【レビュー】Transference(トランスファレンス) [評価・感想] パッケージ化したことが災いした良質で割高なVRアドベンチャー!


トランスファレンス/PS4

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2018年11月に発売されたPS4/Xbox One「Transference(トランスファレンス)」のレビューをしていきます。

本作は家の中を探索して物語を進めていくアドベンチャーゲームですが、良作ではあるもののパッケージ化したことが災いした割高な内容でした。

とりあえず、まずは良いと思った点から書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 家の中を探索する一人称視点のアドベンチャーゲーム。
  • アイテムを1つだけ手に持つことが可能。
  • 特定の場所でアイテムを使用したり仕掛けを解くことで物語が進む。
初リリース日 2018年11月1日
対応ハード PS4/Xbox One
ジャンル ホラーアドベンチャー
推定クリア時間 3~4時間
売上 ランキング圏外
発売元 ユービーアイソフト

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良いところ

狭いけど密度が高い家

本作は探索型のアドベンチャーゲームですが、探索できるのはたったの6部屋しかありません。

それ以外にも廊下や階段、中庭、入り口などを探索出来ますが、フルプライスのゲームとしてみると行動範囲はあまりにも狭いです。

しかし、各地の作り込みが凄いので密度は高く感じられました。

密度を高くしている大きな要因が、干渉できるオブジェクトの量。

海外産のアドベンチャーゲームでは珍しくありませんが、部屋の中にある引き出しや小物の多くは触れることが出来ます。

しかも物語の進行フラグを立てることで部屋の構造が変化することもあるんです!

その影響で期間限定の小ネタが大量に隠されていて、探索すればするほど味わい深くなっていきます。

2つの世界を行き来して謎を解く楽しさ

探索できるのは6部屋と書きましたが、実はそれぞれに2つの世界が存在するんです!

各世界には電気スイッチに触れることで行き来することが可能で、それぞれ微妙に構造が異なっています。

物語の進行フラグを立てるにはそれぞれの世界を行き来しなければならず、ゲームらしい謎解きを楽しめました。

ベタですが、似て非なる2つの世界を行き来して謎を解いていくゲームデザインは大好きです♪

断片的に語られるストーリー

ゲームを開始するとなんの説明もなしに家の前に放り出されます。

自分は誰なのか?どんな操作ができるのか?

そんな説明は一切ありません。本当にそのまま放り出されます。

それ故に最初は意味が分かりませんでしたが、試行錯誤して物語の進行フラグを立てることで少しずつ全貌が明らかになりました。

物語は科学者のレイモンド、妻のキャサリン、息子のベンジャミンの視点から語られ、3人の間に何が起きたのかが徐々に明かされていきます。

登場人物が少ないので中盤以降はある程度把握出来ましたが、それでも情報を整理しないとすべてを把握するのは困難です。

なので、ぼくはゲームクリア後にもう1周プレイしたくなりました。

2周目の要素は存在せず、やり込みも僅かな収集要素くらいですが、ストーリー面を見ると周回プレイを前提にしているように感じます。

アトラクション性が高い演出

本作には戦闘要素が一切存在せず、探索中心となっています。

個人的にこの手の探索ゲームは好きですが、地味なのは否めません。

しかし、本作の場合はアトラクション性が高い演出によってスピード感のある物語を楽しめました!

アトラクション性が高い演出と言っても色々ありますが、一番大きいのがナラティブ(語り)です。

物語の進行フラグを立てることでどこからか3人の声が日本語音声で聞こえるようになっています。

しかも声の演出だけではありません。

時には目の前のモニターに映像が映ったりホログラムが現れることもあるんです!

このような演出を取り入れることで単調になりがちな探索にメリハリが生まれ、一気に進めたくなってきます。

VRモードによって生まれる抜群の没入感

そして本作最大の特徴が全編VRモードに対応していることです!

VRモードは良い意味で「バイオハザード7 レジデントイービル」のような感じでした。

つまり、自由移動が可能な360度映像の一人称視点型アドベンチャーゲームになっているんですね。

素晴らしいのが、3D酔いを極力抑えられるような調整になっていること。

それでいてグラフィックのクオリティはVRモードでも高く、没入感のある演出と相まって本当の精神世界へ引き込まれてしまいますw

PS4版でプレイされる方は是非VRモードでプレイしてみましょう!

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惜しいところ

おま値&パッケージ代によって釣り上がり過ぎた価格

ゲーム自体の出来は悪くありません。

3時間程度で終わるのは映画とゲームを融合させた小規模タイトルとしては妥当ですし、上手くまとまっていると思います。

しかし、このゲームを約5,000円のパッケージタイトルとして売り出すのはいくらなんでも高すぎです!

調べてみたところ、本作は海外では2018年9月に約25ドルで販売されていました。

って国内版は価格が倍増しているじゃないですか!?

おそらく、ただでさえおま値で1,000円増しのところをパッケージ代によって1,000円ほど上乗せされたんでしょうね。

そのせいで非常に割高なパッケージタイトルになってしまいました。

25ドルでもやや割高だと言うのにそこから倍増してしまうとは・・・w

もう少しリプレイ性が欲しい

このゲームは1周プレイしただけでは全貌が分かりにくく感じます。

にも関わらずゲーム的なリプレイ性が低いのは勿体なく感じました。

タイムアタックやスコアアタック、細かい分岐などやりようはあったと思いますが、何の工夫もありません。

25ドルだったら目を瞑れますが、3時間程度で終わる約5,000円のゲームになるとそういった工夫が必要になってきます。

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全体のまとめ

狭い家の中で断片的に描かれる物語を楽しみながら謎解きをしていくアドベンチャーゲーム。

一人称視点ならではのマジックも満載で最後まで新鮮なゲーム体験を味わえました。

不幸なのが、様々な要因が重なった関係で海外版から大幅に価格が釣り上がってしまったこと。

それ故におすすめしにくい作品になってしまいました。

せめて海外版と同じ25ドルだったらそれなりにおすすめできる作品になっていたと思うのですが・・・。

パッケージ化したことが災いした良質で割高なVRアドベンチャー!

こんな人には特におススメ。
・探索好き。
・アトラクション好き。
・サイコスリラー好き。

こんな人にはおススメできない。
・ボリュームを重視する人。

Transference(トランスファレンス)/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約5時間

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2件のコメント

このゲームはUBIデイに出展されていて気になってたやつです。
ONE版も出てるけど、どうせやるならいつかPSVRでやってみたいですね。

2つの世界を行き来するって神トラとかメトロイドプライム2みたいな感じでしょうか?
kentさんが好きそうな要素ですね。

そう言えばUBI DAYでも出展されていましたね!

並んでいる時に少しだけゲーム映像を見ていたので「なんだろうこのゲーム?」と思っていました。

プレイされる場合はVRモードがおすすめです!

そうそう、2つの世界を行き来する仕掛けは神トラやメトプラ2みたいな感じなんですよ~。

プレイするまで知らなかったので棚からぼた餅ですw