【レビュー】勇者30 [評価・感想] ちょっとした空き時間に欲しい一本！

０９年５月に発売されたPSP「勇者３０」を今回はレビューします。
勇者３０は複数のゲームが収録されたオムニバス形式のゲームなので、
レビューの方もいつもとは少し書き方を変えて、作品ごとにレビューしていきます。

勇者３０

”旅立ち”から”魔王討伐”までを３０秒で行うRPG。
制限時間が３０秒と言う事でレベルの上がる速度が非常に早く、テンポは凄く良いです。
僕はレベル上げが嫌いなので、尚更気に入りました。

さらに制限時間が加わったことで、通常のRPGには無い緊張感が加わって
これまでのRPGでは味わえなかった独特の楽しさもあります。
BGMはTHE ALFEEの高見沢俊彦氏やテイルズシリーズで知られる桜庭統氏等が
関わっているからか、とても耳に残る物になっていました。

効果音も剣で切った時の音とか爽快感があって、
戦闘はオートなのにやっていて気持ち良かったです。
数値が高いほど吹っ飛びにくくなる重さの概念も
制限時間付きのゲームシステムと相性が良いですね。

やり込み要素は装備の強化や称号集め等、なかなか豊富で思ったよりも長く遊べます。
住人から情報を得て目的地に進んでいくスタイルや拡大縮小機能を使った演出も
SFCやFC時代のRPGを彷彿とさせてくれて結構好きです。

ただ、ギャグはハッキシ言ってあんまり面白くない。
会話中は変に説明やギャグが入ってストーリーのテンポが
悪くなっている気がする（ストーリー自体は良く出来ているけど）。
１ステージクリアする度にスタッフロールが出てくるのもしつこいね。

ステージの数はちょっと少ない気がする。分岐があるようだけど、
いっその事分岐を無しにしてステージ数を増やしてほしかったかも？
ストーリーを間延びにするのが嫌だったらクリア後の
ボーナスステージにしたら良かったかも。

魔王３０

モンスターを召喚して戦うリアルタイムシミュレーションゲーム。
敵との相性を判断しながらパワー、スピード、ショットと言う
３系統のモンスターを召喚して戦うシステムはじゃんけんのようで面白いけど、
奥はちょっと浅いかも？あと時間の巻き戻しは１０Gだろうが１００Gだろうが
その時に持っている額を全部払うだけでOKなので、お金を溜める意味は無いのが残念。

王女３０

アイテムを手に入れて３０秒間の門限に間に合うように
お城に戻る事を目的にしたシューティングゲーム。
画面上には兵士のボウガンが大量に飛んでやっていて気持ち良いんですが、
いかんせんすぐに終わってアッサリし過ぎなのが残念。
ミニゲームレベルで落ち着いちゃった感じ。

騎士３０

騎士を操作して、賢者様を３０秒間守り抜くアクションゲーム。
３０秒の間に賢者様を安全な所に運んだり、敵を倒したり、罠を仕掛けたり
戦略性が高めなのが良いですね。賢者様の詠唱時間を延ばすノイズの鐘が
出てきてからはさらに戦略性が増してきて楽しかったです。
ただ安全な場所についたら呪文が終わるまでジッと待っていないといけないのが
せっかちな僕はちょっと気になったかな？１０秒くらい何もしないでいるのも辛いのよ。

全体的には勇者３０がメインモードで後は勇者３０の息抜きとして遊べる
ミニゲームみたいな感じ。どのゲームも残り時間が３０秒と言うのは
面白いけど、ちょっとアッサリし過ぎで単調かも？
もう少し１ステージにかかるクリア時間は長い方が良かったかな？

ただ、短時間で終われるのでちょっとした空き時間に遊べて
携帯機との相性は非常に良いゲームだと思う。

ちなみに難易度はどのモードもそこまで高くありません。

こんな人には特におススメ。
・時間が無い人。
・レトロゲーム好き。

こんな人にはおススメできない。
・ガッツリゲームをやりたい人。

勇者３０/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約15時間

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