
Farpoint(ファーポイント)/PSVR(同梱版) / (通常版)
2017年6月に発売されたPS4「Farpoint(ファーポイント)」。
PSVR専用のFPSですが、VR黎明期の”今”だからこそ感動できる作品でした!
本記事では本作のレビューをしていきます。
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目次
良いところ
圧倒的な没入感
本作はPSVR専用のFPSだけあって、没入感が凄かった!
VRによって360度見渡せるだけではなく、広大な世界を自由に移動できるんです!
VR専用ソフトは酔い対策によって自由に動けるものが少ないので、これだけで大きなセールスポイントになります。
スケール感も凄かった!
渓谷では崖を移動する事になるんですが、下を覗き込むと落下の恐怖を味わえるようになっていました。足場が狭い崖は思わずソロリと慎重に移動してしまうくらい。
ラストシーンの迫力も凄かったですね。
ロボットが対峙する様子を眺められ、巨大な要塞が飛び立つシーンを間近で見られますから!
リトライ時のロード時間も早く、ゲームを開始したらほとんど阻害される事なく没頭できると思います。
銃との一体感が凄い
銃との一体感も素晴らしかったです。
本作はDUALSHOCK 4の6軸検出システム(3軸ジャイロ、3軸加速度)とPSカメラによって自分の手の動きに合わせて銃の照準を合わせる事が可能なので、よりバーチャルリアリティを感じられました。
てっきり同じVRに対応したFPSの「バイオハザード7 レジデントイービル」と同じくエイムは首を動かして行うものかと思っていましたが、全然違いましたね。
まるでWiiリモコンのポインター操作やPS Moveのモーションセンサーと同じような感覚で銃を操作する事が可能なので、スティックでのエイムが苦手な人でも楽しめると思います。
シューティングコントローラで一体感がさらにアップ!
別売りのシューティングコントローラを使用すると、一体感がさらにアップします!
ゲーム内に表示されている銃と同じような形状の上にモーション操作対応なので、シューティングコントローラの傾きに合わせてゲーム内の映像も反映されるんです!
それと、スコープを覗けるのが素晴らしい!
実際にスコープを覗くようなポーズを取ると本当に覗いて命中率がアップするんです。
後述のチャレンジモードで好成績を収めたい場合、シューティングコントローラはあったほうが良いですね。
気持ち良い敵のリアクション
敵を倒した時の爽快感はなかなかのものでした。
敵は主に化物なんですが、倒すと気持ち良いくらいに破裂するんです。まるで「ギアーズ オブ ウォー」みたい。
部位欠損描写もなかなかのもので、これをVRによって間近で見られるんだから凄いですね!
敵の残骸も間近で見られますが、凄い迫力でした。Z指定にならないのが不思議なくらい。
VR世界で協力プレイができる!
本作はオンラインでの2人協力プレイに対応しています。
収録されているステージは6つでいずれも本編から切り取ったものなんですが、VR世界でフレンドと協力プレイできるのは新鮮でした!
本当に相手がその場にいるかのような臨場感を味わえて、おまけモードとして片付けてスルーしたら勿体無いレベル。
お遊びで相手に銃口を向けられるんですが、迫力が半端なかったです!
本当に向けられているかのようでビックリしますよ。
ちなみに協力プレイではフレンドリーファイアが有効で、相手にダメージを与えることができます。
なので、相手に銃口を向けて本当に倒す事だってできるんです。
ゲーム的には不利になるのでやってもメリットはないですが、自分たちでVRの迫力を感じ取るため一度はやってみてほしいです。
アーケードスタイルの別モードを収録
本作にはアーケードスタイルで楽しめるチャレンジモードが収録されています。
こちらは銃撃戦に重点が置かれていて、本編のステージでスコアアタックが楽しめるんです!
より多くの敵を倒せば高得点となりますが、制限時間があるのでウカウカしてられず、その葛藤が熱く感じられました。
フレンドや全世界のユーザーとスコアボードで対決ができるので、シューティングを楽しみたい人はこちらのモードがオススメです。
惜しいところ
平凡なゲームプレイ
FPSとしての出来は2017年のゲームとしてみると平凡でした。
やや横に広いマップで淡々と銃撃戦を繰り広げるような感じで、アトラクション的な仕掛けや探索要素はありません。
武器の種類も少なく、しゃがみやほふく前進、弾薬補給、ナイフなど近年のFPSで当たり前の要素もスポイルされていて、様々な制約がかかってしまうVR専用であるが故に物足りなさを感じるところがありました。
値段の割に少ないボリューム
VRタイトルの宿命でしょうか。
約6,400円の割にボリュームは少なめで、メインモードは4~5時間程度で終わってしまいます(しかも淡々としている)。
サブモードがいくつか用意されているとは言え本編の素材を流用したものですし、コストパフォーマンスは高く感じられません。
設定が面倒
ゲームを始めるまでの設定が面倒に感じました。
VRの装着やセッティングはもちろんの事、PSカメラの位置設定もしっかり行わなければ画面上にワイヤーフレームが表示されて邪魔に感じてしまい、始めるまでが大変です。
我が家の場合、部屋が狭い関係でテレビから1Mくらいしか離れられず、配信のためにPSカメラをテレビ上部に固定していたんですが、この場合だと立ちながらじゃないと上手く認識してくれず、快適にプレイ出来ません。
なので、PSカメラをテレビ下に設置する事にしました。
顔出しの配信をしている方の場合は用途に合わせてPSカメラの位置を変更しなければならず、面倒に感じると思います。
全体のまとめ
VR専用では初となる本格的なFPSという点が大きなセールスポイントの作品。VR黎明期にこのような作品は貴重です。
しかし、既存のFPSと比べたら平凡なのは否めず、VR黎明期の”今”だからこそ感動できる作品だと思います。
今は感動出来ますが、VRが浸透するであろう数年後はどうなるのか分かりません。
VR黎明期に生まれた本格的なFPS!
こんな人には特におススメ。
・VRで本格的なゲームを楽しみたい人。
こんな人にはおススメできない。
・コストパフォーマンスを重視する人。
・気持ち悪い生物が苦手な人。
Farpoint(ファーポイント)/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約6時間
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ああ、ガンコン使わなかったのか
それじゃ没入感もそんなないべw