

キングダム ハーツ II ファイナル ミックス+/PS2
キングダム ハーツ – HD 1.5+2.5 リミックス-/PS4
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2007年3月に発売されたPS2「キングダム ハーツ Re:チェイン オブ メモリーズ」のレビューをしていきます。
本作はPS2「キングダム ハーツ」の続編となるアクションカードバトルゲームなんですが、個人的には最高にハマりました!
どのくらいハマったのかと言うと、「キングダム ハーツ」シリーズの中では一番と言っても良いくらいw
しかし、ストーリー性とゲーム性の融合という意味では非常に人を選ぶ作品に感じました。
ぼくは大ハマリしましたが、人によってはクソゲーと叫んでディスクを割ってしまう恐れがあります。
そんなPS2「キングダム ハーツ Re:チェイン オブ メモリーズ」の良いと思った点からまずは書いていきましょう!
※本作はPS2「キングダム ハーツII ファイナルミックス+」のディスク2枚目に収録されています。
※本作の元ネタは2004年11月に発売されたGBA「キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ」になります。
※2013年3月には本作を収録したPS3「キングダム ハーツ HD 1.5 リミックス」が発売。
※2017年3月には本作を収録したPS4「キングダム ハーツ HD 1.5+2.5 リミックス」が発売。
※本記事ではPS4版のレビューをしています。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- 忘却の城の奥へ進んでいくアクションRPG。
- 戦闘は3Dアクションにカードゲームの要素を盛り込んだシステムを採用。
- ダンジョンの構造は投入したマップカードによって変化する。
初リリース日 | 2007年3月29日 |
対応ハード | PS2/PS3/PS4 |
ジャンル | アクションRPG |
推定クリア時間 | 20~30時間 |
売上 | 累計26.0万本(※2のファイナルミックス) |
発売元 | スクウェア・エニックス |
目次
良いところ
3Dアクションとカードゲームの要素を融合したバトルシステム
本作のバトルシステムは一見すると前作と同じようなアクション系に見えます。
しかし、実際にはカードゲームの要素を盛り込んでいるんです!
移動こそはアナログスティックを傾けることで自由に出来ますが、攻撃に関しては画面に表示されたカードを選択しなければ出来ませんからね。
まさか、アクションバトルにカードゲームの要素を盛り込んでくるとは!?
初めてプレイした時は驚きました。
カードゲームならではの戦略性
キングダム ハーツのバトルシステムにカードゲームの要素を盛り込むのって合体事故なんじゃ!?
本作のバトルシステムに慣れない頃はそう感じていましたが、慣れてくるとカードゲームとしての戦略性も併せ持っていることに気が付きました。
ポイントなのが、カードに書かれた数字。
バトル中はカードを好きなタイミングで投入することになるんですが、相手よりも低い数字のカードを投入しても無効化されるんです。
例えば相手のカードに書かれた数字が「8」の場合、数字が「7」以下のカードを投入しても効果が現れないんですね。
しかし、数字が「9」のカードを投入すると強制的に相手の行動が無効化されてこちらの効果が発揮するんです!
こうして書くと簡単に感じるかも知れませんが、3D空間の中でキャラクターを動かしながらカード選択するのはなかなか大変なんですよw
今は操作キャラを見るべきなのか?それともカードの数字を見るべきなのか?
プレイ中はどこに目線を置けば良いのか迷いまくりでしたw
ストック技によって生まれる奥深さ
一度に投入できるカードは1枚だけではありません。
なんと、最大3枚まで一度に投入できるんです!
当然、そのようなカードは数字が3枚分になるので、例えば数字が「8+0+9」のカードを投入すれば「17」相当の権力が生まれるんですね。
さらにカードの組み合わせによっては強力な技(ストック技)を発動させることが出来ます。
おかげでゲームプレイのアドリブ性がさらに増して同じシチュエーションのバトルでも飽きずに楽しめました!
え?カードを一度に投入できるメリットが多すぎてゴリ押しできるんじゃないかって?
その辺りはストック技によるカードの消滅が上手くカバーしていました。
ストック技を使い過ぎるとそのバトルで使えるカードが無くなってしまい、攻撃が出来なくなってしまうんですよ。
なので、長期戦になりがちなボス戦では安易に使うことは出来なように調整されています。
「0」の効果によって生まれた不意打ちする楽しさ
そして今作のバトルシステムで最大のポイントに感じたのが「0」の効果!
なんと、数字が「0」のカードを後出しすると相手のカードに書かれた数字がどんなに高くても効果を打ち消すことができるんです!
この仕様によって本作は後出しが有利のバランス調整になっていました。
後出しをした方が確実にカードの効果が現れるので不意打ちをする楽しさがあるんですね。
自分でダンジョン生成する楽しさ
本作のダンジョンは複数の小部屋で構成されています。
面白いのが、扉の前で投入したマップカード次第で先の部屋の構造が変わること。
極端な話、敵だらけの部屋にしたり宝箱だらけの部屋にすることができるんです!
しかし、部屋ごとに投入できるカードの条件が決まっているので思うようには行きません。
時にはサクサク進みたいあまりにマイナス効果が強い有り合わせのマップカードを投入しないといけないこともあるでしょう。
ちなみにマップカードはザコ敵とのバトルを繰り返すことで手に入ります。
なので、戦闘を避けてばかりいるとマップカードが不足してしまうように作られているんですね。
欠けていた記憶を取り戻すストーリー
ここまでゲームシステムについてばかり話してしまいましたが、個人的にはストーリーも気に入りました!
何が良いのかと言うと、主人公と共に欠けていた記憶を取り戻す展開です。
本作の舞台となる「忘却の城」に入ると主人公のソラは「デスティニーアイランド」である少女と遊んでいた頃の記憶を忘れてしまいます。
そのため少しずつ記憶を取り戻していくことになるんですが、どこかで違和感が生まれてくるんです。
ポイントなのが、前作(PS2「キングダム ハーツ」)のプレイヤーはソラと一緒に違和感を味わえること。
あれ?こんな感じだっけ?
これはぼくが本作の序盤から中盤のイベントシーンを見た時に感じたことです。
「キングダム ハーツ」は続き物で手を出しにくい印象でしたが、各作品を通してプレイすることでこんな体験を味わえるんですね。
前作で感じた儚さもありましたし、本作のストーリーはシンプルながらも気に入りました!
ストーリーに深みを持たせるリク編
なんと本作、裏モードとしてリク編が用意されているんです!
こちらではリクの視点から見たストーリーが描かれています。
ソラ編をプレイした後だとストーリーに深みが生まれ、後の作品にも繋がっていくので何気に重要な位置付けだと思いました。
ボリュームはソラ編と比較したら控えめ。
ゲームシステムやダンジョンは基本的に同じなんですが、イベントシーンが少なく、難易度が控えめなのでソラ編と比較してサクサク進みます。
ただ、デッキが固定されている関係でソラ編ほどは奥深さが感じられなかったので個人的には丁度良いボリュームに感じました。
今だったら大型ダウンロードコンテンツで配信されそうなモードですねw
惜しいところ
好みが分かれる難易度調整
実は本作、ビックリするほど難しかったりします。
難易度調整は出来ますが、最低難易度のビギナーでもかなりの難しさです。
サクサク進めるにはレベル上げだけではなく戦略性も問われます。
デッキ編成は言わずもがな。状況に応じて投入するカードを選び、敵との位置取りも考えなければなりません。
個人的にはこの難易度調整によってカードバトルの奥深さを堪能出来ましたが、「キングダム ハーツ」シリーズはストーリーを中心に楽しまれる方が多く居ます。
そんな方にとって本作の高難易度は邪魔に感じられるでしょう。
そもそも、システムを変に弄らず前作のままで良いと思う人も居るかも知れない。
カードゲームの要素を強調したいのであれば、せめてターン制のバトルにした方が良かったかも。
好みが分かれるルームクリエイションシステム
前述の通り本作のダンジョンは扉の前でカードを投入することで奥に進めます。
しかし、時には投入するカードの条件が厳しすぎて詰まってしまうこともあるんです!
例えば数字が「8」の赤カードしか受け付けない扉が立ちはだかり、そのカードを持っていなかったとしましょう。
その場合、ひたすら敵と戦ってカードを集める必要が生まれます。
数字は「0」から「9」まで10種類存在し、カードのカラーは「青・赤・緑」の3種類存在するので入手できる確率は単純計算だと30分の1になりますが・・・
キツくないですかね?w
一応、目押しルーレットで好きなカードを入手できるイベントやすべての代用が効く「ランダムジョーカー」もありますが、知らないと絶望します。
ただでさえ戦闘難易度が高くて詰まりやすいので、ストーリー最優先だと多大なストレスを感じてしまうことでしょう。
新鮮味に欠ける世界観とストーリー
ゲームシステムは斬新でしたが、世界観やストーリーは新鮮味に欠けました。
何故かと言うと本作のダンジョンは前作と同じ舞台だからです。
登場人物もほとんど同じで、前作と同じようなことを喋っていました。
これは忘却の城の設定上、仕方がないことなんですが、前作プレイヤーの場合は激しい既視感を持ってしまいます。
ダンジョンの構造こそは前作とは異なりますが、複数のパーツで繋ぎ合わせたような感じなので長くプレイすると単調に感じてしまいました。
ワールド毎に専用のギミックが用意されていたのがせめてもの救い。
全体のまとめ
「キングダム ハーツ」はストーリーを楽しんでナンボ!
そんな方にとって本作はクソゲー認定してしまう恐れがあるほど癖が強い作品だと思います。
実際、ぼくもあまりの難しさにイライラしてしまいました。
しかし、攻略法を編み出してからは困難を乗り越える楽しさを感じたんです!
同時に本作のバトルシステムがどれだけ洗練されているのかも実感することが出来ました。
ストーリーも「キングダム ハーツ」らしい儚さを感じられて感傷に浸れたので、今では本編よりも大好きな作品です。
少数派だと思いますが、個人的に「キングダム ハーツ」シリーズの中では最も楽しめました!
それだけ本作のバトルシステムは秀逸なんです。
あまりにも面白いので、このバトルシステムを活かした対戦ゲームを作っても良いんじゃないかと思うほど。
ぼくが日本ゲーム大賞の審査員だったらゲームデザイナーズ大賞に推薦させたいですね。
こんな素晴らしいバトルシステムを搭載した作品をファン向けに留めるのは勿体無く感じました。
ゲームデザイナーズ大賞になるほどのポテンシャルを秘めた人を選ぶ良作!
こんな人には特におススメ。
・斬新なバトルシステム好き。
・マゾゲーマー。
こんな人にはおススメできない。
・ストーリーを最優先にしているシリーズファン。
・頭を使うのが苦手な人。
・難しいゲームが苦手な人。
キングダム ハーツ Re:チェイン オブ メモリーズ/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約30時間
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
これは本当に人を選びますよねー。僕は、ちょっと合わなかった方ですね。ストーリーは結構好きで、今後にも凄く関わる話なんですが、やはり冒険するワールドが前作と似ているのでマンネリ感は感じちゃいましたね。特にps4で連続でプレイしていたので尚更でしたね。
イージーモードにしたんでが、難易度も高かったので、リタイアしてしまいました‥。
あ、でもキングダムハーツシリーズは、本日2.8も終えて、3に向けての準備は整いました!