


「マインクラフト」の記録的な大ヒットによって近年、大量に出回っているサンドボックスゲーム。
最近、PS4「LEGO ワールド 目指せマスタービルダー」(以下、LEGO ワールド)という「マインクラフト」(以下、マイクラ)とコンセプトが似偏ったサンドボックスゲームが発売になりました。
本記事ではそれぞれの違いを語っていきます。ついでにPS4/PS3/PSV「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ」(以下、ドラクエビルダーズ)との違いも語っていきましょう。
目次
その1:操作感覚が全く違う
LEGO ワールドとマイクラ。それぞれ操作感覚が全く違いました。
どちらも一人称視点、三人称視点に切り替えられるけど、それぞれにベースとなっている操作方法があるので、推奨視点が決まっています。
マイクラは「コールオブデューティ」に代表されるFPSに近い操作感覚となっていました。そのため照準を合わせてブロックを設置する必要があって、三人称視点ではやりにくいです。
LEGO ワールドはN64「スーパーマリオ64」に代表される3Dのジャンプアクションゲームに近い操作感覚になっていました。そのため三人称視点でのプレイが適していて、移動やアクションをするだけなら一人称視点ではやりにくいです。
じゃあどのようにしてブロックを組み立てるのかと言うと、専用の操作モードに移行するようになっているんですね。こちらはクリエイトツールそのもので、マウスでの操作を前提にして作られていると思いました。
ドラクエビルダーズの場合はマイクラをベースに作られていますが、一人称視点モードを失くしているため少々ブロックを設置しにくいです。ただ、どこにブロックが設置されるのかマス目で表示されるようになっているため、多少の配慮はなされています。
その2:作るまでの大変さが全然違う
LEGO ワールドとマイクラ。それぞれ作るまでの大変さが全然違います。
マイクラの場合、何かを建てるには素材を集めなくてはなりません。地面を掘って地面のブロックを集める。木を切って木のブロックを集める。
さらには集めた素材を合成させてパーツを作る必要があり、敵が襲ってきて建物を壊してくる事もあるからまるで原始人になって自給自足の生活を送っているかのようです。
LEGO ワールドの場合、そんな制限はありません。ブロックは無限大に組み立てられますし、素材を集めてオブジェクトを作る必要もありません。
ただ、全く何もしなくて良いという訳ではなく、各地を探索してお金を集めたり、クエストをクリアして新しいクリエイトツールをアンロックする必要があって、自分が作りたい物によってはある程度の苦労をする事になります。
それでもマイクラと比べたら非常に楽で、単純にクリエイトを楽しみたいだけならLEGO ワールドの方がおススメです。
マイクラにもクリエイティブモードという無制限にブロックを設置できる別モードが存在しますが、自給自足のサバイバルモードに人気が集まっている印象で、こちらのモードこそが真骨頂と言われています。
ドラクエビルダーズの場合は、基本的にはマイクラと同じです。何かを立てる場合、素材を集めるところから始める事になります。
その3:ゲームの難易度が全然違う
LEGO ワールドとマイクラ。それぞれゲームの難易度が全然違います。
LEGOワールドはハッキシ言って簡単です。体力の概念はあるけど、敵から攻撃を受けても、溶岩に落ちてもかすり傷程度。仮にやられてしまってもすぐに復活が可能で、体力の概念が必要なのかと疑問に思うくらいです。
また、クエストも目的がハッキリとしていて、ナビゲートもあるので対応するツールやアイテムを持っていたら簡単にクリア出来ます。
一方、マイクラは通常モードの場合、難易度は高く感じられました。
敵の攻撃力は高く(特に爆発するクリーパーは強敵!)、体力が0になってしまうとその場に持っているアイテムを大量に落としてしまい、家のベットからやり直しになってしまいます。
空腹ゲージも存在するため定期的に何か食べないとダメージを受けてしまいますし、ヒントもほとんど用意されておらず、全体的にストイックです。
サバイバルモードでも4種類の難易度が存在し、敵が出現しなかったり、体力が自動回復するように設定する事も出来ますけどね。
ドラクエビルダーズは基本的にマイクラと一緒。ただ、難易度はやや低めに設定されています。
その4:それぞれにクリアの概念が存在する
LEGO ワールドとマイクラ。それぞれクリエイト要素が強い一方、クリアの概念も存在します。
LEGO ワールドの場合、各地に散らばった100のゴールドブロックを入手するのがゲームをクリアする方法です。
ゴールドブロックは箱庭マップに散らばったクエストをクリアすると入手が可能となっています。
クエストの内容はクリエイトツールを使ったものが多く、それぞれの機能を学ぶ事を前提にして作られている印象です。
マイクラはエンダードラゴン討伐が一応のゲームクリアとなっています。
エンダードラゴンと戦うにはエンドポータルの作成などをしなければならず、ゲームクリアをするには様々なオブジェクトを作ってレシピを覚えなくてはなりません。
ドラクエビルダーズの場合は章仕立てになっていて、それぞれの章をクリアする事が目的となっています。
他のサンドボックスゲームとの違いはストーリー要素が存在する事。
章をクリアするまでに拠点などにいる住人から大量のクエストを受注し、依頼をこなしていく事になります。
注目したいのが、他のサンドボックスゲームとは違ってゲームクリアまでの導線が手作業で作られている事。
LEGO ワールド、マイクラ共に導線が曖昧のため自動生成で作られているところがあって、計算されたマップ作りがなされておらず、ゲームバランスはいい加減なところがあります。
一方、ドラクエビルダーズは手作業のため専用のダンジョンやフィールドが用意されていて、ボス戦などのイベントも仕組まれていてゲームバランスがしっかりしています。
そのためオープンワールド型のアクションゲームに近いゲームデザインに感じられました。
その5:用意されたブロックの形が違う
LEGO ワールドとマイクラ。それぞれ用意されているブロックの形が違います。
マイクラの場合、用意されているのは正方形の3Dドットブロックのみです。
基本的にはこの3Dドットブロックの色を変えたり、模様を付け加える事でバリエーションを増やしていて、あとは扉やベット、柵などのパーツが用意されているくらい。
用意されたブロックの種類は多いけど、形のバリエーションは少なく感じられます。
この点はドラクエビルダーズも同じですが、こちらはマイクラよりもさらに制約が増えていて、ブロックやパーツも少なくなっているのでそこまで自由に世界を作る事は出来ません。
一方、LEGO ワールドの場合、様々な形のブロックが用意されています。
正方形、長方形、三角形など様々な形が用意されていて、さらには複数の大きさもあるので、マイクラでは実現できない滑らかな形のオブジェクト(例えば坂道)も建てることができるんです!
もちろん、扉や窓など専用のパーツも存在するので、これらと組み合わせたら表現の幅広さが大幅に増します。
全体のまとめ
以上、LEGO ワールドとマイクラ、ドラクエビルダーズの違いでした。
こうしてみると、LEGO ワールドとマイクラは全然違うタイプのゲームなんですね。
より細かいクリエイトを楽しみたい場合はLEGO ワールド。苦労してクリエイトを楽しみたい場合はマイクラ。ストーリーを楽しみながらクリエイトしたい場合はドラクエビルダーズ。
それぞれに異なる良さがあるので全部プレイしても良いですし、自分に合ったものだけを選択するのも良いと思います。
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一概にサンドボックスゲームといえども目的から難易度までかなり違いますね。なかなか公平な比較をして紹介しているのでわかりやすかったです。
私は章立てで目的やサブミッションのあるDQビルダーズが最も性に合いそうだと思いました。出てくるモンスターもお馴染みなキャラたちですし。
それにしてもあらゆる方面でネタにされているクリーパーがそんなに強敵だとは思わなかったです。あとマイクラには空腹ゲージもあるんですか!?雰囲気はレトロでちょっとスローライフっぽいイメージでしたが、案外ガチなサバイバルゲームですね。