2009年8月に配信されたXbox 360「Shadow Complex(シャドウ コンプレックス)」を今回はレビューします。
Xbox 360「Shadow Complex(シャドウ コンプレックス)」は恋人のクレアを救出するため敵基地を探索する2Dアクションゲームです。
ダウンロード専売で、価格は約1,800円。
2016年5月には海外のみでリマスター版のPS4/Xbox One「Shadow Complex Remastered(シャドウ コンプレックス リマスタード)」が配信。
開発は「ギアーズ オブ ウォー」シリーズで知られるエピック・ゲームズが担当。
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目次
良いところ
TPSと見せかけて実は…
まずはこちらのスクリーンショットをご覧ください。
「メタルギアソリッド」や「スプリンターセル」のようなTPSに見えますよね?
しかし、実は本作、2Dアクションゲームで左右しか動けないんです!
それも探索型の徐々に行動範囲を広げていくスタイルで、言ってしまえばメトロイドヴァニアになるんですね。
そのためキャラクターの運動能力はリアル調な見た目に反して高く、序盤から人間離れしたジャンプアクションが可能になっています。
さらにゲームを進めていくとジェットパックで2段、3段ジャンプが可能になり、パワードスーツによる猛ダッシュまでできるようになるのでファーストインパクトとのギャップが半端ないですw
見た目はフォトリアル系ですが、ゲーム自体はファミコン時代から続く古典的な作りとなっています。
入り組んだ地形を探索する楽しさ
本作の舞台となるのは、地下一帯に広がる秘密基地。
その広さは数百部屋に及ぶほどで、まるで迷路のようになっています。
そんな迷路のような秘密基地で楽しいのが探索!
秘密基地内には100以上のアイテムが隠されており、集めることで体力や弾薬の最大値が増えるのでつい集めたくなってしまうんですよね♪
アイテムは細い穴の先など分かりにくい場所に隠されていますが、大雑把に描かれたマップ機能によって大体の場所が分かるようになっているので程良い探索が楽しめます。
恋人の救出?そんなの後回しさ!
徐々に行動範囲が広がっていく楽しさ
本作は探索に重点が置かれていますが、序盤は行動範囲が限定されています。
行動範囲を広げるには新たな能力を身に着けられるアイテムの入手が先決で、行動範囲は徐々に広げていく感じになっているんですね。
そのためアイテムを入手して行動範囲が広がった時は自分まで成長した感じを味わえました!
壊せる壁や床はライトを照らすことでどの能力で壊せるのか分かるようになっているので、新しい能力を入手したらまた戻ってみましょう♪
立体感のあるバトル
ここまで挙げた点はメトロイドヴァニアとしては常識中の常識で、別に珍しくはありません。
では、本作最大の特徴は何になるのでしょうか?
個人的には立体感のある銃撃戦だと思いました。
見た目がTPSっぽいだけあって戦闘は重火器メインとなっていて、なんと奥に居る敵にも攻撃できるんです!
しかも特定の場所に設置されているタレットを使用すると肩越し視点になり、本物のTPS感覚でプレイできるから驚いた。
メトロイドヴァニア×TPS
この組み合わせは斬新でもあり、「ギアーズ オブ ウォー」を作り上げたエピック・ゲームズらしくもあります。
当時のダウンロード専売タイトルとしては異例の作り込み
本作が配信された2009年当時はダウンロード専売タイトルとパッケージタイトルに明確な垣根がありました。
ダウンロード専売タイトルの場合は容量制限もあって軽薄短小の流れが強く、シンプルな操作・グラフィックのタイトルが主流だったんですね。
言ってしまえば狭い車道(シャドウ)を通っているような感じだったと思います。
そんな中で配信された本作は当時のダウンロード専売タイトルとしては異例の作り込みで、ゲーム自体は古典的なメトロイドヴァニアですが、グラフィックや演出周りはパッケージタイトルに負けず劣らずだったんです。
グラフィックはそのまま3DのTPSとして売り出せるんじゃないかと思うほど奥までしっかり描かれていますし、日本語音声によるイベントシーンも用意されていますから。
ボリュームにしてもフルプライスは無理でもミドルプライスで売り出しても良いほど多く、数多くの章を受賞したのも納得です。
惜しいところ
奥行きが分かりにくい銃撃戦
前述の通り本作の戦闘は重火器メインで奥に居る敵にも攻撃を当てられます。
しかし、アナログスティックで画面奥側にいる敵に攻撃するのは少々慣れが必要です。
ボス戦にしてもグレネード連発で勝てたりしますし、戦闘周りは少々大雑把に感じました。
メトロイドヴァニアらしいと言えばらしいんですけどねw
全体のまとめ
当時、本作をプレイして驚きました。
ダウンロード専売タイトルでもこんなに作り込めるのかと。
本作が発売された2009年当時、ダウンロード専売タイトルには容量制限による明確な車道(シャドウ)がありました。
そのため開発者は狭いシャドウの中を突き進みつつ開発していたんですが、ある時から緩和され始めたんですね。
そんな中でいち早く発売されたのが本作で、ダウンロード専売タイトルにありがちなシンプル過ぎて地味なグラフィック・演出というコンプレックスを解消し、パッケージタイトルに近いリッチな体験が味わえました。
近年はダウンロード専売タイトルとパッケージタイトルの垣根が曖昧になってきたので有り難みが薄いと思いますが、当時はかなりのインパクトがあったものです。
それを差し引いてもTPSとメトロイドヴァニアの融合は興味深く、メトロイドヴァニアとしても安定した出来なので、この手のジャンルが好きな人はプレイして損はありません。
ダウンロード専売タイトルの狭い車道から抜けてコンプレックスを解消した意欲作!
こんな人には特におススメ。
・探索ゲーム好き。
・TPS好き。
こんな人にはおススメできない。
・探索ゲームが苦手な人
Shadow Complex(シャドウ コンプレックス)/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約12時間
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確かに面白そうですね。
リアル調のメトロイドヴァニラというのも個人的に珍しく感じますが、立体感のある戦闘というのは特に珍しいですね。
自分の中ではまだダウンロード専売というのはパッケージより、ボリュームか作り込みが浅いと思っているのですが、このゲームの場合どちらも満たされているように思えます。
ある程度ダンジョンのマップが見やすいのも高評価です。ヒントが適切な量与えられるゲームはやる気が維持しやすいですからね。
メトロイドヴァニアにも色々あるんですね~。
本作が発売された当時はメトロイドヴァニア氷河期だったので、プレイしていて懐かしくなってきました♪
ダウンロード専売タイトルも増えましたが、まだまだカジュアル系が目立っていますよね。
当時は今以上に目立っていたので、本作が登場した時は驚きました。
ダンジョンマップは最初から搭載されており、行き先も記されているので、どこに行ったら良いのか迷いにくくなっています。
なるほど、2Dで奥行きは無くはないが、このグラフィックでの独特な雰囲気はありそうだな。
リマスターは何が変わったのだろうか。
完全に3Dになっていたらある意味笑えるが流石にないか。
リマスター化されたことによる変化はほとんど分かりませんでしたw
PS4/XboxOneに移植されたようなものだと思っていますw
Xbox専用ゲームって、けっこう佳作あるね~。日本じゃハードが普及してないから、ひっそり埋もれてもったいない。
そうなんですよ!Xboxハード専用で埋もれたゲームってかなり多かったりします。本作も典型例でしたねー
むむむ・・・!!これは好きなゲームの予感!
こういうメトロイドヴァニア系も大好きなんですよね~・・・、また余裕が出来たら買います!XBOXのゲームもそろそろ増やさないと・・・。
これはメトロイドヴァニア好きにおすすめしたい作品です!マイナーですが、隠れた良作だと思っています♪
ギアーズの会社が作ったんですね。Xbox専用のソフトを高いレベルで作ってるんですね。専売によりハードを牽引して欲しい気持ちもあり、面白いゲームだからこそ、いろんなハードで遊べたら嬉しいところです。
そうなんです!あのギアーズを作った会社の作品だったりします。
日本では未だにXbox360とPC専用で、PS4/XboxOneのリマスター版がなかなか発売されないんですよねぇ。そのために埋もれてしまっています・・・
メトロイドヴァニアでTPSのような戦闘が出来るのは確かに斬新ですね。
ボリュームもそれなりにあるみたいだし満足度は高そうだ。
PS4には北米版がリマスター化されているそうなのでプレイしたくなったら買おうかな。
意外とこの組み合わせってありませんでしたもんね。北米のPS4リマスター版は分かりませんが、XboxOne版は日本語吹き替えも収録されていて最高でした♪
このゲームってEpic Gamesだったのか…。知りませんでした笑
それはそうとTPSとメトロイドヴァニアの融合は惹かれますね〜。いずれプレイしたいです!
そうなんです、あのエピック・ゲームズ開発なんです!今では買い切り型を販売しなくなったあの(泣)
ゲーム自体は今でも十分に通用しますので、メトロイドヴァニアーだったら是非!
リアルなグラフィックの2Dアクションゲームは中々珍しく感じますね。さらに銃を用いて奥の敵にも攻撃できるとはかなり斬新で興味を惹かれます。
マップが広くて探索が楽しそうなのも、個人的には嬉しいですね。
このグラフィックで2Dアクションゲームはなかなかのギャップがあります笑
ある意味、3Dゲームから2Dゲームへの架け橋みたいなタイトルかも知れませんね。