

バイオハザード7 レジデント イービル/PS4 (グロテスク) (Z指定) / (マイルド)
バイオハザード7 レジデント イービル/Xbox One (グロテスク) (Z指定) / (マイルド)
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2017年1月に発売されたPS4/Xbox One「バイオハザード7 レジデント イービル」のレビューをしていきます。
本作は人気サバイバルホラーゲームシリーズのナンバリング7作目ですが、これは凄い!
すべてのホラーゲームを過去のものにするほどの衝撃が詰まっていて、「バイオハザード」の2度目となるフルモデルチェンジに成功しています。
正直なところ、「バイオハザード」シリーズは「4」以降、ジリ貧で、「もういいかな」と思っていたところがあったんですよ。
3DSで発売された「リベレーションズ」に関しては例外的に良かったんですが、それ以外は「もう一歩」と言える作品が目立っていて、
と思っていました。
ハリウッド映画に悪い意味での影響を受けてしまったり、謎のオンライン対戦ゲームを発売したり。
思わず、「バイオはどこへ向かっているんだ?」と突っ込みたくなりましたが、今回レビューするPS4/Xbox One「バイオハザード7 レジデントイービル」をプレイしてからは印象が一変。
「やっぱりバイオは最高峰のホラーゲームだ!」と思うようになったんです。
一体、何が良かったのでしょうか?
ここからはPS4/Xbox One「バイオハザード7 レジデントイービル」の良いと思った点からまずは書いていきます。
ダウンロードコンテンツとなる「エンド オブ ゾイ」のレビューはこちら。「NOT A HERO」のレビューはこちら。
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- 屋敷の中を探索していく一人称視点のホラーゲーム。
- 屋敷の中には様々な謎が散りばめられている。
- 屋敷に潜む化け物は銃を使って倒すことができる。
初リリース日 | 2017年1月26日 |
対応ハード | PS4/Xbox One/Switch |
ジャンル | ホラー |
推定クリア時間 | 7~10時間 |
売上 | 初週22.5万本/累計34.5万本 |
発売元 | カプコン |
目次
良いところ
原点回帰した恐怖感
ここ数年、迷走が続いていた「バイオハザード」シリーズ。
サバイバルホラーを追及していたのにいつの間にかアクションシューティングになってしまい、格闘術でゾンビを倒しまくれたり、戦争ゲームのような展開になったりとコンセプトがブレていました。
原点回帰を意識して作られた「リベレーションズ」シリーズや「6」のレオン編チャプター2。
「5」の追加エピソード「Lost in Nightmares」辺りはサバイバルホラーの片鱗を感じましたが、シリーズを俯瞰して見るとバイオらしさを失っていたのは否めませんでした。
そんな中で発売された「バイオハザード7 レジデント イービル」は完全な形での原点回帰を実現。
視点こそは一人称になりましたが、初期シリーズで良かった点をしっかりと研究した作りとなっていて、サバイバルホラーに相応しい内容となっています。
ぼくが特に原点回帰と思ったのが、探索アドベンチャーの色が強いことです。
元々、「バイオハザード」シリーズは戦闘よりも探索に重点を置いていて、ゾンビの攻撃を避けながら閉塞感のある建物の中でパズルを解いていくのが面白い作品でした。
本作はその点をしっかりと踏襲しているので、随所で初期シリーズの香りが漂っています。
舞台となるのはベイカー邸という閉ざされた世界。
奥へ進むには弾数が限られた銃で怪物を倒し、隠し通路を見つけたり、屋敷の謎を解かなければならず、一筋縄ではいきません。
持てるアイテムの数は少なめに調整。
時には「捨てる」という選択を取らなければならず、初期シリーズのような取捨選択に迫られます。
1周のプレイタイムは短めで、エンディングは複数存在。
最短クリアをしたり、しばりプレイをすることでご褒美が貰える場合もあるので、繰り返し楽しめます。
どうでしょう?
初期シリーズを遊ばれた方でしたらバイオらしさを感じますよね?
“バイオらしさ”という意味では同じく原点回帰を謳っていた「リベレーションズ」に勝るレベルで、戦闘の比率は同作よりも減っており、探索に重点が置かれています。
「6」が探索よりも迫力を重視したハリウッド映画路線だったので、ここまで大胆に変えてくるとは思いませんでした。
一人称視点だからこそ実現出来た演出の数々
ここまで本作が原点回帰していることを強調していきましたが、中にはこう感じる人もいるでしょう。
「原点回帰したのは良いけど、一人称視点は嫌だなぁ」
「バイオはキャラが見えてナンボじゃん」
確かに三人称視点だからこその良さもあると思いますが、本作の場合、原点回帰をしたうえで視点を一人称にしているので、相乗効果を生み出しています。
視点が一人称になると何が良いのか?
ぼくは、敵やNPCを間近で見えることだと思っています。
想像してみてください。
一人称視点で扉を開けたら化け物がいきなり飛び出してくるところを。
思わず、お尻に力が入ってしまい、パンツが汚れてしまいそうですよね?
初期の「バイオハザード」シリーズでは扉を開ける短いデモシーンが挿入されました。
挿入時はゾンビに不意打ちされないかビクビクしたものですが、本作ではあの体験をシームレスに、リアルタイムで体験できるので、恐怖感だけではなく、没入感もグーンと増しています。
そんな没入感をさらに高めてくれるのがアトラクション的な演出です。
ゲームを進めていくと環境破壊描写、幻覚、新たな道の出現など、地形がリアルタイムで変化していき、一人称視点のムービーシーンへと自然に切り替わっていきます。
あまりにも自然なので、どこからがムービーシーンなのかわからなくなりましたw
同じようなことを三人称視点でやるのは大変だと思うので、一人称視点にしたことの意義は十分に感じられます。
VRモードで感じられる圧倒的な恐怖の演出
そして本作最大の特徴が全編プレイステーションVRに対応していることです!
プレイステーションVRを装着してVRモードに切り替えてみましょう。
すると、辺り一面が閉塞感のある不気味な部屋となり、臨場感が通常モードから飛躍的に増します。
あまりの臨場感に通常モードではなんとも感じなかった背景の害虫にも気持ち悪さを感じてしまいましたw
舞台となる屋敷は廃墟なので、随所に害虫が潜んでいます。
ゴキブリやハエ、クモ、ムカデなどなど。
通常モードだと小さくて気にならなかったんですが、VRモードだと奴らを間近で確認することができるので、殺意が湧いてきますw
とは言え奴らは背景のようなもので、プレイヤーに大きな危害は加えてきません。
本当の意味で危害を加えてくる化け物をVRモードで確認したらどう感じるのでしょうか?
ぼくの場合、ゲーム史上最強の恐怖を感じました!w
想像してみてください。
曲がり角を曲がった時、顔がグチャグチャになったクリーチャーとバッタリ出くわした瞬間を。
怖がりでしたらパンツが一瞬で茶色くなるんじゃないでしょうか?
さらに股間に変なものが付いたよく分からない怪物が出てくるなど、VRモードでは見たくもない物を次々と間近で見せつけられるので、変な性癖が生まれてしまいますw
あんなものを間近で見たのは父ちゃんと弟のやつに続いて3人目だぜ!
グロテスクバージョンの場合、部位欠損の描写もあるので、さらに刺激を味わいたい場合、そちらをおすすめします。
VRゲームとしての完成度が高い
本作に収録されているVRモードはVRゲームとしての完成度も高いです。
同時期に発売されたVRゲームは”開発費の軽減”や”酔い”を考慮した結果、単純な内容のタイトルが目立っていました。
非VRゲームと比べて操作やシステム周りが簡略化されていたり、ボリュームが少なかったり。
一方、本作のVRモードは違います。
操作やシステム周りは通常モードと遜色ないほど作り込まれていますし、ボリュームも申し分ないレベルです。
それでいてVRゲームの弱点となっている解像度の低さは気にならないレベルに抑えており、酔い対策も揃っています。
ぼくの場合、1日に10時間プレイしても問題ありませんでした(多少、休みながらプレイはしましたが)。
これもオプションが充実していたからですね。
カメラの回転を一瞬で切り替えられるようにできたり、滑らかにできたり、視野を狭くできたり。
痒いところまで手が届く仕様になっているので、自分の体質に合った環境で楽しむことができました。
VRモードでもう一つ特筆したいのが、VRゲームでは珍しく、キャラクターを自由に動かせることです。
先程も話したように、2017年当時のVRゲームは酔い対策のために操作が簡略化されたタイトルが目立っていて、キャラクターを自由に動かせる作品はほとんどありませんでした。
その影響でゲーム性が低くなっている作品が多く見られたんですが、本作の場合、多少の煩わしさはあるものの、通常のFPSに近い感覚で楽しむことができます。
VRモードに慣れてしまうと通常モードが物足りなく感じてしまい、やる気にならなくなるレベルです。
探索する楽しさ
今作はシリーズの中でも探索要素が非常に強く感じます。
過去作の探索要素は様々な部屋に設置されたオブジェクトに触れて仕掛けを解いたり、光っているアイテムを拾う程度に留まっていました。
一方、今作では床下に挟まっていたり、ガラクタをどかすと見つかったりするので、探索性が増しています。
難しいところに隠されているアイテムのほとんどがクリア必須ではなく、入手すると良いことがある程度のものなんですが、過去作よりも探索の意欲が高くなりました。
ここまで細かく隠せるようになったのは、一人称視点になった影響が大きいのでしょう。
一人称視点ですと、床下を覗きやすいですからね。
屋敷はそんなに広くありませんが、数多くの秘密が隠されているので、密度が濃くなっています。
惜しいところ
ナンバリングタイトルなのにストーリーラインは別
「バイオハザード」シリーズと言えばレオン、クリス、ウェスカーなど魅力的なキャラクターによるストーリーもウリとなっています。
今作ではこれらのキャラクターはほとんど登場せず、イーサンという一般人が主人公となっています。
完全に別ラインでのストーリーになるので、「6」の続きを期待されている場合、コレジャナイと感じてしまうかもしれません。
ただ、時系列としては「6」の4年後となっていて、クリスに関してはダウンロードコンテンツなどで活躍したりします。
ですのでキャラゲー的な魅力がなくなった訳ではありませんが、往年のキャラクターが好きな人は物足りなく感じるかもしれません。
新キャラのベイカー一族やイーサン、ミアも魅力的だと思うんですけどね。
良くも悪くも不親切
2017年のゲームとして見たら不親切に感じるところがあります。
一番はチェックポイントの仕様です。
最近のゲームは敵にやられてリトライをしても収集アイテムの獲得状況は引き継がれるようになっています。
本作の場合、状況によっては引き継がれず、探索をやり直す必要があるので、面倒に感じてしまうことがありました。
昔のゲームでは当たり前のことでしたが、2017年のゲームとして考えるとね・・・。
強敵に出くわして思わぬゲームオーバーにならないよう、こまめにセーブポイントに行ってデータセーブを行いましょう。
幸い(?)にもセーブ回数に制限はありませんしね。
もちろん、リトライのリスクが大きくなることでゲームオーバーになる恐怖は増していると思いますが、探索メインの今作では面倒に感じることの方が多かったです。
この辺のさじ加減は本当に難しいところですが・・・。
やや長いロード時間
ロード時間はやや長く感じます。
頻度自体は低いんですが、セーブファイルをロードする時やビデオ再生を停止する時は90秒近く待たされるので驚きました。
リトライ時のロード時間もやや長く、ゲームオーバーになったら没入感が削がれてしまいます。
本作ではチャプター制を採用しておらず、通常時はロード時間が挟まらないので、オープンワールドゲームのように一気に読み込む仕様となっているのでしょうか?
バイオハザード7 レジデントイービルのレビューまとめ
迷走していた「バイオハザード」の軌道修正を果たせるほどのパワーを持った傑作。
ホラーゲームとしての恐怖も最恐レベルで、VRモードでプレイした場合、すべてのホラーゲームを過去のものするほどの破壊力があります。
さすがホラーゲームの金字塔を打ち立てた「バイオハザード」シリーズ!
No1ホラーゲームの冠は伊達ではありません。
ぼくは本作をプレイして「バイオハザード」シリーズ。
そして、カプコンを再評価するようになりました。
すべてのホラーゲームを過去の物にした最恐バイオ!
こんな人には特におススメ。
・ホラーゲーム好き。
・探索ゲーム好き。
・刺激を求めている人。
こんな人にはおススメできない。
・ホラーゲームが苦手な人。
・探索が苦手な人。
・心臓が弱い人。
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XboxOne版の体験版はやったんですけどね、絶対VRでやると違うと思うので気になりますね。実際の恐さは実際にやってみないとわからないですけど、VR以外でも苦手な人はたぶんダメなんじゃないかと思っていますw
ホラーゲーム自体はあまりやってないんですけどね。まあ。零くらいはやったことはあるんですけどw それ以外のホラーゲームはあまり記憶がwww
昔はホラー番組は大嫌いでした。映像が恐いより音の使い方が嫌いでした。なんというか、映像より音に反応する方なので。外で何か音がしたときに真っ先に反応するのが大体自分なんですよw しかも方角も大体あってるので逆に嫌ですw
最近は割とどうでもいい感じで見れますねw なんというか、傍観しているだけっぽくなってw 昔の恐がりの頃は何処へwww