【レビュー】マリオカート ライブ ホームサーキット [評価・感想] コンピュータゲームと玩具の融合を目指した任天堂らしい逸品!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2020年10月に発売されたSwitch「マリオカート ライブ ホームサーキット」のレビューしていきますが、まずはひとこと言わせてください。

今回のマリオカート、想像力次第で面白さが全然変わってきます!

マリオカートと言えばゲーム内に収録されているコース内でドタバタレースを繰り広げるものでしたよね?

一方、今作は「リアルとゲームが連動した新しいマリオカート」というアプローチで作られており、プレイヤー自らが現実世界でコースを作って楽しめるようになっています。

本編とは方向性が異なるので、間違っても「マリオカート9」と思って購入することはおすすめしません。

ですが、コンピュータゲームと玩具の融合を目指そうとする任天堂らしさが垣間見え、任天堂ファンとしてはホッコリする作品でした。

ここからはそんなSwitch「マリオカート ライブ ホームサーキット」の良いと思った点からまずは語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ラジコンカーとSwitchを連動して楽しむレースゲーム。
  • ラジコンカーに内蔵されたカメラによって現実世界と連動したレースを楽しめる。
  • 4つのゲートを部屋に設置することでコースのレイアウトを好きなように決められる。
初リリース日 2020年10月16日
対応ハード Switch
ジャンル レース
推定クリア時間 4~5時間
発売元 任天堂

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良いところ

柔軟性のあるコースクリエイト

「マリオカートライブ ホームサーキット」は、カメラが内蔵されたラジコンカーとSwitchを連動して楽しむレースゲームです。

本作にはラジコンカーが同梱されています。

このラジコンカーはSwitchのコントローラを使って操作できるほか、内蔵されたカメラの映像をSwitchの画面に映し出すことができるんです!

そのうえカメラの映像と重ねてマリオたちが映し出され、お馴染みのアイテムを使ったドタバタレースが繰り広げられます。

Switchの画面を見ながらラジコンカーを操作していると、まるで、現実世界の中で「マリオカート」を楽しんでいるかのようで不思議に感じます。

そんなSwitch「マリオカート ライブ ホームサーキット」で特に良いと思ったのが、柔軟性のあるコースクリエイトです!

レースを始める前にはコースを作成する必要があるんですが、予想以上に好きな形にできるので驚きました!

コースを作成する場合、4つのゲートを好きな場所に設置し、カートを走らせ、番号順にゲートをくぐっていきます。

すると、走った軌道が形として残り、コースとして完成するんですね。

最初は楕円形のよくあるタイプのコースしか思い浮かびませんでしたが、行きと帰りのルートを交差させるなどの工夫をすることを覚えてからは様々な形のコースを作れるようになりました。

でも、ある程度のスペースがないと遊ぶのが難しそうですよね?

ぼくも最初はそう思っていたんですが、無理に広いスペースを作らなくても楽しめるようになっています。

例えばこんな汚い部屋でも楽しめるんですよw

理由としては3つあります。

1つめは、Switchの画面を見ながらマリオカートを楽しむ形式であるからです。

多くの方がラジコンを一度や二度は触ったことがあると思いますが、思った方向とは逆に曲がって戸惑ったことは無いでしょうか?

本作の場合、Switchの画面を見ながらマリオカートを楽しむ形式である関係上、そんな心配は要りません。

ラジコンを操作している時、思った方向とは逆に曲がってしまうように感じるのは、「自分がラジコンカーに乗っている」という発想がぬけ落ちているからなんですよ。

本作ではSwitchの画面にラジコンカーの操縦席から見た映像が映し出されるので、通常のラジコンで必要とする想像力を補ってくれます。

おかげで思った方向と逆に進む可能性は低く、障害物が沢山あるコースでも意外と走れたりするんですね。

2つめは、小回りが効くことです。

ラジコンカーの中にはスピードが早くてカーブを曲がろうとしても反応が遅くて思ったように曲がれないことがありますよね?

本作の場合、排気量を50ccに設定すればゆっくり進むことができます。

加えて本編の「マリオカート」と同じような感覚で楽しめるよう、Aボタンでアクセル、Bボタンでブレーキ・バックという操作形式を採用。

小回りが効くように作られているので、急カーブもすんなり曲がることができるんですね。

おかげで多少狭いエリアもサーキットにすることができます。

3つめは、携帯モードにも対応していることです。

本作に同梱されているラジコンカーはSwitchの無線機能と連動して操作することになります。

ということはSwitchとラジコンカーの距離が離れすぎたり、電波を妨害する通信機器や干渉物があると通信が切れて操作できなくなってしまうんですね。

しかし、携帯モードにも対応しているということは、ラジコンカーを操作する中継機となるSwitchをプレイ中でも持ち歩くこともできる訳なので、広い範囲をサーキット場にすることができるんです。

例えばリビングと廊下を経由する大規模なコースを作ることもできるんですよ。

もし、本作がTVモードにしか対応していなかった場合、中継機となるSwitchを固定化しなければならず、無線を送れる範囲に制限が生まれてしまったことでしょう。

そうなると、ここまでコースの作成に柔軟性を持たせられなかったと思います。

このように本作は

  • Switchの画面を見ながらマリオカートを楽しむ形式である
  • 小回りが効く
  • 携帯モードにも対応している

といった3点によって部屋のスペースを無理に開けなくても楽しめるようになっていきます。

ですので、狭いと言われがちな日本の家庭でも、思ったよりは楽しめるんじゃないかなーと思いました。

あくまでも「思ったよりは」であって、あまりにも狭かったり散らかっている家庭ではまともに遊べませんけどねw

自由度が高いコースクリエイト

コースのクリエイトは柔軟性だけではなく自由度も高く感じます。

コースの軌道をある程度は好きなように決められることはもちろん、障害物を好きなように設置することもできるんですよ。

例えばヨッシーのぬいぐるみをコース上に置いてみましょう。

すると、Switchの画面にもヨッシーのぬいぐるみが現れました。

障害物の配置場所は完全に現実世界とゲームの世界と連動しているので、まさしく、拡張現実=AR体験を味わえると言っても良いのではないでしょうか?

何度も同じコースを走行して飽きた場合、あえて家にある小物を置くなどなどしてみると新鮮なレースを楽しめるかもしれませんよ?

また、現実世界だけではなく、ゲーム側でも仕掛けとルールの設定を行うことが可能で、カスタムレースでは

  • スピード
  • ラップ数
  • BGM
  • コーステーマ

といった項目の変更ができますし、コース上に設置した4つのゲートの仕掛けをそれぞれ変更することもできます。

現実世界、ゲーム世界。

それぞれの世界でコースをカスタマイズできるので、作成できるコースは理論上、無限と言っても良いでしょうね。

マリオカート本編と同じような感覚で楽しめる

本作は「マリオカート」の関連作ということで本編のような感覚で楽しめます。

アイテムを使ったドタバタレース、賑やかなBGM、ぶっ飛んだギミックはもちろん、操作感覚まで踏襲しているので驚きました。

例えばドリフト、ミニターボを使うことができるんですよ!

それもミニターボ発動時はラジコンカーの速度が微妙に速度が上昇し、ゲーム画面に映し出された映像もスピードアップしているように見えます。

なので、本編と同じような感覚でドリフト・ミニターボを行えるんですね。

「マリオカート」と言えばドリフトとミニターボですから、この点を抑えているのは大きく感じます。

ゲーム映像とラジコンカーの融合という意味では、それ以外にもアイテムのワンワンを使った時の感触に驚かされました。

アイテムのワンワンを使用するとワンワンがコースに沿ってカートを引っ張ってくれるんですが、引っ張られている感が凄いんですよ。

これ、何気にめちゃくちゃ工夫して作られているんじゃないかと思います。

ゲーム画面にはワンワンに引っ張られているかのようなアニメーションを映し出さなければいけませんし、ラジコンカーはアニメーションに合わせて速度を調整させないといけませんから。

本作のラジコンカー、明らかに通常のものよりも複雑なプログラムが埋め込まれている印象です。

「マリオカート本編と同じような感覚で楽しめる」というのは簡単ですが、裏では相当な試行錯誤をされているんじゃないかなと思いました。

ゲーム以外の用途にも活用できる

ラジコンカーを動かして楽しむゲームなので、単純にラジコンとしても面白く感じます。

慣れてくるとゲーム画面を見なくてもラジコンカーを操作できるようになるんですが、感覚的にはラジコンそのもので、子供の頃の体験が蘇ってきました!

今となってはコントローラのスティックやボタンを押してキャラクターを遠隔操作することに対して何とも思わなくなりましたが、昔は動くだけで楽しかったんですよ。

ゲーム画面を見ないでラジコンカーを操作しているとあの頃の興奮が蘇ってきます。

一方、ゲーム画面を見ながら目的もなしにラジコンカーを操作するのも新鮮味があって面白いですね。

ラジコンカーから見える映像は普段、ぼくらが目にしている現実世界よりも遥かに低い視点から映し出されるので、例えば紛失物が見つかるなんてことがあるんですよ。

試しにソファーの下へ潜ってみましょう。

あ・・・鳥さんが3羽もいるぞ!

こんな感じで普段は気が付きにくい発見があったりします。

なので、本作はレースゲーム、ラジコンカーとして楽しむのはもちろん、ドローンカメラのような感覚で活用することもできるんですね。

大切な物を失くしてしまった場合、本作を活用してみると良いかも!?

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惜しいところ

メンテナンスがやや大変

本作はラジコンとゲームを連動したゲームなので、メンテナンスはやや大変です。

と言ってもラジコンカーを組み立てたり、付属物がごちゃごちゃしているなんてことはありませんよ?

ラジコンカーは最初から完成されているので組み立てに時間がかかることはありませんし、付属物もダンボール製のゲートとケーブルくらいで、ゲートの組み立てもすぐにできます。

そこは「任天堂の気配りが行き届いているな~」と思いました。

が、ラジコンカー長く走らせているとタイヤにホコリが付いてしまったり、ゲートがヘタって突起した部分が出てきたりするので、定期的に掃除したり、組み立て直さないといけないんですね。

加えてラジコンカーのバッテリーは2時間前後しか持たないので、長時間続けてプレイすることはできません。

おもちゃとして見たら当たり前ではありますが、コンピュータゲームの感覚で手を出された場合、面倒に感じるかもしれません。

個人的にはラジコンカーのバッテリーがもう少し長持ちしてほしいなと思いました。

充電式である関係上、電池を買い足す必要がないのは財布に優しいと思いましたけどね。

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注意点

本作のタイトルには「マリオカート」と付いていますが、間違っても「マリオカート9」として購入することはおすすめしません。

少しでも本編に近付けるよう、ゲームシステムは似せていますよ?

ランダムで入手できる15種類のアイテム、4種類の排気量、8種類のグランプリ、ゴーストと勝負できるタイムアタック、コインを溜めて入手できるコスチューム、心地良いドリフトやミニターボ。

この辺りは「マリオカート」らしさを感じられました。

が、あくまでも本作は「リアルとゲームが連動した、新しいマリオカート」という目的として作られているので、従来の「マリオカート」とは異なる部分も多くあるんですよね。

例えばコースのレイアウトは自分で作らないといけない関係上、本編のようにあらかじめ収録された完成度の高いコースを楽しむことはできません。

対戦プレイも人数分のカートと本体が必要になるので、本編ほど気軽に白熱のバトルレースを楽しむことはできません。

実は本作、Velan Studios (ヴェランスタジオ)という海外の開発スタジオが手掛けた外注タイトルで、本編の「マリオカート」とは異なる会社が手掛けているんですね。

ですので、「マリオカート」は「マリオカート」でも本編とは別物として手を出すことをおすすめします。

注意点としてはもう1つ。

それは、ゲームカードが同梱されておらず、ニンテンドーeショップでゲームソフトをダウンロードする形式であることです。

そのためインターネットが接続できる環境とゲームソフトをダウンロードするための空き容量、965.0MBが必要となっているんですね。

ゲームソフト自体は無料ダウンロードできますので、これから購入予定の場合、ダウンロードしておくのも良いと思います。

製品版に同梱されているラジコンカーをSwitchに接続しないと紹介映像くらいしか見れませんけどね。

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マリオカート ライブ ホームサーキットのレビューまとめ

プレイヤーの環境・想像力次第で面白さが大きく変わっていくゲーム。

万人向けではありませんが、プレイヤーの工夫次第で面白さが大きく変わっていく点は良い意味で任天堂らしいゲームに感じます。

任天堂は単純に映像を美しくしたり、ゲームシステムを複雑にするだけではなく、様々なアプローチでコンピュータゲームの可能性を広めていき、ぼくらプレイヤーをワクワクさせてくれるところが良いですね!

コンピュータゲームと玩具の融合を目指した任天堂らしい逸品!

こんな人には特におススメ。
・クリエイト好き。
・ラジコン好き。

こんな人にはおススメできない。
・マリオカート9を求めている人。

お気に入り度【70/100%】

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1件のコメント

ニンテンドーラボやリングフィットADVに続く、任天堂のフューチャートイシリーズの新作ですね!
(なのでマリカの正統な続編だとは思ってませんwww)
強いてマリカシリーズだとVR、スマホ版と続くマリカ8DX以降の実験外伝作の第3弾って感じでしょうかwww

夢があっていいなぁと思いますけど、私の場合は1回遊んだらそれでいいやってなりそうだな。

こういうおもちゃは、日本よりも英語圏で売れそうな感じがしますけど、果たしてどうなるかな。