【レビュー】怪盗スライ・クーパー [評価・感想] これぞまさしく隠れた良作3Dアクションゲーム!

2003年3月に発売されたPS2「怪盗スライ・クーパー」を今回はレビューします。
PS2「怪盗スライ・クーパー」はアライグマの青年「スライ」が主人公の怪盗アクションゲームです。
開発はサッカーパンチプロダクションズが担当。
2011年1月には本作をHDリマスター化したPS3「スライ・クーパー コレクション」が発売。

良いところ

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軽快&スムーズなアクション

初めて本作を触った時、あまりにも軽快な挙動に驚きました。
大抵のゲームでは移動中にジャンプをすると一瞬で最高地点まで上昇し、
そこから加速して落下しますが、本作の場合は移動中にジャンプをしても動きの速度が一定で、
アクションからアクションへの繋がりも非常に自然です。

動きの速度が変則的でアクションの繋がりがイマイチの場合、
初めてプレイする際プレイヤーは動きを予測出来ず、
他のアクションゲームに慣れている場合は違和感を持ってしまうものです。

逆にPS2「怪盗スライ・クーパー」の場合は走るからジャンプへ切り替わる時の速度が同じくらいで、
アクションからアクションへの切り替わりも自然なので初見でも予測がしやすく、
それが”触って気持ち良い”に繋がっていると思いました。

さらに本作は走りながらの攻撃が可能(しかもリーチ長い)なので、
上手く行けば同じ速度のままスタートからゴールへ行くことができるんです!
移動速度はそこまで速くありませんが、
ノンストップで進めた時はスムーズさを感じられて凄く気持ち良いですよー。

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アシストアクションによる移動の快適さ

本作には非常に細くて狭い足場。はしごからはしごへ飛び移ってのジャンプアクション。
2段ジャンプからのぶら下がりアクションなど、一見すると非常に高度なアクションが求められます。
しかし、いずれも近くで○ボタンを押す事で半オートでアクションを行ってくれるので、
実際にはそこまで難しくありません。

特に細くて非常に狭い足場へ飛び移る場合は多少位置がズレていてもアシストで補正してくれるので、
ジャンプアクションの難易度が大幅に下がっています。
このシステムによって本作の題材である怪盗に相応しいカッコいいアクションが可能になっており、
プレイ中は自分のカッコ良さに酔いしれる事でしょう。
アクションゲームでは非常に大切な部分を抑えています。

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怪盗ならではの演出

怪盗ならではの要素はまだあります。新しいワールドへ移動する時、
ワールドのボスを倒した時にはレトロチックなアニメーションが挿入され、
怪盗らしさを上手く演出していました。また、壁に張り付いてのアクションが可能で、
敵に見つからずに行動するエリアがある点も怪盗らしいですね。
BGMも隠れて戦うにふさわしい感じになっています。

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探索が面白い

アクションステージは奥へ奥へと進んで行く「クラッシュバンディクー」のようなスタイルですが、
それぞれに30個ほどの収集アイテムが隠されていたりします。
3Dアクションゲームらしく死角に隠れている事も珍しくは無く、
この辺りでジャンルが3Dアクションである事の恩恵を味わえました。
基本的には一本道のステージクリア型アクションゲームですが、
収集アイテムを集めている時は箱庭アクションのような楽しさを味わえます。

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良いアクセントになっているミニゲームステージ

各ワールドにはアクションステージだけではなく、ミニゲームステージも用意されています。
ミニゲームのジャンルは様々で、スナイパーで味方を護衛する物から
レースで優勝する物や制限時間内に一定数のアイテムを集める物から様々で、
良いアクセントになっていると思いました。

よくゲームをプレイしていると「少し単調になってきたかな?」と思うものですが、
そう思いかけたところで丁度良くミニゲームステージが挿入されるので、
最後まで中だるみする事はありませんでした。

ミニゲームと言えば、ボス戦が趣向を凝らしている事も注目です。
ボス戦もバラエティに富んでいて、普通に戦うものもあればギミックを使って戦うもの。
さらにはゲームジャンルが変わってしまうような戦闘も用意されており、
こちらも良いアクセントになっていると思いました。

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タイムアタックが面白い

収集アイテムをすべて集めたステージでは、タイムアタックに挑戦することができます。
目標タイムは非常にシビアで、基本的にはノンストップで奥へ進まないといけません。
アクションの気持ち良さと相まって、タイムアタックをするのは非常に楽しいです!
クリアする事でちゃんとご褒美も用意されていますしね。
ゲームクリアまでのプレイタイムはアクションゲームとしては少し短めになりますが、
達成率を100%にするとなったらそれなりに長くなります。

個人的に合わない&気になったところ

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やや操作難のシューティングステージ

本作にはミニゲームを始め数多くのシューティングステージが用意されています。
その多くは左スティックを使って照準を行い。□ボタンで弾を発射するので、
操作性にやや難があると思いました。特に終盤のシューティングステージでは少し困ったなぁ。

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効果音のメリハリが無い&演出が地味

アクションの挙動こそは軽快ですが、効果音のメリハリはイマイチだったりします。
もう少し敵に攻撃がヒットした時の音を爽快にするなどの工夫が欲しかった。
また、演出が地味なのも気になりました。ボスを倒した時。ミスをした時などは、
もう少し「倒した!」、「ミスをしてしまった!」などと感じられる演出にしてほしかったです。
演出が地味なせいでボス戦では初見殺しな部分が少し見受けられました。

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明るいステージが少ない

題材が怪盗である関係上仕方が無いんですが、「」のエリアは存在しないので全体的に暗いです。
せっかくデフォルメ調のグラフィックを採用しているだけに、
1ステージくらいは青空が見える明るい世界が欲しかった。


パッと見は地味ですが、実はとんでもない出来のアクションゲーム。
同系統のゲームと比較したら華やかさに欠けるのでスルーしてしまいがちですが、
3Dアクションゲーム好きは騙されたと思ってプレイしてみてください!
これぞまさしく隠れた良作3Dアクションゲーム!

こんな人には特におススメ。
・3Dアクションゲーム好き。

こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。

怪盗スライ・クーパー/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約10時間
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6件のコメント

スライクーパー、映画化するらしいのでそれにあわせて新作が来るといいですね。
日本だとまるで宣伝してませんけど、良いタイトルだと思うのでもっとアピールして欲しいです。

PS3のリマスターで三作品をプレイしましたが、3はいまいちでしたが1,2は良ゲーだったと思います。キャラの掛け合いも一部はお寒いですが面白かったですね。ただ、リマスターはキャラの声優が一部変更があったらしくPS2に比べてそこはいただけなかったみたいですね。
海外では新作がでているので、本当はローカライズして欲しいのですが、無理でしょうね。

これまた懐かしいものを
1しかプレイしてないけどラチェクラに通ずるゲームだった印象がある

>アサヒさん
日本では前作が未発売なんですよね。
次に新作を出すとしたらローカライズしてほしいです。

>kiyoppyさん
声優の変更はそんなに気になるものなんですね。
いつかPS3のコレクションも購入して
声優の違いや2.3を楽しみたいものです。
最新作はもう日本で発売されることはないでしょうね・・・。

>MGMの名無しさん
>これまた懐かしいものを
こういったゲームも急にレビューするのがMGMなんですよねw
ラチェットはまだ本格的にプレイしていないのでいずれプレイしたいです。