早撃ちするというものなんですが、Joy-Conを射程範囲内に上げた状態でボタンを押さないと失格になってしまうんです。
そのためリアルガンマンをしているかのようで、相手の目と目を合わせてプレイする照れ臭さと相まって盛り上がりました。
フェイント満載の「帰ってきたガンマン」も面白く、これだけで本作が提供したかった面白さを理解できると思います。
HD振動の機能を活かしている!
ニンテンドースイッチの大きな特徴となっているHD振動。それまでのゲーム機とは違って細かな振動機能が搭載されているんですが、本作ではそんなHD振動をフルに活かしたゲームが収録されています。
一番分かりやすいのが、「カウントボール」です。これはJoy-Conの中に入っているボールの数を当てて行くというルールのゲームなんですが、HD振動によって本当にボールが中に入っているかのような感覚を味わえたから驚いた!
傾けたらコロコロとボールが転がるかのような振動が発生し、壁に当たったらその衝撃が手に伝わってくるんです。
ここまで繊細な振動は今までのゲーム機では体験出来なかったので、驚きました。
Joy-Conの機能を活かしている!
それ以外にもJoy-Conに搭載された機能を活かしたゲームが満載だったりします。
例えば「乳しぼり」。これは牛の乳をしぼっている感覚を疑似体験できるものなんですが、再現度が半端なくて驚きました!
Joy-Conを片手に持って上から下に下ろし、その間にRSとLSボタンを押していく操作感覚。そして、HD振動によるミルクが出ている感が非常に説得力があって本当に乳しぼりをしているかのようでした。
モーションIRカメラを活かした「大食いコンテスト」も印象的です。
このゲームではJoy-ConのモーションIRカメラを口に近づけてパクパクと食べる動作を取って行く事でスコアを稼ぐ事が可能で、擬似的な食事をゲーム性として落とし込んでいる事に驚きました!
親切なガイドとテンポの良さ
収録されているゲームすべてに親切なガイド映像が用意されています。
いずれもゲームのルールを映像と音声で分かりやすく、スタイリッシュに伝えていて、視覚的に覚えられるのが良いと思いました。
これだったらゲームのルールを覚えるのが苦手な人でも安心です。
テンポの良さも優れていると思いました。ロード時間はほぼ存在せず、ゲームをプレイ中でも+ボタンを押せば瞬時に選択画面まで行けますからね。
まるでダウンロード専売タイトルかのように動作はサクサクしています。
工夫して楽しめる
このゲームは工夫次第で色んな楽しみ方が出来ます。良くも悪くもゲーム側に厳しい縛りがないため、プレイヤー同士でアレンジして楽しむことができるんです!
各ゲームをリプレイしているとゲーム側がアレンジした楽しみ方を教えてくれるので、それをヒントに色々楽しんでみましょう!
人がプレイしているところを見るのも楽しいので、YouTuberさんにとっては最高の遊び道具になると思います。
個人的に合わない&気になったところ
3人以上いないと楽しめない
このゲーム、1人では全く楽しむ事が出来ません。収録されているゲームの大半は2人以上でプレイするものになっていますし、1人用のやりこみ要素は存在しませんからね。
任天堂のゲーム史を辿ってみても前例のないくらいパーティゲームに特化して作られています。
一応、1人でも両手にJoy-Conを持って擬似的な対戦は出来ますが、虚しくなるだけなのでやらない方が良いです。
かと言って2人で楽しめるのかというと微妙だったりします。このゲームはギャラリーが居て初めて成立すると言っても過言ではなく、人がやっているところを含めて楽しい作品なんですね。
2人でプレイしてもこっ恥ずかしさが生まれてしまい、100%フルには楽しめません。
人を選ぶゲーム性
前述の通りプレイしていると恥ずかしさが生まれてくるので人を選びます。
特にテンションマークが沢山あるゲームは恥ずかしいポーズをしないといけないので、プレイするのを拒否する人も出てくるでしょう。
特にギャラリーが少ない状態だとそのような状況が生まれやすいです。
中身が薄い
収録されているゲームのほとんどは中身が薄いです。3人以上で楽しんでも1ゲーム10分持つかどうかというレベル。
人によってリアクションが異なるので別の人とプレイしたらまた楽しめますが、中身が薄いのは否めません。
普通に楽しむ場合、この内容で約5,000円は高過ぎると思いました。約5,000円の価値を感じるには色んな人と楽しむかプレイヤー自らが新しい楽しみ方を見つけ出さないと厳しいです。
全体のまとめ
3人以上で集まってプレイすると今までにない体験が味わえる対戦・コミュニケーションツールに化け、イノベーションを感じました。
工夫次第では同じゲームでも別の楽しみ方が見つかるので、能動的に楽しむと予想以上に楽しい作品です。
しかし、2人以下でプレイすると面白さが大きく落ちてしまい、中身も薄いので人を選び過ぎる作りなのは否めません。
リアルの人間関係に恵まれた人向けの内容なので、ニンテンドースイッチの機能を活かしているとは言え購入する際はその辺りを気を付けたほうが良いと思いました。尖りに尖った使い所が限られた新感覚パーティゲーム。
こんな人には特におススメ。
・新感覚パーティゲーム好き。
・人間関係に恵まれた人。
こんな人にはおススメできない。
・ぼっちプレイヤー。
・恥ずかしがり屋さん。
1-2-Switch/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約5時間
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