【レビュー】「ほの暮しの庭」はタイトル詐欺だった。クリアして分かった本当の魅力

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は「ほの暮しの庭」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください。

このゲーム、タイトル詐欺しています!

「ほの暮らしの庭」というタイトルを見ると、ほのぼのしたスローライフゲームを想像しますよね?

実際、昼間は畑を耕して、動物を育てて、村人と交流する。「牧場物語」のようなスローライフを送れます。

この点は想像通りでしたが、ゲームを進めていくと一変。ときには強大な敵と戦うボス戦が発生しますし、壮大なストーリーが展開されます。

のんびり畑仕事をしていたと思ったら、いつの間にか村の運命を左右するような出来事に巻き込まれる。

遊んでいるうちに何度も、「これ本当にスローライフゲームか!?」と疑いたくなりました。

そして思ったんです。このゲーム、遊ぶほど発見があると。

荒削りな点も目立っていますが、それを補って余りあるほど印象に残るゲームでしたね。

今回はそんな「ほの暮らしの庭」は本当に買いなのか?生活シミュレーションとホラーは両立できているのか?

詳しくレビューしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 田舎の村を舞台にした生活シミュレーションゲーム。
  • 昼は栽培や飼育、釣りなどのスローライフを送れる。
  • 夜になると村に怪異が彷徨く。
初リリース日 2026年7月30日
対応ハード Switch2/Switch/PS5
ジャンル スローライフ×ホラー
推定クリア時間 50~70時間
発売元 日本一ソフトウェア

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ほの暮しの庭とは?

まずはゲームの概要を簡単に紹介します。

本作は田舎の村を舞台にした生活シミュレーションゲーム。

農業や釣り、採掘、村人との交流など、「牧場物語」のような感覚で楽しむことができます。

荒れた庭を手入れしたり、作物を育てたり、のんびり釣りをしたり。

昼間に関しては理想的な田舎暮らしを送ることができますが、夜になると一変。

誰もいないはずの道で気配を感じたり、真夜中の村で“なにか”と遭遇したり。

昼間の癒やし空間だった村が、一気にホラーゲームみたいな空気になります。

スローライフとホラー。本作は一見すると相反する要素を融合しているので、発売直後から話題になっていました。

そんな「ほの暮しの庭」ですが、スローライフゲームとして面白いのか?ホラーゲームとしてはどのくらい怖いのか?気になる点が多いですよね?

ここからは実際にプレイして感じたことを語っていきます。

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良いところ

昼と夜のギャップがとにかく凄い

まず良かったのは、スローライフとホラーの強烈なギャップです。

本作は昼と夜で、まるで別のゲームになります。

昼はほのぼのゲームで、「牧場物語」のようなゲームが好きな方なら、自然と馴染めると思います。

ところが夜11時を過ぎると、村の空気は一変。

「夜11時以降に外へ出てはいけない」という掟を破って村へ向かうと、昼間には存在しなかった怪異が徘徊する恐怖の世界へと変貌します。

襲い掛かって来る怪異から逃げながら、村の中にあるアイテムを探していく。

ときには見つかって追いかけられたり、弱点を突いて撃退したりと、昼間の穏やかな生活とは正反対の体験が待っています。

昼間は安心できた道が、夜になると「この先に何かいるんじゃないか?」と怖くなる。

この落差が凄まじく、「さっきまで、あんなにのんびりしていた村なのに!?」と、何度もゾクッとさせられました。

しかも、ギャップがあるのは昼と夜だけではありません。昼間に交流する村人たちも、ストーリーを進めることで印象が大きく変わっていきます。

親切そうに見えた人物に隠された事情があったり、反対に近寄りがたかった人物の優しさが見えてきたり。

登場人物の多くが、第一印象だけでは分からない過去や一面を抱えています。

個人的に印象的だったキャラクターは、キスケとリンです。

キスケは酒癖が悪く、口も悪いため、どこか近寄りがたい印象がありました。

ただ、イベントシーンを見ていると不器用ながらも優しい一面が見えてきますし、実はとんでもない秘密を持っていたりします。事実がわかる終盤では驚きの連続でしたね。

一方のリンは命令ばかりしてくるので、最初は「性格がきついキャラクターだな」と感じました。

ところが、ストーリーを進めると印象が一変。なぜそのような態度を取っていたのか、その背景が少しずつ見えてきて、彼女の抱える苦悩や優しさを感じられるようになりました。

このように本作はゲームシステムから世界観、登場人物に至るまで、さまざまなギャップを楽しめる作りになっています。

遊ぶほど新たな一面が見えてくるので、先が気になって最後まで進めたくなりました。

この強烈なギャップこそが、本作最大の魅力です。

ホラーゲームとしてもしっかり怖い

そして感心したのが、ホラーゲームとしての恐怖感もしっかり味わえることです。

スローライフゲームにホラー要素を加えた作品と聞くと、「怖さは雰囲気程度なんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。

ですが、本作のホラーは決してオマケではありません。

なぜなら、本作を開発しているのは「夜廻」シリーズのスタッフ。同シリーズで培ったノウハウが活かされているので、プレイヤーを怖がらせる演出が本当に上手いんですよね。

特に怖かったのが、音を使った演出です。

怪異が近づくと心音が激しくなり、姿が見えなくても「何かが近くにいる」と分かります。

さらに、不安をあおるような不協和音や、見た目からは想像できないほど生々しい音が鳴り響くので、プレイ中の臨場感はかなりのものです。

何も見えていないのに、音によって少しずつ追い詰められているような気がする。この感覚は「夜廻」シリーズを思わせます。

また、突然画面上に「だるまさんがころんだ」と表示されるなど、不意を突いて驚かせるジャンプスケアも存在。

怪異に一度狙われると、逃げても逃げても付きまとわれることがあるので、「もしかして、自分自身が呪われているんじゃないか?」と思うほどの恐怖を味わえました。

ただ怪異の姿を見せるだけではなく、心音や不協和音、画面演出などを組み合わせながら、姿の見えない恐怖を作り出している。

この辺りは、さすが「夜廻」のスタッフだと感じました。

昼間のスローライフがしっかり癒やされる内容だからこそ、夜のホラーもより怖く感じる。

本作はジャンルを組み合わせただけではなく、それぞれの魅力をお互いに引き立てることに成功しています。

ホラーを絡めたストーリーの説得力が凄い

スローライフゲームとホラーゲームは相反する存在です。

片方は癒やされるゲームで、もう片方は恐怖を味わうゲーム。

方向性が真逆なので、最初は「話題作りのために無理やり組み合わせたんじゃないの?」と思うこともありました。

ですが、実際に遊んでみると、その印象は完全に覆されます。

というのもホラー要素がストーリーと密接に結び付いているからです。

まず主人公は、ごく普通の生活を送っていた人物ではありません。

以前の記憶を失ってしまい、突然、見知らぬ「彼ヶ津村」へ迷い込んでしまいます。身寄りもなければ、住む場所もありません。

そこで村人たちに助けられながら荒れた土地を開拓し、畑を耕し、少しずつ生活の基盤を築いていくことになります。

つまり、本作のスローライフは「のんびり田舎暮らしを楽しもう」というものではなく、この村で生き抜くための生活なんです。

だからこそ、村に伝わる「夜11時以降に外へ出てはいけない」という掟にも自然と重みが生まれます。

最初は「ホラーゲームだから、そういう設定なんだろうな」と思っていました。

ですが、ストーリーを進めるにつれて、「なぜそんな掟が作られたのか」「この村で昔何が起きたのか」が少しずつ明らかになっていきます。

ホラー要素は単に怖がらせるためではなく、村の歴史や住人たちの過去を描くために必要な存在なんですね。

これによって夜の探索も「怖いから嫌だ」ではなく、「村の秘密を知りたいから先へ進みたい」という気持ちが勝っていました。

特に印象に残ったのが、序盤のヒヨコのイベントです。

※ここから序盤のネタバレをしていきます。ショッキングな話も含まれているので、知りたくない方はスキップしてくださいね。

少女のヨウから預かったヒヨコは、やがて立派なニワトリへと成長します。

ところが、ヨウが「夜11時以降に外へ出てはいけない」という掟を破ったことで、ニワトリは何者かに殺されてしまうんです。

その後、血が残るニワトリ小屋を目にした時は、本当にショックでした。

自分で世話をしてきたからこそ、その出来事が胸に刺さりますし、「掟を破ってはいけない」という言葉にも強い説得力が生まれます。

このように本作はホラーをストーリーの味付けとして使っているのではありません。

ホラーだからこそ、村の物語が成立している。一見すると水と油のジャンルを組み合わせているからこそ、独特なストーリーを楽しめるんですね。

とはいえ広告ではスローライフ要素を前面に押し出しているので、そちらだけを遊びたい方もいるんじゃないかと思います。

そんな方に向けて、怖い要素を取っ払った「あんしん暮らしモード」を搭載しています。

こちらを選択したら動物が酷い目に遭ったりもしませんし、掟を破れないので、恐ろしい目に遭うことはありません。

ただし、本作の裏に潜む要素を堪能できないので、隅々までストーリーや世界観を楽しみたい方は注意が必要です。

スローライフゲームとしても満足度が高い

本作はスローライフゲームとしてもよく出来ています。

この点に関しては良い意味で予想を裏切られました!

というのも、本作を開発しているのは「夜廻」シリーズのスタッフです。

ホラーゲームを長年作ってきた開発チームなので、「ホラーメインで、生活シミュレーションはおまけなんじゃないの?」という先入観があったんです。

ですが、実際に遊んでみると、その心配は杞憂でした。

畑で作物を育て、牛やニワトリなどの家畜を飼育する。釣りや料理を楽しみ、素材を集めてクラフトを進める。

スローライフゲームとして定番の要素は一通り揃っていますし、「牧場物語」が好きな方でも十分楽しめる土台があります。

さらに印象的だったのが、庭づくりの自由度です。

畑や家畜小屋の配置はもちろん、スペースを拡張することで最大3つのエリアまで庭を広げることができます。

クラフトをすると、スプリンクラーを設置して水やりを自動化したり、敷石や装飾品を置いて景観にこだわったりすることも可能です。

ぼく自身も雑草が生えないよう敷石で囲みながら、自分なりに効率と見た目を両立した庭を作っていました。

こういう「自分だけの拠点」を少しずつ作り上げていく楽しさは、スローライフゲームらしくいですね。

操作感も快適で、ボタン配置は分かりやすく整理。農作業や採取もスムーズにできました。

「牧場物語」最新作ほどの爽快感はありませんが、キャラクターを動かしていてストレスを感じることは少なく、手触りは良好です。

そして何より驚いたのが、ボリュームの多さ。

スローライフとホラーの割合を数字で表すと、8対2。つまり、ゲームの大半は生活シミュレーションになります。

クリアまでのプレイタイムは、メインストーリーだけでも約60時間。庭づくりやクラフトまでやり込もうと思えば、100時間遊べるくらいのボリュームがあります。

というのも本作、必要になる素材の数が多めなんですよね。

例えば建物を建築するのに「鉄の延べ棒」が40個も必要になるんですよ。

この「鉄の延べ棒」、1個作るのに「鉄」が5個も必要になるので、建物を建築するには5×40で200個も用意しないといけません。

「鉄」は鉱山で入手できるんですが、地道に採掘しないといけないので、理想の庭を作ろうと思ったら数時間が経っていたりしますw

「夜廻」シリーズは比較的コンパクトな作りでしたが、本作はスローライフ要素が加わったことで、長く遊べる作品へと進化しました。

ただ、快適性については気になるところもあります。その辺りは惜しいところで触れていきますね。

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惜しいところ

アイテム管理が不便

このように「ほの暮しの庭」は個性が際立っていますが、荒削りな点も目立っています。

一番気になったのが、アイテム管理です。

本作は作物や素材、料理、鉱石など、とにかく扱うアイテムの種類が多くあります。

その一方で序盤に持ち歩けるアイテムの数は少なく、少し探索しただけで荷物がいっぱいになってしまうんですよね。

大きなカバンは比較的早い段階で購入できるので、最初の不便さはすぐに軽減できます。ただ、それでも作物や素材、料理、鉱石などを持ち歩いていると、容量は決して十分とはいえません。

その結果、探索中に新しいアイテムを見つけても空きがなく、泣く泣く家に戻ることが何度かありました。

カバンを拡張した後もアイテム整理に追われやすいので、もう少し多く持ち歩けるようにしてほしかったですね。

あとは収納箱の使い勝手も良いとは言えません。

収納箱は個別に管理されているので、「あの素材、どの箱に入れたっけ?」ということが頻繁に起こりました。

素材の種類が多いゲームだからこそ、収納箱をまとめて検索できるような機能が欲しかったですね。

スローライフならではの手間と快適性に課題がある

続いて気になったのが、スローライフゲームとしての快適性です。

本作はリアルな生活を意識しているからこそ、毎日の積み重ねを大切にしています。

ですが、そのリアルさがゲームとしては少し煩わしく感じることもありました。

例えば、耕した畑。作物を植えずに放置すると元の状態へ戻ってしまいます。

しかも石や枝なども再び出てくるので、「また片付けるのか…」と思う場面が何度かありました。

こうした仕様は世界観には合っています。ただ、50時間以上遊ぶゲームだからこそ、後半になるとテンポを落としているようにも感じました。

そういう意味ではワープ機能が限定されているのも気になるところです。

自宅へ戻る手段こそは用意されていますが、好きな場所へ瞬時に移動できるわけではないので、同じ道を何度も往復することになります。

マップが狭かったらまだしも、意外と広いので、後半はワープ機能を充実させてほしかったです。

あと気になったのが、家に戻るときに使う「犬の指笛」。呼び出したあとにすぐ帰してほしい場面があるので、音ゲーみたいなことをするのは煩わしく感じます。

致命的ではありませんが、スローライフゲームは何十時間も遊ぶジャンルです。細かなストレスが積み重なり、快適性を損ねているのは惜しく感じました。

ホラーは後半になると慣れてしまう

ホラーパートについても課題があります。

序盤は本当に怖かったです!怪異がいつ現れるのか分からない緊張感がありますし、不意打ちの演出にも何度も驚かされました。

しかし、ホラーゲームというものは、遊び続けるうちにパターンが分かってくるものです。

本作の場合、倒した怪異も再び出現するので、なおさら「またこの怪異か」と感じることが増えていきました。

もちろん、ストーリーを進めたい気持ちが勝るので、最後まで遊びましたけどね。

プレイタイムが長い分だけの演出が用意されている訳ではないので、最後までプレイすると、恐怖に対する新鮮味は薄れてしまいました。

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注意点:不具合がやや目立つ

続いて触れておきたいのが、不具合の多さです。

本作は進行不能になってしまったり、特定の条件でイベントが発生しなくなる不具合がいくつか確認されています。

ぼくがプレイした範囲でも細かな挙動が気になる場面はありましたし、現時点では安心して遊べる状態とは言い切れません。

ただ、この点については開発元も把握していて、すでにアップデートで順次修正を進めています。

ですので、ここは時間が解決してくれる問題だと思います。

ちょっと面白いと思ったのが、不具合が恐怖感を高めていることです。

本作は「何が起こるか分からない不気味な村」を舞台にしています。

そんな中で事前に進行不能バグの存在を知っていたので、違った意味での恐怖を感じながらプレイすることになりましたw

というのも本作、オートセーブ仕様で、セーブファイルをロードして以前の状態に戻すことが出来ないんですよね。

そのため進行不能バグに遭遇した場合、アップデートされるまで待たないといけなくなりますから、実質”積み”状態になります。

ゲームを進めたくても進められないのって、ゲームレビューチャンネルとしては死活問題ですから、マジで怖かったw

不具合って普通ならマイナスになる点なんですが、本作に関しては恐怖感を高める要素にもなっているので、結果的に演出として機能している印象です。

もちろん商品として売り出す以上、迅速に対応するべきですけどね。

「バグなのか演出なのか分からない」という体験まで恐怖に変えてしまう辺りは、本作らしいと言えば本作らしいと思いました。

不具合の改善については公式サイトで順次公開しているので、これからプレイされる方はそちらをご覧ください。

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ほの暮しの庭のレビューまとめ

ここまで「ほの暮しの庭」について語っていきました!

簡単にまとめると、

  • スローライフとホラーを見事に融合させた唯一無二のゲーム
  • 荒削りな点も目立つが、良い感じにタイトル詐欺している

といった感じです。

細かな不満点は確かにあるので、現時点では手放しでおすすめできる作品ではありません。

ですが、それらを差し引いても、「スローライフ×ホラー」という唯一無二の体験には大きな価値を感じました。

逆に快適性を何より重視する方や、不具合が落ち着いてから遊びたい方は、アップデートを待ってから購入するのも良いと思います。

荒削りだからこそ惜しい。でも、その粗さを忘れさせるほどの魅力と中毒性がある。

「ほの暮らしの庭」はそんなゲームです。

お気に入り度【85/100%】

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