▼この記事で主に伝えたいこと
・減点方式ではなく加点方式で見るべき。
・しかし、点数制&加点方式は強い主観が入るので公平性が重視されたメディアが行うのは不適切。
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回はPS4/Xbox One「レッド・デッド・リデンプション2」のメディアとユーザー間で生まれた溝について語っていきます。
本作は海外では大絶賛されており、メタスコア平均97点 という歴史的な高評価となりました。
このような流れが生まれると日本でも大絶賛の嵐が巻き起こるのが通例です。
が、今作は違いました。
ユーザー評価は本当にメタスコア平均97点を取ったのか疑問に思うほど割れていて、Amazonのカスタマーレビュー では平均3.4点となっています。
直近にメタスコアで高評価だった「ゴッド・オブ・ウォー」「Marvel’s Spider-Man」「アサシン クリード オデッセイ」とは明らかに異なる状況です。
中には実際にプレイして楽しめなかったからか「メタスコア平均97点はあり得ない」と訴える人も出てきました。
果たしてPS4/Xbox One「レッド・デッド・リデンプション2」のメタスコア平均97点はインチキなのでしょうか?
ここからはぼくの見解を語っていきます。
減点方式か?加点方式か?
まず最初に言いたいのが、PS4/Xbox One「レッド・デッド・リデンプション2」は手放して褒められる作品ではありません。
操作性は現代の洗練されたTPS/FPSに準じておらず、ゲームプレイもメインミッションはレールに乗っている感が半端なくて古臭く感じられます。
欠点を挙げたらキリがありません。
しかし、世界観の作り込みは郡を抜いていて、ストーリーも先に進めば進むほど味わい深くなりました!
客観的な考えですが、これは欧米の方にとっては物凄く突き刺さるんじゃないかなぁと思います。
なので、多少の欠点は吹き飛ばしてしまうんじゃないかなと。
バグが多くて粗削りなPS3/Xbox 360「The Elder Scrolls V: Skyrim(スカイリム)」が大絶賛された時も思いましたが、欧米の方は減点方式ではなく加点方式でレビューをしているのではないでしょうか?
実際、海外レビューを読んでみると欠点に感じる部分は以下のようにしっかり指摘しています。
・あまりに仕事めいた水増しコンテンツ
・相変わらずぎこちなさを感じるRockstarの操作体系
・旧世代に取り残されたままの動作
・煩雑なアイテム管理
・没入感を高めるより逆に冷めさせてしまうセミ・リアリズム要素
・残念なほどインタラクティブ性が低い多くのストーリーテリング
ソース (Choke Point)
こんなに辛辣な文章が含まれているのにどこも満点を付けているんですよ。
もし、これが減点方式のレビューだったらメタスコア平均97点はあり得ません。
点数制が話をややこしくする
加点方式でゲームをレビューするのは良いことだと思います。
しかし、それは個人の話です。
ゲームメディアになると話が変わってきます。
だって、ゲームメディアには公平性が求められていますから。
欠点は山のようにあるけど、俺はこのゲームが好きだ!100点!
こういったレビューは個人が行う分には問題ありませんが、これをメディアが行ってそれが客観的な事実としてまとめられるのは違和感があります。
「メタスコア平均97点はあり得ない」と訴える人はこの辺りに疑問を感じているのではないでしょうか?
すべてはゲームメディアという媒体が点数制を取り入れたことで起きた問題なんですね。
お気に入り度の方が適切なんじゃないか?
ぼくが思うに海外のゲームメディアは日本と比べてレビューが主観的に感じます。
自分たちが気に入らない物は容赦なく減点をして好きな物は思いっきり加点しますからね。
例えば無双系タイトルとベセスダ・ソフトワークス系タイトルのスコアを並べてみたら納得していただけるでしょう。
PS3/Xbox 360「真・三國無双7」 68点
PS3/Xbox 360「真・三國無双7 猛将伝」 69点
PS3/Xbox 360「真・三國無双6」 57点
PS4/Xbox One「ウルフェンシュタイン2 ニューコロッサス」 87点
PS3/Xbox 360「The Elder Scrolls V: Skyrim(スカイリム)」 96点
PS4/Xbox One「ディスオナード2」88点
PS4/Xbox One「フォールアウト4」87点
ソース (Metacritic)
こうしてみると無双系タイトルは全体的に低く、ベセスダ・ソフトワークス系タイトルは全体的に高いのが分かりますよね?
どちらも長所と短所がハッキリして好みが分かれますが、ある程度の主観性がないとここまでハッキリとした差が生まれないと思います。
ぼくが思うにここまで主観的だと点数よりもお気に入り度の方が適切なんじゃないかと思うんですよね。
「○○点」って聞くと客観的な事実っぽく感じますが、「お気に入り度○○%」だと筆者の主観的な評価であることが強調されますからね。
実際、当ブログでも「評価」の表記を「お気に入り度」に差し替えてからコメント欄での反応が明らかに変わったんですよ!
実は当ブログでも付けた点数についてツッコミが入ることは何度かありました。
例えば欠点を大量に挙げながらも100点を付けたゲームのレビューに「こんなにも沢山の欠点があるのに満点はおかしい!」とツッコミが入ったことがあったんです。
しかし、お気に入り度という表現に差し替えてからはどうでしょうか?
以前のようにツッコミを入れる方が居なくなったんです。
おそらく、お気に入り度という表現によって主観的な数字であることが伝わったんでしょうね。
点数というものは客観的なデータになりやすく感じます。
ツッコミを入れる方は「その数字は客観的なデータとしては不適切だ!」と訴えたいのではないでしょうか?
全体のまとめ
最後にまとめさせていただくと・・・
・減点方式ではなく加点方式で見るべき。
・しかし、点数制&加点方式は強い主観が入るので公平性が重視されたメディアが行うのは不適切。
こんな感じになります。
PS4/Xbox One「レッド・デッド・リデンプション2」は光るものを感じるので、加点方式で超高評価を付ける人が出てくるのもおかしくはありません。
しかし、そのやり方は強い主観が入るので、客観性が重視されたゲームメディアが行うのは不適切にも感じます。
なので、「レッド・デッド・リデンプション2がメタスコア97点はありえない!」と訴えたくなる人の気持ちも分かるんですよ。
欧米のゲームメディアから大絶賛され、日本のユーザーからは賛否両論となった「レッド・デッド・リデンプション2」。
すべての溝は点数制という客観的で独り歩きしやすい表現が生み出したものだと思います。
こうして考えるとゲームメディアって表現の自由がないから大変ですね・・・。
個人的には点数制を採用するうえに加点方式を取り入れた海外のゲームメディアはどこかユーザーっぽくて好きです。
ゲームメディアに公平性を求めていたら不適切ではあるんですが、そういう危なげないところが刺激的で好きなんですよね(それが許せない人も沢山居るとは思いますが)。
レッド・デッド・リデンプション2(RDR2)はつまらない?楽しくプレイするための7つのコツを紹介!
レッド・デッド・リデンプション2【CEROレーティング「Z」】 – PS4
雰囲気とか世界観とかメッセージ性のために遊びの部分をどこまで犠牲にするかてきな話って他のゲームでもちょくちょく出てきますよねむずかしい….それこそ、そういう部分って好みの別れがはげしいし
てか、このブログを初めて見させてもらった時、レビュー記事の点数のところをお気に入り度何パーセントと書いてあるのを見てうわあ上手いなあと思いました !!