
V!勇者のくせになまいきだR/PSVR
2017年10月に発売されたPSVR「V!勇者のくせになまいきだR」。
モンスターを繁殖させて世界征服をしていくリアルタイムストラテジーゲームですが、PSVRユーザーに是非おすすめしたい新感覚のRPGでした!
本記事では本作のレビューをしていきます。
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- モンスターに命令して勇者の拠点を制圧していくリアルタイムストラテジー。
- モンスターに餌を与えるとどんどん増えていく。
- プレイヤーはカリス魔ポイントを使ってフィールドに様々な影響を与えられる。
初リリース日 | 2017年10月14日 |
対応ハード | PSVR |
ジャンル | RTS |
推定クリア時間 | 4~6時間 |
売上 | 初週0.5万本/累計1.1万本 |
発売元 | SCE |
目次
良いところ
モンスターの生態を見るのが楽しい!
本作の目的は、勇者の拠点を制圧して世界征服をする事!
その下準備としてモンスターを繁殖させる必要があるんですが、食物連鎖を丁寧に描いているので見ているだけでも楽しいです。
モンスターはそれぞれに好きな餌があって、食べると一定時間後に個体数が増えていきます。
目を離していると3匹しかいなかったのが倍以上に増えていき、一方で別のモンスターや餌が無くなっていくんですね。
そう、モンスターによっては食べ物だけではなく、別のモンスターを餌にする事もあって食物連鎖を繰り広げていくんです!
そんな様子をプレイステーションVRの360度映像で見ていると飼育ケースから見る蟻を彷彿とさせてくれて、世界征服をしないと行けないのについ眺めてしまいます。
ちなみに箱庭フィールドを眺めるようにプレイするので、VRゲームでありがちな3D酔いは全くと言って良いほど起きません。
L1/R1ボタンを押す事で視点を切り替えられますし、△ボタンで高さも変更できるので、使いこなせば見にくいという印象もなくなりました。
戦略性が高い世界征服
肝心のゲームはリアルタイムストラテジーとなっていて、戦略性が高く感じました。
モンスターは巣を設置して生み出せる一方、カリス魔というポイントを消費するので頻繁には置けません。
だからこそ繁殖をさせる必要が出てくるんですが、モンスターによって好きな餌が異なるのでどの位置に、どのタイプの巣を設置するのか考えないといけないんですね。
また、ゲーム内ではリアルタイムで時間が流れて勇者がこちらの拠点を制圧しに来るので、繁殖を優先させて弱いモンスターばかりを設置していたら全滅してしまい、ウカウカしていられません。
どのようにモンスターを繁殖させるのか?
どのような組み合わせで勇者と戦うのか?
どの位置にモンスターの巣を設置するのか?
リアルタイムで時間が流れるゲーム中は考える事がいっぱいで、リアルタイムストラテジーならではの戦略性を味わえます。
効率良くカリス魔やスキルポイントを溜め、魔物の巣を設置して行動範囲を広げて世界征服をしましょう!
攻略の自由度が高く、リプレイ性が高い
攻略の自由度は高く感じられました。
モンスターの巣を設置して繁殖するのが基本にはなってきますが、プレイヤーが干渉できる要素も多く、それが攻略の自由度を高めています。
例えばスキルポイントを使えば敵の勇者に攻撃ができるので戦闘への加担が出来ますし、モンスターを吸い寄せて強制的に移動させることができますからね(ただし巣が設置されている範囲内限定)。
さらには複数のモンスターを吸い寄せての合成も可能で、強力な新種モンスターを生み出す事もできるんです!
各ステージをクリアする事で経験値が溜まってモンスターを強化する事も出来ますし、収集アイテムや評価システムも存在するので同じステージでも何度も楽しめます。
魔王&ムスメと共に世界征服をしている感
プレイステーションVRを装着してゲームをプレイすると、そこには魔王とムスメがいました!
そして、真ん中には箱庭のフィールドがあるのです!
プレイヤーは破壊神となって箱庭フィールドを見ながら世界征服を始めるのですが、ガイド役の魔王とムスメが本当にその場に居るかのような臨場感が半端なかった。
魔王、ムスメ共にゲームシステムや状況報告を日本語音声でお知らせしてくます。
それだけだと単なるナビゲート役ですが、頻繁に盛り込まれるメタ要素やリアリティある台詞によっていつしか本当のパートナーみたいになりました。
スクショ撮って良いですよ、ソシャゲーっぽい、ここ、QTEじゃなくて良かったです。
↑こんな台詞をプレイ中に平然と放ってくるからニヤリとしてしまいました。
元々「勇者のくせになまいきだ。」シリーズはメタ要素が多めですが、今回はプレイステーションVRによる360度の映像と音声によって臨場感を高める役割も果たしています。
なんというか、メタ台詞によって現実味が出てくるんですよね。
↑プレイヤーの隣りにいるムスメ。ふと右を向くと目の前に見えるうえ、こっちを向いてハコメガネというあだ名で声をかけてくるんですよ!
まるでプレイステーションVRを装着しているのを理解しているかのようなあだ名で、こんなところでも現実味が出てきます。
「モンスターハンター」や「ドラゴンクエスト」のパロディみたいな台詞も聴けて、魔王とムスメのボイスは魅力が満載です!
ゲームをクリアする頃には2人に感情移入するようになり、お別れするのが寂しくなることでしょう。
惜しいところ
ボリューム不足
VRソフトにありがちな欠点ですが、ボリュームは控えめです。
フルプライスのゲームでありながらもステージ数は少なく、5時間もあればクリア出来てしまいます。
同じステージを数回プレイしてモンスターを強化したり、戦略ミスで何度もリトライをしたにも関わらずこの程度の時間でクリアできるとは。
サブ的なモードもギャラリーくらいで、低価格なダウンロード専売タイトルをパッケージ化したかのような内容です。
面白さを理解するのに時間がかかる
リアルタイムストラテジーというジャンルの特性上、面白さを理解するのに少々時間がかかります。
序盤のステージではとても丁寧にゲームのシステムを解説してくれますが、同時に難易度も低く、適当に巣を設置してゴリ押しで行ける場合も多くて大雑把なゲームに感じる事もありました。
難易度はステージ8辺りから上昇した印象です。この辺りから計画的な繁殖をしなければ全滅してしまい、ゴリ押しが通用しなくなって戦略性の高さを感じられました。
全体のまとめ
VRソフトの中では比較的万人にオススメできる作品。
戦略性が高いとは言えモンスターの種類はそれほど多くはなく、システムもまだ練り込めそうですが、VRソフトにありがちな3D酔いや薄味なゲーム性という欠点が存在せず、遊びやすい作品です。
飼育ケースから眺めているかのような新感覚RPG!
こんな人には特におススメ。
・戦略性を求める人。
・生き物鑑賞好き。
こんな人にはおススメできない。
・キャラクターを直接操作したい人。
V!勇者のくせになまいきだR/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約8時間
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