パックインタイム/SFC
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
ぼくは購入したゲームは極力クリアしようと思っていますが、中には難しすぎて断念したタイトルもあるんですよね。
今回レビューするSFC「パックインタイム」もその1つで、今日までずーっとクリアできずに挫折していました。
なぜ、挫折してしまったのか?
ひとことで言うと、理不尽だからです。
操作性、ゲームバランス、謎解き。
何もかもが理不尽で、プレイヤーの心をへし折ってきます。
しかし、全否定するほど酷いゲームなのかというとそうではなく、見どころも多いんですよね。
ここからはSFC「パックインタイム」の良いと思った点から語っていきます。
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- ステージクリア型の2Dアクションゲーム。
- ステージに散らばる「ドット」を全て集めるとゴールの扉が開く。
- 「魔法のリング」をくぐることで4種類の能力を使えるようになる。
初リリース日 | 1995年1月3日 |
対応ハード | SFC |
ジャンル | 2Dアクション |
売上 | 初週1.2万本(ファミ通推定売上) |
推定クリア時間 | 6~8時間 |
発売元 | ナムコ |
目次
良いところ
パックマンと探索型2Dアクションを融合!
本作で特筆したいのが、「パックマン」のシステムを探索型2Dアクションゲームと融合させていることです。
「パックマン」と言えばモンスターの攻撃を避けながらステージ内のドットを集めていくゲームですよね?
本作でもその点は継承していますが、ゲームジャンルは探索型2Dアクションとなっていて、平面世界に散らばるドットを集めるシステムに刷新されました。
イメージ的には「スーパーマリオブラザーズ」のステージに設置されたコインを集めていくような感じでしょうか。
ぼくが知る限り、1995年当時の2Dアクション界隈でドットを集めていくシステムを採用したゲームはほとんど見られなかったので、初めてプレイした時は衝撃を受けました。
「スタートからゴールを目指していくだけが2Dアクションゲームの全てじゃないのか!?」ってね。
アイテムの使い分けが楽しい
「パックインタイム」の凄いところはこんなものではありません。
なんと本作、ワイヤーアクション的な要素も含まれているんです!
ロープを使って上に進んだり、遠心力を活かして大ジャンプしたり。
緑の「魔法のリング」をくぐることで「ロープ」が使えるようになり、行動範囲がグーンと広がります。
ワイヤーアクションゲームはSFC「海腹川背」が少し前に発売されていましたが、当時は珍しかったので、新感覚のゲームだと思いましたね。
パックマンが使える能力としてはそれ以外にも
- 口から火を放って敵にダメージを与える「ファイヤー」
- 水中を自由に移動できる「スイム」
- 敵にダメージを与えたり床を壊せる「ハンマー」
が存在。
いずれもステージに設置された「魔法のリング」をくぐることで使えるようになります。
面白いのが、「魔法のリング」を再度くぐると該当の能力が使えなくなることです。
ステージによっては「魔法のリング」を再度くぐって泣く泣く能力を封印しないといけないシチュエーションに遭遇するので、如何にして手に入れた能力を封印せずに進められるのかを考えないといけません。
このようなパズル要素は「魔法のリング」をくぐることで能力を身に付くシステムにしたからこそなので、よく考えられて作られています。
探索が楽しい
各ステージには秘密がたくさん隠されています。
隠し部屋や隠し通路、スイッチなどなど。
ちょっとやそっとじゃ見つからないような隠し要素が満載なので、探索をするのが楽しいんですよね。
もちろん、探索することでの見返りもありまして、
- 食べることでモンスターを倒せるようになる「パワークッキー」
- パックマンの残り人数を増やす「1UP」
- 宝箱を開けるのに必要な「カギ」
- 体力を回復する「フルーツ」
といったアイテムが見つかります。
前提として、本作は非常に難易度が高いゲームです。
嫌らしい攻撃をしてくる敵とか、即死トラップとか。
ポップな見た目からは想像もつかないほど凶悪な仕掛けが満載なので、1UPやフルーツが見つかるとめっちゃ助かるんですよ。
難易度の高さは賛否が分かれるところですが、探索の必要性を高めているという意味では上手く作用している印象です。
ノリの良いBGM
本作で使用されているBGMはノリが良いので、聴いていると元気が出ます。
ステージ開始時に挿入される「スタートミュージック」
特定のステージをクリアした時に挿入される「コーヒーブレイクミュージック」といった初代「パックマン」の名曲がノリノリにアレンジされていて、プレイを終えても頭の中で鳴り響きましたw
本作オリジナルの曲にしてもノリノリのバンドサウンドなので、プレイしていると元気が出てきます。
グラフィックも光の使い方が絶妙ですし、表面的な部分の完成度は高いと子供ながらも思っていました。
惜しいところ
癖のあるアクション
アクションは癖が強く感じます。
プレイしてまず気になったのが、ジャンプをするとパックマンがバウンドすることです。
このバウンドが曲者で、壁にぶつかったりすると思わぬところに転がってしまうんですよ・・・。
パックマンの丸みを帯びた体型を活かしていると言えば活かしていますが、ステージによっては意地悪な仕掛けが設置されているので、相性は悪いと思いました。
特に「ロープ」を使って穴から這い上がる時は天井にぶつかって変なところに転がったのでイライラしたものです。
理不尽な仕掛け
ステージに設置された仕掛けは理不尽なものが目立っています。
例えば1-10に設置された溶岩は触れると一発で体力が0になってしまうんですよ。
他のトラップは10回くらい当たっても平気なのに、この落差は何なんでしょうか?w
極めつけが3-2の仕掛けです。
このステージでは排水口の蓋を開けて水位を下げる仕掛けが設置されています。
この排水口なんですが、片方はスイッチで開くのに対して、もう片方は「ロープ」を使って開けないといけないんですよ。
問題なのが、「ロープ」を使って排水口を開けられるという情報がどこにも記載されていないことです。
ぼくはこの事実をウン十年も知らなかったので、ずーっと3-2をクリア出来ずにいました。
てっきり、「ロープ」は天井に張り付けてワイヤーアクションをするだけのものだと思っていましたよ。
もう少しメリハリが欲しい
本作には50以上のステージが収録されています。
1つ1つの密度も申し分なく、ボリューム的には十分ですが、もう少しメリハリが欲しいと思いました。
というのも、アクションゲームでは常識のボスが1体しか存在しないんですよ。
そのボスにしても最終ステージでしか戦えないので、それまでは2Dアクションステージを延々と攻略していくことになるんですよね。
ワールドにしても5種類しか用意されておらず、10ステージをクリアしないと背景やBGMが変化しないので、もう少しバリエーションが欲しかった。
パックインタイム (SFC)のレビューまとめ
ゲームとしては荒削りですが、見どころが多く、嫌いになれない作品。
プレイしたのはだいぶ前ですが、2022年に発売された「パックマン ミュージアム プラス」に収録されていたので、改めて触れてみました。
今思うと唯一無二の良さがある作品でしたね。
磨けば光ると思うので、本作のシステムを継承した続編が発売されたら面白そうです。
こんな人には特におススメ。
・探索好き。
こんな人にはおススメできない。
・短気な人。
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