【レビュー】ポケモンスナップ(ポケスナ) [評価・感想] 写真撮影をレールシューティングに落とし込んだ意欲作!


ポケモンスナップ/N64

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は1999年3月に発売されたN64「ポケモンスナップ」のレビューをしていきます。

本作は野生のポケモンを撮影するゲームですが、物足りないところはあるものの写真撮影をレールシューティングに落とし込んだ意欲作でした!

まずは良いと思った点から書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ポケモンの写真を撮るのが目的のゲーム。
  • 移動は自動で行われるので写真撮影に専念できる。
  • 撮った写真はローソンでプリントアウトすることが出来た(現在はサービス終了)。
初リリース日 1999年3月21日
対応ハード N64
ジャンル シューティング
推定クリア時間 5~8時間
売上 初週9.5万本/累計49.6万本
発売元 任天堂

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良いところ

ポケモンの写真撮影が楽しめる!

本作最大の魅力は、なんと言ってもポケモンの写真撮影が楽しめることです!

本作が発売された1999年当時はまだポケモンの歴史が浅く、3Dポリゴンで描かれること自体が魅力的でした。

そんなポケモンを様々な角度から写真撮影できるのですから溜まりません!

しかも発売当時はコンビニエンスストアのローソンにて撮った写真のプリントサービスが実施されていたんです!

※現在はサービス終了しています。

ポケモンのプリントサービスは今となっては簡単に利用出来てしまうので若い人はあまり魅力を感じないかもしれません。

しかし、当時は今ほどプリントサービスが普及しておらず、インターネットも雲の上の存在だったのでとても有り難く感じました。

印刷されたプリント用紙は当時のプリント倶楽部に近いシール仕様だったので机の横に貼り付けたものです。

そして大きくになってからは恥ずかしくなって剥がすと///

スコアアタックが楽しい!

写真撮影がメインになるとゲームと言うよりツールになってしまう恐れがありますが、本作は違いました!

オーキド博士が撮った写真にスコアを付けてくれるので、スコアアタックゲームとして楽しめるんですね。

このスコアアタックが意外と奥深く、被写体となるポケモンの大きさや位置、仕草によってスコアが変わっていくんです!

そこでポイントになってくるのが「ポケモンフード」「イヤイヤボール」「ポケモンのふえ」といった3種類のアイテム。

これらのアイテムはゲームを進めることで手に入り、使用すると目の前のポケモンが様々なリアクションを見せてくれます。

なので、試行錯誤する楽しさがあるんですね。

もちろん、高得点にこだわらずに面白写真を撮ることも可能なので自分たちで遊びを探すことも出来ますよ~。

ちょっとした謎解き要素

本作で最初に選べるコースはたったの1つしかありません。

選べるコースを増やすには生息するポケモンを撮影するだけではなく、コース上の仕掛けを動かして謎を解かなければいけないんです!

ポケモンの中には条件を満たさないと出現しない者もいるので、実は謎解き要素も存在するんですね。

レールシューティング的な楽しさ

本作ではゼロワン号によってコースを進んでいきます。

ゼロワン号の移動は自動で行われるので、レール形式になっているんですね。

この点に関しては短所でもありますが、一方で長所もありました!

それは、レールシューティング的な楽しさを生み出していることです。

自動で動くということは後戻りができないので、お目当てとなるポケモンのシャッターチャンスは一度きりしかありません。

そのため程良い緊張感が生まれ、ゲーム性を強めていると思いました。

ポケモンのクオリティが高い

ポケモンの生態を描いた作品だけあってグラフィックのクオリティはかなりの物でした!

どのポケモンもモデリングが優れていますし、色んな仕草を見せてくれるのでその世界に生息しているかのようです。

当たり前のことに感じますが、当時はまだまだ3Dポリゴン黎明期だったので凄いことだと思うんですよ。

ましてやポケモンの場合、本当に実在すると信じている夢見る少年が全国に何百万人も居ましたからね。

本作のモデリングはそんな少年たちの夢を崩さない水準に達していたと思います。

一方、主人公のトオルくんは今見ると目も当てられないモデリングですが、きっと、ポケモンにリソースを割きすぎたんでしょうね。

本作はポケモンありきのゲームなので、これは正しい選択だったと思います。

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惜しいところ

セーブ容量が少ない

当時のゲームとしては珍しくセーブファイルは1つしか作れません。

また、保存できる写真も最大60枚と少なめです。

ロムカセットだから仕方が無かったんでしょうが、もう少し容量のあるカセットを採用してほしかった(確か今作のカセットは128Mbだったハズ)。

※Wii/Wii Uのバーチャルコンソール版はSDカードに保存できるので写真も沢山保存出来ます。

ボリュームが少ない

本作に用意されているコースは数種類しかありません。

1コースを回るのに5分程度で終わってしまうので、いくらリプレイ性が高いとは言え少なく感じます。

また、本作に登場するポケモンは151種類中63種類しかいません。

ワガママかも知れませんが、コースの種類を倍増させて151種類すべてのポケモンを登場させてほしかった。

自由度が低い

移動を自動化したからこその面白さはあると思います。

それを考慮に入れても自由に移動できないのは窮屈に感じました。

本作の存在を知ったのは発売される1年以上前だったんですが、その時は自由に移動できるものだと思っていたんですよね。

N64「スーパーマリオ64」やN64「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のような操作感覚でポケモンの写真撮影を楽しむアクションアドベンチャーゲームなんだろうなぁ。

こんな感じで漠然と本作のゲーム内容をイメージしていたので、製品版の内容は落差を感じました。

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全体のまとめ

コンセプトがとても良いだけにこじんまりとまとまっているのが惜しく感じる作品。

もっと色んなポケモンの写真撮影を楽しみたかったし、色んなコースを”自由”に回りたかった!

なので、ポケモンやコースの種類を増やして自由に移動できる続編の発売を夢見ている作品です。

このゲームの企画を練り込んでいけば絶対もっと面白い作品になると思うんだけどなぁ・・・。

良くも悪くも本作はぼくが思い描くポケモンのドリームプロジェクトを掻き立たせてくれましたw

写真撮影をレールシューティングに落とし込んだ意欲作!

こんな人に特におススメ。
・ポケモンファン。
・能動的に楽しめる人。

こんな人にはおススメできない。
・ボリュームを重視する人。

ポケモンスナップ/お気に入り度【65/100%】
プレイした時間・・・10時間

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12件のコメント

もともと全ポケモンを登場予定で64DD用に作っていたものをやむを得ない事情により64用に落とし込んだものです。相当練りこみ紆余曲折を経た上でこの形になっています。
物足りなさを感じるかもしれませんが目を瞑っていただける幸いです。
また、現在進行形でハイスコアやRTAなどで世界と争っていますので、興味がありましたら調べてみてはいかがでしょう。

それでは、失礼しました。

このゲームも64DD関連に巻き込まれたんですよね(汗)

この時期のN64ソフトは色々と大人の事情を感じます。

ハイスコアは友人間で楽しんでいましたよ~♪

僕もポケモンスナップの続編メッチャ期待してます。今度また初代のリメイクが発売されるしタイミングとしては悪くない。
自由にコースを駆け回ってポケモンをじっくり観察したい。あ、でもレール形式も緊張感あって好きなんですよ。
ボリュームがないのが惜しかったですねぇ。せめて初代のポケモンくらい
全員出して欲しかった

確かにこのタイミングで発売するのも良さそうですね!

理想としてはレール形式と自由形式の2種類を用意するのが良さそう。

151種類のうち63種類だとどうしても欠けている感じますね。

せめて64種類にしてほしかった(爆)

かの「激写ボーイ」から続く、カメラアクションゲームの系譜に連なる作品のひとつだと思います。とは言え、この作品以降「零」シリーズとか、「水木しげるの妖怪写真館」といったフォロワーを産んだので影響力は大きいですよね。「激写ボーイ」なんて、PS2で続編が出たこと自体忘れられてたりして。

特に「水木しげるの妖怪写真館」は柴田亜美さんがエッセイ漫画でネタにしたこともあってプレミアが付きましたが、かなりストレートにこのソフトの影響下にあるタイトルだと思います。

このゲーム、そこまでフォロワーを生んだのでしょうか?w

写真撮影をするのがメインのゲーム自体はもっと前からあっても良さそうなんですけどね。

本作をプレイして思いましたが、写真撮影って割とゲーム性に落としやすく感じます。

同じ任天堂のN64ソフトでもドンキーコング64、ムジュラの仮面、ペイントスタジオなどでも取り入れていましたし。

ポケモンスナップは中古で叩き売りされているのを買って遊びました。(確か¥50だったと思う( ̄▽ ̄;))
そのためどんなものかなとおそるおそるやってみたのですが、とてもよく作られてて驚きました。

後にWiiUのVCも弟のために買いましたが、弟も楽しんでました。

確かに思うように売れなかったのか、この作品はポケモンシリーズでも珍しくまったく派生作が作られてないことがもったいないなと思いました。
フルプライスだとキツイけど、WiiUあたりで似たコンセプトの続編でないかなと期待してました。
しかしそういうのも虚しく、結局は本編の「サンムーン」シリーズに限定的ですが組み込まれることになっちゃってます(^_^;)

今年のピカブイはカメラ機能はありませんが、最新作のポケモンではサンムーンのシステムをより自由にしたフォトモードが出ないかに期待してます。(もし出るならマリオデのようなフォトモードに期待!)

N64ソフトで出荷本数が多いタイトルは中古でビックリするほどの安値で販売されていますよねw

ぼくはそれを利用して子供の頃に買えなかったソフトをいろいろ買っていますよ♪

本作はボリュームが少ない関係で定価だと割高なのでロープライス化したバーチャルコンソールとの相性が良いと思います。

売上に関しては50万本前後でN64のポケモンゲームでは最も売れませんでした。

Wii Uゲームパッドをカメラに見立てたゲーム・・・ほとんど発売されませんでしたよね。

最新作のポケモンで少しでも良いから本作のコンセプトを引き継いでほしいです。

面白そうですね!やってみようかな。今の基準で見ると凝って作られたミニゲームくらいだと思っていた方が良さそうですね。
ポケモンGOでもARで実際の景色の中でポケモンを撮影できるようになるみたいなのでそれも楽しみです。そういえば、ポケモンのデザインは完全にファンタジーに振り切るわけではなくて、現実にいたら良いなと思わせるくらいの感じがとてもいいですね。

そうですね、今の基準だと凝ったミニゲームという位置付けになります。

なので、バーチャルコンソールでプレイする分には丁度良いですよ~。

そう言えばポケモンGOではAR機能を使った写真撮影がありましたね。当時活用していましたw

言われてみるとポケモンのデザインって色々絶妙だと思います。

HARD OFFで中古で100円で売ってました。
ポケモンが本当に生き生きと動いて凄いと思いました。
151匹いないのは残念でしたが仕方ないです。
早く続編が来てほしいですが、 ピカチュウ/イーブイまでの全809匹のポケモンを実装するのは無理でしょう。
それでもいつか続編が制作されるのを楽しみにして待っています。

今の相場だとそのくらいになりますねw

ポケモンの3DモデルはSwitch版で刷新されるので、それを活用してホケモンスナップ2が出ないかなぁと夢見ています(^^)

まあ、今は最新作の発売を楽しみに待ちましょうかね~