
2012年2月に発売されたPSV「グラビティデイズ」を今回はレビューします。
PSV「グラビティデイズ」は「SIREN」シリーズを手掛けた外山圭一郎さんが贈る重力アクションアドベンチャーゲームです。
正式名称は「グラビティデイズ 重力的眩暈:上層への帰還において、 彼女の内宇宙に生じた摂動」。
目次
良いところ
画期的な重力アクション
本作で最も注目したいのがここ!
重力アクションを使用すると壁や天井を「下」と定義することができるので、壁や天井を歩くことができるんです!
そのため他のゲームでは壁や天井でしかない所にも仕掛けが隠されていたりするんですよね。
さらに凄いのが、大半の場所で使用する事が可能なため、ほぼ自由自在にこの重力アクションを使用できる事。
そのため上手く使えば自由自在に大空を飛びまわる事が可能で、今までの3Dアクションゲームでは味わえなかった気持ち良さを感じる事が出来ました。
ここまで3Dアクションゲームをやっていて気持ち良く感じたのはN64「スーパーマリオ64」以来。
スピード感のあるストーリー
ストーリーはアメコミ調のイベントシーンによって展開されるんですが、無駄なシーンを描いていないのでスピーディーに感じ、せっかちな僕も楽しむ事が出来ました。
また、アメコミ調のイベントシーンが挿入されている時は次のステージを読み込んでいたりするので、イベント終了後はすぐ新しいステージをプレイできるのも良いですね!
収集アイテム集めが面白い!
重力アクションによって移動が全く苦じゃ無くなったため、目に見えたアイテムは天井にあっても高いビルにあってもすぐに取れます。
そのためアイテムを集める中毒性がこれまでの3Dアクションゲーム以上に高く、無我夢中で集めてしまいました。
センスの良い世界観


世界観はどこかレトロ調で、他のゲームには無い雰囲気に感じます。また、これだけ独特な世界をシームレスに歩けるのも凄い。
若干ジャギーが目立つ所はありますが、国産の携帯機としてみたら世界観の作り込みやマップの広さは破格とも言えるのではないでしょうか?
中毒性が高いチャレンジミッション
本編のストーリーミッションの他にサブとしてミニゲームに挑戦できるチャレンジミッションが用意されているのですが、3段階に分かれた目標と重力アクションをフルに活用しないと高スコアを獲得できないルールによって中毒性が高く、ついついプレイし続けてしまいました。
インターネットを使ったランキング機能も嬉しいですね。
個人的に合わない&気になったところ
3D酔い耐性や空間認識能力が無いと厳しい


重力アクションによってカメラがグルグルと回るため3D酔い耐性が無いと酔う可能性が高く、また、3Dゲームには必須の空間認識能力が無いと訳が分からなくなると思います。
一応救済措置としてジャイロセンサーを使っての照準合わせはありますが、それでも慣れていない方は厳しいと思います。
ゲームの難易度自体は、きちんと能力強化をして行けばそれほど難しい物ではありませんけどね。
リトライ時のロード時間が長い
チャレンジミッション終了後にリトライを選択すると、30秒近くも待たされてしまいます。
オープンワールドマップを採用しているのでこれだけ待たされるのかもしれませんが、やはりストレスが溜まりますね。
また、チャレンジミッションプレイ中は「リトライ」を選択する事が出来ず、わざわざ終了して再度チャレンジミッションを開始しないといけないのも面倒でした。
もう少し各マップに印象を持たせて欲しかった


色々なマップが用意されているのは良いのですが、ギミック的なものは少なく、敵キャラや重力アクション、アイテム配置によって各ミッションの差別化をしている印象で、各マップの細かい部分はあまり印象に残りませんでした。
オブジェクトや人に向かって攻撃したら、ちゃんとリアクションを起こしてくれるのは良かったんですけどね。
全体のまとめ
オープンワールドアクションゲームとしての構造はオーソドックスですが、独自の重力アクションや世界観によってオリジナリティを感じられる作品でとても印象に残る作品でした。
万人向けの作品ではありませんが、3Dアクションゲーム好きにとっては義務教育レベルの作品。
こんな人には特におススメ。
・3Dアクションゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・3D酔い耐性が無い人。
・空間認識ができない人。
グラビティデイズ/お気に入り度【95/100%】
プレイした時間・・・約17時間
※当ブログでこれまでにレビューしたタイトルの一覧はこちら をご覧下さい。
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