
聖剣伝説3/SFC
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は1995年9月に発売されたSFC「聖剣伝説3」のレビューをしていきます。
本作はファンタジー世界を舞台にしたアクションRPGの3作目ですが、マルチストーリーを採用したスーファミ後期の力作でした!
1990年代中盤に入るとスーパーファミコン市場は成熟化し、マシンパワーをフルに活かしたゲームが多数発売されます。
今回レビューするSFC「聖剣伝説3」もその一つで、グラフィックに関しては16bit機の完成形と言っても良いくらい。
それでいてマルチストーリーという当時としては珍しいシステムを採用し、前作のSFC「聖剣伝説2」で見られた戦闘周りの粗さもある程度は改善されました。
単調な点やバグの多さなど課題は残っていますが、前作のことを思うと大幅に進化している印象です。
ここからはそんなSFC「聖剣伝説3」について詳しく書いていきます。
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- ファンタジーアクションRPG「聖剣伝説」シリーズの3作目。
- 戦闘システムが前作から一新された。
- 冒頭で主人公を選択できるマルチストーリーを採用。
初リリース日 | 1995年9月30日 |
対応ハード | SFC |
ジャンル | アクションRPG |
推定クリア時間 | 20~30時間 |
売上 | 80万本 |
発売元 | スクウェア |
目次
良いところ
スーファミ史上最高のグラフィック
グラフィックはスーパーファミコンソフトの中でもトップクラスのクオリティに感じます。
前作と比べてカラフル感は薄れてしまいましたが、描き込みが細かくなってリアリティが増しました!
ボスも立体感や迫力を強調したようなデザインやアニメーションを採用しているので、初めてプレイした時は衝撃を受けたものです。
ゲームを進めていくと前作のように拡大縮小機能による擬似3Dのワールドマップを飛び回れるようになるほか、新たに水面を移動できるようになり、表現面は確実にパワーアップしています。
また、必殺技のアニメーションもパワーアップし、アニメーションやエフェクトのバリエーションも増しました!
当時のスクウェアはスーパーファミコン向けソフトを多数発売していましたが、本作ではそのノウハウをふんだんに活かしている印象です。
当時としては珍しかったマルチストーリー
本作は当時としては珍しくマルチストーリーシステムを採用しています。
ゲーム開始時に好きなキャラクターを選択できるんですが、それによってスタート地点とその後の展開が変わってくるんです!
そのため最低でも3周プレイしないと完全クリアはできないようになっていて、前作よりも長く楽しめます。
1周だけでも十分過ぎるボリュームを誇るだけにこれは凄い!
また、
- 昼夜や曜日の概念が追加
- 時間帯によって出現モンスターが変わる
- 曜日によって宿屋の料金が変わる
といった感じでフィールドに深みを持たせているので、細かい部分の作り込みもパワーアップしています。
スピード感と説得力が増した戦闘
バトルシステムは粗が多かった前作からだいぶ改善されました。
前作は動作が不安定で当たり判定が曖昧だったりダメージを与えると1~2秒間は追加攻撃が出来なかったりして理不尽さやテンポの悪さを感じたんですが、今作ではある程度改善されています。
まず「改善された!」と思ったのが、動作の安定さ。
今作では敵に出会うと戦闘モードになり、武器を構えた状態に切り替わり素早く移動が出来なくなりました。
そのため敵の攻撃を回避するのは難しくなりましたが、攻撃を当てやすくなっています。
しかも前作とは違って連続でダメージを与えられるようになっているんですよ。
アクションゲームなのにゲージを100%にしないと通常攻撃すらも当てられないのはおかしいと思っていたので素晴らしい改善点に感じます。
さらに仲間のAIが改善され、積極的に攻撃をしてくれるようになったので、みんなで敵をタコ殴りする展開になりやすくなりました。
おかげで前作よりもスピーディに戦闘を楽しめます。
その一方で魔法攻撃や必殺技を使用するとアニメーション演出でゲーム内時間が完全停止するようになりました。
せっかく良くなったテンポを潰しているようにも感じますが、アニメーション演出によって説得力を持たせているのも確かで、前作よりも表現面のリアリティが増しているように感じます。
自由度が高い育成システム
今作では主人公たちをクラスチェンジできるようになりました。
クラスは「光クラス」と「闇クラス」の大きく2つに分けられていて、それぞれに得意分野があります。
どのクラスにしてもストーリーに変更はありませんが、育成システムの自由度を持たせたことでRPGらしくなりました。
クラスごとに必殺技が用意されているので、それらを見比べるのも面白いですよ~!
惜しいところ
戦闘がよりワンパターンになった
戦闘は前作よりもワンパターン戦法になりがちです。
今作では戦闘モードに入ると動きが遅くなってしまい、敵の攻撃を回避するのが困難になっている関係で位置取りが重視されておらず、基本的には殴り合うか魔法攻撃で攻める感じになっています。
(相変わらず命中率・回避率の概念によって攻撃が当たったと見なされないこともあるし)
完全にステータスありきのバランスになっていて、アクションゲームとして見ると物足りなくなってしまいました。
しかもダンジョンの仕掛けは前作に続いてアッサリ仕様。
ゲームらしい駆け引きは戦闘でしか味わえず、サブイベントやミニゲームはほとんどなく、寄り道する必然性が低いので全体の単調さは否めません。
敵のカウンター攻撃が厄介
今作では魔法や必殺技を繰り出すと反撃(カウンター)してくる敵が中盤から増えていきます。
その関係で魔法攻撃の使い所が限られていて、前述の欠点と相まって殴り合うだけの展開になりがちです。
前作の魔法攻撃が強すぎたのもありますが、戦闘システムは改善の余地があります。
まだ多いバグ
バグは前作よりはマシになりましたが、まだ目立っています。
特に怖いのが、進行不能バグ。
中盤辺りで発生するので、もし、ハマったらショックが大きいです。
これからプレイされる際はバグに気を付けてください。
聖剣伝説3のレビューまとめ
前作からアクション性が下がっていますが、その分だけ動作は安定するようになり、ある程度楽しむことが出来ました。
雰囲気やBGMは前作の方が好きですが、ゲームとしては今作の方が好きです。
まだ気になる部分は残っていますが、前作で見られた違和感はだいぶ抑えられているので、今からプレイされる際は今作の方をおすすめします。
マルチストーリーを採用したSFC後期の力作!
こんな人には特におススメ。
・ファンタジー好き。
・RPG好き。
こんな人にはおススメできない。
・アクションゲーム好き。
・短気な人。
聖剣伝説3/お気に入り度【65/100%】
プレイした時間・・・約40時間
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Xbox | etc |
聖剣伝説3は1や2と違い、スーファミなのに一度もリメイクされていないのですね〜。なんでスイッチでほぼそのままの状態で1〜3をフルプライスで出したのだろうと思ったのですが、ある意味3の移植が付加価値そのものですね。聖剣伝説コレクションは現在、スマホ版で1を楽しんでいるので購入したいのですが、リメイクでもないのにフルプライスは高いと思うんですよね。ミドルプライスになったら買ってみようかな。
(ケントさんが大丈夫ならあのKOTYで悪名高い聖剣伝説4のレビューもお願いします!すでにあったらすみません(>_<))