どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は「プリンス・オブ・ペルシャ 失われた王冠」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください!
このゲーム、あまり目立っていませんが、めちゃくちゃ面白いです!
内容としては神秘的なペルシャの世界を舞台とした2Dアクションゲームで、「メトロイド」のように入り組んだマップを探索していきます。
近年増加傾向のジャンルではありますが、「プリンス・オブ・ペルシャ」ならではのアクション性が良い塩梅となっていて、唯一無二の魅力を生み出すことに成功しています。
本作の初週売上は0.2万本(Switch版のみ)。
全くと言って良いほど売れていませんが、大ヒットタイトルに負けないくらいの面白さを誇るので、隠れた良作に相応しいと思いました。
ここからはそんな「プリンス・オブ・ペルシャ 失われた王冠」について詳しく語っていきます。
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- 入り組んだマップを探索していく2Dアクションゲーム。
- 各地には強力なボスが潜んでいる。
- パルクールアクションで仕掛けを解いていくエリアも存在。
初リリース日 | 2024年1月18日 |
対応ハード | Switch/PS5/PS4/Xbox Series/Xbox One |
ジャンル | 2Dアクション |
売上 | 初週0.2万本(Switch版) |
推定クリア時間 | 15~25時間 |
発売元 | UBIソフト |
目次
良いところ
探索型2Dアクションのツボを抑えている
冒頭でも触れたように、本作は入り組んだマップを探索していくタイプの2Dアクションゲームです。
この手のゲームはメトロイドヴァニアとして親しまれていますが、ジャンルのお作法はしっかりと取り入れています。
パワーアップアイテムによって少しずつ広がっていく行動範囲、地図を購入する度に拡張されるマップ画面。
体力の回復などが行えるチェックポイント、装備スロットを使って主人公を強化していくカスタマイズ要素。
思わぬところに潜んでいる隠し部屋、クリアすると良いことがあるサブクエスト、油断していたらすぐゲームオーバーになってしまうキツめの難易度。
「ホロウナイト」などで見られたシステムを踏襲しているので、探究心を高めてくれます。
本作ならではなのが、グラフィックがリッチであることです。
メトロイドヴァニアとして展開されているタイトルの多くはインディーズ出身なので、使える予算が限られています。
そのためグラフィックは平面的な2Dイラストを採用していることが多くありますが、本作はフル3Dなので、描き込みが凄いです!
遺跡内では奥の方まで立体的に描かれていますし、イベントシーンは迫力抜群の3Dで展開されます。
実質的には3Dアクションゲーム的な処理が施されているので、さすがUBIソフトだと思いました。
驚いたのが、Switch版でも快適に動作することです。
Switchソフトでフル3Dにすると処理落ちが起きてしまいがちですが、本作では60fpsによる滑らかな映像を実現しているので、カクカクしている感じは全くしませんでした。
マルチプラットフォームで展開する場合、Switch版だけ最適化されていないケースも増えているだけに、このパフォーマンスは特筆すべき点ではないでしょうか?
随所で漂うプリンス・オブ・ペルシャらしさ
30年以上の歴史を誇る「プリンス・オブ・ペルシャ」シリーズ。
本作でもシリーズの伝統はしっかりと受け継がれていて、アラビアンナイト風の世界観はもちろん、パルクールアクションも継承されています。
壁キックを駆使して道なき道を進んだり、トゲだらけの歯車や壁に当たらないようジャンプの高さや距離を調整したり。
エリアによってはアスレチック的な側面も強くなっています。
最終的には2段ジャンプや壁キック、エアダッシュ、ワイヤーアクションを駆使して先に進むことになるので、上手く決まった時は自分のプレイに酔いしれましたw
また、ゲームを進めていくと謎解き要素も強化。
仕掛けを作動させて足場を作ったり、瞬間移動のスキルを駆使して障壁を回避したり。
頭を使わないと先に進めなくなるので、この辺りもらしさを感じました。
個人的に「プリンス・オブ・ペルシャ」の世界観やアクション、謎解きは冒険物っぽくて好きなので、今作でも堪能できたのが嬉しいです!
手応え抜群の戦闘
道中では敵と戦うことになります。
メトロイドヴァニアではお馴染みの要素ですが、同ジャンルのゲームと比べても完成度が高く感じました。
ぼくがそう感じた理由は2つあって、1つめは攻撃アクションが気持ち良いことです。
基本的にはボタン連打でコンボを繋げていく形式なんですが、色んな種類があるので、「デビルメイクライ」や「ベヨネッタ」に通ずる楽しさがあります。
敵を空中に突き飛ばしてからジャンプ攻撃をしたり、連続攻撃をしてから必殺技を発動したり。
上手く決まるとカッコいいので、動画映えするようなプレイをしたくなります。
攻撃をヒットさせた時の効果音も気持ち良く、いわゆるパリィのようなカウンター攻撃もできるので、上達すればするほど楽しくなってきます。
完成度が高いと思った2つめの理由は、ボス戦でのヒット&アウェイが熱いことです。
ボスの多くは攻撃をしても怯まないので、反撃に備えないといけません。
その際に有効なのが回避アクション。
スライディングで敵の後ろに回り込んだり、エアダッシュで真上からの攻撃を避けたり。
敵の攻撃を回避するアクションも充実しているので、攻めと守りのローテーションが熱いんですよね。
攻撃を避ける時に良いと思ったのが、予備動作がわかりやすいことです。
敵が攻撃をする瞬間には目の付近が赤く光るので、ダメージを負っても理不尽さを感じません。
雑魚戦こそは「デビルメイクライ」っぽく感じますが、ボス戦に関しては「ホロウナイト」などに近く、両者の良いところを融合しているように感じました。
ボス戦の難易度はかなり高め。
被ダメージ数が多く、油断しているとすぐにやられてしまうので、強敵とは何十回も挑戦しないといけません。
ですが、リトライを選択したら瞬時に再開できるので、何度負けても再挑戦したくなりましたw
アップデートによってボスラッシュモードが追加されたので、戦闘だけを楽しみたい方も必見です!
価格に見合った満足感
本作の価格は5,610円。
インディーズに多いメトロイドヴァニア系のゲームは2,000円前後になるので、そちらと比べたら倍以上もします。
ですが、割高なんてことは決してなくって、価格に見合った満足感があります。
クリアまでのプレイタイムは20時間以上。
サブクエストや達成率100%を目指したら倍近くは遊べるボリュームで、マップの広さもかなりのものです。
そのうえでアップデートによってボスラッシュモードやクリアタイムを競うモードなどが追加されたので、人によっては50時間以上は遊べるのではないでしょうか?
総合的にはかなりのボリュームで、「ホロウナイト」ほどではありませんが、満足度は高いです。
ただ、ボスの総数は・・・(惜しいところに続く)
惜しいところ
ボスの種類が少ない
良いところでも触れたように、本作はボス戦が楽しいです。
しかし、ボスの総数は少なめなので、せっかくの楽しい戦闘を堪能しきれないところがありました。
どのくらい少ないのかと言うと、2桁に到達するかしないかくらい。
「ホロウナイト」のように40体も出せとは言いませんが、20体は欲しかったです。
洋ゲー特有のバタ臭さ
全体的に一昔前の洋ゲーに通ずる粗さを感じました。
キャラクターの外見はバタ臭い感じがしますし、翻訳も完璧とは言えないので、わかりにくいところがあります。
これで日本語音声が付いていたら良かったんですが、残念ながら英語音声のみなので、一昔前の洋ゲーが苦手だったら注意が必要です。
ストーリーもアッサリしているところがありますし、感情移入するタイプのゲームを求めていたら厳しいですね。
惜しいところとしてはそれ以外にも、マップが広い割にファストトラベル(ワープ)ポイントが少ないというものがありました。
ですが、アップデートによってワクワクの木の間をファストトラベルできる機能が追加されたので、移動の面でのストレスは軽減されています。
難易度に関するアシストも追加されていますし、2回のアップデートによって完成度がさらに上がった印象です。
プリンス・オブ・ペルシャ 失われた王冠のレビューまとめ
完成度が非常に高い良質なメトロイドヴァニア。
同ジャンルの面白い要素を上手く抽出しているうえに「プリンス・オブ・ペルシャ」シリーズの伝統を継承しているので、まさに良いとこ取りな作品です。
欠点だった移動の面倒さも改善されていますし、よくまとまっています。
探索型2Dアクションゲームが好きな方は是非プレイしてみてください!
こんな人には特におススメ。
・探索型2Dアクションゲーム好き。
・爽快感のある戦いを楽しみたい人。
こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。
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