【レビュー】キキトリック [評価・感想] 見た目は地味だが凄く斬新な聴き取りゲーム!

2012年1月に発売されたWii「キキトリック」を今回はレビューします。
Wii「キキトリック」は音を聴き取る新感覚のゲームです。

良いところ

130108-0955-08
斬新なゲーム内容

今日は”●●●●”ですね。”●●”に”●●●”でもどうですか?

キキトリックは、音を聴き取るゲームです。
例えばキャラクターが上記の台詞を喋り、
喋った言葉の伏字部分に何が入るのかを当てていくことになるんですが、
キャラクターのボイスがノイズや合成音声だったりして聴き取りにくく、
慣れてくるまで何を喋っているのかさっぱり分からないんですよ。ヒントが無かったら尚更。

今日は”いい天気”ですね。”一緒”に”お食事”でもどうですか?

↑しかし、聴き取りにくい音でも、
伏字
無しの文章を見ながらだとそれらしく聴こえるんです!
本作ではこの人間の耳と脳の習性を上手くゲーム化しているから驚きました。

130108-0954-29
気軽に遊べる

多くのゲームではWiiリモコンのポインター操作と”耳”しか使用しなくて良いので、
ポインター操作に慣れていて、聴覚に異常が無ければどんな人でも楽しめます。
そのため気軽に楽しめるので、横になってプレイしても大丈夫です!
また、耳さえ傾ければゲームに参加できるので、
例えば料理を作っている最中のお母さんでも参加できます。

ギャラリーが簡単にゲームに参加できるのは、ゲーム内容はもちろんのこと、
大きなテレビでプレイできる据え置き機であることも大きく、
このようなゲームを2012年1月にWiiで発売するのは非常に合理的だと思いました。
ゲームを進めていくと1人で聴き取るのが困難になるので、
家の人を呼んでプレイする展開になりやすいのも上手く考えられています。

130108-0956-02
キャラクターとの会話が楽しい

メインモードの「ノイズくんとなかまたち」では、
5人のオリジナルキャラクターの話を聞いて、
会話で伏字になっている部分を選択肢の中から当てていくことになります。

それで面白いのが、各キャラクターにしっかりとした性格や設定が用意されていること。
そのため伏字になっている部分がどうしても聴き取れなくても
慣れてくるとそのキャラクターの性格を読み取って答えることが出来ますし、
何よりそのキャラクターに感情移入をしてしまい、会話すること自体が楽しく感じてしまいます。

130108-0958-58
バリエーション豊かなミニゲーム

本作には全部で8種類のミニゲームが収録されています。
例えば騒音が激しい中、お客さんの注文を聞き取って商品を渡すミニゲームとか、
文章を見ながら音声を聞いて、言い間違えた部分を見つけるミニゲームとか・・・。

いずれも聴き取り能力が試されるミニゲームなんですが、
非常にシチュエーションが多彩で、新鮮に楽しむことが出来ました。
聴き取りを題材にしたゲームをここまで考えられるとはお見事!

130108-0958-08
悪ノリ要素が満載

「電器店」というミニゲームではテレビ画面に様々な映像が映し出されるんですが、
それらの映像が実写やパロディCM、
萌えアニメの宣伝だったりしてとてもシュールで、見ていて楽しい気分になれました。

130108-0957-36

また、ゲームをやりこむことで手に入る「音グッズ」も、
測定機能、プチゲーム、おもちゃなどくだらないものばかりで、
開発者の悪ノリを感じられます。さすが「メイドインワリオ」スタッフが
関わっているだけの事はありますね。同シリーズのノリが好きな人は必見ですぞ!

130108-1000-22
1人でも結構遊べる!

内容的にみんなで遊ぶタイプのゲームに感じますが、
本編、ミニゲーム共にステージや問題のバリエーションが多く、さらにはレベルも存在するので、
収録されているゲームを交互にプレイしておまけを楽しめば、1人でも結構遊べます。
クリアしたと思っても、何か出てくるかもしれませんよー。

個人的に合わない&気になったところ

130108-0959-33
キャラクターデザインが酷い

本作に登場するキャラクターはペラペラで首が無く、
丸いデザインとなっていますが、非常にカッコ悪く、購買意欲が下がってしまいます。
ファミリー向けにデザインしているとは言え、もう少しセンスの良いデザインは無かったのだろうか?
正直、全く売れなかった大きな要因のひとつだと思います。

130108-0954-56
全体的に地味

聴き取りを題材にしたゲームのためどうしても文章や画像だけでは面白さを100%伝えきれず、
ゲーム的にも地味に感じます。これも全く売れなかった要因の一つと言えそうですね。
また、ボリュームはそれなりにあるものの、題材的にカジュアルなので、
これが今の時代にフルプライス(5,800円)はちょっと高いです。


今までに無いタイプのゲームなのでパッと見ただけではピンと来ない方も多いと思いますが、
遊んでみると徐々に魅力に取り付かれてしまいます。
地味な印象は否めないものの、”聴き取り”という題材をゲームにするとはお見事!

こんな人には特におススメ。
・斬新なゲームが好きな人。
・気軽に遊べるゲームを探している人。
・老若男女向けのパーティゲームを探している人。

こんな人にはおススメできない。
・耳に異常がある人。

キキトリック/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約10時間
※当ブログのゲームレビューの採点についての方針はこちら をご覧下さい。

※何か分からないゲーム用語を見かけたらこちら をご覧ください。

【人気ブログ】( ´艸`)( ´艸`)( ´艸`)( ´艸`)【ランキングへ】
6646e5e1.gif




4件のコメント

ほう これは、佐村河内さんに
是非!やって欲しいですね!

これ、確かwiiが完全に勢いを失っていた時期に発売されましたよね。
さすがに地雷臭がすごすぎて買わなかったのですが、普通に面白いみたいですね。
発売時期や宣伝不足、ライトゲーマー向けなのに価格設定が高かったのが売れなかった要因でしょうね(^_^;)

>ズンさん
アハハ、耳が聞こえていたらプレイ出来るゲームですからね!w
時事ネタですが、そう絡めて来ましたか!?

>伯爵さん
安藤ケンサクの二の舞になってしまった作品ですが、
作りは丁寧な作品だと思います。
ある程度進めた時の歯ごたえ差がまた良かったです。
絶対に売れないと思いますが、
Wii Uはこういうタイトルが欠けていると思うんですよねぇ。