【レビュー】マリオカート ツアー [感想・評価] 簡易版マリカと思ったらマリカRPGだった!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2019年9月に配信されたiOS/Android「マリオカート ツアー」のレビューをしていきます。

本作はマリオファミリーが登場するレースゲームのスマホ版になりますが、簡易版マリカと思ったらマリカRPGでした!w

コンシューマー発のゲームをスマートフォン向けに持っていく場合、大抵は操作やシステムを簡略化するものです。

本作もその点は既定路線なので当初は簡易版「マリオカート」だと思っていたんですよ。

ですが、実際には「マリオカートRPG」でした!

え?何を言っているのかよく分からないって?

ここからはiOS/Android「マリオカート ツアー」の良いと思った点を触れつつ何故「マリオカートRPG」だと思ったのかも語っていきます。

※2019年9月27日時点でのレビューになるので、その後、アップデートによってゲーム内容が変更される可能性があります。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ステージクリア型のレースゲーム。
  • 好成績でクリアすると「グランドスター」を沢山入手できる。
  • 先のステージに進むには沢山の「グランドスター」が必要になる。
初リリース日 2019年9月25日
対応ハード iOS/Android
ジャンル レース
価格 基本プレイ無料
発売元 任天堂

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良いところ

誰でも片手で楽しめる

ポピュラーなレースゲームとして知られている「マリオカート」シリーズ。

確かに本格的なレーシングシミュレーターと比べたら取っつきやすく感じますが、それでもハンドリングなどのテクニックが求められました。

例えばフェンスがないコースでは何度も奈落の底に落ちて順位を落としてしまったものです。

一方、今回レビューするiOS/Android「マリオカート ツアー」の場合そんな心配は要りません!

というのも見えない壁によってコースアウトしないように作られているからです。

さらにアクセルは自動で踏んでくれるので、プレイヤーは左右にフリックするだけでコースを走行することが出来ます。

試しにゲームが下手な母にやらせてみたところ、問題なく1位を取れました。

コンシューマー版でも初心者向けの救済措置を盛り込んでいた「マリオカート」シリーズですが、今作はその極地とも言える仕様になっています。

コンシューマー版に負けないほどの美麗グラフィック

一昔前のスマホゲームはグラフィックのクオリティがコンシューマーゲームよりも劣っているのが通例でした。

しかし、今作の場合はWii U/Switch版に匹敵するほどの美麗グラフィックとなっているんです!

機種にもよりますが、解像度も高く、滑らかに動くので技術の進歩を実感します。

あと、画面が縦長である関係上、前方と後方がよく見えるのも印象的でした。

歴代シリーズのコースを再現

近年の「マリオカート」シリーズは過去作のコースをリメイクして収録することが増えました。

本作もその点は変わっておらず、懐かしのコースが多数登場します。

「マリオカート」シリーズ経験者であれば「懐かしい!」と思うこと請け合いですよ~!

特に今作は基本プレイ無料での配信なので、コンシューマー版「マリオカート」から遠ざかっているプレイヤーも多いことでしょう。

そんな人が本作に触れた場合、高確率で懐かしさを感じられると思います。

ちなみに周回数は2周。コンシューマー版よりも周回数が少なく設定されており、短時間で楽しめるように作られています。

様々なミニゲームを収録

本作で挑戦することになるツアーはレースだけではありません。

様々なシチュエーションのミニゲームも用意されています。

例えばゴールまでに何体の巨大クリボーを倒せるのか競うミニゲームが存在するんですよ。

このようなミニゲームはコンシューマー版ではほとんど見られなかったので新鮮に楽しめました。

ミニゲームは各ツアーの最後に出てくるので、それ見たさでプレイしてしまいます。

スマホゲーム特有の中毒性

このように本作は操作を簡略化しつつも「マリオカート」を踏襲した作品となっています。

が、面白さの本質は全く異なるものでした!

確かにレースで上位を目指す駆け引きはあるんですが、それ以上にパラメーターが物を言うバランス調整なんです。

先のツアーをプレイするには数多くの「グランドスター」が必要になります。

「グランドスター」を沢山入手する方法は各コースを好スコアでクリアすること。

・・・なんですが、大体の結果はキャラ&マシン&グライダー次第で決まると言っても過言ではないんです。

例えばコースとキャラクターの相性が良いとアイテムを同時に3個持てるなんてチート技を使えるんですよw

さすがにそんなことが出来たら1位になるのは難しくないでしょう。

それ以外にも相性の良いマシンを選んでボーナススコアの倍率を上げるなんてことも出来ます。

すると、大量のスコアを稼げるので例え下位でゴールしても大量の「グランドスター」が貰えるんです。

テクニックによるポイントの加算はおまけ程度で、プレイヤースキルよりもキャラクタースキルが物を言います。

そういう意味で本作は「マリオカートRPG」に感じました。

プレイヤースキルよりもキャラクタースキルが物を言うバランス調整はRPGならではですから。

この点は好みが分かれるところですが、スマホゲーム特有の中毒性を生み出しているのは確か。

やはり、好成績でクリアするためにあの手この手で相性が良いキャラやマシンを手に入れたくなるんですよ。

そんな時に活用するのがスマホゲームではお馴染みのガチャ。

ガチャでは様々なキャラクター&マシン&グライドをランダムで入手出来ます。

課金しなくても条件を満たせば挑戦できるので、無料ガチャやりたさについつい何度も同じコースをプレイしてやり込んでしまいました。

ホント、この手のシステムを考えた人は天才です。

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惜しいところ

ドリフトがしにくい

ドリフトは左右にタッチスライドすることで発動しますがやりにくいです。

というのもドリフト発動時はキャラクターがジャンプしてワンテンポズレるから。

コンシューマー版はボタン入力だったのでドリフト発動時にキャラクターがジャンプしても違和感なかったんですが、タッチ操作だとしっくり来ません。

それ故にドリフトをしての走行は慣れるまでに時間が掛かりました。

ほぼコースアウトしない仕様になっているとは言え気持ち良くカーブできないことで面白みを感じられません。

最初はその点が気になってしっくり来ませんでした。

マリオカートRPGであることのモヤモヤ感

前述の通り本作は「マリオカートRPG」です。

「選択したキャラ&マシン&グライドは走行するコースとの相性が良いのか?」

「ポイントを使ってキャラ&マシン&グライドを育成したのか?」

それ次第でゴール時の成績が決まると言っても過言ではなく、プレイヤーの実力はほとんど重視されません。

ただでさえ「マリオカート」はアイテムによるランダム性によって運が重視されたバランス調整でした。

それだけにここまでステータスありきになるとレースで勝った時の達成感が薄く感じます。

こんなバランスのゲームで対戦をして勝ってもね・・・。

さらに問題なのが、ある程度進めると性能が良いキャラ&マシン&グライドが無いと先のツアーをプレイしにくくなること。

例え実力で1位になったとしてもスコアのノルマを満たせず思うように「グランドスター」を集められなくなりますから・・・。

そんな時、ガチャなどで相性が良いキャラ&マシン&グライドを手に入れると驚くほどアッサリと好スコアでクリアできるんですよ。

ユーザーに課金してもらいたいのは分かりますが、こういう課金or時短が迫られるバランスのゲームは苦手。

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全体のまとめ

「マリオカート」をスマホRPGにアレンジしたような作品。

見た目こそはコンシューマー版を忠実に再現していますが、操作性からバランス調整まで似て非なるものでした。

操作を簡略化しただけの「マリオカート」を求めていた場合、コレジャナイと感じる恐れがあります。

個人的にはスマホゲーム特有の中毒性は感じられましたが、「マリオカート」とは切り離して考えてしまいました。

見た目は「マリオカート」なので雰囲気を味わう分には良いのですが、本質は全く異なります。

「課金してもらうためにどのようなゲームデザインにするのか?」

基本プレイ無料のゲームはそんな考えを根底に作られている印象ですが、「マリオカート」がそれを突き詰めるとこんなにも変貌を遂げるのかと驚いてしまいました。

ビジネスモデルが変わればゲームデザインも変わることをまざまざと見せつけられた気がします。

なんとなくプレイを続けてしまうような中毒性はあるので、スキマ時間にプレイする分には良いとは思いますが・・・。

簡易版マリカと思いきやマリカRPGだった!

こんな人には特におススメ。
・スマホでマリオカート気分を味わいたい人。

こんな人にはおススメできない。
・テクニック要素を重視する人。

マリオカート ツアー/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約5時間

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8件のコメント

僕も遊んでみました、スマホ版マリカ。
良くできていて、そこは安心の任天堂クオリティですが、イマイチですね。
発表の時点でタッチ操作のマリカって無理じゃね?何か良い操作方法を提示してくるものかと思ってましたが、やっぱり操作感覚が微妙…。
これなら10年前のスマホ版 need for speed のスマホ横持ちでジャイロ操作の方がまだマシでした。
VR版マリカと続いて、今作もマリカシリーズとは素直に認めたくない代物でした。

ゲームにそこまで関心がなくて、マリカの雰囲気を味わうならおすすめ…か…?
う〜ん、でもこんなの買うくらいならSwitch版のマリカ8DXの方が100倍おもしろいですよ。
まぁ今作がマリカシリーズの集金ツールになってくれると思うので僕はSwitchもしくはその後継機で発売されるであろう「マリカ9」もしくは「ニンテンドーカート」に期待します。

あらら・・・トモフミさんは拒否反応を感じていますか(^_^;)

今回のマリオカートは簡単操作ではあるもののドリフトは違和感がありますよね。

ぼくはリバースじゃないところとミニジャンプによるタイムラグが気になりました。

コースの再現度に関しては凄いと思います。

βテストにも参加したのですが、意外と変更点が多くて驚きました。
順位ではなくポイントを稼ぐというのはおもしろいなと思いました。一人用のモードとして本家マリオカートに導入してもいいのではないかと思います。

そんなにも変更点があるんですか!?

ポイントで順位を稼ぐというのはエキサイトトラックを彷彿しました。確かに本家にもあって良いですね。

現在はCPU戦しかないらしいので(ニックネームが現実の人っぽくて騙されますが)、今後追加されるらしい対人戦に期待したいところ。

誤字等報告です
「機種にも寄りますが」
これは「よりますが」とひらがなの方が良いのでは

「コンシューマー版でも初心者向けの救済措置を盛り込んでいた「マリオカート」シリーズですが、今作はその極限とも言える仕様になっています。」
これはこの文章の流れで「極限」になっている事に違和感を感じます。英語だとわかりませんが日本語だと「極限の○○」のように続く事を連想するので文章が着地していないような印象を持ちました
「極地」とした方が自然だと感じましたがいかがでしょうか?