【レビュー】マリオカート ワールドが想像とは全然違うゲームだった!!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は「マリオカートワールド」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください!

なるほど~こうきましたか!

本作はコースがオープンワールドになっていて、ひとつながりの世界を走行していきます。

こういうレースゲームのオープンワールドって10年以上前からありまして、ぼくもいろいろプレイしました。

そのことから「マリオカート」もそっち方面へ進化していくのかと思っていましたが、実際にプレイしてみたところ、また違った方面に進化しています。

正直、面を喰らうところはありましたが、これはこれで面白く、「マリオカート」の新境地を開拓している印象です。

一体、どう変わったのか?

本記事では「マリオカートワールド」をプレイして感じたことをいろいろ語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • マリオファミリーが活躍するレースゲーム。
  • コースがひとつながりのオープンワールド式になった。
  • 「サバイバル」「フリーラン」といった新モードが追加。
初リリース日 2025年6月5日
対応ハード Switch2
ジャンル レース
売上 初週78.3万本
推定クリア時間 40~50時間(全要素クリア)
発売元 任天堂

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良いところ

コースがオープンワールドになったことでのワクワク感

本作で特に良いと思ったのが、コースがオープンワールドになったことで生まれたワクワク感です!

それまでの「マリオカート」はコースが独立していまして、レースが終わるごとに舞台が切り替わる形式になっていました。

一方、今作ではコースがひとつながりとなっていて、ロード時間を挟まずに移動することができます。

各モードはこの作りを活かした作りになっているので、それによるワクワク感が生まれました!

例えばグランプリでは2レース目以降、コースからコースへ大陸横断していくことになります。

その際には長い道中を走行していくことになるんですが、次の舞台まで少しずつ近付いていっている感覚を味わえるので、これまでにはないスケール感を味わえました!

「マリオカート」ってこじんまりしたコースを走行していく印象が強かったので、道中を走行していると進化の度合いを強く感じます。

個人的に印象的だった道中は、ロゼッタてんもんだいからアイスビルディングへのルートです。

この道中では氷の道をくだっていくことになるので、ふもとのアイスビルディングがよく見えるんですよね。

アイスビルディングと言えば「8 DX」で印象的でしたから、そんなコースに向かうまでの道を走行できるとは!?なんだか感慨深いです。

でもコースからコースを大陸横断するとなると、真っ直ぐの道が増えそうですよね?

道が真っ直ぐだとドリフトみたいなテクニックを使う機会が減ってしまいますから、退屈になる恐れがあります。

開発者もそれを分かっているようで、道中も退屈しないよういろんな工夫が施されています。

歴代マリオの敵キャラクターや走行車を配置したり、手すりや電線のような細い道に飛び乗って走れたり。

たくさんの仕掛けが設置されていますし、道中によっては背景も凝っているので、少なくともアクセルを踏むだけで済まないようには気を配っています。

用意されている道中は200種類以上。

「8 DX」(DLC含めて96種類)の倍以上となるので、あまりのボリュームに驚きました。

まさか、こんなにも用意されているとは!?

さすが開発に7年以上も掛けているだけのことはあります。

超白熱するサバイバルモード

今作には新モードとしてサバイバルが収録されています。

このモードが競技性が高くて熱いです!

ルールとしては6つのコースを休憩なしで一気に走り抜けることになり、最後の1台になるまで勝ち残っていきます。

グランプリと違うのが、決められた順位内でチェックポイントを通過できなければその場で脱落になることです。

これによってマシンが24台、20台、16台、8台と徐々に減っていくので、終盤になるほど緊張感を味わえますし、何よりも混戦にならないのが良いと思いました。

今回の「マリオカート」ってパーティゲーム寄りに作られていて、前作以上に順位が乱高下します。

24台でレースをするうえにみんなアイテムを2個持てますし、下位であるほど強いアイテムが出やすい仕様になりましたからね。

特にオンラインでの24人対戦だとめちゃくちゃ混戦するので、ドタバタ感が半端ないですw

そのバランスが良いと感じることもありますが、一方では運に左右されるところもあるので、実力勝負をしたい方はストレスを感じる恐れがあると思いました。

それがサバイバルでは段階的に参加者が減っていく関係上、普通のレースほどは混戦にはならないので、納得感のあるレースを楽しむことができます。

ぼく、アイテム運が悪いのか、普通のレースだと最初は良い感じの順位になるのに、後半からはアイテムの爆撃で失速して、結局低順位で終わることがザラにあるんですよねw

サバイバルの場合、最初の勢いを保ちながら割と良いところまで生き残ることが多いので、途中で脱落しても納得しやすいです。

ちなみにオフラインのサバイバルはCPUが強めに設定されています。

ジャンプアクションは正確に決めてきますし、ダッシュキノコを使ったショートカットを繰り出すので、簡単には優勝できません。

特に150CCのCPUはめちゃくちゃ強いので、ぼくの場合、最初のパワフルツアーだけで15回もリトライしましたw

賛否が分かれそうなバランスだとは思いますが、CPUが弱すぎると1位を独走する一方的な展開になる恐れがありますから、個人的にはこれで良いと思いましたね。

フリーランのPスイッチミッションが時間泥棒

今作ではフリーランというコースを自由に走行するモードが収録されています。

このモードでは通行止めのエリアも走行できるので、探索がめちゃくちゃ楽しいです!

コース外に落下したり、秘密の地下通路に潜ったり。

普段は行けないところにも行けるので、意外な発見がありました!

何よりも楽しいのが、至るところに設置されているPスイッチミッションです。

Pスイッチにぶつかると、ミッションが発生します。

ミッションの内容は制限時間内にゴールへ向かったり、青コインを8枚集めるといったシンプルなものなんですが、バリエーションの数が凄いです。

グライドでリングを潜るものがあると思ったらジャンプ台や音符ブロックを使ったアスレチックとか。

マリオらしいアクション性の高いものが含まれているので、チュートリアルとしても機能していると思いました。

今作では新アクションが追加されていて、

  • 溜めて大ジャンプする「チャージジャンプ」
  • 手すりや電線に飛び乗って進んでいく「レールスライド」
  • しばらくのあいだ壁を登れる「ウォールラン」

といった感じでアクロバティックなアクションを繰り出せるんですが、慣れるまでは上手く決まらないんですよね。

特にチャージジャンプで横転してのウォールランはタイミングが難しく、かなりのプレイスキルが要求されます。

Pスイッチミッションの中にはそういった高度なテクニックを練習できるものがあるので、初心者にこそ遊んでほしいです。

で、このPスイッチミッション、全部で何個あると思いますか?

なんと、数百個もありますw

クリアしたと思ったらまた次のPスイッチミッションが見つかって、クリアしたらすぐ近くにまた別のPスイッチミッションがあるとか。

そんな連鎖が起きやすくなっているので、延々と遊んでしまいましたw

関心したのが、どのミッションも手を抜いていないことです。

物量が多いと適当に作られていてもおかしくないんですが、全然そんなことはありません。

専用の仕掛けを配置するなどミッションによって特徴がハッキリしているので、飽きずに楽しめました!

「マリオカート」シリーズではありますけど、フリーランに関しては実質3Dマリオといっても良いんじゃないですかね?w

俺、チャージジャンプとかできないけど、覚えないとレースに勝てないのか?

そんなことはないです。

ぼくもチャージジャンプとか、ウォールランはそんなに使えないんですが、それでも全カップ150CCで優勝できました。

本作はアイテム運に左右されるところがあるので、ある程度の段階まででしたら、初心者でも上位を取れることができます。

ただタイムアタックみたいな実力主義のモードですと、チャージジャンプやウォールランは重要になってくるので、極めたい人は覚えたほうが良いでしょうね。

今作にはリワインドという機能が実装されています。

この機能を使うと少し前の状態に巻き戻すことができます。

繰り返しボタンを押すことで20手くらい前のところに戻すこともできるので、チャージジャンプに失敗した時とかに使うと便利です。

この機能、「Forza Horizon」にも実装されていましたけど、今作のほうがアクション性が強いので、めちゃくちゃ恩恵を感じましたw

ファン感涙のマリオネタ

本作はマリオファンであるほど感動できるネタが詰まっています。

かくいうぼくも子供の頃からずーっとマリオのゲームを遊んでいるので、懐かしくて目が潤むことができました。

まず嬉しかったのが、リメイクコースの作り込みです。

今作でも過去作のコースがいくつかリメイクされていて、キノピオファクトリーやピーチビーチ、マリオサーキット、モーモーカントリーなどなど。

懐かしのコースが復活を果たしていますが、今作は進化の度合いが凄いことになっていますw

背景の書き込みが細かくなっているほか、コースが地続きになっているので、通して走ってみると意外な発見があるんですよね。

例えばフリーランではキノピオファクトリーの屋上へ行けるとか。

それまでは行ける場所が限定されていたコースを自由に走行できるので、長年の夢が叶った印象です。

N64の「マリオカート64」ではピーチ城の庭を走行できましたが、ほとんど封鎖されていたので、もっと自由に走行できないかと思っていたんですよね。

フリーランではそういった欲望を満たしてくれるので、進化の恩恵を感じられました。

あとは道中の小ネタ。

実は道中には過去作のコースがさりげなく再現されているエリアがあったりします。

「チョコレーとう」や「おばけぬま」など、スーパーファミコン版のコースを中心に再現しています。

そのうえPスイッチミッションでは道中に仕込まれた懐かしのコースを3周走行するメモリアルミッションがあるので、見つけた時は感動しました!

流れているBGMも原曲を再現していますし、なんてエモいミッションなんでしょうかねw

そんなBGMですが、今作にはなんと200種類以上ものアレンジ楽曲が収録されています。

フリーランではそれらの曲がランダムで流れるので、さらに時間を持っていかれましたw

というのも楽曲の中にはアレンジが大胆すぎるものがあるので、原曲を知っていても思い出すのに時間がかかるんですよね。

「この曲、どっかで聴いたことあるなぁ。なんだっけ?」

「・・・あっ!マリオワールドじゃん!」

みたいな感じで考えながら走行して、Pスイッチミッションをこなすとか。

頭と指がフル稼働するので、フリーランで適当に走行していても充実感が凄いです!w

イメージ的にはマリオのテーマパークを走行しているような感じでしょうか。

いやぁこれだけ広いマリオの世界を走行できるようになるとは!?長年の夢が叶いましたw

そしてファンサービスのトリを飾るのが、隠しコースの存在です。

これに関してはネタバレになるので、後で語りますね。

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惜しいところ

ラリー制によって印象に残りにくいコースがある

今作はコースからコースを大陸横断するような形式を取っています。

そのためラリー制の側面が強くなっているので、過去作と比べて印象に残りにくいコースが増えている印象です。

それまでの「マリオカート」ってコースを3周とか、5周することでコーナーを1つ1つ細かく覚えやすかったんですが、今作では基本的に同じところは周回しなかったりします。

一応、グランプリの1レース目は固定コースを周回することになりますし、オンラインでも「おまかせ」が選ばれたら周回レースをすることになりますけどね。

メインとなるグランプリの2レース目以降はコースからコースを大陸横断する形式になっているので、新鮮ではありますが、印象には残りにくいです。

固定コースは1周しかしませんし、それまでの道中も退屈しないよう気を配っているとはいえ、どうしても淡白なところがありますからね。

現状の仕様だと印象に残りやすいコースとそうでないコースの格差が生まれているので、固定コースだけを走る専用のグランプリがあったら良いと思いました。

めちゃくちゃパワーアップしている「マリオカートワールド」ですが、完全な上位互換というわけではなく、過去作からいろいろ変わってます。

ちょっと寂しいところはありますけど、差別化にもなっている訳ですので、「8」は「8」。「ワールド」は「ワールド」で楽しめたら良さそうです。

オプションで設定できる項目が少ない

オプションで設定できる項目はほとんどありません。

アシスト機能の有無にカメラのリバース、ジャイロの有無、ミニマップの表示、ダッシュフードの変身ON/OFF。

このくらいしかないので、痒いところに手が届かないと思いました。

今作ってエンジン音が大きいので、スピーカーによってはBGMがよく聞こえなかったりするんですよね。

なので効果音とBGMの音量バランスを調整するとかできたら良いと思いました。

ほかにもグランプリの周回設定、BGMのプレイリストみたいな機能もないですし、過去作にもあったアイテムスイッチやこれまでのデータを確認する機能もありません。

全体的にはライト層を意識している印象で、複雑にならないよう気を配っているのかと思いました。

マリオのゲームってシンプルにまとめる傾向がありまして、システムを細分化しないところがあります。

例えば「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」ではバッジを装備してキャラクターを強化する機能がありますけど、付けられるのは1個だけで、2個や3個も付けて効果を重ね掛けすることはできなかったりします。

そのため万人がシステムを理解できるようになっているので、その思想は素晴らしいと思いましたが、今回はもうちょっと設定できるようにしてほしいと思いました。

前作の場合、アップデートで少しずつ改善されていった過去があるので、今回もそうなることを期待しています。

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注意点

フリーランはおまけの域を出ていない

フリーランではコースを自由に走行できます。

これだけ聞くとオープンワールドゲームみたいですが、おまけの域は出ていないと思いました。

一般的なオープンワールドのレースゲームって、メインクエストみたいなものがあって、そのうえでサブクエスト、収集アイテムが至るところに設置されていたりします。

で、やり込んでいくと新しいクエストが段階的に出現して、いろんなレースを楽しめたりするんですが、本作のフリーランはそこまでは作り込まれていません。

Pスイッチミッションは膨大な数が用意されていますし、ほかにもハテナパネルやピーチメダルを集める要素もあるんですけどね。

集めたとしても貰えるのはステッカーのみ。

そのステッカーにしても特定カートの1箇所にしか貼れないので、報酬としては弱いところがあります。

現状はやりたい人はやれば良いというスタンスを取っている印象で、あくまでもメインはグランプリやサバイバルといったレースに感じました。

オープンワールドになったということで勘違いしやすいんですが、間違っても「Forza Horizon」とか、「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」みたいなゲームじゃないです。

「マリオカート」という伝統的なレースゲームの上に地続きのコースを乗せている感じなので、フリーランでの探索はおまけに留めているような気がしました。

ですのでオープンワールドゲームとしてみると面を喰らうところはありますが、「マリオカート」として見るとしっかり進化しているので、これはこれで良いと思いましたね。

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【ネタバレ注意】隠しコースについて

最後に隠しコースについて。

ネタバレになるので言及は避けたかったんですが、どうしても感動を共有したかったので、この場で語らせてください!

ネタバレを見る

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マリオカートワールドのレビューまとめ

ここまで「マリオカートワールド」について語っていきました!

簡単にまとめると、

  • スケールが超絶進化した新生マリオカート!
  • システム面で気になるところはあるが、任天堂の本気を実感できる!

といった感じです。

あくまでも従来の「マリオカート」をベースに地続きのコースを走行していく感じですので、

  • オープンワールドゲームを求めていた人
  • 周回制のレースだけを楽しみたい人

にとっては意見が分かれるかもしれませんが、作り込みに関してはぶっ飛んでいるので、プレイしていて感動の連続でした!

いやぁこんな凄いゲームをロンチに持ってくるとはw

任天堂って昔から新ハードのロンチに神ゲーを持ってきますけど、今回も初っ端からとんでもないゲームを持ってきましたw

今後もアップデートで進化の余地を感じるので、これからSwitch2が引退するまで末永く遊んでいきたいと思います。

こんな人には特におススメ。
・ドライブ好き。
・パーティレース好き。

こんな人にはおススメできない。
・オープンワールド要素を重視する人。
・周回制のレースだけを楽しみたい人。

お気に入り度【91/100%】

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