どうも!KENT(@kentworld2 )です!
先日、こんな記事を公開しました。
ドカッと売れてサッと消えたゲームボーイアドバンス(GBA)の歴史を振り返る!
↑この記事ではゲームボーイアドバンス(以下、GBA)の歴史を振り返っているんですが、付いたコメントを読んでビックリしたんです。
GBAってこんなにも人気だったのかと。
でも、発売当時のGBAはそこまで評価されている印象はなかったんですよ。
どちらかと言うと地味な存在でした。
これ・・・明らかに当時と比べて再評価されているんじゃ!?
そう思ったので秘密を探ってみることにしました。
すると、意外な事実に気が付いたんです。
本記事ではGBAが再評価された理由について語っていきます。
目次
3DSの年齢層
まずはこちらのデータをご覧ください。
4Gamer で公開された3DSの年齢層グラフを分かりやすくまとめたものになるんですが・・・
10~14歳の割合が飛び抜けているのが分かりますよね?
もちろんそれ以外の層もバランスよく居るのが分かりますが、3DSは低年齢層の支持率が特に高いようです。
しかも9歳以下は集計の対象外なので、低年齢層の比率は実際にはさらに高いでしょう。
このデータをそのまま当てはめることは出来ませんが、ぼくが見た限りだとGBAの年齢層はさらに低く感じます。
当ブログの読者層
続いてはこちらのデータ(※)をご覧ください。
こちらは当ブログの読者層になります。
3DSの年齢層グラフから一転してかなり高めなのが分かりますよね?
なんと、特に支持率が高い年齢層は30~39歳でした!
次点は「40~49歳」「23~29歳」で、全体の半数以上が30~40代となりますw
大半が男性だと思われるので、おっさんだらけじゃないですか!w
※集計期間は2017年10月16~17日。
2つのデータを照らし合わせて分かったこと
これらのデータを見て分かったことがあります。
それは、当ブログの読者はGBAのメインターゲット層だった人が多いということです。
GBAが全盛期だったのは今から18年前。
仮にGBAのボリュームゾーンが3DSと同じ10~14歳だった場合、現在は28~32歳になります。
当ブログの読者層よりもやや低めではありますが、GBA直撃世代がそれなりに居るのが分かるでしょう。
ネットに書き込みをする層
続いてはこちらのデータをご覧ください。
こちらは総務省報告書に掲載されていたTwitterの年齢層グラフになりますが、見ての通り20代が特に多いですよね?
これをインターネット全般に当てはめることはできないかもしれませんが、ネットに書き込みをする層は20代が多いと見ても良いでしょう。
何が言いたいのかと言うと子供がインターネットに書き込みをすることは滅多にないということです。
そうなるとネット上の声は大人中心となり、子供の声がほとんど聞こえなくなります。
ですが、人間は成長する生き物です。
子供もやがて大人になり、ネット上で子供時代の思い出話をすることもあるでしょう。
GBAが再評価されているように見えるのってそこに秘密が隠されていると思うんですよ。
つまり、当時GBAを楽しんでいた子供が成長してネットに書き込みをするようになったから再評価されているように見えるんじゃないかなと。
GBAと比べて評価されていない3DS
GBAの人気とは対象的だったのが3DSです。
携帯ゲーム機最後の砦!8年間スマホと戦い続けたニンテンドー3DSの歴史を振り返る!
↑先日、当ブログでは3DSの歴史を振り返った記事を書きました。
力の入れようはGBAの特集記事をさらに上回るレベルで、なんと11,000文字にも及ぶ大ボリュームな内容だったんです!
にも関わらずコメント数はGBAの特集記事を下回ってしまいました。
また、コメントの内容も温度差を感じます。
GBAの特集記事に付いたコメントは熱量を感じるものが目立っていたんですが、3DSの場合はやや距離を置いた感じのコメントが目立っていたんですね。
もちろん3DSを存分に楽しまれた方のコメントも付きましたが、GBAの記事と比べたら劣っています。
記事タイトル | 本体の販売台数 | 文字数 | コメント数 |
3DS特集記事 | 2,500万台 | 11,000 | 24 |
GBA特集記事 | 1,700万台 | 6,400 | 30 |
本体の販売台数、記事の文字数、記事の気合の入れよう。
どちらも3DSの方が上回っているにも関わらずGBAの方が優勢なのは驚きました。
でも、GBAの方が当ブログの読者層とマッチしているのを考えると納得してしまいます。
3DSが再評価される日は来るのか?
任天堂の携帯機は子供に人気が高く、インターネットは大人に人気が高い。
この傾向を突き詰めていくと3DSが再評価される日は近いんじゃないかと思います。
3DS全盛期(2012年~2014年)に楽しんでいたメイン層(10~14歳)は現在15~19歳になりますからね。
あと5年もすればインターネットに書き込みをする3DS世代が続出することでしょう。
その頃には「妖怪ウォッチを友達と楽しんだ!」「New スーパーマリオブラザーズ2は神ゲーだった!」みたいな思い出話をそこら中で聞けるかもしれません。
任天堂のゲームは子供の方が楽しめるのかも?
New スーパーマリオブラザーズ2が神ゲーな訳ないじゃん!
任天堂が発売した3DSソフトはマンネリゲーばかりじゃん!
舌が肥えた方はそういう突っ込みを入れるかもしれません。
かくいうぼくも3DSの任天堂ソフトは昔ほど楽しめませんでした。
ですが、多感な時期に触れていたらまた印象は変わっていたのかもしれないと思うようになったんですよ。
そう感じたきっかけが1990年の週刊ファミ通にて掲載されたSFC「スーパーマリオワールド」のクロスレビューです。
以下、当時の文面を抜粋します。
よくも悪くも、スーパーファミコンのデモンストレーション的な香りのするソフト。
いろいろな見せ方を提供してくれているわりには、ゲームのシステム的な進歩が少ないんだよね。
結果的には万人が安心して遊べる「マリオ」になっているから、失望する人は少ないと思うけど。(8点/東府屋ファミ坊)
むかしの「マリオ」とくらべると非常にややこしくなってしまったようだ。
さまざまなフィーチャーで装飾されているんだけど、その都度が「マリオ3」と比べると露骨に感じる。
ほかの駄目ゲームよりははるかにおもしろいのは保証するけど・・・。
なんかひっかかるんだよなぁ。(8点/TACOX)
どうでしょうか?
ぼくのようなスーパーファミコン世代にとって「スーパーマリオワールド」は歴史に残る名作というのは共通認識でしょう。
それだけにこのような冷めたレビューが当時の週刊ファミ通に掲載されていたことが衝撃的でした。
でも、当時の東府屋ファミ坊さんが30代前半であることを考えたら何だか納得してしまいます。
このくらいの年齢になると色んなゲームに触れて舌が肥えているでしょうから安心のマリオは無難に感じるところがあったのでしょう。
実際、ぼくも大人になってから「New スーパーマリオブラザーズ」シリーズに触れたらどれも無難以上の印象はありませんでしたから。
逆に初めてプレイするゲームだったらめちゃくちゃ楽しんでいたと思います。
なので、「New スーパーマリオブラザーズ2」を始めとする任天堂の3DSソフトを人生で初めてプレイした子供が大人になってネットに書き込みをするようになったら絶賛の嵐でしょう。
徐々にネットで見かけるようになったイナズマイレブン
そういう意味で印象的だったのが「イナズマイレブン」です。
「イナズマイレブン」が誕生した2008年当時も当ブログは存在しました。
ですが、当時は誰も話題にしなかったんですよ。
100万本前後を売り上げた「2」や「3」ですらもコメント欄ではほとんど話題に登りませんでした。
でも、「GO」辺りから少しずつ話題を耳にするようになり、最新作の「アレスの天秤」では普通に話題を見かけるようになったんです。
これは初期の頃はファンだった子供が大人になってネット上に書き込みをするようになったからだと思われます。
実際、当ブログの読者でも「イナズマイレブン」世代と見られる方をチラホラ見かけましたから。
なので、もし当ブログが5年後や10年後も存在し、その頃にもコメント欄が活性化していたら「3DSは良かった」「子供の頃楽しんでいた」なんて書き込みも増えてくることでしょう。
楽しまれている方は確実に存在しますからね。
補足:GBAが再評価されたもう一つの理由
話の流れから本題では触れませんでしたが、GBAが再評価された理由はもう一つあるように感じます。
それは、2Dゲームへの回帰です。
GBA全盛期は3Dゲームが黎明期から過渡期へ入る頃でした。
それ故にGBAでメインだった2Dゲームは陳腐と見られがちで過小評価されていたんですね。
ところがDSの「New スーパーマリオブラザーズ」が600万本以上を売り上げてから2Dゲームが再評価され始めたんです。
やがて2Dゲームはダウンロード市場を中心に人気を博すようになり、今ではインディーズゲームのメインフォーマットになっています。
なので、インディーズゲームの延長線上でGBAソフトに手を出せるとすんなり入っていけるんですよ。
かくいうぼくもインディーズゲームの流れで最近になってからGBAソフトをリサイクルショップなどで集めるようになりました。
そして暇を見つけてプレイするんですが、いつも「こんなにも出来が良かったのか!?」と驚いています。
なので、今後も埋もれたGBAソフトを発掘していきたいですね!
▼最後にまとめ
・GBAが再評価されているように感じるのは当時の子供達が成長してネットに書き込むようになったから。
・様々な理由で2Dゲームが再評価されたことも追い風になっている。
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