

スター・ウォーズバトルフロントII/PS4(通常版) / (限定版)
スター・ウォーズ バトルフロントII/Xbox One(通常版) / (限定版)
2017年11月に発売されたPS4/Xbox One「スター・ウォーズ バトルフロントII」を今回はレビューします。
PS4/Xbox One「スター・ウォーズ バトルフロントII」は人気SF映画「スター・ウォーズ」を題材にしたアクションシューティングゲームです。
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- 映画「スター・ウォーズ」を題材にしたアクションシューティングゲーム。
- 三人称視点だけではなく一人称視点でも楽しめる。
- エピソード6と7の中間を描いたストーリーを楽しめるキャンペーンモードも収録。
初リリース日 | 2017年11月14日 |
対応ハード | PS4/Xbox One |
ジャンル | FPS |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
売上 | 初週3.2万本/累計8.0万本 |
発売元 | エレクトロニック・アーツ |
目次
良いところ
キャンペーンモードを新たに収録
今作には1人・オフラインで楽しめるキャンペーンモードが新たに収録されていました!
ストーリーはエピソード6と7の中間を描いたオリジナルとなっていて、主人公は帝国軍の特殊部隊「インフェルノ隊」の女部隊長アイデン・ヴェルシオ。
そう、帝国側のエピソードを描いているので、トルーパーと一緒に戦うことができるんです!普段は敵として戦う事が多いだけに、何だか新鮮。
さらにゲームを進めると反乱同盟軍側の視点から描かれ、関連するキャラクターを操作してミッションを進められるので、実は群像劇のような側面もあったりします。
どのキャラクターも強力な特殊技を持っていて使用することができるので、マルチプレイモードの練習としても最適です!
全ミッションクリアまで5時間前後とアッサリ感は否めませんが、その間に数多くのキャラクターを操作する事になり、AT-ATやXウイングなどの兵器が使えるシーンもあるので、濃密でした。
1人・オフラインで楽しめる「スター・ウォーズ」のゲームは久しぶりなのでキャンペーンモードの収録は嬉しかったです!
映画の名シーンを追体験できるマルチプレイモード
そして!バトルフロントシリーズで目玉となるマルチプレイモード!
最大40人で対戦できるマルチプレイモードでは5種類のルールが用意されていて、様々な形で「スター・ウォーズ」の名シーンを追体験出来ます。
代表的なのが、ギャラクティック・アサルト。
40人での大規模バトルとなっているんですが、目的はマップごとに変わります。
例えば攻撃側の場合、「特定のアイテムを使って大型の敵を倒す」「特定のエリアを制圧する」といった感じ。
これらの目的を3~4回こなせば勝利となりますが、舞台は映画版に登場するマップで、目的もそれに合わせています。
なので、マルチプレイながらも「スター・ウォーズ」の名シーンを追体験しているかのように感じられるんですね。
バトルポイントを溜める楽しさ
マルチプレイモードである程度戦い続けると、バトルポイントが溜まっていきます。
これを消費する事でルーク・スカイウォーカー、ダース・ベイダーなど様々なキャラクターを操作することができるんです!
前作はフィールドに落ちていた「ピックアップ」を入手しないと操作出来ませんでしたが、今作ではポイントを消費して操作するシステムに変わったんですね。
単に見た目が変わるだけではなく、強力なライトセーバーを振り回す事が出来たりするので色々使ってみると面白い!
上手く使いこなせば戦況を有利に持って行くことができるので、マルチプレイでは一部のルールを除いてバトルポイントを溜め、強力なキャラクターの使用権を入手して暴れるというのがセオリーになっていると思います。
なので、効率良く敵を倒してバトルポイントを稼いでいくのが面白いです!
ゲームシステム的に「コール オブ デューティ」シリーズのキルストリークに近いですね。
フレンドとの協力プレイが熱い!
そして、本作はフレンドとのマルチプレイが楽しいです!
オンラインに接続しているフレンドに招待を送れば同じサーバー&チームで一緒に戦うことができるので、ルールによっては共闘感を味わえるんですね。
特に盛り上がったのが、ストライクとヒーローVSヴィランです。
ストライクは8対8の小規模なチームバトル。
単に撃ち合うのではなく、攻撃側と防衛側に分かれて対象となるアイテムの破壊。もしくは指定の場所まで運ぶことになるので、キャプチャー・ザ・フラッグに近いルールとなっています。
なので、フレンドとの連携が上手くいくとリレー形式でフラッグとなるアイテムの受け渡しをしたり、ターゲットの強奪・破壊を防ぐべく協力して迫ってくる敵を倒したりできるんですね。
ヒーローVSヴィランは4対4のチームバトルですが、点数を獲得するには指定された敵を倒さないといけません。
なので、がむしゃらに倒しても意味はなく、倒す敵を意識しないといけません。
逆に言えば点数を奪われないよう特定の味方を守る必要になってくるので、フレンドと一緒にプレイしたらボイスチャットでの意思疎通が熱い熱い!
「あ!今度は自分がターゲットに選ばれた!みんな守って~!」「ヨーダがターゲットになった!みんな倒せー!」って感じで盛り上がります。
そう、このルールでは「スター・ウォーズ」の人気キャラクターのみを操作できるんですね。
いずれのキャラクターも耐久力が高く、特殊能力を持っているので、アクションシューティングというよりも対戦アクションゲームの側面が強くなっていてキャラゲーらしい戦いが楽しめます。
壮大な宇宙戦を楽しめる!
スター・ウォーズと言えば宇宙戦!
本作でも壮大過ぎる宇宙戦をキャンペーン、マルチプレイを問わずプレイ出来ます。
凄い!と思ったのが、フィールドのスケール感と地上戦からシームレスに切り替わる事。
スケール感は本当に素晴らしく、隕石や衛星などを細かく描いていてつい、戦闘をそっちのけて辺りを見渡したくなるレベルです(操作が難しいので余所見をするとよく墜落するw)。
地上戦から読み込み無しで切り替わるのも凄い!と思いました。
さっきまで宇宙船の中で銃撃戦を繰り広げていたのに、戦闘機に乗ったらパッと宇宙戦に切り替わるなんて!?
あまりにも膨大過ぎるデータ量が必要だと思われるので、ゲーム機の進化を感じ取った瞬間でした。
何気に充実しているアーケードモードのローカルプレイ
オンライン対戦ばかりが目立っている本作ですが、実はローカルプレイモードも充実しています!
最大2人までとなりますが、名シーンに合わせたシチュエーションで協力・対戦を楽しむ事が可能で、「スター・ウォーズ」のファン同士でプレイしたら盛り上がること間違い無し!
さらにルールやマップ、コンピュータの強さなどを設定してマルチプレイのトレーニングを2人で行う事も可能。
制限時間以内に倒した敵の数を競うなどしてみると地味に盛り上がると思います。
オンラインに接続しないと楽しめないゲームが増えている中、オフラインでも楽しめる対戦要素を搭載しているのは好感が持てますね。
惜しいところ
ローンチ時の出し惜しみ感
ローンチ時は全体的に出し惜しみ感がしました。
特にそれを感じたのが、マルチプレイモードで使用できるキャラクターが制限されている事。
新しいキャラクターをアンロックするには様々なゲームモードをプレイして目的を達成しないといけないんですが、これがなかなか面倒だったりします。
仮にキャラクターをアンロック出来たとしても能力強化をするにはさらにポイントなどを溜めなければならず、これを全キャラやろうと思ったら超大変!
どうやら本作。追加マップを無料で配信する代わりに長く遊んでもらうべく、アンロック要素を増やし、あわよくば課金をしてもらえるようなビジネスモデルに切り替えたようです。
ログインボーナス、チャレンジでの報酬、課金で購入できるクリスタル、ランダムでアイテムを入手できるクレートといい、アンロックのシステムやビジネスモデルはスマホのソーシャルゲームにかなり似ています。
長く遊んでもらうには有効な手段だとは思いますが、本作を購入するのは「スター・ウォーズ」ファン中心だと思われるので、初期に使用できるキャラクターはもっと増やしても良かったんじゃ?
お目当てのキャラクターをアンロックするためにプレイするという動機付けは出来ますが、ルーク・スカイウォーカーが最初は使えないのはさすがにやり過ぎです。
課金をすればすぐに使えるというのも、基本プレイ無料ならまだしも、買い切り型のコンシューマーゲームでそれをやられたらねぇ。
また、お金・もしくは時間をかければかけるほど戦況を有利に持っていけるバランスだと、新規が入りにくくなると思います。
噛み合っていないシステム
全体的にシステムが噛み合っていないと思いました。
まず、ほとんどゲームをプレイしない「スター・ウォーズ」シリーズの映画ファンに楽しんでもらうべく、ライトユーザー寄りに作られているのは分かります。
体力ゲージを中央下に分かりやすく表示して、一人称視点だけではなく、三人称視点も用意。
銃を放った時の手ブレも控えめなので狙いやすく、弾薬は無限なので拾う必要なし!
敵の察知範囲が表示されるなど、視認性にも気を配っている印象です。
同じDICEスタジオが手掛けた「バトルフィールド」シリーズとは明確な差別化が図られています。
一方、バトルポイントを消費して一時的に強力なキャラクターを使って戦えるマルチプレイのシステムはライトユーザーほど戸惑うんじゃないかと思いました。
戦闘中にバトルポイントを溜めるには沢山の敵を倒さなければなりませんからね。
強い人ほど戦況を有利にできるシステムは必ずしも本作のメインユーザー層にはマッチしていないんじゃないかと思いました。
個人的にはバトルポイントを溜めて強力なキャラクターを一時的に使用できるシステムのおかげで中毒性が高まっていると思いましたけどね。
全体のまとめ
「バトルフィールド」シリーズのDICEスタジオが手掛けているだけあって、マルチプレイの面白さは健在でした!
しかし、一新されたアンロックシステムや成長要素はライトユーザー層が多い「スター・ウォーズ」のゲーム。
それも買い切り型タイトルにマッチしているとは言い難く、そこでケチが付いてしまい、全体的に好みが分かれるゲームになった印象です。
それでも面白さの根本はしっかりしていますし、「スター・ウォーズ」シリーズのファンが喜ぶような演出や展開が満載なので、一定の面白さは保証します。
特にフレンドとのマルチプレイは面白く、発売直後は大盛り上がりでした!
システム周りに異物が混入されたが、TPS/FPSとしては手堅い出来!
こんな人には特におススメ。
・マルチプレイ型TPS/FPS好き。
・スター・ウォーズファン。
こんな人にはおススメできない。
・せっかちな人。
スター・ウォーズ バトルフロントII/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約25時間
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キャンペーン中に仲間を撃ったときのリアクションが面白いゲームですよね(笑)