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【レビュー】Contras(コントラスト) [評価・感想] ユニークだけど洋ゲー臭が強い!

うぉぉぉ~!こんなの良く考えたな!

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2014年2月に1,462円(税別)配信されたアクションアドベンチャーゲーム、PS4「Contras/コントラスト」。

PS Plusのフリープレイでプレイしてクリアしたので、本記事では本作の感想を書いて行きます。

影を使ったパズルが素晴らしい!

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本作最大の特徴は、影の世界と現実世界を行き来できる事。

現実世界での冒険は普通の3Dアクションなんですが、影の世界では平面移動しかできず、2Dアクションに近いものとなっています。

凄いのは現実世界でオブジェクトを動かす事で影が変化して、その影を足場として利用して新たな場所へ行ける事!

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例えば写真のような場所でオブジェクトを奥に押すとします。

すると壁に映った影がどんどん小さくなっていき、影の世界の足場が小さくなっていきます。

逆に手前に引くと影がどんどん大きくなり、影の世界の足場は大きくなっていく事でしょう。

それ以外にもオブジェクトを回転させて影を別の形に変えたり、ライトの向きを変えて新たな影を作り出したりと本作には影を使ったパズルが沢山用意されていて「こんなのよく思いついたなー!」と思いました。

このような仕掛けってオブジェクトの造形と影の位置を徹底的に計算して作らないといけないから、開発はかなり大変だったのではないでしょうか?

プレイしていて開発者の大変さを感じてしまいましたよ。

どの仕掛けも徹底的に計算して作られているので、芸術作品のようにも感じられます。

完成された世界観

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影を使った仕掛けばかりに目が行きますが、世界観の作り込みも凄いです。

本作はフィルム・ノワールという1940~50年代にアメリカで制作された犯罪映画のような世界観となっていて、レトロな建物やオブジェクトが沢山置かれています。

BGMがジャズ調になっているところもレトロ感を醸し出してくれますね。

個人的にはあまり好きな世界観ではありませんが、作り込まれているのは確かで作品の価値を高めていると思います。

影を使った様々なギミックが凄い!

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このゲームは3Dアクションとしては珍しく、戦闘はほぼ存在しません。

そうなると退屈になってしまう恐れがあるんですが、影を使った様々なギミックによって最後まで飽きずに楽しむ事が出来ました。

影を使った仕掛けは何もパズル要素だけではなく、時には横スクロールのアスレチックアクション的な仕掛けが出て来たりとジャンプアクションスキルが要求される事もありました。

ある程度の自由度

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本作は基本的には目的に沿って進めて行きますが、完全な一本道では無いし、行動面での自由度もそれなりにあったりします。

ゲーム中盤では3つある目標を、好きな順番から攻略する事が出来ました。

また、収集アイテムもいくつか用意されていて、それらを箱庭マップから探す楽しさもあったりします。

大抵は影の世界に入らないとたどり着けないような場所にあるから、探索をする楽しさもありますね。

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インディーズゲームだからか全体的に粗い

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このように本作は個人的な琴線に触れる要素が沢山あるんですが、一方では全体的に作りが粗く感じました。

ゲームバランスが悪いとか、そう言う事はあまりないんですが動きが安っぽいし、テンポが悪いんですよね。

キャラクターのモーションは一昔前の洋ゲーを彷彿とさせるような安っぽさで、PS4基準で見てしまうと「なんじゃこれは!?」って感じです。

60fpsで滑らかに動くのも安っぽさを際立てている気がします。インディーズゲームというのもあるのでしょうか?

ちょっと歩いたらムービーやロード時間が頻繁に挿入されるのは、テンポが悪いですね。

ストーリー自体も空想モノなので置いてきぼりにされがちで、良く分からない事も沢山あったし。

ラストはあまりにもあっけなくて、「え?もう終わり!?」って感じでした。

キャラクターデザインのバタ臭さといい、一昔前の洋ゲーにあった悪い要素を色々と持ってきている気がします。

最近のゲームでは珍しく、英語音声・日本語字幕ですしね。

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全体のまとめ

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発想は凄く良い作品なんですが、悪い意味で洋ゲー臭く感じました。

このマズイ部分を取り除いてくれたら良作になっていた気がします。

影を使ったパズルは面白いので、もっとこういうゲームがプレイしたくなりました。

こんな人には特におススメ。
・斬新なゲームが好きな人。

こんな人にはおススメできない。
・洋ゲー臭が苦手な人。
・せっかちな人。

Contras/コントラスト/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約5時間

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  1. トト より:

    影の世界で平面移動って神々のトライフォース2ににてるんですかね?よくわかりませんが(笑)

  2. 通りすがり より:

    >>トトさん
    2010年に発売された、こっちでしょ
    http://www.youtube.com/watch?v=NftW9ffPUgo
    あと、これ
    http://www.youtube.com/watch?v=dED2QzpecSw

  3. kentworld より:

    >トトさん
    イメージ的には、あれにジャンプが加わったようなものだと
    思って頂けると分かりやすいと思います。

  4. kentworld より:

    >通りすがりさん
    そう言えばこんなゲームありましたね(笑)
    影を使ったゲーム、探せばもっとありそうだなぁ。

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