2015/05/30/12:00 | ゲームレビュー

風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス【レビュー・評価】シレン4をベースにパワーアップしたシリーズの集大成!

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風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス(チュンセレクション)/3DS / PSVITA

2010年12月に発売されたDS「風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス」を今回はレビューします。

DS「風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス」は世界観が和風のローグライクゲーム(ダンジョン探索型RPG)です。

2015年6月にはPSVITAでバージョンアップ版が発売。

良いところ

「4」をベースにパワーアップしたシステム

M☆G☆M+etc...

ナンバリングタイトルとしては5作目となる「風来のシレン」シリーズ。

本作は「風来のシレン4」と同じエンジンを使用しているため、「4」をベースにさらにパワーアップした作品という印象でした。

前作の「4」は「3」にあった要素の多くをリセットしつつ新要素を大量に盛り込み、それでいて原点回帰を思わせる要素もあってとてもバランスが良い作品だったんですが、今作はそれを維持しつつさらに充実感のある内容になっているから凄い!

具体的に書かせていただくと・・・

▼シリーズではお馴染みのシステム

・ダンジョンは入る度に地形が変わる。出現アイテムもランダム。
・ダンジョンで死んでしまうとレベルが1に戻り、アイテムもすべて失う。
・モンスターが仲間や別のモンスターを倒すとレベルが上がって飛躍的に強くなる。
・武器や盾の強化が可能。

▼4から搭載された主な新システム

・ダンジョンに「夜」の概念が追加。「夜」になると通常攻撃がモンスターへほとんど効かなくなる代わりに回数制限ありの強力な技が使えるようになる。そのため「昼」とは戦略性が大きく異なる。
・武器や盾にタグを付ける事が出来るようになり、タグを付けた武器や盾は死んでも失わないようになっている。
・ダンジョン内には新しく扉が登場するようになった。

▼5から搭載された主な新システム

・モンスターが仲間になる「証システム」。
・元からあるアイテムをベースにして新たな能力が追加されたアイテムを生み出す「新種道具」。
・別カテゴリーのアイテムを合成できる「異種合成」が復活!

このようにシリーズの基本を抑えつつ、「4」の良いところを取り入れ、新要素を加えています。

新要素と書きましたが、「2」にあったものを復活させているところが強いので本作は「1」「2」「4」を融合させたシリーズの集大成にも感じられました。

ただでさえ覚える事が多い作品なのにさらに新システムが搭載された事でより複雑にはなっていますが、体で覚えていけるようになっているので、一気に覚えず、少しずつ覚えていきましょう。

ハードルが下がったクリア前のダンジョン

M☆G☆M+etc...

「風来のシレン」シリーズは難しいゲームとして知られています。

ダンジョンで倒れたらレベルが1になってアイテムもすべて失うって・・・。

そう考えている方も多いと思いますが、今作はよりハードルが下がっていて、例えば倒れても復活する「復活の草」の入手率がグーンと上がりました。

なので、クリア前のダンジョンは非常に強力な状態で挑む事が出来るんです。

前作とは違ってクリア前の街がいくつか存在するながーいダンジョンを攻略する前にいくつかの短いダンジョンを攻略する事になっているのもポイント。

難易度の上昇は前作よりも緩やかになっています。

こうやって書くとシレンジャー(上級者)はクリア前には退屈しそうですが、そんな事はありません。

救済措置が多い分だけ後半の階層に出現するモンスターは過去作品と比べても非常に攻撃力が高く、ボスが数体、そしてある階層まで行くと”ジロきち”と言う仲間が生存していない限り先へ進む事が出来ないので、そう簡単にはエンディングを見させてくれません。

世界観が和風に戻った!

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前作の「4」は南の島が舞台で、世界観はあまりシレンらしくありませんでした。

それが今作では和風の世界観に戻ったので、シリーズのファンとしては嬉しい限りです。

やっぱりシレンは和風じゃないとね!とは言え今作でも純和風とまでは言えず、どちらかというとアジア系に感じられました。このくらいだったら許容範囲ですが。

盛り沢山のクリア後ダンジョン

M☆G☆M+etc...

「風来のシレン」シリーズと言えばクリア後が本番!

今作も例に漏れず、クリア後には10以上のダンジョンが用意されています。

中には出現条件が非常に難しい物も含まれており、すべてのダンジョンをクリアするには相当な時間を要するのではないでしょうか?

また、今回も「フェイの問題」を彷彿させるパズルダンジョンが収録されており、さらにはいきなり深い階層から始められるダンジョン、マインスイーパー風のパズルダンジョンもおまけで収録されているので、本当に盛り沢山な内容となっています。

あまりにも多いので、ゲームを始めたら今日はどのダンジョンに挑もうか迷ってしまう事でしょう。

ワイヤレス協力・対戦プレイに対応

M☆G☆M+etc...

今回からワイヤレス協力・対戦プレイに対応した専用のダンジョンが追加されました。

用意されているダンジョンは7つで、いずれも全5階層。

なかなかやる機会はありませんでしたが、仲間と協力してダンジョンを攻略するというこれまでのシリーズでは味わえなかった楽しさがありました。

仕様上パートナーとしっかりコミュニケーションを取らないといけないため、Wi-Fi通信に対応していないのは残念。

よりパワーアップした悪ノリ

M☆G☆M+etc...

過去に発売された作品を見る限り、チュンソフトという会社は悪ノリが好きなイメージがあります。

今作ではその悪ノリっぷりがさらに増しており、例えばダンジョンに出現するニセモノアイテムの種類が前作から大幅に増えました。

一部のアイテムを紹介するので、チュンソフトの悪ノリっぷりを感じてみてくださいw

国った時の巻物(こくったときのまきもの)
⇒困った時の巻物のニセモノ。読むとモンスターに告白できる(失敗の可能性もあり)。

夫の恵みの巻物(おっとのめぐみのまきもの)
⇒天の恵みの巻物のニセモノ。読むと夫に恵まれる。

右(みぎ)
⇒石のニセモノ。投げると画面右方向に3マス先まで飛んでいく。

ドラコン草(どらこんそう)
⇒ドラゴン草のニセモノ。飲むと遠投状態になって投げたものが壁をすり抜ける。

腹活の草(はらかつのくさ)
⇒復活の草のニセモノ。持っている時に倒れると自動的に復活するが、また倒れる。つまり持っていても何の役にも立ちません。復活の草と勘違いさせてプレイヤーを安心させたいんでしょうねw


こんな感じで今作にはニセモノアイテムが前作から大幅に増えています。

どれもふざけ過ぎた物なので、硬派な方はちょっと不快に感じてしまうかも。僕は好きなんですけどね。

「風来のシレン2」とかでも「いかすしの巻物」などのニセモノアイテムが存在しましたが、面白いのでああ言うのがもっと増えてくれないかなぁって思っていたんですよ(笑)

まあ、今作にはニセモノアイテムが多過ぎるので、隠しダンジョンでアイテムを使用する時は名前をよーく見た方が良いです。

さもないとチュンソフトの罠にはまりますからw

すれ違い通信に対応

M☆G☆M+etc...

今作からすれ違い通信でキャラクターを交換する事が可能になりました(ドラゴンクエストIXのすれ違いに近いシステム)。

また、すれ違い時には既存のアイテムを合成する事で作れる「新種道具」を持って行くことも出来ます。

残念ながら販売本数的にあまりすれ違う事は無さそうですが、「風来のシレン」とは相性の良いシステムでもっと早く取り入れてもらいたかった。

セーブデータが2つ作れるようになった!

M☆G☆M+etc...

これは当たり前の事なんですが、前作では1つだけしか作れなかったので嬉しいです。

また、この他にもバランス面が前作から調整されており、不満点は「4」よりも少なくなっているように感じました。

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個人的に合わない&気になったところ

「4」にあったダンジョンと似ている物がある

M☆G☆M+etc...

クリア後のダンジョンには一部「4」と少し特徴が似ているものがありました。

例えば「人生の落とし穴」というダンジョンは前作の「あがらずの森」に。

「天井の池」は前作の「置けずの洞窟」と特徴が似ていました。クリア後のダンジョンは一発ネタが多い印象だけど、さすがにネタが尽きた?

HPが上がる毎に体力の回復が遅くなる謎仕様

M☆G☆M+etc...

これは前作でもそうでしたが、今回もHPが上がる毎に体力の回復が遅くなる謎仕様となっています。

そのため序盤こそはこれまでの作品以上に体力の回復スピードが速いため死亡する可能性が減ってその点は良いのですが、 終盤は本当に体力の回復が遅いので、回復アイテムだけでは回復が全然追い付かないんです。

アイテムを持ちこめるダンジョンの場合はまだ何とかなりますが、アイテムを持ちこめなくてクリアまでの階層が深いダンジョンでは相当な運が無い限りクリアが出来ないほどバランスが悪くなっています。

その他気になった点

・前作に引き続き音楽が印象に残らない。
・モンスターの紹介文などが相変わらずオタクっぽい。
・セーブしないで電源を切ったら最初からやり直し(フリーズが怖い)。
・アイテム・ギタンを預けたり引き出した後に外へ出ると発生するセーブの時間が前作よりも長くなっている。

全体のまとめ


「4」をベースに様々なサブ要素が追加され、ボリュームがとんでも無い事になっています。

中毒性も健在で、コツを掴めば大ハマりする事間違いないでしょう!

本当に沢山のアイデアがギッシリ詰まっているので、すべてを遊びきれません。

歌手の宇多田ヒカルさんがハマるのも納得!

ただ、基本は「4」をベースにしているため、前作をプレイしているとやや新鮮味に欠けてしまいますね。正しくは「風来のシレン4.5」だと思います。

シレン4をベースにパワーアップしたシリーズの集大成!

こんな人には特におススメ。
・「風来のシレン4」を楽しめた人。
・ボリュームたっぷりのゲームを探している人。

こんな人にはおススメできない。
・レベル継続を求める人。

風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約40時間


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コメント広場の住人(16)

  1. MGMの名無し より:

    風来のシレンも欲しかったんですけど
    6月は不思議の幻想郷も出るので諦めました
    余裕があればシレンも購入して比べてみたいですね

  2. トモ より:

    風来のシレンは64やアスカ見参が最高傑作という声が大きいですが5もこの2つに負けてない作品だと思いました。自分は思い出補正なしなら5が最高傑作だと思ってますw
    特によかったのはクリア後ダンジョンにおいて99Fまで降りなくてもクリア階数がある点ですね。
    自分みたいに99Fはクリアできないけど50Fまでなら何とかってプレイヤーにはありがたい仕様でしたw
    しばらく音沙汰がなくもう風来のシレンは出ないと思ってただけに移植とはいえvitaで出たので風来のシレン6には期待したいですね!

  3. MGMの名無し より:

    シレンですかー、Wiiの3以降はやってないので、久々にやって見たいですね。
    評価も高い作品見たいですし。
    購入するか現在検討中です。
    ただ、どうして2を移植しないんでしょうね?2以外の作品ってだいたい移植しましたよね?
    2は個人的に神ゲーだったから移植して欲しいんですけどね。

  4. マージ より:

    シレン5は、余りやりこまなかった気がします…。
    最近のゲームは、時間がなくてじっくりできていないのが痛いです。

  5. 黒詩★紅月 より:

    今では古く見える画面は新作にアレンジするでしょうね。
    3Dモデルも一つ手ですが、『3』にはいい評判が出なかったようです。
    パートナー連れて戦略的に戦えるゲームが好きですから、最近もこの系を求めています。
    『ウィッチャー3』は仲間要素がなくて残念です。

  6. kentworld より:

    >MGMの名無しさん
    >不思議の幻想郷
    同じジャンルになりますもんね。
    5はめちゃくちゃ出来が良いので、果たして越えられるか!?

  7. kentworld より:

    >トモさん
    思い出補正は大きいですもんねー。
    単純な比較は難しいと思います。
    「5」はこれまで指摘されていた部分を
    徹底的に叩き潰していますし、
    好評だった要素も取り入れていて、本当に良く出来ていました。
    「6」も楽しみですが、「5」が作り出したハードルは大きいです。

  8. kentworld より:

    >MGMの名無しさん
    >ただ、どうして2を移植しないんでしょうね?2以外の作品ってだいたい移植しましたよね?
    2は任天堂販売だったので、
    その辺りで何か理由が隠されているのかもしれません。
    せめてバーチャルコンソールで配信してほしいなぁ。

  9. kentworld より:

    >マージさん
    僕も満足にやり込めていません。
    本音としては200時間くらいやりたいのですが。

  10. kentworld より:

    >黒詩★紅月さん
    最新作を出すとしたらグラフィックは間違いなく刷新するでしょうね。
    3Dモデルは処理落ちがなぁ。
    世界樹ダンジョンもそこが少し気になりましたので。

  11. 龍鬼 より:

    ケントさんのレビュー見てるとシレン5もとい風来のシレンが遊びたくなります。
    「ポケダン」や「セカダン」もスルーしてきたから、昔のシレンで遊んでたピークをどこら辺まで取り戻せるのかは解りませんが、時間が有れば、VITA版のシレン5を買って遊んでみようっと。

  12. ひらこうじ より:

    シレン5懐かしいですね
    確かに面白かったのですが
    易しすぎるというか
    全滅しないで、街に簡単に戻れるので
    さくさく進んで
    アイテムも武器も盾も結構そろって
    エンディングまでサクッといけた記憶が・・・
    ラスボスも無敵草でらくらく倒したような
    それで、気が抜けて
    クリア後のダンジョンからが本当の戦いとは
    解っていたのですが、燃え尽きてしまいました

  13. μ's海岸 より:

    皆さんが仰る通り
    時間の問題でやり込めないですね。
    のトルネコやシレンは
    1000時間くらい遊んだ記憶がありますが
    最近はラスボス倒して
    その後のダンジョンに入って
    ちょっと行った所で
    離れてしまいます。
    PS4夏色ハイスクルは暫く買うのを待って
    25日にはvitaハーヴェストオーバーレイ
    購入ですからねぇ。

  14. kentworld より:

    >龍鬼さん
    どうもです!
    シレン5は再燃させるほどの破壊力がありますよー!
    僕はシレン4で再燃しました。おススメです!

  15. kentworld より:

    >ひらこうじさん
    あら、簡単に感じましたか。
    かなりの腕前みたいですねー。
    シレンは運の要素や装備の強さに依存するところがあるので、
    サクッと行ける時は行けるんですよ。
    僕は適度に躓いてクリア前も楽しめました♪

  16. kentworld より:

    >μ’s海岸さん
    1000時間も遊んだのでしたら十分ですね!
    僕もN64版だったらそのくらいやりました。
    2年くらいやり続けましたからねー。
    正直言うと5もそのくらいやりたい。

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