1998年12月に発売されたPS「クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周」を今回はレビューします。
PS「クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周」はバンディクーのクラッシュが活躍するアクションゲームシリーズ3作目です。
目次
良いところ
パワーアップした背景のグラフィック
「クラッシュバンディクー」シリーズは、奥へどんどん進んでいくタイプの3Dアクションゲームです。
前作と比較して特筆したいのが、グラフィックの表現力!
前作以上に背景が作り込まれていて鳥や蝶々などの生き物をよく描いていますし、中世の城下町やピラミッドなどロケーションのバリエーションも多彩でタイトル通り世界を一周したかのような気分を味わえました。
本作が発売されたのはPS時代後期ですが、マシンパワーをフルに引き出しています。
初心者に優しい難易度設定
「クラッシュバンディクー」シリーズは、全体的に難易度が高めです。
そのためアクションゲームが苦手だとおススメしにくいんですが、今作はだいぶ遊びやすくなっています。
というのも「1」や「2」と比べて木箱を壊した時に出現するリンゴを入手しやすい関係でクラッシュの残り人数を増やしやすくなっているからです。
従来の作品と同じく何回もミスをすると体力やチェックポイントが増える救済措置もありますし、ユーザーフレンドリーな作品になりました。それでも、アクションゲームが苦手だと厳しいですけどね。
ステージのバリエーションが大幅アップ!
本作では様々な世界を冒険出来ますが、ゲームプレイも多様性が増しました!
リンゴバズーカーや高速ダッシュなど従来の作品と比べてクラッシュの使えるアクションが増えていますし、恐竜、スクーター、バイク、飛行機など使える乗りものも増えているのでアクションゲームだけではなく、レースゲームやシューティングゲームに近い感覚で楽しめるステージもあるんですよ。
しかも、どのステージもバランス調整が絶妙で、アクションゲームらしい歯ごたえも感じられるから最高です。
タイムアタックの追加


目標タイムを破るには、今作から新たに加わった「高速ダッシュ」を使わなければならないので、今までとは違ったプレイを楽しむことが出来て燃えるんです。
これまで通り収集アイテムを集める楽しみもあるので、やり込みゲーマーは燃えます。
おまけ要素が満載
今作から別売りの「ポケットステーション」を使った連動機能が楽しめるようになりました。連動機能はおまけ程度ですが、ちょっとだけ得した気分を味わえます。
そして、今作には隠しムービーが用意されているんです!
この隠しムービーが非常に面白い内容で、日本の文化にちなんだパロディ動画になっています。
あまりにも力が入り過ぎて、SCEの本気っぷりを感じました。SCEのこういうバカなところは大好きです。当時のSCEはバカでセンスのあるTVCMやゲームを沢山出していましたね。
惜しいところ
相変わらず地味
全体的に良く出来たアクションゲームですが、相変わらず効果音や演出が地味です。
スピンアタックが敵にヒットした時はもう少し爽快感のある音を鳴らしてほしいですし、吹っ飛ぶ演出もあっけなくて安っぽい。木箱を壊した時はまずまずの爽快感を得られるだけに勿体ない。
クラッシュのやられ演出を増やすだけではなく、こういうところにも気を気張って欲しかった。
全体のまとめ
アクションゲーム好きが燃える要素満載で初心者への配慮もしっかりしていて、シリーズ最高傑作といっても過言ではありません。
アクションゲーム好きだったら買って損の無い作品だと思います。PSを代表する名作アクションゲーム!
こんな人には特におススメ。
・アクションゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。
クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約15時間
PSで最初にプレイしたソフトがこの作品でした。
やり込み要素もやりがいがありでステージのバリエーションも豊富だったから最後まで飽きなかったです。
過去の3作品がリマスターで復活するそうなのでそちらも楽しみです。