ソニックトゥーン 太古の秘宝/Wii U
2014年12月に発売されたWii U「ソニックトゥーン 太古の秘宝」を今回はレビューします。
Wii U「ソニックトゥーン 太古の秘宝」は「ソニック」が主人公のアクションアドベンチャーゲームです。
海外では「ソニックブーム」として売り出され、同名の3DCGアニメも放送されました。
目次
良いところ
探索する楽しさ
ソニックシリーズと言えば猛スピードでグルグルひねった道を駆け抜けていくアクションレース的なゲームとして知られています。
もちろん本作でもそういったステージは存在しますが、メインは探索&謎解きです。
過去作でもそういった要素のステージはあったのでそちらを彷彿する方もいると思います。
しかし、実際にプレイしてみたところ過去作の探索&謎解きステージとは質が違うんですよ!
ます、ゲームエンジンが探索&謎解き向けに特化しているためダッシュプレートに乗らない限り走る事は出来ません。
本当に「ゼルダの伝説」や「アンチャーテッド」シリーズのような操作感覚となっています。
各ステージには様々な宝箱や収集アイテムが存在。
集めることでイラストやBGMなどのお楽しみ要素をアンロックできる他、エントランスステージで建物を建築する事も可能です。
一度クリアしたステージは再挑戦可能なので、見逃したアイテムがあったら再び探索するのも良いと思います。
キャラクターを切り替えて謎を解く楽しさ
これまでのシリーズ作品でも色んなキャラクターを使用出来ました。
しかし、各キャラクター専用のステージを攻略する場合が多く、みんなで協力してステージをクリアしていく作品はほとんどありません。
今作の場合はシームレスにキャラクターを切り替えることが可能で、それぞれのキャラクターに用意された専用のスキルを使って謎を解くことになったのが良かったです。
例えばナックルズは特定の壁を登れるから彼を使って上へ行ったりとか。
ステージによってチェンジできるキャラクターは異なりますが、シームレスにキャラクターを切り替えて仕掛けを解いていく楽しさはこれまでの作品ではありそうでなかっただけに新たな風を吹き込んでいます。
仲間との絆を感じられる
海外で放送中のアニメに合わせているのか、今回のソニックはいつもよりキャラクター描写が濃くなっている印象です。
会話シーンではいつもより各キャラクターとのやりとりが多く、これまでの作品よりも細かい一面が掘り下げられています。
こういった要素はゲームプレイの邪魔になる恐れもありますが、本作ではムービーシーンをそれほど挟まず、ゲームプレイ中に各キャラクターが喋ってくれるためみんなと一緒に冒険している感が強くて良い感じ♪
例えで言うなら最近の海外大作ゲームをやっているような感じですね。
本作は「アンチャーテッド」シリーズのスタッフが関わっているようですが、プレイして納得しました。同シリーズを彷彿とさせる演出が満載です。
冒険している感満載のロケーション
ジャングル、鉱山、洞窟、湖など、本作のロケーションは冒険心を擽るものばかりです。
これらのロケーションは回転ループ、レール、ジャンプ台などの仕掛けが満載なソニックシリーズと相性抜群で、ゲーム画面を見ているだけでワクワクしてしまう。
ステージ選択ができるエントランス的な場所はシリーズ最大級の広さで、おまけにポイントを使って建物を建築したり、困っている人の願いを叶えるサブイベントが用意されている事からある意味本作が「ソニックアドベンチャー」にふさわしいのではないかと。
惜しいところ
もうひと工夫欲しい戦闘
戦闘は基本的にボタン連打で戦えてしまいます。
強攻撃、スピンアタックなど使える技は色々ありますがさほど使用する機会がなく、基本的にはゴリ押し可能です。後述の難易度といい、もう少し考えて欲しかったなぁ。
敵の大半はロボットのため、攻撃がヒットした時の爽快感はありましたけどね。
カスタマイズ要素の必然性を感じないくらいの簡単さ
ソニックシリーズは、ストイックなゲームだと思います。
どんなにリングを集めても一回敵や罠に当たったらすべてを失ってしまい、もう一度当たってしまうとミスになってしまいますから。
一方、今作の場合は驚く程ミスのペナルティが緩くなっていて、敵や罠にあたっても大してリングを落としませんし、仮にリングが0の状態で当たってもほんの少し前に戻されるだけです。
快適に遊べるのは良いんですが、緊張感はなくなっていますね。良くも悪くも「レゴ」シリーズそっくり。
確かに面倒なギミックが増えているのでペナルティが厳しくなるとやる気がなくなってしまいそうですが、緊張感がなくなってしまうせいでメリハリが欠けているのも確かで、もうちょっと何とかならなかったのだろうか?と思いました。
なんといっても今作にはカスタマイズ要素が存在して、各キャラクターに特殊スキルを装備させることが出来ますからね。
難易度の低さによってカスタマイズ要素の必然性は全く感じられませんでした。
もうひと工夫欲しい謎解き
謎解きやギミックがあるのは良いと思いました。しかし、もうひと工夫欲しかった。
シューティングパートを盛り込んだり、急に崖が崩れるなどアクシデントイベントを盛り込むなど退屈にならないような気配りは感じられるのですが、途中から新しいアクションを覚えることがないためギミックのバリエーションはさほど多くはなく、似たような仕掛けが目立っていました。
ジャンプ台やレール、パネルスイッチネタが多いです。
海外産ならではの粗さ
今作は海外産の外注タイトルとなっています。
そのためか全体的に粗い部分があり、例えばキャラクターが喋っている途中にムービーが入ってブツ切りになったりとか。
また、バグも海外ゲームらしく多いです。致命的なものには遭遇しませんでしたが。
ソニックらしさに欠ける
ソニックといえば、ハイスピードなステージです。
本作にもそういったステージはあるものの全長が短く、すぐに終わってしまいます。
また、ハイスピードアクションと相まって魅力的なカッコイイBGMも今作では弱いです。タイムアタック的な要素もなく、この辺りに魅力を感じていたら楽しめないかもしれません。
全体のまとめ
ハイスピードアクションから平凡なアクションアドベンチャーに変化した作品。
平凡と書いてしまいましたが、冒険心を擽るロケーションが満載で、キャラクターとの掛け合いも楽しくて冒険している感は十分に味わえます。
シリーズファンよりもアクションアドベンチャーファンの方がオススメ。
クソゲーではなく凡作!
こんな人には特におススメ。
・冒険好き。
こんな人にはおススメできない。
・ハイスピードアクションを求めている人。
ソニックトゥーン 太古の秘宝/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約12時間
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人柱お疲れさまでした^^;
このシリーズも新たな魅力を開いていきたいんでしょうかね。
そもそもソニックはスピード感を中心とした爽快感、もっと言うと刺激の強さが魅力だったはず。
これからはマッタリ系でいきたいのかな?
謎解きや探索中心でも刺激的な作品に出来ると思うんだけどなー。
個人的には、そろそろ超スタイリッシュなソニックゲームがあってもいいかなと思ってるんですが。
>DTchainsawさん
ソニックシリーズは毎年のように発売しているので、
マンネリはあるのかなーと思います。
今作のコンセプトは個人的には良かったと思うんですよ。
ですが、落としどころが子供向け過ぎましたね。
どこかレゴゲームのチューニングを意識している印象です。
超スタイリッシュなソニックゲームもやってみたい!!!
スローモーションの演出を取り入れたりとか、
センス次第ではどうとでもなりそうです。
マリソニオリンピックがあるんだからクロスオーバーでアクションゲー作ってくれんかね
任天堂が監修で・・・・200ccの技術が活かせそうです
>MGMの名無しさん
>マリソニオリンピックがあるんだからクロスオーバーでアクションゲー作ってくれんかね
確かにオリンピックだけでのコラボは寂しいですもんね。