
Super Lucky’s Tale/Xbox One
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2017年11月に発売されたXbox One「Super Lucky’s Tale(スーパー ラッキーズ テイル)」のレビューをしていきます。
本作はキツネのラッキーが主人公の3Dアクションゲームですが、レア社のバンジョーやコンカーを彷彿とさせるどこか懐かしいゲームでした!
「スーパードンキーコング」シリーズで知られるレア社。
N64時代に入るとカラフルポップな3Dアクションゲームを多数発売するようになります。
バンジョーとカズーイの大冒険、ドンキーコング64、コンカーズ バッド ファー デイ etc…
いずれも欧米を中心に爆発的な人気を博しました。
今回レビューするXbox One「スーパー ラッキーズ テイル」は前述のタイトルを意識して作られています。
親しみやすいキャラクター、ジャンプアクションによるアスレチック、隠されたアイテムの収集。
子供から大人までプレイしているとワクワクするような作りとなっていて、普遍的な面白さがあります。
細かいチューニングが足りていないので、往年の名作を超えられたとは言えませんが、この手のジャンルが好きな人にはおすすめしたい作品です。
ここからはそんなXbox One「スーパー ラッキーズ テイル」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- ステージクリア型の3Dアクションゲーム。
- 箱庭マップに隠された「クローバー」を集めていくのが目的。
- 2Dアクションゲーム的なステージも登場する。
初リリース日 | 2017年11月8日 |
対応ハード | Xbox One |
ジャンル | 3Dアクション |
推定クリア時間 | 5~10時間 |
売上 | ランキング圏外 |
発売元 | 日本マイクロソフト |
目次
良いところ
カラフルポップで楽しげな世界観と演出
本作のグラフィックはカラフルポップで楽しげな感じになっています。
カートゥーン調のタッチ、デフォルメされたモデリング、濃いリアクション。
キャラクターを動かしていると、何かする度に映像や音にわかりやすく反映されるので、目的もなしに動かしているだけでも楽しく感じました!
この感覚はかつて任天堂のセカンドパーティ的な存在だったレア社のゲームに近く、キャラクターデザインやセンスも含めて酷似しています。
もうね、知らない人が見比べたら同じ会社が作っているのかと思うくらいグラフィックのテイストや演出、BGMの作りが似ているんですよ。
個人的にはパクリというよりはリスペクトに感じられ、任天堂&レア社ファンとしては感激しました!
何故かと言うと本家のレア社は大半のスタッフが抜けてしまい、黄金期に見られた3Dプラットフォーマー的な作品を生み出せなくなってきているからです(泣)
本作が発売された同時期にはXbox One「Sea of Thieves(シーオブシーブス) 」という作品も発売されましたが、こちらは一人称視点の海賊シミュレーターですから・・・。
任天堂にしても近年は2Dアクションメインで3Dアクションはあまり発売しなくなってきました。
それだけにこのようなフォロワータイトルが2017年に発売されたのは嬉しく感じます。
2020年9月、レア社黄金期のスタッフが独立して「Tamarin (タマリン)」という新作3Dプラットフォーマーを発売しました。
アスレチックと探索を融合させたゲームデザイン
このように懐かしさが漂っているXbox One「スーパー ラッキーズ テイル」。
肝心のゲームはというと、アスレチックと探索を融合させたような3Dアクションとなっています!
大きな目的となるのが、各ステージに隠された「クローバー」を集めることです。
「クローバー」をたくさん集めると次のステージへ進めるようになりますが、そのままゴールを目指してもほとんど集まりません。
では、どうすれば良いのかと言うと、
- ステージ上に隠された「L」「U」「C」「K」「Y」のアルファベットをすべて集める
- 1ステージでコインを300枚以上集める
- ステージ上のどこかに隠れているチャレンジを達成する
といった条件を満たさないといけないんです。
すると、脇道に隠されたアイテムを意識して探さなければならなくなり、箱庭探索型アクションゲームの側面が強くなってくるんですね。
といっても各ステージの構造はオープンワールドのように開けているわけではなく、どちらかと言うと複数の広場で構成されている印象で、ストーリーに沿って順番に進んでいくように作られています。
そのため普通にプレイする分には一本道のステージクリア型アクションという印象なんですが、「クローバー」集めを意識すると探索型アクションという印象が強くなっていくんです!
感覚的には探索型とリニア型の中間という印象で、他のゲームで例えると3DS「スーパーマリオ3Dランド」やWii U「スーパーマリオ3Dワールド」のようなステージクリア型の3Dアクションといったところでしょうか。
探索の難易度はやや高め。
隠し通路が死角に存在することもあるので、ぼくの場合、1ステージのアイテムをすべて集めるのに20分以上かかったこともありましたw
何故、こんなにも探索の難易度が高いのかというと、視点を自由に切り替えられないからです。
最大90度までしか傾けられないので、こんなところも3DS「スーパーマリオ3Dランド」やWii U「スーパーマリオ3Dワールド」に近く感じます。
ジャンプアクションを駆使したアスレチックを楽しみつつ脇道を探索する。
それこそが本作の真骨頂に感じます。
スーパードンキーコング風の2Dアクションステージ
本作には横スクロール形式のステージも存在します。
この手のステージでは左から右へ進んでいき、アスレチックをこなしていく形式となっているので、古典的な面白さを感じられました。
イメージ的には「スーパードンキーコング」シリーズのような感じでしょうか。
というのも同じ2Dアクションであることに加え、「L」「U」「C」「K」「Y」といった英文字のアイテムを集める要素が存在するからです。
これ、「スーパードンキーコング」シリーズの「K」「O」「N」「G」パネルとまんま同じじゃないですかw
それ以外にも
- 残機制を取り入れている
- フォトリアル調の背景
など共通点が多く、本作の2Dアクションステージを見ていると「スーパードンキーコング」シリーズを思い浮かべずにはいられませんw
多彩なサブステージ
ここまで触れたのはあくまでもメインステージです。
実は、それ以外にも
- 強制スクロールステージ
- パズルステージ
- 玉転がしステージ
といった様々なサブステージが用意されています。
いずれもメインステージとは趣向が異なるので、合間に挟まれることで気分転換ができました!
サブステージで印象的だったのが、パズルステージです。
パズルステージではラッキーのアクションを駆使して銅像を正しい場所まで動かしていくんですが、終盤になるとめちゃくちゃ難しくなります。
どのくらい難しいのかと言うと、「レイトン教授」シリーズのナゾに匹敵するくらいw
惜しいところ
雑なローカライズ
ローカライズはイマイチに感じます。
テキストは日本語ですが、翻訳の精度が低く、読んでいてもイマイチ頭に入ってきません。
しかも不自然な改行でフキダシの文字も途切れているので読みにくく、見栄えも悪く感じます。
こういうところが微妙だと印象が悪くなってしまうので勿体なく感じました。
キャラクター性をイマイチ活かせていない
本作の主人公となるラッキーは親しみやすいデザインとなっています。
しかし、ゲームをプレイしていてもレア社のバンジョー&カズーイのように愛着は持てませんでした。
というのもキャラクター性がゲーム性やストーリー性にあまり活かされていないからです。
地面に潜っての移動ができたり、尻尾アタックができるのは良いんですが、オリジナリティがないんですよね。
ストーリーにしてもありきたりで、クリアをしても「世界を救った!」みたいなカタルシスは味わえませんでした。
さらに問題なのが、ラッキー以外のキャラクターの魅力的を全く感じられないことです。
どいつもこいつも「やる気あるのか?」と言いたくなるようなデザインとなっていて、ラッキーだけが頭一つ抜けていますw
今や可愛いキャラクターが主人公のアクションゲームは大量に発売されているだけに、この辺りがイマイチだと厳しいですね。
まあ、ぼくがレア社のゲームと比べているのが問題なのかも知れませんが。
トリが入ったリュックサックを背負ったクマとか、見た目は可愛いのにドス黒い性格のリスとか、そんな奴らと比べたら分が悪いに決まっていますw
Super Lucky’s Tale(スーパー ラッキーズ テイル)のレビューまとめ
カラフルポップで楽しげな3Dアクションゲーム。
今やこの手のゲームはありふれており、同系統の作品と比べて突出して優れている訳ではないので、残念ながら定番化は難しいと思います。
ですが、個人的にこの手のゲームは大好物なので、プレイしている時は短いながらも幸せなひとときを過ごせました。
数ある3Dアクションゲームの中で真っ先におすすめすることはできませんが、この手のジャンルが好きな人は選択肢の1つとしてどうでしょうか?
定番化を狙ったレア社風味の3Dアクション!
こんな人には特におススメ。
・カラフルポップな3Dアクションゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・アスレチックアクションが苦手な人。
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字幕デフォルトオフはいかんでしょ笑
とはいえレビューを見た感じは丁寧に作っているようで良かったです。カラフルな世界感はやっぱりいいですね〜。見てるだけでも楽しそうです。
まだ入手できていませんが、購入したら優先的にプレイしたいです。さっくりクリアできそうですしね。