【レビュー】100万トンのバラバラ [評価・感想] ハマるとみんなの顔をバラバラにしたくなる！

100万トンのバラバラ/PSP

2010年２月に発売されたPSP「１００万トンのバラバラ」を今回はレビューします。
PSP「１００万トンのバラバラ」は飛行船をバラバラにして行く
アクションパズルゲームです。開発はアクワイア。

足場を小さくする斬新なゲームデザイン

本作の基本的なルールは、キャラクターを操作して飛行船の一部を切って落とし、
最終的には全体の１％以下まで飛行船をバラバラにする事です
（飛行船を切ると、面積の小さい方が落ちて行くようになっています）。

飛行船の上には敵が沢山いるため、
足場を小さくしていくという事はその分だけ敵に接触する危険度が高まるということでもあり、
ありそうでなかった面白いゲームデザインに感じました。

↑ゲームを進めて行くと飛行船も複雑な形となり、
切って落とすのが難しくなります。そのため、一気に切って落とせた時の爽快感は大きく、
いつしか飛行船をバラバラにする事が病みつきになるでしょう！

どこを切るのか考える戦略性

ある程度ゲームを進めると、ゲージを溜めないと切れない「固い部分」の割合が多くなります。
ゲージは敵を倒したり、アイテムを入手する事で増えて行くので、
どのタイミングで敵を倒すのか？アイテムを入手するのか？
そして、どの部分をまず切ったら良いのかを考える戦略性が出てきて、
特に後半は試行錯誤が面白く感じました。

様々なルールのステージが存在

飛行船をバラバラにして面積を全体の１％以下にするのが基本的なルールですが、
それ以外にも指定のエリアを切って落とさずにクリアする事が目的だったり、
飛行船の上にいる仲間を全員救出してからクリアする事が目的だったりと、
いくつかの追加ルールが存在して、単純にバラバラにするだけではないのは良かったですね。

オリエンタルな世界観

本作の世界観は異国の雰囲気を醸し出したオリエンタルな世界観で、
飛行船のデザインも独特なものとなっています。
初めて本作を見た時は飛行船とは思いませんでしたが、
題材の割にはカラフルな作品に仕上がっているところは良いなと思いました。

↑ストーリーモードではステージ選択後、クリア後にイベントシーンが挿入されます。
ストーリー自体は大したものではありませんが、
キャラクターの声が異国の人間らしく独特なもので、
言い回しにも癖があるのは雰囲気が出ていると感じました。
主題歌となる「１００万トンの勇気をかかえて」は、可愛い曲ですね。

とは言えキャラクターの表示が小さく、全体的に地味な印象は否めません。
そのため、パッと見ただけではどんなゲームなのか
想像するのが難しい人も多いと思います。斬新なゲームデザインですしね。

また、グラフィックが地味なうえにシンプルなルールなので、
PSPのフルプライスソフトとしては物足りないのは否めません。
ストーリーモードのステージが３０。チャレンジモードのステージが５０とステージ数はそこそこあり、
やり込み要素もあってそれなりに長く遊べるのは良いんですけどね。
2010年に5,000円で売られた作品としてはやや高く感じられます。

全体的に地味ですが、ありそうでなかったアクションパズルで、
気軽に楽しむ分には良い作品に感じました。
ストーリーモードだけなら5時間程度でクリアできるので、掛け持ちプレイとして最適な作品です。
ハマるとみんなの顔が飛行船に見えてしまい、
ハサミでバラバラにしたくなってしまうので注意が必要ですがｗ

こんな人には特におススメ。
・気軽にゲームを楽しみたい人。
・斬新なゲームを探している人。

こんな人にはおススメできない。
・本格的なゲームを求める人。

１００万トンのバラバラ/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約6時間
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