2018年2月21日に発売されたサバイバルアクションゲーム、PS4/Xbox One「メタルギア サヴァイヴ」。
小島監督を中心としたコナミ騒動の直後に発表された異質な「メタルギア」という事もあり、ファンを中心に厳しい風当たりを受けています。
僕自身も本作に関しての期待度は低く、当初はあまり期待していませんでした。
が、各メディアがこぞって大絶賛していたので、何か光るものはあると思っていたんですね(自分自身がサバイバルアクションゲーム好きなのもあってステマの可能性は低いと思っていました)。
そんな中で2018年1月に配信されたベータテストはまずまずの面白さでした。
大絶賛するほどの物ではないけど、タワーディフェンスとしてはそれなりに面白く、クソゲーではないだろう。
そんな気持ちで製品版をプレイしてみたところ・・・
これが予想以上に面白い!
何が面白いのかって、制限の多さによって生まれる緊張感と中毒性の高さです。
この辺りについてはレビュー記事で散々書いたので、詳しくはそちらをご覧ください。
メタルギア サヴァイヴ【レビュー・評価】強い風当たりの中で生まれた人を選ぶ神ゲー!
本記事では最高に楽しめた「メタルギア サヴァイヴ」をプレイして感じた今のコナミに関しての想いを語っていきます。
今のコナミも捨てたもんじゃない!
近年のコナミは自社のIPを持て余しており、また、スマホゲームに力を入れています。
そのため往年のコンシューマーゲームファンとしては目の敵にしてしまいがちです。
僕自身もこのブログでコナミに関しての批判を色々してしまいました。
また、酷い時は陰謀論とも言える記事を紹介し、確証はないのにコナミの労働環境に関して批判したものです。
開発者の流入が進んでいたのは事実なので何かしらの問題点はあるのかもしれませんが、少なくとも良作を発売できるだけの開発力はあるんだと今は再確認しました。
僕自身はあまり触っていませんが、近年の「実況パワフルプロ野球」や「ウイニングイレブン」シリーズは評価が高いですし、まだ大手ゲームメーカーとしての体裁は保っているんですね。
盲目的になっていた過去の自分
一時期の僕はコナミのすべてを否定しようとしていました。
期待していた「サイレントヒルズ」は発売中止になり、「ときめきメモリアル」「悪魔城ドラキュラ」「ラブプラス」「プロ野球スピリッツ」と次から次へと有力IPを凍結。
その一方でスマホ向けには積極的に展開をするようになり、コンシューマーゲームファン側としては裏切られたように見えたんですね。
KONAMIの新しいリーダーが目指すもの――「創る力」「磨く力」「届ける力」で進化し続ける組織へ(日経トレンディネット 2015/5)
何よりも気になったのが、社長のインタビュー記事。
コンシューマーゲームファンからしたらスッキリしない発言が続き、とてもモヤモヤしたのを覚えています。
社長がこんな風じゃ今後は期待できないだろう。
次第にその気持ちが怒りへと変わっていき、PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360「メタルギアソリッドV ファントムペイン」を最後にコナミのゲームは買わないとさえ思っていました。
現実世界で完全な善or悪はありえない
創作物の多くは善と悪がハッキリしています。
しかし、現実世界で完全な善or悪はありえないんじゃないかと思うんですね。
自分を慕ってくれている人が完全な善人者とは限らないし、逆もしかりです。世の中、そんな単純じゃありません。
僕は自分にとって都合の悪い人をつい”悪”とみなしてすべてを否定しようとしてしまいますが、それって危険な思考なんですね。
それはコナミにも言えることで、今でも全体的には良くは思っていないですが、未だに良い作品を発売できるほどの集団ではあるんだと。そう思うようになりました。
自分が気に入らないかと言って頭ごなしに批判するんじゃなくて、細かい部分までよく見てそれぞれの良し悪しを判断する。
そういう人間になりたいな~と改めて思うようになりました。
物事に白黒ハッキリ付けるとスッキリするけど、そうすることで時には損することもあるんだな~と思う今日この頃です。
この辺りは任天堂信者でPSを全否定していた頃とまるで変わっていないなぁと反省しております・・・
関連記事:任天堂信者でPS嫌いだった僕が全機種を愛するゲーマーに更生した話
「メタルギア サヴァイヴ」をもっと多くの人にプレイしてもらいたい!
今回、このような記事を書いた理由。
単刀直入に言うと「メタルギア サヴァイヴ」をもっと多くの人にプレイしてもらいたいと思ったからです!
この記事を書いている時点では売上結果は出ていないけど、おそらく「メタルギア」ブランドの大作ゲームとしては信じられないくらい厳しい数字になるでしょう。
それだけ僕の周りでは誰もプレイしていないんです。PSNフレンドは120人以上いますが、プレイしている方は全体の5%も行っていませんでした。
また、世間での評判も当初よりは持ち直してきていますが、騒動によって色眼鏡で見られてしまったり、セーブスロットの拡張が課金である影響からかそこまで良い訳ではありません。
夢中で楽しめた者から言わせてもらうと過小評価に感じています。
だからこそ本作が素晴らしい作品である事を伝えるためこのような記事を公開してみました。
ストイック過ぎる内容なので好みは分かれると思いますが、価格は5,000円程度とお求めやすいですし、気になった方がいましたら安くなってからでも良いので触ってみてください!
個人的にはこんな素晴らしい作品が埋もれてしまうのは勿体無いと思っています。
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正直KONAMIのゲームはもともとウイイレとかパワプロは毎年バージョン違いを売ってるだけだったので、運営型モデルを導入するのは正解だと思います。
あと最近KONAMIは過去のIPをスマホ向けに配信していますが、過去人気のあったIPは消費者は思い出補正込みの嬉しさが強いので、絶対買うほどの興味は残っていないと思います。スマホ向け配信も納得。
KONAMIは他ゲーム会社より先に取捨選択に成功してるのだと思います。ただそのやり方やあまりに急速だったので、反感を買ってしまった節もあるので、もう少し上手くやれなかったのかとは思います。