2004年12月に発売されたGC「ドンキーコング ジャングルビート」を今回はレビューします。GC「ドンキーコング ジャングルビート」はゲームキューブの周辺機器、「タルコンガ」を使ったアクションゲームです。もちろんコントローラの操作にも対応。
目次
良いところ
爽快感が凄い!
「タルコンガ」を使ってのプレイを前提にして作られた本作最大のウリは、何と言っても爽快感!タルコンガを叩いてドンキーコングを動かすのはもちろん、巨大な敵をボコボコに叩くシーンは演出が派手なので日頃のストレスをぶつけることができます。さあ!あなたも巨大なブタやゴリラに日頃のストレスをぶつけましょう!
派手な演出・効果音
このゲームの爽快感が凄い要因として、演出面にも大きな秘密が隠されていたりします。まず、アイテムを取る。拍手のアクションをする。敵を叩くなど基本的なアクションを取るだけでエフェクトが花火のように飛び出るので、見ているだけで気持ち良いんです!
そして効果音!敵を連続で叩くと音階がどんどん上がって行くので気持ち良さを徹底して作られているんですよね。このように本作はアクションゲームで重要な「触って面白い」に関してはお手本にしても良いくらい拘っており、感心してしまいました。
ハイスコア更新が熱い!
このゲームの目的は、より高いスコアでステージをクリアしていく事!高得点を獲得するにはステージ上に落ちている「バナナ」を着地しないで取り続ける事です。
これを決めるには「バナナ」を取って行く事で決まる空中コンボを沢山決め、ドンキーの周りにあるアイテムを取ることができるクラップキャッチを上手く決めてなるべく敵に当たらないようにステージをクリアしなくてはいけません。
これはステージ構成を理解しなければ上手くできないので、高スコアを獲得するには何度も同じステージをプレイする必要があります。
個人的にこの手のハイスコア更新のゲームは大好きなので、それはもう当時は空中コンボを上手く繋げる方法を探してまさにサル(ゴリラ?)のように遊んでいました。このゲームのスコアアタックは奥が深く、ハマるとヤバいです。
グラフィックが綺麗
ドンキーコングシリーズはグラフィックが綺麗なことでも定評ありますが、今作も例に漏れず、とても綺麗な映像を見せてくれました。
「スーパードンキーコング」のようなリアル系とはちょっと違いますが、綺麗な色使いで、見ているだけでも楽しいです。ドンキーの毛がめちゃくちゃフサフサなのも○。欲を言うならば、もう少しテクスチャに力を入れて欲しかったなー。
騒音問題対策もばっちり
このゲームはタルコンガをドンドン叩くゲームなので深夜は騒音問題でなかなかプレイできないと思われがちですが、そんな事はありません!オプションにある手拍子センサーを調節すれば深夜でもそこまで騒音を立てずに遊べます。
それでもダメな場合は一応ゲームキューブコントローラにも対応しているので、そちらで楽しみましょう(ただし爽快感はガクッと落ちる上にタルコンガほどすばやく連打できないので、あまり高いスコアを出せません)。
惜しいところ
やや少ないボリューム
ボリュームはやや少なく感じました。本作は30ステージ以上用意されていますが、1つ1つのステージが短い上に2ステージで1セットなので、実際のステージ数よりもボリューム不足に感じてしまうかと思います。ハイスコアを目指して何回もプレイするゲームとはいえ、もう少しステージの数を増やしてほしかったですね・・・。
また、世界観が明る過ぎて「スーパードンキーコング」のような不気味さをあまり感じられなかったので、同作品のような大作感をあまりなかったのもちょっと残念でした。年末に発売されるドンキーのゲームは大作と言うイメージが強いだけに・・・。
ほとんど出演しないドンキーファミリー
ドンキーコングシリーズと言えばドンキーの他にディディーコング、ディクシーコング、クランキーコングといったキャラクターを思い浮かべる方も多いと思いますが、残念ながら今作にはそういったお馴染みのキャラクターはほとんど登場しませんでした。
レア社ではなく、任天堂本社が作っているとはいえドンキーコングファミリーの著作権は任天堂にあるので、別に登場させても良いと思うのですが・・・。せめて敵キャラはクレムリンの一味にしてほしかった。
手が腫れる
タルコンガをバンバン叩くゲームなので、長時間プレイしていると疲れて手が腫れてしまいます。ゲームキューブコントローラでプレイしても大量の連打を強いられるので、どの道疲れます。頑丈な皮膚を持った手と、若さが必要なゲームなのかもしれません。
全体のまとめ
タルコンガという周辺機器が無いと100%楽しめないゲームのため、年末に発売されたドンキーコングのアクションゲームとしてはあまり売れませんでしたが、実はなかなかの良作アクションゲームだったりします。
「タルコンガ」という一見すると音ゲーにしか使えなさそうなデバイスを使った斬新な操作、徹底的に計算されたステージ構成、
ハマり出すと底が見えない奥の深さはいかにも任天堂ゲームらしい。
こんな人には特におススメ。
・爽快感を求める人。
こんな人にはおススメできない。
・オーソドックスな操作を求める人。
・ハイスコア更新に興味無い人
ドンキーコングジャングルビート/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約15時間
※当ブログでこれまでにレビューしたタイトルの一覧はこちら をご覧下さい。
ハイスコア更新は自分の好物のやりこみ要素ですね。
それ以上にタイムアタックが大好きですけどw
周辺機器がほぼ必須だと買う人が若干限られてきそうですね。
周辺機器があった方がいいよくらいだったらまだ購入してた人は多かったかも?
確かこの作品、Wii向けに移植されてましたよね。
もし今やるならこっちの方がいいのかな?