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北極圏を舞台にした、PS4向け2Dパズルアクションゲームです。
本記事では本作のレビューをしていきます。
雪で覆われた世界が舞台の作品はあっても、
全編北極圏を舞台にした作品はかなり珍しいと思います。
どうしても雪ばかりだと背景やギミックに変化をもたらしにくいですからね。
そういう意味で本作を見ていくと、何とか最後まで中だるみせずにまとまっていました。
本作では人間キャラとキツネキャラを交互に操作して
仕掛けを解くパズル要素が強い2Dアクションゲームなんですが、
それぞれに特徴がしっかりとあって、中盤以降は使い分ける楽しさがあります。
![Never Alone_20150501113410](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/d/1/d17a3ce8.jpg)
例えばキツネの場合は一定の範囲まで近づくと足場となる精霊を可視化する能力があるので、
これを上手く使って人間キャラが通常では行けない場所まで導くとか。
逆に人間キャラの場合は飛び道具を使ってキツネを敵から守ったり、ブロックを押したり引いたり。
戦闘らしい戦闘はありませんが、敵から逃げる時、仕掛けを利用して足止めするシーンはありました。
同じような景色になりがちな背景は
洞窟、水中、森、夜の山など多彩なロケーションによって、
何とか差別化に成功していると思います。
難易度的にはやや低め。パズルの難易度はそこまで高くはありませんし、
チェックポイントが非常に多いので、ミスをしてもすぐにやり直せます。
遊びやすさという意味では最近のゲームに習って優れていますね。
この手の2Dアクションゲームに多い、収集アイテム的な要素は本作にも用意されています。
それで凄いのが、収集要素のご褒美が
アラスカ先住民の文化を解説したインタビュー動画になっている事!
![Never Alone_20150501135027](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/b/a/bac20130.jpg)
例えばホッキョクギツネの生態を知る事が出来たり、実際に漂流した人の話を聞くことが出来たり、
開発者のインタビュー動画をチェックする事が出来たりと、
ゲームをより深く楽しめる映像が満載なんです!
しかもボーナスコンテンツを入手できるタイミングはゲーム内の進行に合わせたものになっているので、
ボーナスコンテンツを獲得した直後に映像を見てもスッと入っていけるんです。
個人的にはゲームプレイを中途半端なところで止めたくないので、
結局、最後にすべてをチェックする事になりましたが。
ボーナスコンテンツはアラスカ先住民の文化を解説したインタビュー動画がメインのため、
どうしても勉強臭くなってしまうのが難点ですが、
ゲームソフトの大きな付加価値になっていると思いました。
ゲームとしての面白さは、さほど感じられませんでした。
パズルアクションがメインなのは確かですが、
あまり凝ったものはなくて先に進めた時の達成感もさほど感じられず、
戦闘もないのでメリハリに欠けます。ボリュームは1,500円のゲームにしては少なめ。
2時間ちょっとでクリアどころかトロフィーのコンプリートも出来てしまいます。
チェックポイントが多く、遊びやすい作品ではありますが、バグはやや多い印象です。
何度かキャラクターが壁に挟まってしまい、先に進め無くなる事がありました。
壁をすり抜けて奈落の底に落ちてしまったこともあったなぁ。
僅か2時間ちょっとのプレイで3.4回も不具合に遭ったので、ちょっと作りが荒いと思います。
ゲーム性がやや薄く、世界観を重視した作品なので、
いわゆる雰囲気ゲーにカテゴライズされる作品だと思うんですが、
雰囲気良いなーと思う事はほとんどありませんでした。
北極圏を舞台にしているので
雪の表現に拘っているのかと言われるとさほどそれは感じられませんでした。
イヌイット語で語り部がストーリーを話す演出は雰囲気出ていますが、
僕にとってはよく分からない言葉で字幕があるとはいえ聞きなれない言葉による違和感の方が強かった。
違和感といえばキツネが中盤から姿を変えるんですが、あれは雰囲気をぶち壊しているなと思った。
なんなんでしょうか、あの不細工なアジア人みたいな顔は。
途中に挿入される壁画調のイベントシーンも主人公の姿が似ていなくて違和感。
もう少し似せて作っても良かったと思うんだけど。
ゲームとして見ても、雰囲気ゲーとしてみても中途半端な印象でした。
それよりは北極圏を知る教育アクションゲームとしてプレイした方が良いかもしれません。
こんな人には特におススメ。
・北極圏に興味がある人。
こんな人にはおススメできない。
・ゲーム性を求める人。
Never Alone(ネバーアローン)/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約2時間
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フリープレイでダウンロードしたものの全く手付かずだったのですが、2時間位でクリアまで行けるならやってみようかな、と思います。
クリアまでの目安時間があると助かります。
アラスカ文化をモチーフにしたゲームだと聞いて遊んでみたら、想像以上にアラスカ文化を啓蒙していてビックリしたタイトルでしたね。
実際に存在するアラスカの伝承をもとにしているらしいです。
意外にゲーム性もあって楽しめました。
壁画調のイベントシーン等は想像上の雪国のイメージと違っていて、驚いた覚えがあります。
でも調べてみると、イヌイットの方は本当にああいった文化の中で暮らしていたらしいですね。
ちなみにイヌイットは僕たち日本人と同じモンゴロイドにあたるので、アジアっぽい造形になるのも理由がないわけではないです。
kentさんは相変わらず雰囲気ゲーに厳しいですね。
でも2時間で1,500円じゃあ確かに割に合わないかもね。
そういえば本作のWii U版、ローカライズ決まったみたいですね。
>秋葉鳥籠さん
ダウンロードタイトルはコストパフォーマンスが大切なので、
毎回どこかで書くようにしています。
定価で買うのはともかく、トロフィー集めとしては良いゲームですね。
>アサヒさん
現地の方が関わっているだけあって、
世界観に関する拘りは凄いなーと思いました。
雰囲気ゲーでは大切な事ですよね。
他国のスタッフが一生懸命勉強して世界を作っても、
現地の方から見たら「なんちゃって感」が出来てしまいますから。
欧米ゲームで日本が舞台だった時とかはシュールで笑えるので、
それも味だったりしますけどねぇ。
へぇ、あの顔は意図しているのか。
ファンタジーを見過ぎているので、もうちょっと美化してほしかった(^_^;)
>Ryouさん
雰囲気ゲーでもある程度のゲーム性があったら良いんですけどね。
Wii U版はRyouさんのツイートを見て知りましたよ。
水を差すレビューになってしまってすみません・・・。
こんな人には特におススメ。
・北極圏に興味がある人。
こんな人にはおススメできない。
・ゲーム性を求める人。
ちょっと笑いましたw
どんだけ、狙っている客層せまいねん
思わず、突っ込んでしまいました
興味はわかなかったですが
本当にインディーズらしい
インディーズでしかできない
そういうゲームなんだなと
しみじみ思いました
>ひらこうじさん
確かに狙っている客層は狭いんですが、
世界観に興味があったら良い教育ゲームだと思うんですよ。
UBIソフトのゲームって色んな国を舞台にしているけど、
それぞれ世界観の説明を膨大な資料を使ってしてくれるので、勉強になります。