
WHITEDAY~学校という名の迷宮~/PS4
2017年8月に発売されたPS4「WHITEDAY(ホワイトデー)~学校という名の迷宮~」を今回はレビューします。
PS4「WHITEDAY(ホワイトデー)~学校という名の迷宮~」は呪われた高校からヒロインたちと脱出するホラーゲームです。
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- 韓国の学校を一人称視点で探索していくホラーアドベンチャーゲーム。
- 守衛さんに見つかるとしつこく追いかけられる。
- 学校内では様々な怪奇現象が巻き起こる。
初リリース日 | 2015年11月19日 |
対応ハード | PS4 |
ジャンル | アドベンチャー |
推定クリア時間 | 15~25時間 |
売上 | 初週0.3万本 |
発売元 | アークシステムワークス |
目次
良いところ
守衛さんが怖い!
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ~見つかったぁぁぁぁ~!
ホラーゲームと言えば恐怖ですが、本作は今までプレイした作品の中でもトップクラスの怖さがありました。
僕はホラー描写に強く、ちょっとした事ではビクともしませんが、このゲームではビビりまくりましたからね!
一番の恐怖は学校内を警備している守衛さん。守衛さんはこちらを見つけると全力で追いかけて殴りかかってきます。
殴られまくるとゲームオーバーになってしまい、前回セーブしたところかチェックポイントまで戻されてしまうので、本作最大の強敵なんですよ!
こちらは攻撃できる手段がないので見つかったら全速力で逃げてトイレの個室などに隠れるしか方法がなく、見つかった時は焦ります。
厄介な事に難易度ノーマル以上だと守衛さんのいる場所は近付くと大きくなる奇妙なBGMや小さな物音で判断するしか方法がありません。
なので、学校内を探索している時は常に守衛さんの事を頭に入れないといけないんですね。
面白いのが、明かりの要素。電気を付けた状態だと守衛さんに見つかってしまうので近付いてきた時は消さないといけないんですが、そうなるとアイテムを拾う事が出来なくなります。
明るさによってメリットとデメリットが混在するので使い分けていく必要があり、それがステルス要素を面白くしていると思いました。
思わずパンツを汚してしまうホラー描写
守衛さん、怖い、怖いよぉ。
どこにいるかな?どこにいるかな?
バァァァァァァ~!!!!!
本作最大の恐怖は守衛さんですが、それ以外にも思わずパンツを汚してしまうホラー描写が満載です。
ただでさえ守衛さんの事を頭に入れながら不気味な学校内を探索するだけでも怖いのに、時々、ストリングスを使用した奇妙なBGMが鳴ったり、窓音が激しくなったりしてビックリします。
極めつけは稀に出てくる幽霊!
学校内を探索していると稀に幽霊が近づいてきて当たると物凄い叫び声が聴こえて一瞬、画面が覆われます。
この演出が最高に怖く、さすがにビビりました。1回だけならよくある事ですが、2回目、3回目以降もビビったから相当な事ですよ。
学校内では基本的にBGMは鳴らず、環境音だけなので、そんな中で画面が幽霊で覆われて叫んできたらビックリしますよ!
大変心臓に悪く、思わず力んでしまってパンツを汚してしまうほどです。
※何色で汚したのかは想像におまかせします。
それ以外にも無限ループの迷宮内を彷徨わせて奇妙な声で童謡を歌ってきたりとか、和製ホラーの恐怖を突き詰めていて油断できません。
探索や謎解きが面白い
探索や謎解きは面白く感じられました。
学校内はとても広く、沢山の部屋が存在します。しかし、多くの部屋には鍵がかかっていて、最初は入れないんですね。
現在、入れる部屋を探索してアイテムや文書を見つけ、文書に書かれているヒントを頼りに謎を解いていくのが基本的な流れですが、「バイオハザード」みたいで面白いです!
謎解きの難易度は全体的に高く、何度も何度も同じところをぐるぐる回る必要があって大変ですし、守衛さんの事も意識しないといけませんが、だからこその面白さがあると思いました。
↑時には入手したアイテムを様々な角度から眺めないといけません。こんなところも「バイオハザード」そっくり!
癒しになる恋愛アドベンチャー要素
ゲームに華を添えている女子高生。彼女たちとは学校内を探索していると何度か遭遇して選択肢ありのイベントシーンが挿入されます。
非常に怖い本作では大変重宝する要素で、癒しになりました。
どの娘も見た目が可愛く、声やしぐさも良い感じなので本当に有り難い。
彼女たちの好感度は選択肢によって変化し、ストーリーも変わっていくので、本当に恋愛シミュレーションゲームをプレイしているかのようです。
※ゲームの8~9割は学校内を探索するホラーアドベンチャー要素で構成されていますが。
幅広い難易度設定
実はこのゲーム、かなりストイックで高難易度だったりします。
ゲームクリアのフラグ立てをするには隅々まで探索しないといけないし、攻撃もできない。
セーブ回数は有限。ゲームオーバーになったらセーブポイントからやり直し。それまでに入手したアイテムはロスト。
守衛さんの位置を判断するのは音だけ。謎解きは高難易度。一人称視点で視界が悪い。
このように制限が多く、探索難易度も高いので、挫折する人が続出してもおかしくはありません。
しかし、ゲーム開始時に難易度選択が可能で、イージーや激イージーも用意されているんです!
こちらを選択する事で主人公の体力が大幅に増え、守衛さんに近付くとお知らせしてくれる機能が追加されて携帯電話にヒントメールが送られるようになります。
個人的にはイージーや激イージーが一般的なゲームレベルの難易度に感じられたので、最初はこちらを選択するのがおすすめです。
2周目以降はアイテムの位置や謎解きの答えが分かっているので、マルチエンディングですし周回を重ねるごとに難易度を上げていけば良いと思います。
高難易度にすると新たな幽霊が出現するようになるので、さらに恐怖を味わえますぞ~!
日本のゲームとしか思えないほど素晴らしいローカライズ
八城高校に転校したばかりの2年生、山本勇人くん。
彼はベンチに座っていた美少女、四宮しずくちゃんに一目惚れをします。
日本の学校で、日本人たちが恋愛をするホラーアドベンチャーゲーム。
それがWHITEDAY~学校という名の迷宮~!
なんてのは仮の姿!
本当は韓国の学校が舞台で、登場人物もすべて韓国人なんです。
と言うのも本作は韓国産タイトルで、日本向けにローカライズされているから!
ゲーム中では常に日本という設定ですが、元々は韓国向けに作られています。
その観点で本作を見ていくと、あまりにも自然過ぎるローカライズにビックリしました!
テキストは完全に日本語訳がされていますし、ボイスも日本語ですからね。
さらに学校内の掲示板や文字が描かれたのオブジェクトもほとんどすべて日本語に訳されていて、相当な手間がかかっていると思いました。
古電話の受話器を取ると韓国語が聴こえたり、日本人からしてみると少しだけ学校内の構造に違和感を持つなど僅かに違いを感じられる事はありましたが、上手いこと国産タイトルとして擬態しています。
個人的にはいっそのこと開き直って韓国産であることをアピールし、舞台やキャラクターを韓国名にしてゲーム進行に差し支えのない部分のテキストはハングル文字にしても良いと思いましたけどね。
惜しいところ
操作性が悪い
操作性は良いとは思えませんでした。
一人称視点なのはまだしも、オブジェクトに触れるときは画面中央に表示されるマーカーをオブジェクト付近に表示されるマーカーに合わせてボタンを押さなければならず、やりにくいんです!
問題なのが、オブジェクト付近に表示されるマーカーが小さい事。
そのせいで照準を合わせるのが大変だし、小さすぎて見落としてしまい、思わぬところで詰まってしまう事が何度かありました。
元々、パソコン向けに展開されていた作品なので無理もありませんが、この辺りはコンシューマー向けにアレンジしてほしかった。
PS4にしては粗いグラフィック
グラフィックはPS4基準で見ると粗いです。
背景は暗いため誤魔化しが効いて粗さを感じませんが、人間キャラクターは全体的に粗く、PS2ソフトをリマスター化しているかのようでした。
実際、本作は2001年に発売された作品をリメイクしたような感じなので、そう考えると無理もないんですけどね。
あたかも新作かのように売り出しているので、まっさらな状態でプレイすると粗さを感じると思います。
個人的にはPS2時代を彷彿とさせるようなCG調のモデリングで嫌いじゃないんですけどね。
全体のまとめ
恋愛アドベンチャー要素が大きな特徴となっていますが、ホラーアドベンチャーとしては最高峰の恐怖と謎解きを楽しめました。これは海外でカルト的な人気を誇るのも納得です。
操作性に難ありで難易度によっては不親切に感じられてグラフィックも粗いので人によっては酷評するかもしれませんが、舞台も日本に見せかけた韓国で見どころは多く感じられました。
国産のギャルゲーに見せかけた最恐の韓国ホラーゲーム!
こんな人には特におススメ。
・ホラーゲーム好き。
・韓国好き。
こんな人にはおススメできない。
・ホラーゲームが苦手な人。
・心臓が弱い人。
WHITEDAY~学校という名の迷宮~/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約10時間
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昨年からホラーゲームに飢えていたのですが、このゲームも面白そうですね!
自分は余りゲームは上手くないので、幅広い難易度設定は嬉しい!
これも、今後のホラーゲーム購入の選択肢に入れておこう。